【約束のネバーランド】グプナとは?儀式の目的や真相などを考察!
約束のネバーランドは週刊少年ジャンプで連載されていた大人気漫画です。 物語の中で出てくる「グプナ」という儀式があるのですが、これは一体何をしているものなのでしょうか。この記事では約束のネバーランドの「グプナ」について目的や真相を詳しく調べていきたいと思います。
目次
【約束のネバーランド】グプナとは
約束のネバーランドは独特の世界観で多くのファンを獲得した大人気漫画です。1話でコニーの出荷時に胸に突き刺さっていた赤い花は多くの人に衝撃を与えています。この胸に突き刺す行為は『グプナ』と呼ばれており、『グプナ』とは何なのか?と話題となっていました。『グプナ』とは一体何なのか、何の目的のために行っているのか真相を詳しく見ていきたいと思います。
グプナ(儀程)は鬼界の儀式
約束のネバーランドで行われる『グプナ』。これは何の目的のために行われているのかというと、鬼が獲物の肉をいただく前に神に捧げ、感謝する儀式であると言われています。特殊な花のような植物を生きている生き物に刺し、吸血した植物は赤くなり花が開きます。花が開くことにより神が受け取ったという証となるようです。
グプナに使用される吸血花は「ヴィダ」
『グプナ』に使用される植物の名前は「ヴィダ」と言います。約束のネバーランドの世界では、どこにでも生息している植物で吸血植物と言われているそうです。血を吸うことで赤い花を開くため、恐ろしいイメージがありますが、鬼の世界では、肉を食べる前の神聖な儀式のようです。この植物も、神へ感謝の祈りを捧げる神聖な植物として扱われています。
ヴィダのモデル花はバーベナ
グプナに使用される植物の「ヴィダ」は約束のネバーランド特有の架空植物です。ですが、花のモデルとなった植物があるそうです。ヴィダのモデルとなったと言われているのが「バベーナ」という花になります。夏から秋にかけ小さな花を咲かせるバベーナは比較的どこにでも咲いているんだそうです。色は赤やピンク、紫など様々な花弁を見ることができます。
フロックスやカランコエもモデル花として浮上
「ヴィダ」のモデルの花として、「フロックス」や「カランコエ」という花も候補ではないかと言われているそうです。フロックスもカランコエも花の形は「ヴィダ」に似ています。ですが作者のインタビューで、バベーナの花言葉が気に入ってモデルに選んだとコメントされていました。そのため、モデルはバベーナであることが分かっています。
バベーナの花言葉
ヴィダのモデルとなったバベーナの花言葉は、以下になります。赤いバベーナの花言葉は「団結」、ピンクのバベーナの花言葉は「家族の和合」、白いバベーナの花言葉は「私のために祈ってください」なのだそうです。まるでエマやハウスの子供たちを彷彿とさせる花言葉です。
禁断のストーリー展開『約束のネバーランド』とは
ここで一度、約束のネバーランドのストーリをおさらいしておきましょう。
漫画『約束のネバーランド』をおさらい
約束のネバーランドは、孤児院で暮らすエマ達が、孤児院の秘密を知り、外の世界を目指すダークファンタージ。孤児院では6歳~12歳までの子供達が生活しており、鬼達の食料として飼育されていたのです。大好きだったはずのシスターである「ママ」も鬼の仲間であることを知り、脱獄を決意するエマ達。しかし、それには乗り越えなければならない壁がいくつもあったのです。
アニメや実写版にも注目が
約束のネバーランドは、ジャンプでは異色の漫画ですが、物語の面白さで大人気となっています。2016年に連載がスタートしたのち、2019年にはアニメ化、2020年には実写映画化もされていました。原作とアニメ、映画の話は変更点も多かったようです。人気作品だけに原作通りのストーリーでないと賛否両論の声も大きくなります。
【約束のネバーランド】グプナの儀式の真相
ここからはグプナに戻り、グプナの行われる目的や、儀式の真相を調べていきたいと思います。
グプナを行う目的は肉の血抜き?
グプナは、獲物を食する前にヴィダを胸に刺し、神に糧を捧げる儀式です。ですが、グプナのもうひとつの目的は、生き物の血抜きであるようです。生きているうちに血抜きを行うことで、肉の鮮度が保たれ長く保存できるようになります。
グプナの儀式の内容や手順
グプナの儀式は獲物が生きているうちに行われます。吸血植物であるヴィダを生き物の胸に刺し、白い花が赤くなり開くことで終了します。赤い花が咲くことで、神が感謝の祈りを受け取ったとするのだとか。生きたままというと残酷のように見えますが、グプナの儀式に苦痛はほとんどないのだそうです。
グプナは鬼にとって神への感謝を伝える儀式
グプナという儀式は食料となる生き物に感謝をし、神に糧を捧げることが真相だったようです。これは知能や文明が発達していた鬼の宗教的儀式の意味もありました。狩で人間を捕えていた時代に、食料となる生き物への感謝と敬意を表していたのです。グプナが儀式であることを、ソンジュからエマは教わり、食物連鎖を大切さを学ぶことになります。
食が安定しグプナが消えていく?
しかしある時を境に、この儀式の目的が少しずつ薄れていきます。狩で捉えることで貴重な食べ物を得ていた時代から、食用の人間を飼育することで食の供給が安定したのです。これは鬼と人間との間で、お互いを狩らないために取り決めた約束でした。食が安定することで、命への感謝や敬意が薄れていき、真相である儀式として行わることは少なくなったようです。
【約束のネバーランド】グプナ決行のキャラシーン
それでは、作品の中で実際に行われていたグプナ決行のシーンはどのようなものだったのでしょうか。
悲しいコニーとクローネの最期
約束のネバーランド本編で、人間にグプナが行われるシーンがあります。里親に引きとられると信じて旅立った6歳のコニーと、農園のママを夢見るシスターのクローネです。2人のグプナシーンは真相がわからないまま行われているため、非常に残酷で悲しい最期を迎えているように見えます。
コニーとは
コニーはエマ達と一緒に育った6歳の少女でした。金髪の髪をツインテールにした愛らしい少女は、ある日里親の元へ旅立つことになりました。皆と離れたくないと泣くコニーでしたが、手紙を書くねと笑顔で園を後にします。いつも一緒のリトルバーニーというぬいぐるみが、置き忘れられていることにエマとノーマンが気が付き、コニーを追いかけるのでした。
クローネとは
クローネは食育児を管理する本部から派遣されたシスターです。子供達の監視を強化するためにイザベラが呼び寄せました。農園に対し飼育監である「ママ」は1人であり、いつか自分も「ママ」になりたいと夢見ていました。クローネも元食育児で首に認識番号が刻まれています。優良児からシスターは抜擢されるため、頭が良く、身体能力も高いようです。
コニーのグプナシーン
コニーのグプナシーンは第1話で行われています。出荷前のトラック内でヴィダを胸に刺され絶命している姿を、追いかけてきたエマ、ノーマンが目撃するのです。目は見開かれ、ぐったりとし変わり果てた姿のコニー。第1話ということもあり、なぜ胸に赤い花が咲いているのかわからないため、残酷で鮮烈な印象を残します。
クローネのグプナシーン
クローネはイザベラからママの座を奪おうとしていました。イザベラを陥れるため子供達の脱獄の協力者となっていました。それに気づいていたイザベラによって、反対に陥れられてしまうのです。出荷対象となったクローネは鬼の手から抗いますが、ヴィダを胸に刺されて吸血されていきます。「空が綺麗ね」と言い残し、最期は苦しむことなく死亡しました。
【約束のネバーランド】グプナに対する世間の反応
約束のネバーランドの第1話から鮮烈な印象を残していったグプナシーン。このグプナに関して世間の反応がたくさんあり話題となりました。どのような反応があったのかまとめてみましょう。
グプナを初めてみた時は残酷と感じます。少しでも救いのある方法である事を願いたい気持ちが伝わります。
宗教的で意味のある行為であることで好感を持つ方もいるようです。
【約束のネバーランド】グプナ以外にティファリも?
約束のネバーランドには鬼界独特の言葉があります。『グプナ』や『ティファリ』などがそうです。グプナは前述しましたが、ティファリとは何なのでしょうか。
ティファリは王都で開催される祭り
『ティファリ』とは王都で開催される祭りごとのことを指しています。この祭りでは鬼界の神のような存在である『あの方』へごほうびを献上しているようです。儀式は王城の中で限られた参加者で行われますが、王都全体が賑わっているシーンもあり、収穫祭のようなお祭りのようなものでしょう。
ティファリに参加する鬼の種類
ティファリは王城の中で行われます。参加者は王族、五摂家が儀式に参加するようです。五摂家とは、王族と共に鬼界を統率している5人の貴族( ドッザ卿、ノウム卿、イヴェルク公、バイヨン卿、プポ卿)のことを指します。
ティファリの目的は「あの方」へのご褒美?
ティファリとは『あの方』へのごほうびの献上が目的であることがわかりました。 約束のネバーランドで時折話題とされる『あの方』 とは一体どんな人物なのでしょうか。
あの方とは
『あの方』とは鬼界の中で王族や貴族など身分を超えた、頂点に立つ存在のようです。7つの壁と呼ばれるそのもっと先に存在しており、過去に人間と鬼の間で「世界を人間と鬼の住む2つに分けること」、「食用児の提供をすることでお互い狩らないこと」【約束】した存在です。時空や空間も超越できるそうで、世界の神的な存在と言えます。
【約束のネバーランド】グプナは鬼界の伝統的な儀式
今回は、約束のネバーランドで行われる『グプナ』についてご紹介しました。『グプナ』の真相は、獲物である生き物の肉を食べることの感謝と敬意を神に捧げる儀式であることがわかりました。しかし、食用児の供給が安定したことで、儀式としてのグプナより、生き物の血抜きを行い鮮度を保つためのものへと変化していました。
神とは過去に人間と鬼の間で、世界を2つに分け食用児を提供することで鬼は人間を狩らない、人間も鬼を狩らないという約束を取り決めた、神的な存在の『あの方』を指します。グプナは神であるあの方への感謝を捧げるための儀式と言えるでしょう。今回はグプナの目的や真相をご紹介しました。
この記事のライター
coconut
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。