【約束のネバーランド】エマが要求されたごほうびとは!結んだ約束まとめ
『約束のネバーランド』のエマは物語の終盤においてあの方と約束を結ぶための「ごほうび」を差し出すことになり、それについてファンの間では様々な意見が交わされました。この記事ではそんなエマのごほうびについてあの方との関係性や予想された候補などをまとめていきます。
目次
【約束のネバーランド】エマのごほうびについて調査
『約束のネバーランド』の最後の方で描かれたあの方と新たな約束を結ぶために必要な「ごほうび」はその内容が明らかになるまで様々な考察がなされたものです。そんなエマやラートリー家が要求された「ごほうび」について内容を詳しく見て行く前にまずは今回の中心となるエマについて見ていきます。
エマ(EMMA)のプロフィール
グレイス=フィールド(GF)ハウスに住むオレンジ色の髪に跳ねた二本の毛が特徴である11歳の女の子。ハウス内で行われるテストではフルスコアを度々出す頭の良さや運動神経がいいなど優秀な一人。明るくポジティブな性格である一方で、仲間のために理想を追い求める時は少し強情な一面を見せることもあります。
エマは『約束のネバーランド』の主人公
そんなエマは同じハウスに住む女の子・コニーが出荷される光景を見て、GFが単なる孤児院ではなく、鬼が食べるための人間を育てる農園である事実に気付きます。そこからハウスの脱獄を経て様々な場所で仲間や協力者と出会いながらエマ達は今いる鬼の世界とは別に人間の世界の存在を知り、その世界を目指して冒険を続けていきました。
漫画『約束のネバーランド』をおさらい
漫画『約束のネバーランド』は『週刊少年ジャンプ』に2016年から2020年に連載されたダークファンタジー・サスペンス作品です。残酷な世界観と共に様々な伏線や謎がちりばめられていることからそれらを考察しながら楽しめる作品でありながらも、仲間との友情や鬼とのバトル描写はジャンプ作品らしさも楽しめるようになっています。
アニメ版や実写版も話題のダークファンタジー
「約束のネバーランド」は連載後にもアニメや実写映画、小説など様々なジャンルでメディア展開されていきます。途中から原作漫画のストーリーとは違う内容になったアニメや北川景子さんや渡辺直美さんといった豪華な俳優陣が出演した実写映画は注目を集めました。
【約束のネバーランド】エマのごほうびとは
『約束のネバーランド』のごほうびは色々な困難を乗り越えてきたエマ達に対する最後の懸念点として登場するものになっています。そんなエマのごほうびについて、ごほうびを差し出す相手となるあの方のことを見ていきます。
「あの方」なしにごほうびは語れない
『約束のネバーランド』における「ごほうび」はストーリーの中で長らく名前が伏せられていた「あの方」と約束を交わす際に出てくる3つのルールに出てくる言葉です。つまり、ごほうびがどんな内容であるか知るには「あの方」に会うまでわからないものになっています。
あの方って誰?
『約束のネバーランド』の世界において鬼の頂点と思われていた存在で、鬼にとっては王よりも上の立場である神様とも言える存在です。七つの壁を越えた先にいると言われており、あの方が取り決めた「約束」はこの世界における絶対的なルールとして施行され、他の鬼では覆せないものになっています。
あの方との約束に必要なごほうびとは
あの方と約束を交わす3つのルールの中ではごほうびは絶対に断ってはいけないと言われていました。そして、実際にあの方はどんな約束という名の要望も叶えてくれますが、その代わりにごほうびという名の代償をあの方に支払わなければいけません。つまり、あの方がごほうびとして要求した時点でそれがどんなに不服でも受け入れなければ約束が交わされることはないのです。
あの方へのごほうびはエマの記憶
そんなあの方に対してエマは食用児全員が人間の世界へ行き、それを最後に鬼の世界と人間の世界が行き来できなくなるように要求します。それに対してあの方がエマに要求したごほうびはエマの記憶でした。しかし、作中でエマとあの方の会話が交わされたシーンではすぐに記憶がごほうびであるとわからないような描かれ方になっています。
【約束のネバーランド】エマのごほうびの謎と真相
『約束のネバーランド』でエマのあの方に対するごほうびが記憶であったことは本当に最後の話で明かされることになります。それではなぜそのような流れになったのかを順番に追っていきます。
あの方からごほうび不要発言?
あの方との約束が履行される場所はGFハウスの地下にあり、エマ達はそこへやって来ました。しかし、そこでフィルがごほうびについてエマに聞くと会話を交わしたエマはあの方から特別にごほうびはいらないと言われたと説明しました。それに対して子ども達はツッコミを入れますが、エマはこの食用児が鬼に食べられ続けた1000年間が代償で、あの方はそれで楽しませて貰ったと付け加えます。
ごほうびは結局「エマの記憶」だった?
エマの説明に対してレイやノーマンは納得できませんでしたが、エマは自分が犠牲になることはないと強調してエマ達に対して約束が履行されます。そして、エマ以外の子供達が目覚めると人間の世界へ到着していましたが、そこにエマだけ姿がありませんでした。しかし、レイやノーマン達はそれに気付いています。ごほうびのエマの記憶とは、他の仲間達からエマの記憶を消すわけではなかったのです。
ごほうびを捧げたエマの記憶のその後は?
レイとノーマンはエマがいないことから何らかの形で代償としてのごほうびが払われたことに気付きます。一方のエマはあの方にごほうびとして「きみのかぞく」という名のこれまでの自分自身の記憶を捧げていました。それによってエマは人間の世界には来られましたが、他の子供達とは違う場所で自分の名前さえも忘れた状態になってしまったのです。
【約束のネバーランド】エマのごほうび儀式の様子
ごほうびとして記憶を奪われたエマがどうなるのかは『約束のネバーランド』の最後を飾るシーンになっています。ここではその最後の流れについて見ていきます。
エマの記憶から仲間達が消えた?
家族であった仲間達と自分自身の記憶を無くしたエマは一人雪山へ飛ばされますが、そこで一人暮らすおじいさんに拾われました。おじいさんは記憶がないエマに焦らず思い出せばいいと言いながら面倒を見てくれるので、エマもそれに従うことにします。しかし、夢の中で家族のような誰かと暮らして自分の名前を呼んでくれているような光景が繰り返されていました。
仲間達との再会時のエマの反応
雪山で過ごす中でおじいさんも戦争で家族を亡くしたことを知り、エマはおじいさんと共に暮らしていくことを受け入れ始めます。それから2ヶ月後に雪が止んだ頃、元気を取り戻したエマとおじいさんは街に降りてきますが、そこでエマは仲間とすれ違うことになります。そして、とうとう再開を果たしますが、喜ぶ仲間達に対して記憶がないエマは戸惑うことしかできません。
しかし、それを見て悲しそうにする仲間達の顔を見ると、エマの目から自然と涙が溢れていました。エマは家族の記憶が思い出せなくても温かい気持ちが溢れていることに気付き、仲間達とずっと会いたかった気がすることを口にします。その反応に仲間達は喜びの涙を流しました。
最後まで謎のエマの記憶
あの方のごほうびとして支払ったことからエマの家族に関する記憶は完全に失われているものと思われていました。しかし、最後に描かれたようにエマの中には記憶とは別の何かが残っていたのです。これがあの方が想定していたことなのか、それとも奇跡的に起こったことなのかは最後を迎えた後も謎のままです。完全なハッピーエンドではない締めは多くの読者を驚かせました。
【約束のネバーランド】予想されていた3つのエマのごほうびとは
『約束のネバーランド』であの方がエマに要求したごほうびは先にも書いたようにすぐ明かされたわけではなく、最後のシーンでわかるようになっています。そのため、エマが代償とするものについていくつか予想が立てられていました。ここではその予想の中でも意見として多く挙げられた3つについて見ていきます。
予想されていたエマのごほうび①命
予想されていたエマのごほうびの候補1つ目はエマの命です。次の項目で紹介しますが、あの方は今までにも鬼達やラートリー家に対して最も重いと言えるものをごほうびとして要求しています。その中で食用児の中でも最も良い肉を自分へ献上するように言っていたことから食用児として優秀だったエマの命を頂くことは候補として考えられたのです。実際にあの方はエマの脳を美味しそうだと言っていたことも影響しています。
予想されていたエマのごほうび②身体
予想されていたエマのごほうび2つ目はエマの身体です。これは肉として食べるのではなく肉体を貰うという意味であり、あの方はエマのことを気に入っているような描写が何度も見られたことから考えられました。ただ、命や肉体をあの方が貰うと、エマの要望である食用児全員という部分が達成されないため、そこは疑問に思う声もありました。
予想されていたエマのごほうび③未来
予想されていたエマのごほうびの候補3つ目はエマの未来です。これはラートリー家の現状と似たようなものになるということで、エマの未来を奪うような何らかの縛りが将来まで設けられると考えられました。結果的にエマの記憶が正解で、作中の最後で描かれた展開でなければ未来を奪われたと言えるものです。ただ、予想の中にはエマの記憶というズバリ正解の予想もありました。
【約束のネバーランド】あの方のごほうび歴を調査
『約束のネバーランド』の作中であの方がごほうびを要求したのはエマだけではありません。食用児のシステムが作られるきっかけとなった鬼の代表者であるイヴェルク卿と人間の代表者であるユリウス・ラートリーのそれぞれにごほうびを要求しています。
あの方のごほうび歴:人間界と鬼界の和平交渉
エマ達が生きている時代から1000年前に人間と鬼はお互いに争って消耗する日々を送っていましたが、その現状を変えるために和平交渉することになります。ラートリー家の祖先であるユリウス・ラートリーは人間と鬼の世界を二つに分けて、お互いに干渉しないことを望み、その代わりに鬼の世界で食糧としての人間を残すことを取り決めます。
それに同意した鬼の代表者のイヴェルク卿はユリウス・ラートリーと共にあの方の元へ行き、それをこの世界のルールとして定めることをあの方へ要望します。あの方はそれをあっさりと受け入れますが、その代わりに二人からごほうびを要求しました。
あの方のごほうび歴:イヴェルクとの食糧の約束
鬼の代表者であるイヴェルクに対しては今後一年の中で最も良い肉とされる食用児は必ずあの方に捧げなければならないというものでした。食用児のシステムができることで鬼達はその後の食糧に困ることはありませんが、一番良い肉は二度と食べられない世界になるのは鬼側にとってかなりの痛手になるものです。
あの方のごほうび歴:ユリウスとの門番の約束
一方、人間の代表者であるユリウス・ラートリーに対しては今後人間の世界と鬼の世界の門番として調停役となることを要求しました。しかもそれはユリウス・ラートリー以降のラートリー家が代々受け継がなければならないというものです。これによってラートリー家に生まれた者は人間でありながらも鬼とやり取りしなければならず、食用児を含めた現状を永遠に見守らなければならなくなったのです。
【約束のネバーランド】エマのごほうびに対する世間の反応
ここではエマのごほうびに関して最初に描かれてから内容が明らかになるまでの世間の反応を見ていきます。
『約束のネバーランド』でエマがあの方からごほうびがいらないと言われたことについては作中でレイやノーマンが疑っていたように読者も都合が良過ぎると考えた人が多くいました。それまでのストーリー内容から考えても厳しさや残酷さはしっかり描かれることから最後に何かが起こると予想していた人もいたようです。
エマが払うごほうびの内容については先に紹介した3つ以外にも様々な意見が見られましたが、正解であったエマの記憶と予想する意見は多く見られました。食用児全員が助かるという条件を満たすことやエマがこれまで大切にしていたことを考えると、記憶を奪うのが一番と予想していたようです。
実際にごほうびの内容がエマの記憶とわかった時は多くの人がその展開に涙しました。数々の困難を越えた中でエマだけが全て忘れてしまうのは通しで読んできたファンにとってかなり残酷だったようです。ただ、最終的には記憶が戻らずとも再会を果たせているので、少しビターエンドで終わるところも『約束のネバーランド』らしいと言う人もいました。
【約束のネバーランド】エマのファンの小説が話題?
『約束のネバーランド』のファンの中には二次創作として小説を書いている人もおり、その中でもエマの小説が話題になっています。そんなファンの小説の中で評価されているも作品んついて内容を少し紹介していきます。
夢遊病のエマの小説
pixivに投稿された「エマは夢遊病⁉︎」という作品では夢遊病の疑いがあるエマの物語が展開されていきます。内容としては孤児院から脱獄する前の時間軸であり、エマ達より上世代の子供達の存在やレイ、ノーマンのそれぞれの思いが描かれた作品です。
喘息持ちのエマの小説
TELLERに投稿された「エマの体調不良」という作品では喘息持ちのエマの物語が展開されています。内容としてはエマが自分の息の苦しさや咳の症状についてわからないまま、みんなを心配させないように振る舞い、それに対する孤児院の子供達の反応が描かれています。
大人に成長していくエマの小説
pixivに投稿された「エマの体調不良」という作品ではエマに生理痛が来たことを中心とした話が展開されていきます。内容としては本編では描けなかった女性としての部分をピックアップしながらそれに対する同性のアンナと異性であるレイとノーマンの反応を描いています。
【約束のネバーランド】エマはごほうびで仲間を救った
『約束のネバーランド』であの方がエマに要求したごほうびはエマの家族に関する記憶でしたが、最後にはエマの記憶が戻ることはないものの仲間達と再会を果たしました。それ以前にも鬼やラートリー家の運命を決定づけるごほうびが要求されており、作中で重要な鍵を握るものです。そんなごほうびに注目しながら見るとまた違った楽しみ方ができるかもしれません。
この記事のライター
十文字猛
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