【SAO】時系列をあらすじとともに紹介！見る順番のおすすめや劇場版も

SAOは2009年の初掲載から2023年現在まで連載が続いている長期作品で、アニメ化やゲーム化など様々なメディアミックスを通じて高い知名度を誇っています。これからもSAOは続編が連載され、アニメの続編や新しい劇場版なども作られるかもしれません。それに先駆けて今からでもSAOを追ってみたいと思っている人がいることでしょう。まずはSAOの作品概要や作者についてまとめていきます。

SAOを手掛けた作者は川原礫（かわはられき）先生です。1974年8月17日の群馬県生まれのライトノベル作家で、現在は東京練馬区に在住しながら作品を執筆しています。初めて小説を書き始めたのは2002年で、当時MMORPGにハマっていたことからソードアート・オンラインの前身となる作品を電撃ゲーム小説大賞の応募用に執筆しました。しかし、文字数が規定を大きく超えてしまったため応募を諦めウェブサイト上に掲載しました。

それから6年後、気分転換に執筆したアクセル・ワールドが電撃小説大賞を受賞するとウェブサイトにて連載を続けていたソードアート・オンラインが編集者の目に留まり本作を制作することが決定しました。川原先生は編集者曰く非常に腰が低い人物と言われており、作品に対して愛着を強く持つタイプと称されています。

SAOことソードアート・オンラインは川原礫によって電撃文庫に連載されているライトノベル作品です。ゲームの中に広がる仮想空間を舞台に様々な事件を描いた斬新な世界観設定が評判を呼び、現実世界に戻るまでのストーリーや魅力的なキャラクターなどが人気を博しました。累計発行部数は全世界で3000万部を突破しており、この人気に伴ってアニメ化やゲーム化、劇場映画化といったメディアミックスが豊富に展開されています。

ソードアート・オンラインのアニメは2012年7月よりA-1 Picturesによって制作されており、2020年時点で第3期・アリシゼーション編までの内容が放送されています。監督には『世紀末オカルト学院』を務めた伊藤智彦、キャラクターデザインは『魔法先生ネギま！』にて注目を集めた足立慎吾がそれぞれ当てられており、原作で不十分だったところは作者の川原先生に無理を言って執筆してもらってまでアニメを完成させたと明かしています。

SAOのアニメは2020年時点でアリシゼーション編完結までの内容が公開されています。SAOではそれぞれのシナリオで舞台となるゲームが異なり、主人公キリトの目的もシナリオごとに異なっている特徴があります。人によってシナリオの好みが異なるところがSAOシリーズの魅力であり、それぞれの見どころを把握しておくと舞台の移り変わりにもすぐに慣れることができるでしょう。ここではSAOアニメの時系列をあらすじ・見どころとともに紹介していきます。

西暦2022年、世界初のVRMMORPGソードアート・オンラインの正式サービスが開始するとおよそ1万人のユーザーが完全なる仮想空間を謳歌していました。しかし、突如ゲーム開発者・茅場晶彦が姿を現すとユーザーの自発的ログアウトを不可能にし、死亡したユーザーは現実世界の肉体も死亡してしまうこと、現実世界に戻るためには100層のボスを倒すしかないことを宣言しました。現実世界に戻るためキリトは孤独に最初の街を飛び出すのでした。

アインクラッド編はアニメ1期の前半（1話～14話）に収録されており、SAOシリーズの始まりの章としてキリトが英雄になるまでの物語が描かれています。現実世界で居場所がないと感じていたキリトがSAOの世界ではソロで強敵を倒せるほどの実力を持つまでに成長しますが、ユーザー同士の対立を諫めるために自らヒーラー役を買って出て孤立する道を選びます。その先でメインヒロイン・アスナとの馴れ初めも描かれており、黒幕の正体や劇的なラストなど見どころが満載です。

SAOがクリアされて約2ヶ月後、現実世界に帰還したキリトは300人のユーザーと共に意識を失ったまま眠り続けていました。一方、アスナの父が経営する電子機器メーカー・レクトの社員である須郷伸之がアスナを妻にしようと目論んでいました。キリトは目を覚ますとアスナは妖精が生きるファンタジー世界を題材にしたVRMMORPGアルヴヘイム・オンライン（ALO）にて目撃されたという情報を掴み、その世界の中心である世界樹の攻略を目指すことを決意します。

フェアリィ・ダンス編はアニメ1期の後半（15話～25話）に収録されており、SAOとはまた違うファンタジー世界を舞台にキリトがアスナを助けるまでの物語が展開されています。ALOの世界には妖精特有の羽が生えており、SAOのバトル描写に初めて空中戦が実装されたシナリオでもあります。現実世界に戻るための緊張感はありませんが、メインヒロインのために主人公が奮闘する王道なストーリーを楽しむことができます。

SAOがクリアされて1年後、キリトはアスナや他の仲間たちと共にALOの世界を楽しんでいました。そんなある日、SAO事件で顔見知りになった総務官僚・菊岡誠二郎から銃撃VRMMORPGガンゲイル・オンライン（GGO）にて連続変死事件が起きている話を聞かされます。調査を依頼されたキリトはGGOの世界へダイブし、ログイン直後に知り合ったスナイパー使いの少女・シノンの協力を受けながら変死事件の真相を探っていきます。

ファントム・バレット編はアニメ2期の前半（1話～14話）に収録されており、ファンタジーだったSAO、ALOとは打って変わってガンゲームを主軸にしたミリタリーな世界観が舞台となっています。変死事件に関与している死銃（デス・ガン）はゲームプレイヤーを射撃すると現実世界のプレイヤーも死亡するというSAOの事件を思わせる殺人をしており、再びミステリー要素とデスゲームの緊張感を楽しむことができます。また、新ヒロインのシノンの成長エピソードも見どころです。

死銃事件から数週間後、アスナはリズベットから絶剣と呼ばれる凄腕の剣士がALOに現れたという話を聞かされます。その剣士はお互いのオリジナル・ソードスキルを賭けて1対1のデュエル相手を常に募集しており、直接会いに行ったアスナは絶剣の正体が自分より幼く見える少女・ユウキであることを知ります。ユウキはアスナを凌ぐほどの実力を持っていましたが、彼女からギルドを紹介されると彼らが持つ悲しい秘密が明らかになっていくのでした。

マザーズ・ロザリオ編はアニメ2期の後半（18話～24話）に収録されています。元々外伝として描かれたシナリオで大筋のストーリーにも深く関与していないものですが、本シナリオのヒロインであるユウキを始めスリーピング・ナイツのメンバーの現実世界での境遇、そしてゲームにかける思いが感動的でとても人気があります。ユウキの存在は後の劇場映画などにも関わっているため本シナリオは必見でしょう。

死銃事件から半年後、キリトは菊岡の紹介でベンチャー企業・ラースが開発するソウル・トランスレーターのテストダイバーのアルバイトをしていました。しかし、死銃事件実行犯の1人から薬剤を注射されて昏睡状態に陥ってしまうと、目が覚めた時にはNPCたちが住まう仮想世界・アンダーワールド（UW）にダイブさせられていました。ログアウト不可という状況を受けたキリトは、幼馴染のユージオと共に旅をして現実世界に戻る方法を模索します。

アリシゼーション編はアニメ3期に収録されており、キリト自身がUWの住人として生活する11歳の少年というところから物語が始まっています。シナリオの規模はSAOの中でも1番で、物語序盤は謎だらけの展開続きで難しいですが少しずつUWの世界設定やキリトがダイブさせられた理由が明かされていく展開はとても魅力的です。特に終盤の大戦は少年漫画らしい熱い展開が描かれておりSAO屈指の見どころとして高い人気を誇っています。

SAOのアニメは2012年～2020年にかけて総数話100話に及ぶほどの内容が公開されており、噂を聞きつけてSAOに興味を持った人がアニメをどの順番で見ればいいのか分からなくなってしまうことが珍しくありません。上記のあらすじ・見どころ紹介にて紹介していないスピンオフもアニメ化されており、疑問に思ったまま時系列通りにアニメを見始めて後で後悔してしまうことは何よりも避けたいことでしょう。ここではSAOアニメの見る順番のおすすめについてまとめていきます。

基本的にSAOシリーズを全部見たいと思っている人は公開された順番に沿って視聴すれば問題ありません。アニメは原作の時系列通りに制作されているので順番に視聴すれば分からない展開がいきなり描かれた、などといったことは起こらないでしょう。一方でアニメよりも先に劇場版から順番に見ることはおすすめしません。SAOの劇場版はアニメの総集編ではなくオリジナルシナリオが展開されているのでご注意ください。なお、劇場版を含めたおすすめの順番は以下になります。

SAOシリーズを最速で楽しみたい人はSAO1期→SAO2期→SAO3期とアニメが公開された順番に沿って視聴することをおすすめします。劇場版SAOオーディナル・スケールは順番的に2期と3期の間の期間に公開されていますが、オーディナル・スケールの内容は本作のために用意された原作未収録のシナリオが描かれているため、飛ばしたとしても3期の内容が分からないということにはなりません。

SAO Extra Editionやキャリバー編、SAOオルタナティブガンゲイルオンラインは外伝として描かれたシナリオであり、SAO本編のストーリーとは関係していません。キリトやアスナなど、主要キャラクターが登場していない作品もあるので興味がない人は飛ばしてしまっても問題ありません。なお、Extra Editionはアスナらの水着姿が、キャリバー編はキリトたちが和気あいあいとゲームを楽しむ様子がそれぞれ見どころとなっています。

SAOは劇場アニメも公開されておりそれぞれ高い評価を受けています。上記でも紹介した通り劇場版はSAO本編とは関係していない外伝シナリオが展開されているわけですが、魅力的なキャラクターが新しい舞台で活躍する場面など見どころが満載です。ここではSAOにおける劇場版の時系列とあらすじをまとめていきます。

オーディナル・スケールはアニメ2期完結後に公開された劇場映画です。それまでVRに広がる仮想空間が舞台だった前作までと違いARマシン・オーグマーを通じた現実世界で物語が進行しており、SAOの頃にキリトたちとは別のところで起きていた事件を主軸にストーリーが展開されます。オリジナルキャラクターであるユナとエイジの魅力や現実世界でのバトルが魅力的で、最終決戦の総力戦はSAOファンであれば鳥肌が止まりません。

プログレッシブ星なき夜のアリアはアニメ3期完結後に公開された劇場映画です。物語の舞台はSAOのアインクラッド編ですが、本作の主人公はキリトではなくアスナとなっており彼女が閃光と異名が付けられるまでの成長や活躍などが描かれています。主に1層での動向が描かれておりキリトと出会うまでの間何をしていたのかを見ることができます。

プログレッシブ冥き夕闇のスケルツォはアニメ3期完結後に公開された劇場映画で、星なき夜のアリアの続編に当たります。物語の舞台はアインクラッドの4層と5層がメインとなっており、キリトや2大ギルドと共に4層のボスに挑む様子やミトとの関係、PK集団ラフコフとの戦いなどアスナの活躍が盛りだくさんです。また、プログレッシブシリーズは原作と異なる部分が多いので、気になった人はそちらもチェックしてみると良いでしょう。

SAOはスピンオフ作品も多く展開されていますが、その中でも話題になりやすいのが『ソードアート・オンラインオルタナティブガンゲイル・オンライン』通称SAOAGGOです。本作はアニメ化もされていますが一方でファンからは賛否両論な評価をされています。ここではSAOスピンオフ作品であるSAOAGGOの概要やあらすじについてまとめていきます。

SAOAGGOは2014年12月より連載開始したライトノベル作品です。作者は『キノの旅』などで知られる時雨沢恵一でGGOの世界を元に二次創作として作られました。第3回BoBにてキリトとシノンの共闘を観戦していた小説家が私財を投資してゲーム内初のチーム戦大会スクワッド・ジャムを開催したという設定の元、主人公小比類巻香蓮の活躍が描かれています。

180を超える長身の女子大生・小比類巻香蓮は友人である篠原美優の薦めでVRゲームを始めます。身長がコンプレックスだったことから彼女は小柄なアバターを追い求め、GGOにてようやく理想のアバターを手に入れます。やがてGGOの面白さにのめり込んだ彼女は周囲からピンクの悪魔と恐れられるほどのプレイヤーに成長し、GGOで知り合ったピトフーイからスクワッド・ジャムの開催を知らされたことでその優勝を目指すことになります。

タイトルにSAOとついていますがSAOAGGOにキリトは登場しません。本作の主人公はレンでありストーリーも彼女を主軸に展開されていきます。キリトが登場しないことから本作はつまらないという意見が寄せられましたが、話が進んでいくごとに面白くなっていると話題にもなっています。

SAOシリーズは開始から10周年を迎えており現在も連載が続いており、新作スピンオフやアニメ化、イベント開催などシリーズ人気の勢いが留まることを知りません。多くのファンから長く愛されている作品はとても少なく、これほど人気が続いている理由には作品に魅力や見どころが大量に詰まっているからと言えるでしょう。ここではSAOにおけるシリーズの魅力についてまとめていきます。

アインクラッド編はデスゲームに巻き込まれたキリトが現実世界に帰るために戦う物語が描かれています。デスゲームとMMORPGの組み合わせはとても斬新で、遊びや娯楽のコンテンツであるゲームが舞台なのにキリトが現実世界に戻れるのかという緊張感を楽しむことができます。バトルシーンはゲームならではの剣や魔法を駆使したバトルアクションが描かれており、アニメではより臨場感あるバトル描写に興奮することでしょう。

キリトたちSAOユーザーを襲った悲劇はあまりに理不尽なものです。実際にキリトは初めギルドに所属していましたが、そこで仲間を失ってしまったことでソロで戦うことを決意しています。しかし、残酷な運命に挫けそうになりながらも前向きに進もうとするキリトの姿に触発されたプレイヤーが彼の周りに集まっていき、過酷な環境を生き抜くために戦う様子には心を揺さぶられるほど感動してしまうことでしょう。

SAOの中でキリトはアスナというヒロインと知り合い、共に戦い合っていく内にお互いの気持ちに気付いていきます。キリトは元々現実世界で上手くいっていなかったことから恋愛下手なところがありますが、アスナとの初々しいやり取りや年齢相応なもどかしいシーンにはつい魅入ってしまう魅力が溢れています。無自覚にハーレム化していくシナリオ構成も面白さの1つでしょう。

これまでSAOシリーズの時系列やあらすじなどをまとめてきましたが、実際にSAO原作を読んでいるファンやアニメを視聴したファンからはどのような評価が寄せられているのでしょうか。ここではSAOに対する世間での評判や人気について、実際にSNS上に投稿されているコメントを参照し内容をまとめていきます。

SAOの評価はとても高く本作を面白いと感じている人が大勢いました。初掲載から現在まで10年以上経っていますが、今からSAOを1話から見始めても面白いと評判で見続けていく内にどんどんSAOの世界にハマってしまうようです。

これほどSAOが人気になった理由はキャラクター人気が大きく関係しています。主人公のキリトは最強で人思いなイケメンで、アスナはとても一途で可愛らしい人柄をしています。この他に登場しているキャラクターも魅力的で特定のキャラクターの愛を語るコメントがネット上に溢れています。

SAOシリーズは現在新章ユナイタル・リング編に突入しています。本シナリオはそれまで登場していた主要キャラクターのほとんどが続投されており、物語の規模もこれまで以上に大きいです。そのため早くもファンの間ではユナイタル・リング編をアニメ化してほしいと要望が出ています。

SAOの時系列は複雑ですがアニメを視聴する際は公開された順番に見ていけば問題ありません。時系列に沿って本編を視聴することでSAO本来の魅力や見どころを直感的に感じることができることでしょう。また、現在はSAO時系列における最新の章・ユナイタル・リング編が公開されているので興味を持った人はぜひキリトたちの新しい物語を追ってみてください。