【推しの子】カミキヒカルとは誰なのか調査！アクアとルビーの父親？

ミステリー要素の強い『【推しの子】』という作品において、物語のキーパーソンとなる人物がカミキヒカルです。カミキヒカルは、物語の重要なシーンで度々登場しますが、主要キャラの誰とどんな関係なのかや正体についてまだ多くは語られていない謎のキャラとされています。カミキヒカルが誰でどんな人物なのか解説する前に、まずはカミキヒカルの基本情報や『【推しの子】』の作品概要、あらすじを紹介します。

カミキヒカルは、芸能事務所の代表取締役として『【推しの子】』に登場する男性キャラです。10歳から16歳の時は、一流の役者が揃っていると有名な「劇団ララライ」の役者として所属していました。退所後の動向については、誰にも知られていませんでしたが、現在では「神木プロダクション」という芸能事務所を立ち上げて代表取締役の地位に立っています。登場人物達の中で最も謎が多く、アクアやルビーと容姿などが似ていることから、2人の父親ではないかと考察されています。

カミキヒカルが登場する『【推しの子】』は、漫画家の赤坂アカ先生と横槍メンゴ先生による合同制作漫画です。2020年4月より『週刊ヤングジャンプ』にて連載が開始され、『少年ジャンプ+』というウェブコミック配信サイトでも配信されています。主人公が推しアイドルの息子として転生し、正体不明の父親を探し復讐するという斬新なストーリーと、芸能界の光と闇をリアルに描いた作風が人気を集めています。2023年4月にはテレビアニメ化もされました。

田舎で医者として働く主人公・ゴローの下に、ある日、大人気アイドル・アイが妊婦の患者としてやって来ます。アイの熱狂的なファンだったゴローは、推しアイドルの妊娠にショックを受けますが、子供を産もうとするアイの覚悟に感心し、出産の手助けをする決意をしました。しかし、アイの出産予定日にゴローは何者かによって殺害されてしまいます。気が付くと、ゴローは父親が誰かも分からないアイの息子・アクアとして転生し、第二の人生をスタートさせます。

『【推しの子】』の主人公・アクアとその双子の妹・ルビーはアイの子供として生まれましたが、父親が誰なのかアイが明かさなかった為、不明となっています。その為、アクアとルビーの父親については物語最大の謎となっていて、多くの読者が作中の伏線を基に父親が誰なのか考察を行っています。その中で最も有力な説として浮上しているのが、カミキヒカルが父親であるという説です。まずは、カミキヒカルがアクアとルビーの父親だと考察されている理由について解説します。

アクアとルビーの父親については、カミキヒカルの他に上原清十郎という俳優の説がありました。しかし、アクアの推理によって上原清十郎とは親子関係ではないことが証明されます。まずは、上原清十郎が父親ではない理由について解説していきます。

アクアは「東京ブレイド」の舞台に出演した際、共演者や関係者全員のDNAを検査します。そして、共演者の1人である姫川大輝の父親とアクアの父親のDNAが一致していることを知りました。アクアと姫川大輝は異母兄弟ということが判明し、姫川大輝の父親とされる上原清十郎がアクアの父親ではないかという結論にたどり着きます。

アクアは姫川大輝に異母兄弟であることを告げ、父親について確認しますが、姫川大輝の父親とされる上原清十郎は、姫川大輝が5歳の時に死亡していました。しかも、妻で女優だった姫川愛梨と心中したとされています。アクアの母親であるアイの殺害には、実行犯であるリョースケにアイの所在や情報を送った黒幕がいて、その人物が自分の父親だと推理していたアクアは、復讐相手が死亡していることに衝撃を受けます。

しかし、アイが殺害された時には、既に上原清十郎は死亡していて、リョースケに情報を渡したとされる犯人ではないことが判明します。つまり、黒幕の犯人とされるアクアの父親は上原清十郎ではないのです。

姫川大輝の母親は上原清十郎と婚姻関係にあった姫川愛梨であることは間違いありませんが、結婚しているからといって、姫川大輝の父親が上原清十郎とは限りません。つまり、姫川愛梨は上原清十郎との結婚前後に別の男性と不倫関係にあり、その不倫相手との間に授かった子供が姫川大輝という推理もできるのです。もしそうであれば、上原清十郎が姫川愛梨との口論の末に心中したという動機が成り立ちます。

アクアは、この推理を基に、姫川大輝の父親は上原清十郎ではなく、同時に姫川大輝と自分の父親はまだ生きているという事実に辿り着いたのです。

本編ではまだあまり登場しておらず、正体不明のカミキヒカルですが、アクアとルビーの父親説の最有力候補として名前が挙がっています。読者や登場人物達がそう推理した理由とは、一体なんだったのでしょうか。ここからは、アクアとルビーの父親がカミキヒカルだとされる理由や伏線について解説していきます。

ルビーが母親であるアイの墓参りをした際、すれ違った男性がいました。帽子と眼鏡をかけていましたが、この人物がカミキヒカルの初登場シーンとされています。男性は、ルビーとすれ違った後に彼女の容姿を褒めるように「流石、君と僕の子だ」と独り言を呟きます。この人物がカミキヒカル本人であれば、2人の父親である可能性が高いと推測されます。

金髪の美形であるアクアの見た目は、回想シーンで登場するカミキヒカルにそっくりです。アクアの仕事上の恋人である黒川あかねがカミキヒカルを見てアクアと見間違えてしまう程酷似しています。その後、演技の勉強として劇団ララライの過去の映像を見ていた黒川あかねは、カミキヒカルの演技を見てアクアと同じ雰囲気を感じていました。

『【推しの子】』の作中には、才能が開花した人物の目に星が浮かび上がります。カミキヒカルも、感情が高ぶると両目に黒い星が現れるのです。これはアクアも同様で、普段はアイ譲りの白い星が右目に見えていますが、復讐を決意したり黒幕である犯人を追い詰めようとする際には、カミキヒカルと同じように黒い星が浮かび上がります。アイとゴローを殺害した犯人を見つけ出そうと決意したルビーにも同様の現象が現れています。

カミキヒカルは、10歳から16歳まで劇団ララライの舞台役者として活動していました。その演技力は高く評価されていて、黒川あかねも演技の勉強としてカミキヒカルが出演して過去の映像を見ています。アクアとルビーは転生者という理由もありますが、幼い頃から常人とは思えない演技をして周囲を驚かせています。2人の持つ演技力もカミキヒカルから受け継いだものだと考察されてるのです。

アクアが作中でスカウトマンに変装した際、偽名として使ったのが「神崎光」という名前です。どことなくカミキヒカルと名前の響きが似ています。これは、カミキヒカルがアクアと深い関係にあることを示唆しているのではないかとファンが推理しています。

生前のアイをよく知る鏑木プロデューサーは、アイが劇団ララライのワークショップに参加した後から雰囲気が一変したとアクアに語っています。無気力でファッションも地味だったアイに劇的な変化が見られるようになったのは、劇団ララライである人物に出会ったことが理由でした。アイが劇団ララライで知り合い恋をした相手が、当時中学生であったカミキヒカルだったとされています。

アイがアクアとルビーを妊娠したのは、16歳の時でした。アイが劇団ララライのワークショップに参加したのは、妊娠発覚の数か月前だとされています。劇団ララライので知り合ったとされるカミキヒカルがアクアとルビーの父親であった場合、彼は当時中学生だったことになります。

アクアと姫川大輝の父親は同じであると判明している為、アクアの父親がカミキヒカル出会った場合、姫川大輝の父親もカミキヒカルです。姫川大輝はアクアよりも3歳年上であり、もしカミキヒカルが姫川愛梨と関係を持ち妊娠させたのであれば、姫川大輝はカミキヒカルが11歳の時の子供ということになります。この事実に辿り着いた黒川あかねも、あまりに現実離れした真実に衝撃を受けていました。

アイとゴローを殺害した実行犯は、作中で明らかになっており、アイを殺害後に自殺しています。しかし、その実行犯は一般人であり、芸能界でもトップシークレットであるアイの秘密を知ることは通常では困難です。そこで浮上したのが、アイの秘密を実行犯に明かした真犯人の存在です。その真犯人の正体がカミキヒカルだとされています。ここからは、カミキヒカルが真犯人だと考察される理由を解説していきます。

『【推しの子】』のプロローグで、アイを殺害した実行犯は、アイの熱狂的なファンでストーカーとなっていたリョースケという大学生でした。リョースケは、どこからかアイが双子が出産して育てながらアイドル活動を続けているという情報を入手し、逆上して犯行に及ぶことになります。アイの死亡後、リョースケは良心の呵責に苛まれて自殺しています。

アイの出産日当日、アイの担当医をしていたアクアの転生前の人物・ゴローも何者かによって崖から落とされて殺害されます。フードを目深にかぶり、ゴローにアイの妊娠の真意を訪ねてきた怪しい人物を追って、ゴローは山奥へとやって来ます。辺りを見渡すゴローを背後から突き落としたのもリョースケでした。

『【推しの子】』には、物語の鍵を握っているとされている謎の少女が登場します。その少女は、アクアやルビーが転生者であることを知っているだけでなく、アイやゴローが殺害された事件の真相についても知っていると作中で発言しています。少女の話によれば、ゴローが殺害された日、アイが出産を控えて入院していた病院の周辺に大学生の男性と中学生くらいの男性がいたとのことでした。

大学生は実行犯のリョースケだとして、一緒にいた中学生くらいの男性というのは、当時中学生だったカミキヒカルの可能性が高いのです。

アイとゴローを殺害した犯人のリョースケは、B小町のメンバーですら知り得ないアイの妊娠や新居の住所を特定していました。熱狂的なファンだったとはいえ、一般の大学生がアイのプライベートなことまで知ることは普通できません。その背景には、リョースケを唆した誰がいることは明らかです。その人物こそ、アクアとルビーの父親とされるカミキヒカルです。アイが2人の父親らしき人物に電話で住所を教えている描写が本編にもあります。

アクアとルビーの父親とされているカミキヒカルは、作中ではまだ謎の多い人物として登場しています。物語の鍵を握る重要人物であるように描かれているカミキヒカルとは、一体どのような人物なのでしょうか。ここからは、読者の誰もが気になっているカミキヒカルの正体や目的について考察していきます。

黒川あかねの推理によれば、カミキヒカルは11歳で姫川大輝の父親になったとされています。アクアやルビーが前世の記憶を受け継いで転生した存在であることを視野に入れると、カミキヒカルも誰かが前世の記憶を受け継いで転生した可能性は高いです。カミキヒカルが転生者であれば、11歳で女性の関係を持ったことや中学生で周囲の人間を操って標的を殺害させるということができると推測されます。

女優として人気を集めていた片寄ゆらは、ストレス解消の為に訪れた登山で足を滑らせて転落してしまいます。転落直後、まだ微かに意識が残っていた片寄ゆらの近くには誰かが立っていました。その人物こそ、カミキヒカルです。カミキヒカルは、重傷の片寄ゆらを助ける訳でもなく、ただ見下ろして「僕のせいで命を失う」と呟いています。カミキヒカルは、何らかの方法で片寄ゆらを事故に見せかけて殺害したのです。

『【推しの子】』で死亡した人物は、一部を除いてカミキヒカルと関係がある人物ばかりです。作中では、常人よりも才能のある芸能人の目に星が現れるという設定があり、目に星を宿したアイや片寄ゆらはカミキヒカルの手によって殺害されています。

このことから、カミキヒカルは、目に星を持つ人物を次々に狙っていると考察されています。その為、アイの遺伝子を受け継いで常に片目に星を宿しているアクアやルビー、演技中だけとはいえ目に星が現れる黒川あかねはカミキヒカルのターゲットになるのではないかと予想されています。

リョースケを利用してアイやゴローを殺害したとされるカミキヒカルは、一体何が目的だったのでしょうか。この目的について、作中ではまだ不明となっています。しかし、読者の中には、カミキヒカルは誰かが転生した姿で、何らかの復讐をしていると考察している人もいます。カミキヒカルがただのサイコパスで、自分に不利益な人物を排除しているという可能性もありますが、未だに真相は謎のままです。

『【推しの子】』には、時々白いバラが登場しています。白いバラが描かれているシーンは、物語の中でも重要な場面であることが多く、何らかの意味があると考えられています。ちなみに、白いバラの花言葉は「純粋」や「深い尊敬」などの意味が込められていますが、花の状態によっては「純潔を失い死を望む」といった恐ろしい意味を持つ花でもあります。

アイが殺害される時にリョースケが持っていた花も白いバラでしたし、アイの墓参りに訪れたルビーとすれ違ったカミキヒカルが持っていた花も白いバラでした。さらに、黒川あかねに対しても白いバラを送っていることから、白いバラは殺害予告の意味があるのではないかと考察されています。

カミキヒカルは、16歳まで劇団ララライの舞台役者として在籍していましたが、アイの妊娠後に退団して行方を暗ませていました。そして、アクアとルビーが高校生となった現在、「神木プロダクション」という芸能事務所の取締役となっています。役者としてはもう活動していないようで、才能のある役者を探す目的で芸能事務所を立ち上げたようです。

カミキヒカルの中には、「自分が認めた相手の破滅していく姿を見てみたい」という凶悪な一面があり、それが芸能事務所を立ち上げた要因の1つと考えられています。

名前や容姿が明らかとなっているカミキヒカルですが、作中ではまだ詳細が明かされていない為、謎の多い人物です。今後、物語はアイが殺害された事件を基に書かれた映画の制作編へと突入し、そこで全ての謎が明かされると考察されています。ここからは、カミキヒカルが今後どのような形で登場し、次に標的として狙うのは誰なのかを考察していきます。

カミキヒカルが命を狙っている最有力候補とされているのは、黒川あかねです。かつてカミキヒカルも所属していた劇団ララライの看板役者で、抜群の表現力を持つ黒川あかねは、アクアと出会ってアイの生き写しとも思えるような完璧な演技を作中で披露しました。その際、才能溢れる人物に現れるとされる星が目に出現しており、目に星がある女性を狙っていると考えられているカミキヒカルは、黒川あかねを何らかの形で狙う可能性が高いのです。

また、黒川あかねは独自のリサーチにより、カミキヒカルの情報を入手、分析して推理も行っています。カミキヒカルにとって、黒川あかねの存在が危険と判断されれば殺害される可能性もあります。

カミキヒカルが命を狙っている人物として候補に挙がっているのが、アイの親代わりをしていた事務所の前社長・斉藤壱護です。強面ですが、アイに対しては本当の娘のように大事にしていて、アイがリョースケに殺害された後はショックのあまり失踪していました。成長したアクアやルビーから接触される形で再登場をはたした斉藤壱護は、アイ死亡の裏に黒幕がいることを掴んでおり、その正体がカミキヒカルであると推理しています。

娘同然に可愛がっていたアイを殺された無念を晴らす為、復讐を誓っている斉藤壱護は、カミキヒカルにとって最も邪魔な存在となるのです。カミキヒカルが斉藤壱護の存在に気付いた時、誰かの力を利用して斉藤壱護を殺害する可能性もあります。

アクアが芸能界で活動し続けている目的は、転生前の自分とアイを死に追いやった黒幕への復讐です。その為に、何年もかけて証拠を集め、謎を解き明かそうとしています。そんなアクアが、カミキヒカルと直接接触した時、どのような展開になるのか、読者の誰もが気にしています。ゴローの死を知ったルビーも犯人に復讐を誓っているので、兄妹でカミキヒカルに復讐をするのではないかと期待されています。

アクアとルビーが姫川大輝と異母兄弟であることが判明し、物語の真相が紐解かれていくにつれ、3人の父親がカミキヒカルという人物である可能性が浮上します。しかし、カミキヒカルが父親であると仮定すると、姫川大輝は彼が11歳の時にできた子供という計算に辿り着きます。あまりにも幼いその年齢に、登場人物だけでなく読者の誰もが驚いています。

アクアとルビーの父親がカミキヒカルであるという考察は読者の間では有名で、これまでの物語の展開から非常に信憑性の高いものとなっています。しかし、2人の父親がカミキヒカルというだけでは、アイやゴローを殺害させた真犯人とは言い切れない部分もあるようです。もしかしたらカミキヒカルではない誰か別の人物が黒幕の正体なのではと考える読者も多く、今後の展開が期待されています。

ミステリー要素の多い『【推しの子】』では、アクアやルビーの父親以外にも、次は誰が真犯人に殺害されてしまうのかという考察も盛んに行われています。登場人物の中には、今後死亡する可能性があると伏線を張られているキャラが何人もいて、そこにカミキヒカルがどのように関わってくるのかも、物語の見所の1つとなっているようです。誰が黒幕で今後誰が死亡するのか読者による考察は続いています。

『【推しの子】』で最も謎の人物・カミキヒカルが誰なのかを調査した結果、アクアとルビーの父親で黒幕の正体である可能性が1番高いキャラであることが判明しました。本記事で紹介した内容は読者による考察も多い為、真相はまだ明らかとなっていません。今後、登場人物の誰がどんな行動をとっていくのか、原作での展開に期待しましょう。