【ワンピース】ピーカが強い理由とは？ゾロとの戦いやイシイシの実についても

ワンピースで登場した「ピーカ」はドンキホーテ海賊団に所属し、最高幹部を務めている一人です。ドンキホーテ海賊団の最高幹部はコードネームでお互いを呼び合っており、それぞれスペイン語のトランプの文様の意味を持つ言葉が最高幹部の名前となっています。ピーカはスペイン語だと「スペード」という意味を持っている言葉で、本名ではありません。初めに、ピーカのプロフィールを紹介していきます。

ピーカは王下七武海の一人だった「ドンキホーテ・ドフラミンゴ」が率いるドンキホーテ海賊団の最高幹部の一人です。ドフラミンゴと出会ったのは30年以上前で、強く忠誠を誓っていています。4mを超える大男ですが、女性のような高い声を持つ事にコンプレックスを感じており、笑った相手には部下だろうと容赦無い制裁を加えています。戦闘では悪魔の実である「イシイシの実」の能力以外に、ピーカの身の丈を超える大太刀を使用しています。

『ワンピース』は1997年から「尾田栄一郎」さんが連載している漫画作品です。週刊少年ジャンプで長い間看板作品を務めており、2023年3月時点で単行本が105巻まで刊行されています。1999年から放映開始されたアニメは2021年11月に1000話に到達し、劇場版は2022年までに15作が上映されました。

海賊王となってこの世の全てを手に入れた「ゴールド・ロジャー」が、処刑される際に発した言葉で大海賊時代が到来します。海賊へ憧れを持つ「モンキー・D・ルフィ」は、村に滞在していた海賊のシャンクス達が持っていた悪魔の実を食べ泳げなくなってしまいます。しかしルフィは海賊を諦めず、シャンクス達が旅立つ前に将来立派な海賊となって再会する事を約束します。10年後、ルフィは17歳となり約束を守るため海へ旅立ち、海賊王を目指す旅が始まりました。

「イシイシの実」は超人系の悪魔の実で、ピーカは岩石同化人間です。その能力の影響は広範囲に及び、ピーカの能力を使った攻撃は「町が降ってくる」と表現されました。イシイシの実が作中でどのように使用されたのかや、ワンピース作中で使った技や覇気等のピーカの強さについて解説をしていきます。

最初に、ピーカの強さについて紹介していきます。ワンピース作中で敵として登場した時には「イシイシの実」の能力でルフィ達を妨害し、最後はゾロと「武装色の覇気」同士でぶつかりました。他にも剣術や戦闘中のゾロを引き離す等知恵も回ります。ここでは作中で使用したイシイシの実の能力や弱点、覇気について解説します。

岩や石と同化して操るようになれる「イシイシの実」は、同化した岩の好きな所から顔を出す・岩の中に隠れて奇襲する等応用が利きます。さらに、同化できる岩の大きさの上限は確認できていません。同化する岩や石が破壊されるとダメージを受けてしまう場合がありますが、ダメージを受ける前に脱出すればダメージは受けません。操る岩を切り分けられると操れる範囲が狭まってしまい、その状態で空中に放り出されると逃げ場が無くなってしまいます。

ピーカは、イシイシの実の能力で同化した石を武装色の覇気で硬化する事が可能です。石を硬化する事で相手が覇気で上回らなければ石を壊せなくなり、弱点とも言える石の破壊を防ぐ事ができます。覇気使いとしてはそれだけでは終わらず、パンクハザード編で登場したヴェルゴと同じように全身に覇気を纏っています。

ピーカは岩へと同化した状態で技を使用しています。作中で登場したピーカが使った技を1つずつ紹介します。

蛸の足のように変化させた同化している石を敵に突き刺す技です。

同化している岩から槍のように鋭く尖った石を突き出して敵を攻撃する技です。

「噛石（バイトストン）」は同化した岩へと作った自身の巨大な顔で勢いよく噛みつく技です。777話でゾロ相手に使用しました。

棘のついた2つの岩を相手を挟み込むように出現させ、押し潰す技です。

ピーカはドレスローザ編で敵として立ち塞がり、ドフラミンゴを倒すために動いていたルフィ達を妨害しようとしました。この時、自身を「ソプラノ野郎」と呼んで挑発してきたゾロと戦闘を開始します。二人の戦いはワンピース物語内でもかなりの長期戦となっており、戦いの行方やそれほどまでに長い戦いとなった理由を解説していきます。

ピーカとゾロの戦闘はワンピース本編30話に渡って続く長期戦となりました。ここまでかかった理由は、他のシーンも並走して描かれていたという理由もあります。しかしそれだけではなく、イシイシの実の能力はピーカの実力を上回っていても倒す事が容易ではありません。さらにピーカは戦闘の途中でゾロと距離を引き離して戦いを放棄し、他のキャラを狙い始めた事でさらに時間がかかっています。

長かった二人の戦いはゾロの奇策で不意を突かれ、背後からの「一大・三千・大千・世界」の一発でピーカが同化する岩石の巨兵が上下真っ二つにされてしまいます。さらに空中でゾロに逃げ場が無くなるまで同化する石を刻まれたピーカは、ゾロを空中から叩き落とすために覇気を纏って姿を現します。しかし、ゾロの覇気はピーカを上回っており「三・千・世・界」の一撃で敗北しました。

最後は、ゾロとピーカの二人の戦いがこれほどまでに長引いた理由について考察していきます。ゾロはこれまでとは戦いの方向が違う上、ピーカ自身の強さにも原因があるので解説していきます。

ゾロがドレスローザ編までで戦った相手は、力と力のぶつかり合いで真っ向勝負という形が多かったです。しかし、ピーカは単純に斬るだけでは倒せず、能力どのようなものか見極めしっかりと弱点を突く必要がありました。しかし、ワンピースの作中でのゾロの発言や行動から分析する能力は高く地頭は悪くありません。ただ、頭を使う戦いの経験が少なかっため時間がかかってしまった可能性が高いです。

ピーカは、最終的にはゾロにあっさり負けているため強くはないように見えます。しかし、ピーカはゾロと渡り合える程の剣技に加え、ゾロの「千八十煩悩凰」をくらっても吐血で済む程の耐久力の高さも持っています。さらに、イシイシの実で同化した岩は、無闇に壊しても再生するだけです。このことから、ピーカ自身も相当の強さを持っており、それ故にゾロも苦戦してしまったことが推測できます。

ドレースローザ編はワンピースのアニメでは629話から746話までの118話に渡って放映され、ピーカの声を担当した声優の名前も発表されています。アニメ内でピーカを担当した声優についてプロフィールやワンピース以外の作品での活躍について紹介していきます。

ピーカの声を担当したのは「三ツ矢雄二」さんで、オネエ系キャラとして知られている人物です。50代になってバラエティ番組に出演してからはタレントとしての活動も増え、他にも声優以外にも多くの業界で活躍しています。作中でゾロに「ソプラノ野郎」と呼ばれているピーカですが、正にその通りの配役となっています。

「三ツ矢雄二」さんは声優としてだけでなく、俳優・ミュージシャン・脚本家・演出家・音響監督等多くの分野で活躍している人物です。声優としてデビュー作は『超電磁ロボ コンバトラーV』の「葵豹馬」役で、様々な人物の役を演じる中でもオネエ言葉を話す男性キャラを最も得意としています。

三ツ矢雄二さんが担当した主な他の作品のキャラは、『六神合体ゴッドマーズ』の「マーグ」、『タッチ』の「上杉達也」、『キテレツ大百科』の「トンガリ」、『ドラゴンボール』の「界王神」、『らんま1／2』の「小乃東風」、『聖闘士星矢』の「乙女座のシャカ」等のキャラを演じています。

ゾロとの戦いは終わってみれば苦戦はしたものの、ゾロは大した傷を負っていなかったため圧勝に見えます。そのため、読者の中にはピーカは弱いのではないかとの発言もありました。しかし、この時点でのゾロは周りの反応から強い事は分かるのですが大した苦戦をしていないため実力の底が分かりづらいです。そのためピーカの実力を測りそこねている読者は多かったですが、後に最高幹部ではピーカが一番強かった、という意見も出始めています。

ワンピースの漫画で登場した後から、アニメでのピーカの声はどうなるのか気になっていた読者も多いです。アニメでピーカの声を聞いた視聴者はあまりのソプラノ声に笑ってしまったという人も多く、三ツ矢雄二さんという配役はピッタリだったという声もあがっています。

ワンピース作中では、イシイシの実の能力が覚醒しているかどうかについては言及されていません。しかし、ピーカがイシイシの実の能力で広範囲に影響を与えている事から覚醒しているのではないかと考察する読者もいました。

ピーカはドンキホーテ海賊団の最高幹部の一人であり、ワンピース作中では主にゾロと戦っています。その強さで敵であるゾロを苦戦させるも、最後はあっさりと負けてしまった事から、当時はピーカを弱いと評価した読者も少なくありませんでした。しかしその後、ワンピースのストーリーで、ゾロの強さが描かれていったことから、実はかなりの強敵だったと見直されています。