【キングダム】李牧は最後に死亡するのか徹底考察！史実での記録も解説

キングダムにて秦と敵対する国・趙国が登場するとそこに趙国最強の武将・三大天の1人として李牧が存在していることが明らかにされました。李牧の活躍によって秦は1度壊滅寸前まで追い詰められることになりますが、それほどの大敵だった李牧には死亡フラグが噂されており「最後に死亡する」「死因はどうなるのか」と現在話題になっています。まずはキングダムに登場する李牧のプロフィールやキングダムの作品概要をまとめおさらいしていきます。

李牧は趙国三大天の一角を成す将軍です。普段は飄々とした立ち振る舞いをするクールで温和な人物ですが、知略に優れた武将として評価されており度々秦国にとって脅威的な敵として立ちはだかります。作中では最大の敵として描かれている一方で、敵味方問わず無益な殺傷を嫌っており、非戦闘員の殺傷や味方の損害を増やすような策は控えるといった独自の考えを持っています。

キングダムは原泰久によって週刊ヤングジャンプに連載されている漫画作品です。古代中国に起きた戦国七雄の争乱を舞台にしたオリジナル戦記物語が描かれており、2006年9月～2023年5月現在までにかけて単行本68巻までを刊行、2023年4月時点で累計発行部数9700万部を突破するほどの人気を博しています。第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しており、アニメ化やゲーム化といったメディアミックスも展開されています。

中華最西の国・秦にて戦災孤児だった信と漂は下僕の暮らしから抜け出すために剣の腕を磨いて天下の大将軍になることを夢見ていました。その努力が国の大臣に認められると漂のみが仕官を果たしますが、わずか1ヶ月後に信の元へ帰ってくると漂は彼に地図と大将軍の夢を託して息を引き取ってしまいます。夢を託された信は漂の死因を知るためにも地図に記された場所へ向かうことを決意し、そこで秦国の王・嬴政と出会うのでした。

キングダム作中にて秦国の桓騎が趙国北部へ進軍するとそこで李牧との知略戦を繰り広げることになりますが、その知略戦は桓騎の予想を超える奇抜な作戦によって李牧を出し抜くという展開になっています。この流れから最後に李牧は死亡するのではないかと読者の間で話題になっています。ここではキングダムにおける李牧が最後に死亡するのかどうかについてまとめ、死亡する時の死因についても考察していきます。

信は王騎を討ち取った李牧と龐煖に対していつか仇を取るという決意を明かしています。もしも信が李牧を討ち取ることになればストーリー的には王道かつ面白い展開になることでしょう。しかし、現状の李牧は桓騎軍の奇襲を受けてしまい窮地に立たされています。この状態に信が関与する可能性は極めて低いため、李牧が何らかの手段を行使して状況を打破しなければなりません。

幽繆王は趙国十代目の王です。キングダム作中における幽繆王は暗君として描かれており愚王としての人柄が目立っています。史実では李牧と桓騎の戦いが終戦した後、王翦の策によって趙国の郭開が買収され幽繆王に「李牧は謀反を企んでいる」と讒言します。このことがきっかけで幽繆王は李牧を更迭させようとし、李牧がそれを否定したことでついに処刑されてしまいます。史実通りにストーリーが動くとしたら、キングダムの李牧は最後に幽繆王に処刑されてしまうことでしょう。

李牧はたとえ敵国の人物であってもそれが戦闘力を持たない民衆であれば情けをかけるような人柄をしています。そんな彼の人情を慕う部下はとても多く、カイネや傅抵、教え子の慶舎からも強く信頼されています。もしも史実通りに物語が進んだ場合、李牧に従う彼らにも被害が及んでしまうことでしょう。その時に李牧は王命をわざと受け入れて部下が逃げる時間を稼ぐために動く可能性が考えられます。

カイネは李牧に従う部下という存在として描かれていますが、史実においてカイネという人物は登場していません。いわゆるキングダムオリジナルキャラクターということですが、作中で李牧が死んだら自分も死ぬ、といった発言もしていることから李牧の死と共にカイネも死亡する可能性が高いです。一方でカイネが史実に描かれていた李牧の死を回避させる存在ではないかという考察も寄せられており、今後の彼女の動向に期待が寄せられています。

キングダムは実際の中国の記録に残されている登場人物やストーリーがモデルになっており、史実に登場している同姓同名のキャラクターがキングダム本編に反映されています。李牧もその内の1人ではありますが、彼の登場や活躍は史実と異なる部分がありオリジナルストーリーとしての面白さを引き立たせています。ここからは史実における李牧の記録や最後、死因などについてまとめていきます。

史実において最終的に中華統一を果たすのは秦国となっており、趙国やその他の国は滅ぶ運命にあります。趙国が事実上滅亡するのは紀元前228年の時で、その年に李牧は処刑されてしまいます。この年は李牧軍と桓騎軍の戦いが終戦した後に秦国が王翦たちを引き連れて邯鄲を攻め落とした年でもあり、李牧は王翦の奇策によって幽繆王の信頼を失い処刑されてしまいます。

史実でも李牧軍と桓騎軍は衝突しており、その結果は李牧軍の勝利に終わっています。史実ではこの戦いにて李牧が初登場を飾っており、戦いの詳細は記録されていないものの秦を苦戦させたことで李牧は大将軍に任命されます。それまで無名だった李牧を打ち倒すために秦軍は大王・政自ら趙国に進軍することを決断しますが、李牧によって容易く撃破されてしまい、更には時間をかけて奪った領土を李牧に取り戻されてしまいます。

李牧の活躍によって息を吹き返そうとしていた趙国でしたが、そんな時に趙国は干ばつと地震に見舞われてしまいます。この間も李牧は秦軍の進撃を防いでいましたが、そこに幽繆王の重臣・郭開の讒言によって李牧は謀反を疑われもう1人の将軍・司馬尚と共に解任を命じられます。李牧は解任を受ければ趙が滅ぶと知っていたことからそれを拒否しましたが、幽繆王はその答えから李牧の謀反を信じ切り彼を処刑台に送りました。その後、李牧を失った趙国は完全に滅亡することになります。

キングダムにおいて李牧は最強の敵として描かれており、天下の大将軍と呼ばれた王騎を討ち破ったその実力は他の名立たる将軍とは比較にならないほどの強さを証明しています。読者の間では彼がキングダムのラスボスではないかと噂されたことがあるほどで、そんな彼が死亡するとなれば王騎の死以来の感動的なシーンになるかもしれないでしょう。ここではキングダムにおける李牧の活躍シーンを振り返っていきます。

秦国にいた将軍・王騎は秦の怪鳥と呼ばれ中華に名を轟かせていました。秦国は韓を攻め落とそうと軍を動かしますが、その隙をついて趙軍が秦に攻め込むと秦は王騎を馬陽まで出陣させてこれを迎え撃ちました。馬陽の戦いにおける趙軍大将は三大天の龐煖でしたが、その裏には李牧の知略があり実質その戦いで趙軍を指揮していたのは李牧でした。

数週間に及ぶ戦いが続きついに大将同士の一騎打ちが始まると、その結果によって戦いの勝敗が決まると思われました。しかし、王騎軍の背後に李牧率いる趙軍が現れると放たれた一矢が王騎に命中し、最後に龐煖の矛がトドメを刺しました。それまで知略と武勇両方に長けていた王騎が李牧の策略によって完全敗北を喫することになり、この功績によって李牧は宰相の位に昇格されました。

馬陽の戦いには信も参戦しており、王騎が李牧と龐煖に敗北し命を落とす瞬間を目の当たりにしていました。信にとって王騎は天下の大将軍になるための道を示してくれた存在であり、彼の中に李牧と龐煖に対する敵討ちの思いが募ります。そして馬陽の戦いから1年が経つと、呂不韋の企みによって李牧が秦の首都・咸陽へ招かれました。

会談の中で呂不韋は李牧の首を取ろうとしますが、それに対して李牧は秦と趙の同盟締結を提案しました。お互いの思惑を孕んだ交渉の結果同盟は結ばれることになりましたが、これに信は納得できず李牧に歯向かおうとします。周囲の人間によって信の行動は抑えられましたが、代わりに信は李牧は自分が倒すと宣言し彼に因縁をつけるのでした。

李牧は楚の春申君と結託し、更に燕、魏、韓に呼びかけたことで秦を殲滅するための合従軍を結成しました。秦は50万を超える兵力を相手に国門・函谷関で迎え撃つことを決意します。函谷関では大きく分けて4つの戦いが展開され、秦国の将軍対各国の将軍がしのぎを削る死闘を繰り広げました。その結果総大将の汗明と成恢が討ち死にとなり媧燐の奇策も失敗に終わり秦軍の勝利と思われました。

そんな函谷関の戦いとは別の場所で李牧が暗躍していると、彼は自ら軍を率いて首都・咸陽へ攻め入ろうとしていました。途中で李牧の動きに勘付いた麃公と信との戦いを切り抜け最後の城となる蕞まで辿り着きましたが、そこに大王・政自らが剣を取ったことで民兵を鼓舞し李牧軍の進撃を食い止めてみせました。そうしている間に秦の援軍要請を受けた楊端和と山の民が到着し、不意を衝かれた李牧は敗北を認めてその場から撤退しました。

秦軍は再び中華統一を目指すために趙の王都・邯鄲の要となる鄴への進軍を開始します。鄴攻略戦には王翦と楊端和、桓騎らを筆頭に信や王賁、蒙恬たちが出陣しこれに李牧や慶舎が迎え撃ちました。2軍の戦いは中央と右翼、左翼の3つに軍を分けた戦いになり、その上食糧補給を尽かせる兵糧攻め合戦となって敵軍の兵糧を燃やす奇策などが行使されていきます。

李牧と王翦がそれぞれ中央軍を指揮している間、右翼軍の信が趙国の右翼大将・趙峩龍を討ち取ります。更にその翌日、一時は瀕死だった王賁が尭雲を討ち取り趙左翼を完全に撃破しました。この報せを受けて王翦はついに中央軍の全軍を動かし秦右翼軍と共に趙中央軍を挟撃します。事前に王翦に挟撃を仕掛けて隙を突こうとした李牧でしたが、玉鳳隊と楽華隊の援軍が入ってしまったことでそれも失敗し苦肉の策で全軍を撤退させました。

キングダムはアニメ作品としても高い人気を誇っており、映像化されてより迫力が増したバトル描写や声優の演技などが評価を受けています。アニメ版キングダムにて登場キャラクターを演じている声優の演技はどれも魅力的で、中でも李牧を演じた声優は数多くの主演を担当している人気声優であると話題になりました。ここではアニメ版キングダムにて李牧を担当した声優についてまとめていきます。

李牧を演じた声優は森川智之さんです。業界からお墨付きの卓越した演技力の持ち主で、アニメ作品や洋画の吹き替えに多く抜擢される実力派です。学生の頃に部活で声が大きいと言われたことがあり、進学の時期に取り寄せた専門学校のパンフレットを見たことで声優を目指すようになったという経緯を持ちます。1987年にデビューを果たすと着実に出演作を増やしていき、声優アワードにて助演男優賞、外国映画・ドラマ賞を受賞しました。

これまで李牧の最後や死因などについて考察してきましたが、ファンの間で李牧の最後・死因についてどのような予想や反応が寄せられているのでしょうか。ここではキングダムファンが思う李牧の最後に対する世間での評判や人気について、実際にSNS上に寄せられているコメントを参照し内容をまとめていきます。

キングダムを愛読しているファンからは最新話を追うごとに李牧の最後が近づいているように感じられ、悲しい気持ちになるという意見が多く寄せられていました。李牧は秦国にとって敵側の人間として描かれていますが、信との独特な関係性や作中屈指の人気を誇る合従軍を結成した舞台装置としての活躍によって人気を集めている分、彼が最後に死亡してしまうことを認めたくないという人がいると思われます。

キングダム最新刊にて桓騎に追い詰められた李牧が桓騎と話したいことがあると明言すると、次巻にて明かされるであろうその内容について様々な考察が寄せられていました。桓騎との話し合いによって李牧の最後が史実と変わるのではないかと期待されている声が多く、最新話を待ち遠しく思っている人が多いようです。

李牧の最後や死因については様々な考察が寄せられていますが、一方で李牧が秦国に寝返るのではないかという考察も寄せられていました。それまで王騎を討ち取ったり合従軍を結成して秦を殲滅しようとした李牧が秦に入る可能性はとても低いと思われますが、李牧が味方になる展開に期待している人もいます。

キングダムに登場する李牧は最後に死亡する可能性が高く、史実通りであればその死因は王翦の奇策に嵌められて処刑となります。キングダムの李牧が史実通りの最後を迎えるのかどうかが今後の見どころと言えるでしょう。李牧の最後や死因、或いはその後の活躍について気になる人はぜひキングダムの最新話を追ってみてください。