【キングダム】今後の展開はどうなっていく?信は最後に死亡するのか考察
キングダムの今後の展開がどうなるのかファンの間で話題となっています。キングダムは中国の史実を基にした作品ですが、オリジナル要素も多いため、さまざまな展開が予想されているのです。今回はキングダムの今後について、最終回の時期や主人公・信の生死も含め考察します。
目次
【キングダム】とは?
キングダムは、雑誌連載、アニメに実写映画、舞台と、大人気の作品です。ファンの間では今後の展開や、最終回での主人公・信の生死について話題となっています。ここでは、キングダムの作者、ストーリーの概要、あらすじについて解説します。
キングダムの作者
キングダムの作者・原泰久さんは、大学3年生の時に漫画家を志し、在学中に「上田君の退化論」で、ちばてつや賞の期待賞を受賞しました。1999年に「於兎松」でデビューし、会社勤めをしながら漫画家として活動を開始しました。2006年に、週刊ヤングジャンプでキングダムの連載を開始しました。2017年に、第17回手塚治虫文化賞にて、キングダムでマンガ大賞を受賞しました。同年に、出身地の佐賀県三養基郡基山町にて、町内初のふるさと大使に任命されています。
キングダムの概要
キングダムは、2006年9月より週刊ヤングジャンプで連載中の歴史漫画です。2023年1月には単行本67巻が発売され、累計発行部数は9500万部を突破する大ヒット作品です。中国の史実を記した「史記」を基に、主人公・信たちの戦いが描かれています。2011年にTVアニメ化され、2024年1月には第5シリーズの放送予定です。2018年に実写映画化され、2023年2月には舞台上演が決定し、幅広い世代を魅了しています。
キングダムのあらすじ
キングダムの舞台は、中国・春秋戦国時代末期の秦国です。主人公の信は、戦争孤児で奴隷として働く少年です。信は同じ奴隷の漂(ひょう)と、日々修行を積んでいました。ある日、漂は秦の王・政(せい)の身代わりとして招集され、王の座を狙う弟の反乱により、殺されてしまいます。信は「天下の大将軍になる」という漂との約束を胸に、王都を追われた秦王・政とともに王都の奪還、中華統一を目指します。
【キングダム】今後の展開は?史実から考察
キングダムは、秦の始皇帝・嬴政(えいせい)の中華統一までを、司馬遷(しばせん)の「史記」を基に描いています。「史記」は、実在の人物や地名、生死についても忠実に書かれています。キングダムは、主人公・信をはじめ、史実にある人物が登場します。ここでは今後の展開について、史実をもとに考察します。
考察①紀元前230年
紀元前230年には、騰(とう)将軍により韓が滅亡しました。韓は主人公・信がいる秦の隣接国で、秦が東側へ侵攻するには戦いが必須の国でしたが、史実では戦国七雄の中で最初に滅亡します。なお戦国七雄とは、当時小国を併合し強い力を持つ、秦・楚・斉・燕・趙・魏・韓のことです。
考察②紀元前229年
紀元前229年には、趙の幽繆王(ゆうぼくおう)と家臣の郭開(かくかい)により李牧(りぼく)が死亡しました。李牧は趙国三大天の一人で、武人であり策略家でもあり、さらに容姿端麗と史実にあります。家臣の郭開が李牧を反逆者に仕立て上げ、趙の幽繆王から処刑の判決が下され、死亡しました。これは、王翦(おうせん)の内部分離策によるものと史実にあります。
考察③紀元前228年
紀元前228年には、王翦(おうせん)・楊端和(ようたんわ)・羌瘣(きょうかい)が趙の首都・邯鄲(かんたん)を攻撃、趙を滅亡させます。史実では、趙の将軍・李牧の強さに苦戦した王翦は、趙の家臣・郭開に賄賂を贈り、李牧は反逆者であると、趙の幽穆王に讒言させます。幽穆王は李牧を処刑し、さらにもう一人の将軍・司馬尚(しばしょう)から将軍の位を剥奪します。二人の大将軍を失った趙は、首都・邯鄲を陥落されます。平陽に逃げた幽穆王は捕えられ、趙は滅亡します。
考察④紀元前226年
紀元前226年の出来事は次の2つです。1つ目は燕の首都陥落です。史実では、燕の太子・丹(たん)が秦王の暗殺未遂を起こし、李信は丹を捕えます。そして燕の首都薊(けい)は陥落します。2つ目は、昌文君(しょうぶんくん)の死亡です。昌文君は、秦王・政を幼少期から支え、後に相国(しょうこく)という廷臣の最高職に就きました。 史実では、昌文君は紀元前226年に入山し死亡したとありますが、なぜ死亡したのか、具体的な記録はありません。
考察⑤紀元前225年
紀元前225年は、3つの出来事があります。1つ目は、信が燕の太子・丹を討ち取ります。史実によると、李信は前年に秦王暗殺未遂で首謀者の丹を捕え、翌年に討ち取りました。2つ目は、王賁(おうほん)による魏の滅亡です。史実によると、王賁は魏の大梁城への水攻めで、魏を滅ぼしました。3つ目は、秦の李信と蒙恬が楚の大将軍・項燕(こうえん)に大敗したことです。史実によると、項燕は、李信率いる約20万の軍勢を相手に、秦の侵攻を止めました。
考察⑥紀元前223年
紀元前223年は、2つの出来事があります。1つ目は、王翦による楚の滅亡です。史実によると王翦は、守りに徹し楚の項燕軍を疲弊させ、項燕が撤退するタイミングで攻撃を仕掛け楚国は滅亡します。2つ目は、楚国王となった昌平君(しょうへいくん)が反乱を起こし、王翦・蒙武(もうぶ)に鎮圧され死亡したことです。史実によると、自らの発言が秦王・嬴政の怒りに触れ、丞相(じょうしょう)の座を降ろされた昌平君は、秦国を裏切り敵国・楚に自らの能力を売り込み王となるも、最終的に戦死してしまいます。
考察⑦紀元前222年
紀元前222年は、信と王賁により燕が滅亡した年です。事の発端は、紀元前227年に起きた、燕の太子・丹による秦王・政の暗殺未遂です。史実によると、丹と政は若い頃、人質としてともに趙国で過ごす幼なじみでした。当時の政は丹に冷たく、丹はそれを恨みに思い暗殺を企てますが、失敗し李信に討ち取られました。秦王・政の命で李信と王賁は燕に侵攻し、燕王・喜(き)を捕え、燕は滅亡しました。
考察⑧紀元前221年
紀元前221年は、信・蒙恬・王賁により斉が滅亡し、秦が天下統一した年です。このことは、史実にも記録されています。戦国七雄の最後の国・斉が滅び、秦による中華統一がなされました。かつて王都を追われた秦王・政は、王都の奪還、中華統一という悲願を叶えたのです。
【キングダム】信の今後は?結婚し最後に死亡する?
キングダムは、中国の史実を記した「史記」を基にしてストーリー展開していることは、すでにご紹介したとおりです。ここでは主人公の信について、史実に存在するのか、今後結婚するのか、最終的には死んでしまうのか、という3点について考察していきます。
信は史実に実在する?
キングダムの信は、史実に実在するのでしょうか?これについては以前から話題でした。単行本1巻の1ページ目で、信によく似た将軍が「李将軍!」「李信将軍!」と呼ばれていることや、この将軍が持っている矛が、信が王騎(おうき)から授かったものと同じことから、信は李信であるというのが有力説でした。そしてついに、決定打がありました。641話の中で信が「李信」と名乗り、信のモデルは史実中の李信であると、確定しました。
信は今後結婚する?
キングダムの主人公・信は、今後結婚するのでしょうか?史実によると、李信の子は、漢の大将軍・李超です。またその子孫に、大将軍の李仲翔や李広がいます。このことから、史実の李信は結婚していた可能性が高いです。ならばキングダムの信も、結婚して家庭を築くだろうと予想する声も、多くありました。また、信の結婚相手の予想についても、ファンの間で多数の意見がありました。
信は最終的に死亡する?
キングダムの信は、史実に存在するとわかりました。そうすると、信は最後に死んでしまうのでしょうか?作者のインタビューで「中華統一後もエピローグ的に描く」と話していたことから、エピローグで信の最期が描かれるのでは?という口コミも多くありました。史実では、李信の最期は明記されていません。そのため信の生死については、作者に委ねることになります。
【キングダム】今後描かれる最終回はいつになる?
キングダムは、圧倒的な人気を誇る長編漫画ですが、いつか終わりを迎えます。ここでは、今後訪れるキングダムの最終回について、いつになるのか、単行本だと何巻に掲載されるのかを考察します。また、作者の「最終回まであと5年」というコメントが、ファンの間で話題なので、それについても検証します。
キングダムの連載ペース
キングダムの連載は、2006年1月に開始してから17年(2023年時点)経ちます。2023年1月には、最新の単行本67巻が発売されます。連載は週1回ですが、史実を基にした物語のため、展開はゆっくりです。作者も「これまで予想の倍以上時間がかかった」と話しています。しかも、今後描かれるであろう史実は、まだまだ沢山あります。さらに今後、信の結婚などのエピソードを入れたら、同じくらいの年月がかかりそうだと予測できます。
キングダムの最終回まであと5年?
キングダムの最終回について、作者自身が「年齢的にも50歳くらいで終わりたい、願望的には5年後」と、2021年に話しています。しかし2021年から5年後の、2026年に最終回を迎えるには、今後描かれるであろう史実だけでも盛りだくさんです。ここからは、今後キングダムが作者の希望通りに最終回となるのか、考察します。
キングダムの最終回が収録されるのは何巻になる?
今後キングダムの最終回は、何巻に収録されるのか?いくつかのファンの予想をもとに、考察します。キングダムの第1巻は、2006年5月19日の発売でした。そして、最新版の67巻は、2023年1月19日発売です。17年で67巻なので、1年間に約4冊の発行となります。今後もし作者の希望通り、2026年で最終回となれば、4冊×4年=16冊で82巻あたりに掲載と予想されます。また、今後の連載が長期化し、さらに同じくらいの期間(2023年現在で17年目)を費やすなら、4冊×17年=68冊で134巻あたりの予想です。
【キングダム】に対する世間での評判や人気
キングダムは、主人公の信をはじめ、数多くの魅力的な人物が登場します。王騎は「ラスボス級の強さ」と作者がコメントするほどの大将軍です。さらに、主人公・信の師として多大な影響を与えた存在です。早い段階で舞台から去りますが、2020年の第1回キングダム総選挙では、第2位という根強い人気でした。
ファルファル剣術で知られる騰は、新六大将軍の一人です。騰は、王騎将軍を長年にわたり副将として支えてきました。その実力は、王騎も認めるほどです。王騎亡き後は、王騎軍を継承します。とても実力のある騰ですが、その魅力は面白いシーンやボケるシーンなど、コミカルな姿です。「秦の将軍の中で、一番愛嬌があって好きなのは騰」というファンのコメントが多くありました。
女性キャラの中でも人気の羌瘣は、2020年の第1回キングダム総選挙で、第1位に輝いています。羌瘣は、女性でありながら神がかり的な強さを誇ります。蚩尤(しゆう)という伝説の暗殺集団の後継者候補でしたが、姉のように慕う象(しょう)を殺され、復讐のため里を離れます。情報収集のため戦に参加して信と出会い、その後飛信隊の副隊長になります。信との強い信頼関係からも、羌瘣は信の結婚相手としてファンの間では有力候補です。
【キングダム】今後の展開に期待しよう
今回の記事では、キングダムの今後の展開の中でも、特に信が作中で死亡する可能性について考察しました。史実の李信は謎の多い人物で、生没年や死亡理由等は不明です。しかし、紀元前221年の中華統一までは確実に生きていること、子孫の記録もあることから、今後の作中で信が死亡する可能性は低いと推測できます。ここから信がどんな人生を歩むのか、結婚はするのか、今後のストーリー展開に注目しましょう。
この記事のライター
伊藤ゆうこ
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