【鬼滅の刃】甘露寺蜜璃の悲しい過去とは?強さや伊黒との関係を調査
『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃は柱の中でも明るいキャラですが、入隊前の過去によってトラウマも抱えている面もあります。そんな甘露寺蜜璃の過去について、強さの源にもなっている体質のことや恋の呼吸を身に付けるまでの過程を紹介していきます。
目次
【鬼滅の刃】甘露寺蜜璃とは
『鬼滅の刃』で鬼殺隊の恋柱を務める甘露寺蜜璃は他の柱と比べて明るい性格ですが、戦闘時には独自の型である恋の呼吸と生まれつきの体質により頼もしい女性です。しかし、その過去には体質に関わる悲しい出来事や炎柱の継子に選ばれるなど濃い流れがあります。そんな甘露寺蜜璃の過去について見ていく前に、彼女のプロフィールや作品概要を見ていきます。
甘露寺蜜璃のプロフィール
『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃は東京府麻布區飯倉出身の6月1日生まれの19歳で、身長167㎝・体重56㎏。好物は桜餅で、趣味は料理とメンコ。柱合裁判の時に初登場しており、竈門炭治郎と禰豆子に対する処遇について他の鬼殺隊の柱たちとは違う態度を見せていました。
甘露寺蜜璃は恋柱
『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃は鬼を狩る組織である鬼殺隊において、頂点となる柱の一人であり、恋の呼吸を操ることから恋柱の肩書を持っています。また、同じく鬼殺隊の炎柱である煉獄杏寿郎から継子に認定されている人物です。
漫画『鬼滅の刃』をおさらい
甘露寺蜜璃が登場する原作漫画『鬼滅の刃』は現在も単行本の累計発行部数を伸ばす人気作品で、それら本編のアニメ化も進んでいます。そんな『鬼滅の刃』の概要やあらすじを見ていきましょう。
『鬼滅の刃』の概要
原作漫画『鬼滅の刃』は『週刊少年ジャンプ』で2016年から2020年に連載された吾峠呼世晴の作品です。連載から徐々に人気を集めていき、2019年にはアニメ化されたことで爆発的な人気を得ることになりました。その後は劇場アニメやゲーム化など様々なメディアミックスが展開されていきます。
『鬼滅の刃』のあらすじ
人を喰らう鬼が存在する大正時代に生き、炭焼きを生業とする竈門炭治郎は、ある日に家を鬼に襲撃されたことで家族を殺されてしまいます。更に、生き残っていた妹の禰󠄀豆子は鬼の血を入れられたことで、鬼になってしまいました。そんな禰󠄀豆子の元の人間に戻すため、炭治郎は鬼殺隊へ入隊し、鬼と戦いながらその方法を探していきます。
甘露寺蜜璃の悲しい過去とは
『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃は性格的に見ると鬼殺隊へ入隊しそうにないキャラですが、彼女が恋柱になるまでには過去での経験が大きく関わっていました。そんな甘露寺蜜璃の過去について生まれ持った体質や鬼殺隊に入って炎柱の継子となる経緯を見ていきましょう。
特殊な肉体を持って生まれた
『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃は見た目はスタイルの良い女性ですが、常人の8倍の筋肉密度を持つ特殊な体質として生まれてきました。それによって、1歳2ヶ月の時には15㎏の漬物石を持ち上げたり、恋柱になってからも男性が多い柱の中、腕相撲で良い勝負ができており、見た目以上の力を持っています。また、恋柱として戦闘を繰り返したことで鍛え上げられた肉体は耐久力も得ています。
食事量と髪の色
体質により強さを得ている甘露寺蜜璃ですが、常人の8倍の筋肉にはそれに見合ったエネルギーが必要となるところが難点であり、一回の食事で相撲取り三人分以上食べなければいけません。そのため、『鬼滅の刃』の作中ではたくさんの食事を取っているシーンが描かれています。
また、この食事量に関わる部分で、好物の桜餅を1日170個、8ヶ月間食べ続けたことで十歳の頃に髪色と瞳が桜餅と同じような桃色と緑色に変化したという過去も明らかになりました。髪色の変化については雷に打たれて金色に変色した我妻善逸もいるため、筋肉量とは別の体質の可能性もありますが、そもそも常人はそれほど桜餅を食べられないため、食事量が大きく影響していると言えます。
体質のせいでお見合いが破談
そんな甘露寺蜜璃の体質は彼女の過去において大きなトラウマを残していました。17歳になった頃にお見合いを始めた甘露寺蜜璃ですが、体質による異常な筋力や食事量、変わった髪色は大正時代の価値観に合わないことから一度破談になってしまいます。その後はお見合いを成功させるために髪を黒く染め、力を弱く見せ、食事量も我慢するようになりました。
「君と結婚できるのなんて熊か猪か牛くらいでしょう」
甘露寺蜜璃のお見合いでは相手から上記の台詞を言われ、続けて自分の子供に髪色が遺伝することを嫌がられ、破談を言い渡されてしまいます。この過去の暴言は恋柱になった後でもトラウマとして心に残り続けていました。
自分らしく生きるために鬼殺隊に入る
本来の自分を偽ったまま過ごしていた甘露寺蜜璃は、その姿で結婚を申し込まれたこともありましたが、それで一生を過ごすことの疑問と素の自分ができることをしたいと考え始め、そこから鬼殺隊に入隊することを決意します。そして、鬼殺隊では体質はむしろ受け入れられるもので、助けた人々から感謝されたことから甘露寺蜜璃は本当の自分が出しながら人の役に立てる居場所を見つけたのです。
添い遂げる殿方を見つけるため
甘露寺蜜璃が鬼殺隊へ入隊した理由は先の体質が前提にありますが、それと同時に結婚相手を見つけることも理由の1つになっています。自分よりも強い男性を求めているうちに、恋柱になっていた過去も話しており、理由を聞いた竈門炭治郎は大いに困惑していました。
炎柱の継子となる
鬼殺隊へ入隊した甘露寺蜜璃は、煉獄杏寿郎の弟子として鍛えられ始めますが、入隊したばかりの時は呼吸や剣術もままならない状態でした。しかし、諦めずに鍛錬を重ねた結果、恋柱になるほどの実力を身に付けることになります。その過程で甘露寺蜜璃は煉獄杏寿郎の継子と認められており、最終的には炎の呼吸の使い手になると思われていました。しかし、体質によって呼吸は思わぬ変化を見せます。
甘露寺蜜璃の強さや能力
『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃は恋柱として恋の呼吸を流派としており、独特な型と日輪刀を自らの体質と合わせて戦っています。そんな甘露寺蜜璃の強さや能力について、呼吸や型の詳細を見ていきましょう。
女体である故の強さ
甘露寺蜜璃は常人の8倍の筋肉を持っていますが、体自体は女性のしなやかさを持っており、その中でも柔軟性が高いことから戦闘時もそれを活かした動きが可能となっています。力をコントロールすることで強靭な防御力にも柔軟な型にも対応できる肉体は甘露寺蜜璃の体質があってこその能力なのです。
恋の呼吸の使い手
甘露寺蜜璃は全集中の呼吸の流派として恋の呼吸を使って戦います。この呼吸における型ではまるで新体操のような動きで鬼を攻撃しており、甘露寺蜜璃の体質と女性としての柔軟さ、特殊な日輪刀が合わさることでしか出せない速度と威力になるのです。型として壱から陸までが披露されており、型の中には恋愛や彼女が好きな猫をイメージさせる単語が入っています。
炎の呼吸からオリジナルの型に
甘露寺蜜璃は煉獄杏寿郎の継子として修業しながら炎の呼吸を身に付けるはずでしたが、独自の動きが混ざってしまったため、オリジナルの恋の呼吸へ派生させた過去があります。型に共通点がないようにも見えますが、恋の呼吸は胸のトキメキに従いながら動く型であり、炎の呼吸における心を燃やすという要素がそこへ派生したものになっています。
甘露寺蜜璃の日輪刀
甘露寺蜜璃の日輪刀は変異刀に分類されるもので、刀身が鞭のように長い特殊な形になっています。戦闘時にはこの日輪刀を型に合わせて新体操のリボンのように振るっており、他の日輪刀では絶対に出来ない攻撃や動きを実現しています。恋の呼吸を身に付けたことから刀の部分は桃色になっており、鍔はハートが集まって四つ葉のクローバーのようになっているなど全体的に可愛いらしさがある日輪刀です。
痣の発現
甘露寺蜜璃は憎珀天との戦いでハートと葉を合わせたような痣が首元に発現しており、更に戦闘力を増大させます。全集中の呼吸を極めることによって発言するこの痣は甘露寺蜜璃の成長を表すものですが、この痣で力を高めると、寿命を前借りしなければならない代償があります。
伊黒との関係
『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃は柱の中では煉獄杏寿郎と継子の関係ですが、それとは別に深い関わりを持つのは蛇柱の伊黒小芭内です。そんな甘露寺蜜璃と伊黒小芭内の関係性を見ていきましょう。
伊黒とは
伊黒小芭内は鬼殺隊の柱の一人であり、蛇の呼吸を操る蛇柱の男性です。右目が黄色、左目が青緑色のオッドアイで、常にオスの白蛇「鏑丸」を首に巻き付けています。性格は鬼に対して信用せず、人間についても関係者以外は信用しておらず、話す時は嫌味や皮肉を交えることが多くなっています。しかし、その中でも甘露寺蜜璃は特別な感情を抱いていました。
伊黒からプレゼント
甘露寺蜜璃と伊黒小芭内は同じ鬼殺隊の柱であると同時に、プライベートでは文通を行うような仲です。また、過去にはプレゼントとしてニーハイソックスが伊黒小芭内から甘露寺蜜璃から贈られており、その後は隊服の時だと常に着用するようになりました。
伊黒は甘露寺蜜璃に一目惚れ
伊黒小芭内は過去のトラウマから食事に対して積極的ではありませんでしたが、甘露寺蜜璃が美味しそうに食べる姿を見たことで自分もいつもより多く食べられたことがあり、その頃から伊黒小芭内は惚れ始めていました。そして、文通のやり取りや普段から優しく接してくれることから甘露寺蜜璃も好意を抱くようになります。
伊黒との最後の会話
甘露寺蜜璃と伊黒小芭内は最終決戦において深い傷追い、自分自身がもう長くないことを悟ります。その中で甘露寺蜜璃は戦いに役立てなかったことを謝りますが、伊黒小芭内はそれを否定し、自分が甘露寺蜜璃の言動に救われていたことを告白します。それに対して甘露寺蜜璃は好意を吐露し、生まれ変わった時にお嫁さんにしてくれるか聞いて、伊黒小芭内は必ず幸せにすると抱きしめました。
甘露寺蜜璃の作中での活躍シーン
ここでは『鬼滅の刃』の作中で甘露寺蜜璃が活躍した主なシーンを挙げていきます。初登場の時点では会話に少し混ざる程度でしたが、刀鍛冶の里から本格的に参戦し始めます。
刀鍛冶の里に応援に駆けつける
刀鍛冶の里に滞在中だった甘露寺蜜璃は竈門炭治郎達がそこに訪れたことで再会することになり、暫く行動を共にしましたが、一旦帰還することになりました。しかし、帰還したタイミングで上弦の伍・玉壺と上弦の肆・半天狗が里を襲撃したことで、応援として里へ戻ります。そこで鬼を倒しながら半天狗の分身体である憎珀天と戦う炭治郎達に加勢しました。
上弦の鬼を一人で抑える
加勢した甘露寺蜜璃は憎珀天の顎を斬りますが、分身体である憎珀天には効果がなく、反撃を喰らって一度は意識を失います。しかし、炭治郎達が助けに入ったことで喰われる前に意識を取り戻し、決意を新たにしたことで痣が発現しました。そこから炭治郎達に本体の半天狗を叩かせるため、一人で憎珀天を戦うことになり、本体が消滅するまで抑え続けました。
鳴女の気を引く囮となる
鬼舞辻無惨が炭治郎や柱達を無限城に落とした際、伊黒小芭内と共に行動していた甘露寺蜜璃は、新たに上弦の肆となった鳴女と対峙します。その際、甘露寺蜜璃はこれまで勇敢に戦い犠牲となった柱達に感化され、感情的に攻撃してしまいますが、返り討ちにされてしまいました。しかし、その後に愈史郎が駆け付けた際には鳴女を引き付ける囮役になり、攻略に協力しています。
鬼舞辻無惨との最終決戦
甘露寺蜜璃が無限城内で鬼舞辻無惨の元へ辿り着いた時には竈門炭治郎と富岡義勇が戦闘中であり、伊黒小芭内と共に加勢しますが、途中で一撃を喰らったことから戦線離脱しました。それから炭治郎達に追い詰められ、逃げようとしていた鬼舞辻無惨の左腕を切り落としましたが、その際に反撃を受けてしまいます。その攻撃もあって結果的には鬼舞辻無惨を消滅させられましたが、甘露寺蜜璃の体は限界を迎えていました。
甘露寺蜜璃のアニメ声優を担当したのは
2019年にアニメ化された『鬼滅の刃』でも甘露寺蜜璃は登場しており、声が付いています。そんなの甘露寺蜜璃の声を担当した声優について見ていきましょう。
甘露寺蜜璃の声優は「花澤香菜」
アニメ『鬼滅の刃』で甘露寺蜜璃の声を務めたのは声優の花澤香菜さんです。数々の作品で主人公やヒロインを演じてきた花澤香菜さんは甘露寺蜜璃でも甘く可愛らしいボイスで演じています。
花澤香菜のプロフィール
花澤香菜さんは東京都出身で、1989年2月25日生まれの声優です。現在は大沢事務所に所属しています。幼い頃には子役といくつかの番組に出演しており、14歳の時に初めて声優に挑戦したことをきっかけに声優を目指し始めています。その後は2012年に歌手デビューを果たし、現在も様々なアニメやメディアに出演しています。
花澤香菜の主な出演作品
花澤香菜さんが出演した主な作品としては、「セキレイ」の草野、「To LOVEる -とらぶる-」シリーズの結城美柑、「物語」シリーズの千石撫子、「Angel Beats!」の天使、「デュラララ!!」の園原杏里、「STEINS;GATE」の椎名まゆり、「PSYCHO-PASS サイコパス」の常守朱、「東京喰種トーキョーグール」の神代利世、「はたらく細胞」の赤血球、「五等分の花嫁」の中野一花があります。
甘露寺蜜璃の過去に対する世間での評判や人気
ここでは『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃の過去について世間での評判を見ていきます。可愛らしさや独特の型がピックアップされやすいキャラですが、お見合いの破談や継子となる経緯を知った上で見ていくとまた違った印象になる人もいます。
甘露寺蜜璃の髪色が変わった原因が桜餅であることについては、驚きの声と同時に甘露寺蜜璃らしいという意見が見られました。時代設定的に珍しい桃色の髪に理由があることも驚かれるようですが、それ以上に膨大な数の桜餅を食べることの衝撃度が高いと感じる人が多いようです。
甘露寺蜜璃が過去に体質のせいでお見合いを断れた件については相手の見る目がないことやこんなに可愛いのにおかしいという意見が見られました。性格的にも明るく優しいことから欠点には見えない人が多かったようですが、一方で、時代背景や世界観から考察して、お見合いはどうしようもなかったと考える人もいます。
甘露寺蜜璃の過去のトラウマについては悲しいと思う人が多いですが、それを経て鬼殺隊に入れたことは本当に良かったという意見がありました。継子として認めてくれた煉獄杏寿郎や好意を寄せてくれた伊黒小芭内などはこの過去がなければ出会えなかった縁であり、その中でトラウマも多少克服できたことはファンから見ても良かったと思える部分だったようです。
甘露寺蜜璃がもしも○○だったら
最後に甘露寺蜜璃が『鬼滅の刃』の世界ではないところで別の立場だったらどうなっていたかを想像していきます。鬼殺隊の恋柱や煉獄杏寿郎の継子として認められたことから戦闘センスはあることが窺えますが、他の立場だとどのような面が強く出るのでしょうか。
甘露寺蜜璃「彼女」篇
もしも甘露寺蜜璃が彼女だったら愛情表現たっぷりな彼女になってくれると思います。『鬼滅の刃』では惚れっぽいところはよく描かれていますが、実際に強く惹かれたのは文通のやり取りをしていた伊黒小芭内であることから恋愛の感覚は現代とそれほど変わらないものです。ただし、強い殿方への憧れや食べっぷりがあることから彼氏としてはその両方を満たせる存在でなければいけません。
甘露寺蜜璃「学校の先輩」篇
もしも甘露寺蜜璃が学校の先輩だったらみんなが憧れるマドンナになっていると思います。甘露寺蜜璃はスキンシップを取ってくるタイプなので、それだけ勘違いしてしまう男子は多く出てきそうです。ただし、作中では過去のトラウマもあって他者の好意に気付けないところもあるので、後輩側とは認識の差が生じてしまう可能性があります。
甘露寺蜜璃「スナックのママ」篇
もしも甘露寺蜜璃がスナックのママだったら優しく話を聞いてくれる存在になると思います。作中でも真面目な場面では落ち着いた雰囲気で話せるところは描かれておく、日常で疲れたり、傷付いたりしていれば悩みを聞いてくれそうです。また、料理が趣味であることからスナック自体のクオリティも高いものが期待できます。
甘露寺蜜璃には女性ならではの辛い過去があった
『鬼滅の刃』で鬼殺隊の恋柱である甘露寺蜜璃は生まれた時から常人の8倍の筋肉密度があり、その体質や髪色のせいで過去に暴言を吐かれた挙句お見合いが破談になってしまった過去がありました。しかし、鬼殺隊に入ったことで自分を継子として認めてくれたり、恋愛対象として見てくれたりする人物も現れ、自分らしくいられる居場所を見つけたのです。
この記事のライター
十文字猛
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。