【鬼滅の刃】伏線(回収・未回収)を一覧で紹介！人気作の謎を徹底調査

鬼滅の刃の伏線についてまとめていく前にまずは鬼滅の刃という作品について知っておく必要があるでしょう。ここでは鬼滅の刃とはどういったものなのかについてその概要やあらすじをまとめていきます。既に愛読している方、アニメのファンである方はおさらいを兼ねてご覧ください。

鬼滅の刃は吾峠呼世晴先生により週刊少年ジャンプにて連載された漫画作品です。『鬼滅』の略称でファンからは慕われており2016年11号から2020年24号まで掲載され現在は完結しています。作品の人気に火がつくと様々なメディアミックス化がされるようになり2019年にテレビアニメ化、2020年には劇場映画化を果たし、そこで興行収入国内1位の記録を達成。世界的に注目されるまでの有名作品になりました。

時は大正時代。父の代わりに炭売りとして生活していた竃門炭治郎はある日突然家族が惨殺されてしまいます。唯一生き残っていた妹の禰豆子も鬼と化していると炭治郎を張り倒し、鋭い牙を持って食い殺そうとします。それを止めに入ろうと鬼狩りの富岡義勇が参戦しますが、炭治郎を前に力を緩め涙を流した瞬間にまだ兄妹の絆があることを悟ります。それから炭治郎は義勇からある場所を訪ねるよう言われると、妹を人間に戻すための物語がそこから始まっていくのです。

ここからは鬼滅の刃に存在する伏線について回収したもの、未回収のままであるものの両方を一覧にして紹介していきます。鬼滅の刃の原作漫画は205話にて最終回を迎えています。それまでに多くの伏線や謎が散りばめられていましたが、中には回収されずに終了してしまったものも幾つか存在しており読者たちの間では今もなお議論されているものもあります。

第1話にて平和な暮らしをしていた竈門家の元に突如訪れた悲劇。それまで元気で生きていた家族が惨殺された光景に息を呑んだ読者も大勢いたでしょうが、なぜ炭治郎の家が狙われたのかは具体的に明かされていません。襲った人物が鬼舞辻無惨であることは炭治郎の嗅覚によって明らかになっていますが、無惨がなぜ竈門家を襲ったのか、その理由について読者からは緑壱との関わりがあったからでは、など考察が行き交っていますがはっきりした答えは出ていません。

那田蜘蛛山での戦いで炭治郎が突発的に発動したヒノカミ神楽。発動した当初はその存在が曖昧なもので柱の剣士に訊いても詳しいことは誰も知りませんでした。しかし煉獄家に伝わる歴代炎柱が残した手記にヒノカミ神楽と同一と思われる日の呼吸のことが書かれており、杏寿郎の父の口からも日の呼吸は始まりの呼吸であり、すべての呼吸の原点だと明言されています。日の呼吸がヒノカミ神楽によって継承された理由についても最終決戦の場にて炭治郎が緑壱の記憶を見たことで謎が明らかになりました。

妓夫太郎との戦いの中で炭治郎の額に一瞬だけ発現していた痣ですが、それを解明したのは霧柱の時透無一郎でした。普段は無気力でありながら痣が鬼退治においてかなり有効的だと気づくと、無一郎は炭治郎が発現した時の感覚を再現しようと熱が入ります。その結果、痣の発現条件は心拍数が200を超え、体温も39度以上になっていることが判明しました。常人であればそのような高熱で動き続ければ死んでしまいますが、耐えきれる人間には痣が浮かび上がり身体能力の向上に繋がるのです。

歴代炎柱の書には日の呼吸には全部で13の型があると記されていましたが、ヒノカミ神楽として継承されていたのは12の型まででした。最初は戸惑ってしまう炭治郎でしたが緑壱の記憶を見た時にその謎が明かされ、13の型は1から12までの型をすべて繰り返しそれを円環させることだと理解します。父から聞いた言葉の「正しい呼吸ができればずっと舞える」というのも円環することを意味していたものでした。ちなみに、鬼滅の刃のロゴに描かれている円は日の呼吸の円環を表しているからだと言われています。

継国緑壱は呼吸の創始者であり日の呼吸の使い手でした。そんな彼は当時鬼狩りとして鬼に襲われていた家を助けると、そこは炭治郎の先祖である竈門炭吉の家でした。炭吉の誘いから緑壱はその家に住まうようになり家族のような付き合いになっていきます。時が過ぎたある日、炭吉の娘であるすみれがせがんだことから緑壱は日の呼吸の型を彼らに見せました。それを目に焼き付けた炭吉は日の呼吸を後世に伝えると約束し、その言葉はヒノカミ神楽によって本当に受け継がれていくことになったのです。

赫刀とは日輪刀を赤く染めた状態のことを言い、赫刀になると鬼の再生能力を下げる能力がつきます。これを扱っていたのは緑壱のみでしたが、霧柱の無一郎を始め柱の剣士が作中で発動方法を考察し条件を突き止めました。発動条件は万力の握力と日輪刀同士を強くぶつけ合い熱を帯びること。ただし緑壱の場合はこの2つの方法をせずとも赫刀を発動しているため、厳密にはそれが正しい発動方法とは言い切れず、緑壱がどうやって発動していたかも明らかになっていません。

炭治郎の嗅覚は人より優れているというよりももはや超能力的なものに近いです。匂いで鬼の気配を探り当てることはもちろん、人の感情すらも匂いで察知することができるほどです。これほどまでに嗅覚に優れている理由は判明していません。作中で登場した竈門家の先祖の中でも嗅覚に優れた者はおらず、炭治郎の家族の中でも嗅覚に優れている人はいませんでした。

物語の中盤にて炭治郎たちが上弦の鬼を倒していく場面が続きました。その結果を受け鬼舞辻無惨は上弦の空いた席にそれぞれ新たな鬼を設置します。新たな上弦の肆は鳴女が、上弦の陸には獪岳がつき登場していますが、上弦の伍だけは一切登場していません。連載中では今後登場するだろうと読者も思っていましたが結局最終回を迎えて登場しないまま完結しています。単に上弦の実力に足る鬼がいなかったのか、何らかの理由があったのか、具体的なことは分かっていません。

ここからは一部未回収である伏線についてまとめていきます。鬼滅の刃の物語の規模は壮大で中には伏線に触れておきながら全容が明かされなかったもの、例えば青い彼岸花の効果や痣者の寿命などが存在しています。ここではそういった一部未回収の伏線を紹介していきます。謎のまま残された伏線にはどれも重要な内容を含んでおり、また全容が明かされないことで更なる謎を呼んでいました。

青い彼岸花とは鬼舞辻無惨が一生をかけて探していた秘薬であり青い彼岸花があれば鬼は日に当たっても死なない体質になることができるとされていました。青い彼岸花の咲いてるところは1000年もの間不明でしたが、現代になって伊之助とアオイの子孫である嘴平青葉が発見したことでニュースになり、青い彼岸花は1年に2、3日の間、昼間にしか咲かない花だったことが明らかになります。ただし青葉のミスにより青い彼岸花は全滅してしまったため詳しい薬効成分については不明のままです。

痣を発現させると寿命が大幅に縮まり25歳以内に死んでしまうとされていました。しかしその例外が存在しており、作中ではそれは緑壱と炭治郎の父の炭十郎の2人がそうでした。緑壱は80を超えても黒死牟を追い詰めるほどの強さを持っており、炭十郎も25歳以上生きており寿命を超越していました。例外に関する話を持ち出したのは岩柱の悲鳴嶋行冥でしたが、彼は無惨との戦いで命を落としてしまいます。そのため痣者の寿命の真相については結局分からないままです。

全集中の呼吸を極めた剣士に限り、心拍数が200を超えなおかつ体温が39度以上になることにより痣を発現することができます。痣を発現させると身体能力が大幅に向上し、上弦の鬼が相手でも真向から太刀打ちできるほどの力を得られるのです。ただし力を得る代償として自らの寿命を削ることになり、痣者は例外なく25を待たずに死ぬと言われています。鬼でありながら痣を持っている黒死牟も痣の力は寿命の前借りだと明言しています。

赫刀は無惨の再生能力にも対抗できる唯一の手段とされていましたが、無惨曰く柱たちの赫刀は緑壱のものに比べたら大したものではないとされています。現に柱たちの攻撃では無惨はすぐに傷を回復していましたが、緑壱の赫刀は無惨の細胞に恐怖を植え付けるほどの威力がありました。赫刀の発動条件は既に上述していますが緑壱はそうしなくとも赫刀を発動しています。赫刀は本来なら日の呼吸の使い手のみ発動できたものだったのか、どうやって緑壱が発動していたのかは不明です。

物語の序盤から家族の惨殺シーンが描かれ驚いた読者も多かったことでしょう。しかしこの場面には不可解な点があります。鬼は本来人を食うために人を襲うものですが、竈門家を襲った鬼舞辻無惨は家族を食わずその場で殺しています。恐らく無惨は彼らに血を与え鬼にするためにその家を襲っており、そのために禰豆子は鬼となってしまったと考えられています。ですが、そうだとしてもなぜ竈門家を選んだのかはやはりはっきりしていません。日の呼吸を特別視したのか、狙った家が偶然竈門家だったのか詳細は謎のままです。

これまで鬼滅の刃に存在する伏線についておよそすべてのものをまとめていきました。紹介したこれら伏線については読者の間から様々な考察がされていたり、回収されたものに対して色んな意見が行き交っています。それでは伏線に対する世間での評判や人気はどうなっているのでしょうか？ここでは実際にSNSに投稿されている感想ツイートを元にしてファンが思う鬼滅の刃の伏線についてを見ていきます。

鬼滅の刃の伏線については意外にも賛否両論なものでした。伏線が分かりやすく回収される瞬間も想像しやすかったという前向きな意見もあれば、伏線の張り方が少し雑で回収しきれてないものがあまりに多いのではという否定的な意見もありました。特に否定派で目立ったのは青い彼岸花に対するものでした。最終回では青葉が見つけたにも関わらずうっかりミスをしてしまい、結果として青い彼岸花は絶滅。その扱い方に疑問を抱いた人は少なくないようです。

遊郭編に入る前の修行中、炭治郎がまだ日の呼吸を扱いきれていなかった頃に高熱状態のままでいるとヒノカミ神楽が発動しやすくなると炭治郎が言っています。この発言が実は痣や日の呼吸への伏線だったことが判明しており、読者から感心の声がありました。また遊郭編は最近までアニメ化されていたこともあり、アニメファンからの感想も多く見受けられました。

痣者の寿命に関して考察している人は他の伏線の考察に対して多くいた印象でした。寿命の前借りとして強くなる設定は理解できるけれど、その例外が存在していたこと、寿命を超越できたことに関しては全く分からないといった声が多かったです。心臓の脈拍数で寿命が決まるという実際の論文を持ちだしたりと考察は医学的な専門知識を持ち出すまでに至っていますが、それでもなお痣者の寿命が延びる理由については不明のままなようです。

本記事で紹介した伏線以外の話題も幾つか見つかりました。上記に表示したツイートは鬼舞辻無惨が鬼になった理由についての話をしており確かになぜ無惨が最初の鬼になったのかは気になるところです。これに関しては原作でしっかり描写がされており平安時代の医者がきっかけになったと記されています。人間を辞め寿命や老衰などを越えた存在となった無惨はその日から日光を克服しようと青い彼岸花を求めるようになります。

ここからは鬼滅の刃の伏線まとめから趣向を大きく変え、鬼滅の刃のキャラがもしも〇〇だったらについてまとめていきます。鬼がはびこる大正時代に鬼狩りとして生きてきた炭治郎、禰豆子、善逸をそれぞれピックアップして、彼らがもしも彼氏だったら、彼女だったら、弟だったらについて考えていきます。作中で描かれている彼らの言動を元にもしも彼らが現代に生きる実在の人物だったらを想像しながらご覧ください。

炭治郎は誰よりも優しく人一倍正義感の強い人物でした。そんな彼がもしも彼氏になった場合彼女に対して優しく接し、とても頼りになる男になっていると思います。たとえ握るものが日輪刀でなくとも鬼殺隊に入るために過酷な修行を乗り越えた炭治郎ならばどんな困難にも立ち向かい、鬼であろうとも分かり合い慈悲をかけてくれる人の良さがある彼ならばきっと彼女のことを幸せにしてくれるはずです。

禰豆子は鬼でありながら決して人を襲わないお利口さんでした。ですから禰豆子がもしも彼女だった場合は大事な存在である彼氏に従順な感情を向けるのではないかと思います。作中では竹を咥えているせいで詳しい言動などは少し想像しづらいかもしれませんが、妹としての可愛らしさが垣間見える瞬間は幾つもありましたから、彼氏に対して愛くるしい存在になっているのではと思います。

善逸は元々捨て子で柱の育手に拾われたところでも弟子の1人に悪態をつかれ、桃を投げつけられたにも関わらずそれに何の抵抗も見せませんでした。同期である炭治郎たちに対しては容赦がなかったりする善逸ですが、立場が上である人に対しては少々奥手になってしまうところがありそうです。もしも善逸が弟だった場合は彼に乱暴な言葉は使わず寄り添ってあげて心を開いてもらえるよう接してあげたいものです。

鬼滅の刃の伏線は意外にも多く存在しており完結してもなお回収されなかったものも多くありました。作品で回収されなかった伏線というものは読者にとってはやはり消化不良なものであり、そのために彼らが考察や伏線を張った理由を考えています。もしも鬼滅の刃の伏線に対して興味が湧いたという方は漫画を読み返しその謎を解明してみてはいかがでしょうか。答えを出すのは一筋縄ではいかないでしょうが何か面白い発見があるかもしれません。