【鬼滅の刃】猗窩座のかっこいい魅力とは？人気の理由を徹底考察

『鬼滅の刃』の猗窩座の過去や最後を見ていく前に、まずは猗窩座のプロフィールや登場作品である『鬼滅の刃』の概要について見ていきましょう。

『鬼滅の刃』の猗窩座は十二鬼月における上弦の参の称号を持ち、上弦の鬼の中でも長い間その地位についている一人です。身長は173cm、体重は74kg、趣味は鍛錬。拳鬼の別名で呼ばれており、戦闘時には徒手空拳を使いながら、鬼の再生能力と血鬼術が合わさることで凄まじい戦闘力を発揮します。

猗窩座が登場する『鬼滅の刃』は『週刊少年ジャンプ』に2016年に連載開始された漫画作品であり、2020年に完結しています。和風な世界観と刀や呼吸を用いた戦闘、シリアスなストーリーが人気を博し、原作漫画以外にもアニメや映画など様々なメディアミックスで話題を集めています。

鬼によって家族を殺され、生き残った妹の竈門禰󠄀豆子を鬼に変えられてしまった竈門炭治郎は鬼を狩る鬼殺隊の剣士・冨岡義勇との出会いをきっかけに、禰󠄀豆子を元の人間へ戻すため、自身も入隊を目指し始めます。そして、炭治郎は入隊後に様々な鬼と戦いながら出会いや別れ、成長を繰り返しいきます。

『鬼滅の刃』の猗窩座が人気を集めているのは、キャラとしてかっこいい魅力が詰まっていることが理由になります。そんな猗窩座のかっこいい魅力について、よく挙げられる項目を見ていきましょう。

猗窩座のかっこいい魅力として、圧倒的な強さを見せているところがあります。純粋な戦闘力で言えば『鬼滅の刃』の作中でもトップクラスであり、特に男性ファンでその強さに惹かれる人は多くいます。

猗窩座のかっこいい魅力はキャラクターデザインにも詰まっています。鬼ということで禍々しさを感じる色合いや模様が付いていますが、元の人間の顔立ちは整っており、それらが合わさって敵キャラとしての独特の魅力を作り出しているのです。

『鬼滅の刃』の無限城決戦編において、猗窩座が鬼になる前の人間時代が描かれたことで過去が明かされました。その過去で人間の猗窩座が見せた優しさについてかっこいいと感じる人もいます。

猗窩座は人間だった過去で使っていた徒手空拳と身体強化ができる血鬼術の破壊殺を用いて戦っています。他の鬼は厄介な能力によって戦闘するスタイルに対して、猗窩座がシンプルな肉弾戦で戦うことから、鬼の中でも珍しい存在で、その独自の戦闘スタイルはかっこいいと感じる部分です。

猗窩座が他の鬼と違ったのは戦闘スタイルだけでなく、人間の女だけは食べないという信念を持っているところもあります。これは人間だった時の過去が影響しており、鬼でありながらも最後までその信念を貫いているところはかっこいいと思うファンも多くいます。

『鬼滅の刃』の猗窩座が人気であるのは先のかっこいい魅力に加えて、作中でのエピソードが大きな要素になっています。そんな猗窩座の人気の理由について、『鬼滅の刃』の作中の戦闘シーンや最後の姿と合わせて見ていきましょう。

猗窩座は基本的に真面目な性格であり、強者と認めた相手には敬意を持つなど、他の鬼と比べて理知的な面が窺えます。一方で、『鬼滅の刃』の作中では任務について鬼舞辻無惨から圧をかけられたり、同じ鬼から煽られたりと苦労するポジティブであり、鬼ながらも人間らしさを感じるシーンや言動が親しまれているのです。

猗窩座は戦闘に関しては強さを絶対としており、鬼の不死性と合わせることで真の強者になれる信念を持っています。それは自分以外の存在も例外ではなく、『鬼滅の刃』の作中でも煉獄や義勇に対して技を認めたり、鬼となるよう勧誘するシーンがあります。そんな部分も鬼にしては親しみやすさを覚えるところで人気を集めているのです。

『鬼滅の刃』の作中で猗窩座が敵として出てきた戦闘シーンはかっこいい技のぶつかり合いや信念をかけた戦いが描かれることから人気が高いシーンです。その戦闘シーンについては以下の2つになります。

『鬼滅の刃』の無限列車編で初登場した猗窩座は、煉獄杏寿郎と竃門炭治郎と対峙し、強者と認めた煉獄との激しい戦闘シーンが描かれました。その中では猗窩座と煉獄がそれぞれの考えを示しながら技を出し合いますが、再生を繰り返す猗窩座は煉獄を徐々に追い詰めていきます。それでも怯むことなく奥義を放った煉獄に対して、猗窩座は破壊殺・滅式で返り討ちにして胸を貫きました。

しかし、その状態でも戦闘を止めず立ち向かう煉獄に猗窩座は驚かされ、最終的には自ら腕を切って太陽が出る前に逃走しますが、その際に炭治郎の日輪刀に胸を貫かれます。結果、戦闘では優位に立っていたものの、煉獄の信念を見せつけられ、自らに傷を負わせた炭治郎を敵視するようになります。

『鬼滅の刃』の無限城決戦編では炭治郎の前に再度現れて、加勢した冨岡義勇とまとめて相手をする戦闘シーンが描かれました。最初は無限列車の時と同様に炭治郎を弱者と見ていた成長を遂げた姿を見て、実力を認めて本気で戦い出します。1対2の戦況をものともせず義勇の技を返し追い詰める猗窩座でしたが、この戦闘の中で覚醒した炭治郎によって一度は顎を切り落されました。

しかし、猗窩座の強さへの執着心が生命を留めて、頭を失いながらも戦闘を再開し、炭治郎へ反撃します。それに割り込む形で義勇は炭治郎を庇いますが、その瞬間、猗窩座は人間だった時の過去を思い出し始めました。

猗窩座が炭治郎・義勇との戦いの中で二人の言動から見出していたのは、人間の時の師匠だった慶蔵の姿でした。そこから猗窩座が狛治という人間だった過去を思い出し始めます。その過去には慶蔵とその娘で将来を約束した恋雪を守れないまま、鬼となったことが描かれ、猗窩座の最後へと繋がっていきます。この過去回想シーンはそれまで非道な武人と思われていた猗窩座の評価を覆すことになり、別の意味で人気を得るシーンになりました。

過去を思い出したことで猗窩座は一度戦意を失い自ら命を絶とうとしますが、そこへ鬼舞辻無惨が現れ、語りかけることで再起させようとします。しかし、そんな猗窩座の前に、亡くなった時の姿の恋雪が幻のように現れます。それを見た猗窩座は狛治として泣きながら恋雪へ謝罪し、恋雪が抱き留められると、現実では猗窩座の体が再生することなく消えていきました。

強敵として立ちはだかった猗窩座の最後はこれまでの自分の過ちと弱さを認め、過去の存在に許して貰うというものであり、この最後も先の過去回想と合わせて猗窩座に対する見方が変わるシーンです。

ここでは猗窩座のかっこよさについて世間での評判や人気を紹介していきます。人間だった時の過去を知る前と知った後では見え方が大きく変わる猗窩座はどのような点でかっこいいと思われるのでしょうか。

猗窩座のかっこいい点として挙げられているのは見た目や中身に対するものが多くありました。デザインの良さはもちろんですが、やはり人間だった過去の出来事がファンの間にも深く刺さっており、哀しき悪役としての魅力が増したようです。

猗窩座は同じく『鬼滅の刃』の作中で人気が高い煉獄杏寿郎を仕留めたキャラであり、その点では憎まれる部分もあります。しかし、それを踏まえても戦闘スタイルや武人としての性格がかっこいいと評価している人もいました。猗窩座との戦いがあったからこそ、煉獄が輝きを見せたり、炭治郎の成長に繋がったという見方もあります。

猗窩座のはアニメ化やゲーム化されたことで声や登場シーンでの専用BGMが追加されたことで、それらにかっこよさを感じる人もいました。声優は石田彰さんが担当しており、劇場版の『無限列車編』や対戦ゲームである『鬼滅の刃ヒノカミ血風譚』ではそのかっこいいボイスを楽しめるようになっています。

ここでは様々なシチュエーションをテーマに猗窩座のもしもの世界について妄想していきます。かっこいい要素満載の猗窩座が鬼ではない立場であればどんな活躍を見せるか一緒に考えてみましょう。

もしも猗窩座が婚約者だったら、鬼としての意志がある間は相手にして貰えないかもしれませんが、人間だった過去を思い出していれば絶対に守ってくれる存在になると思います。将来を約束した恋雪に対して本当にやりたかったことは守ることであり、それが前面に出ていればとても頼れる婚約者であると言えます。

もしも猗窩座がYouTuberだったら、華麗な徒手空拳の型を見せて話題になりそうです。猗窩座の血鬼術 ・破壊殺の動きの一部は現実の空手でもギリギリ再現できることから、実際のYouTubeでも真似している人がいます。それを本人がやるとなれば注目されること間違いなしです。

もしも猗窩座が警察官だったら、勤勉に働く人物になっていると思います。『鬼滅の刃』の作中でも基本は鬼舞辻無惨に対して文句を言うことなく従っており、根の真面目さや鍛錬を積む性格は規律を重んじる警察官にぴったりな要素です。

『鬼滅の刃』の猗窩座は見た目や戦闘スタイル以外にも人間だった時の過去や最後のシーンが描かれたことで、より人気を集めるキャラになりました。猗窩座の過去を知った上でもう一度作中の動きを見ると、違った楽しみ方ができるので、原作漫画や劇場版でチェックしてみてください。