【カイジ】作者の福本伸行の代表作や年収を紹介！カイジの実写に登場した？

『賭博黙示録カイジ』や『賭博破戒録カイジ』、『賭博堕天録カイジ』などの「カイジ」シリーズは、主人公であるカイジがさまざまなギャンブルに挑んでいく大ヒットギャンブルです。カイジシリーズの作者は、他にも多数のギャンブル漫画を生み出した、ギャンブル漫画の第一人者として知られています。ここでは『賭博黙示録カイジ』の作者や概要、あらすじなどを紹介していきましょう。

『賭博黙示録カイジ』の作者は「福本伸行（ふくもとのぶゆき）」さんです。福本伸行さんは現在ではギャンブル漫画の第一人者として知られていますが、デビュー後はヒット作が出ず、アルバイトと漫画を掛け持ちしながらの下積み生活を送っていました。しかし1989年の『天 天和通りの快男児』で注目を浴び、知名度を上げました。さらに1992年の『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』、1996年の『賭博黙示録カイジ』とヒットが続き、高年収な一流漫画家という地位を不動のものとしました。

『賭博黙示録カイジ』は、1996年から『週刊ヤングマガジン』で連載されていた漫画作品です。福本伸行さんの代表作の一つであり、自堕落な日々を過ごしていた主人公のカイジが、借金を抱えたたことをきっかけに、「限定ジャンケン」や「鉄骨渡り」、「沼」などのさまざまなギャンブルに挑むことになります。もともとは読み切りの予定でしたが連載作品となり、福本作品における最大のヒット作になりました。累計発行部数は2100万部を突破しています。

高校を卒業して上京したものの、定職にも就かずに無為な日々を過ごしていたカイジは、友人の保証人になった際の借金の利子が膨らんでいることを知らされます。金融業者の遠藤に誘われたカイジは、うまく勝てば借金が帳消しになるギャンブル船「エスポワール」に乗り込むことになります。そしてこのことをきっかけに、カイジはさまざまなギャンブルに挑むことになり、裏世界で伝説の博徒として名を知られていくことになるのでした。

カイジの作者である福本伸行さんは、カイジやアカギをはじめとしたギャンブル漫画で有名です。しかし大ヒットとなるカイジの連載をする前は、麻雀漫画で知られた漫画家でした。ここでは、カイジの作者・福本伸行さんの代表作の漫画を紹介していきましょう。

『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』は、後述する麻雀漫画『天 天和通りの快男児』で登場した伝説の雀士、赤木しげるを主人公にした麻雀漫画です。『近代麻雀』で連載されていました。若かりし頃の赤木しげるがどのようにして伝説を築き上げていくのかが描かれた作品で、細やかな心理描写が特徴となっています。スピンアウト作品ですが、福本伸行さんの代表作の一つであり、福本作品における最長連載記録を持っています。

『天 天和通りの快男児』は、『近代麻雀ゴールド』で連載されていた麻雀漫画です。顔に無数の傷を持つ麻雀の請負業の男・天と、理詰めの麻雀を打つ受験生・ひろゆきの物語となっており、雀荘で素人相手に荒稼ぎをしていたひろゆきと、馴染みの雀荘のピンチに駆けつけた天が出会ったことで物語は始まります。当初は麻雀人情ものの漫画として連載をスタートしましたが、連載過程で麻雀勝負ものの作風へと変化していきました。

『賭博覇王伝 零』は、週刊少年マガジンで連載されていたギャンブル漫画です。義賊として活躍している少年・宇海零が、ギャンブルと遊園地の複合施設であるドリームキングダムで王を目指してギャンブルに挑戦する物語となっています。他の福本作品に比べると、少年誌で連載されていたということもあり、暴力表現などは控えめです。

『銀と金』は『アクションピザッツ』で連載されていたギャンブル漫画です。「銀王」と呼ばれている平井銀二と、銀二を超えて「金」と呼ばれることを目指す森田鉄雄の2人を主人公としています。ギャンブルの要素だけでなく、サスペンスやバトルアクションの要素も融合した漫画作品となっています。

『最強伝説 黒沢』とは、『ビッグコミックオリジナル』で連載されていた漫画作品です。土木作業員である主人公の黒沢の日々を描いた作品で、福本作品の多数がギャンブル漫画であるのに対して、『最強伝説 黒沢』はコメディやバトルシーンの多い作風の漫画となっています。

カイジの作者である福本伸行さんは、先に紹介したように、これまでギャンブル漫画をはじめとしたさまざまな漫画を執筆してきました。中にはアカギやカイジなどの代表作が大ヒットし、原作のヒットからアニメ化や実写化などのメディアミックスも展開されています。多くのヒット作を生んだ漫画家であることから、年収も高いことが予想されてます。ここではカイジの作者である福本伸行さんの年収や漫画の特徴について解説していきましょう。

カイジの作者である福本伸行さんの年収は高いことが予想されますが、具体的な年収の金額は不明です。福本作品最大のヒット作であるカイジシリーズがシリーズ累計2100万部を突破しており、アニメ化や実写映画化もしていることを考慮すると、一流の漫画家として高い年収を得ていると推測できます。

カイジの作者である福本伸行さんの漫画作品の最大の特徴として、繊細で緻密な心理描写と、極限での強烈な人間描写が挙げられます。福本作品の多くはギャンブル漫画ですが、極限の状態に置かれた男達の戦いが作品の大きな見どころとなっています。カイジシリーズの主人公であるカイジなどは作中で何度も裏切られているため、読者の感情を揺さぶられるシーンが多いです。

また、その他の特徴として、福本伸行さんの作品では女性キャラクターが極端に少ないという点が挙げられます。カイジシリーズの中でも、女性キャラクターはカイジに恋をしている美心というキャラクターが一人いるだけで、他にメインの女性キャラクターはいません。福本作品に女性キャラクターがほとんどいない理由については、作者の福本伸行さんが「ギャンブル漫画に女性キャラクターは不要」だと考えているからだと言われています。

カイジの作者である福本伸行さんの元アシスタントの中には、後に有名な漫画家になる「佐藤秀峰（さとうしゅうほう）」さんがいます。佐藤秀峰さんは「海猿」や「ブラックジャックによろしく」などの代表作を持つ漫画家で、発表した漫画の多数の作品が大ヒットし、実写化されています。佐藤秀峰さんは福本伸行さんがカイジやアカギなどの執筆を始めた時期に福本伸行さんのアシスタントをしており、のちに独立しました。

カイジの作者である福本伸行さんは、アシスタントをしていたかざま鋭二さんから「漫画家に向いていない」と言われ、アシスタントを解雇されています。アシスタントと言っても実質食事などの用意をしていただけでしたが、かざま鋭二さんからは「君はがさつだから漫画家よりもトラック運転手の方が向いている」と言われたそうです。

しかし師匠からがさつであることを指摘されたことで、福本伸行さんは自身が不器用であることを理解し、その部分を活かすためにギャンブル漫画の執筆へと方向転換したのではないかとも言われています。このような経緯があることから、クビになったにもかかわらず、福本伸行さんは今でもかざま鋭二さんに恩を感じていると言われています。

カイジの作者である福本伸行さんは、これまでに発表してきたギャンブル漫画のその面白さから、「天才」と言われています。その理由として、作中で描かれるギャンブルが新鮮で斬新であるという点が挙げられます。福本伸行さんはカイジシリーズをはじめとしたギャンブル漫画の中で、数多くのオリジナルのギャンブルを発表しています。

カイジシリーズだけでも、限定ジャンケンや鉄骨渡り、地下チンチロ、高レートパチンコ「沼」、地雷ゲーム「17歩」など、多数の斬新なギャンブルが登場しています。このように秀逸なギャンブルを数多く生み出している作家であることから、福本伸行さんはギャンブル漫画の第一人者であり、天才であると言われています。

『賭博黙示録カイジ』をはじめとしたカイジシリーズは、ギャンブル漫画として不動の地位を築いており、3回に渡って実写映画が制作、公開されています。実はカイジの実写映画の中には、カイジの作者である福本伸行さんも登場しています。ここでは、カイジの作者である福本伸行さんが実写映画に登場したシーンについて紹介していきましょう。

福本伸行さんのカイジの実写映画第一弾『カイジ 人生逆転ゲーム』の出演シーンは、鉄骨渡りのシーンになります。福本伸行さんは、鉄骨渡りのシーンで登場する、サングラスをかけた黒服としてカメオ出演しています。黒服の中でも、ゲーム参加者を誘導していた黒服が作者の福本伸行さんです。出演シーンは1秒ほどしかありませんが、「歩け！」というセリフもあります。

福本伸行さんのカイジの実写映画第二弾『カイジ2 人生奪回ゲーム』の出演シーンは、カイジが「人喰い沼」の勝負に勝利し、地上に戻る権利を得た地下労働所のメンバーの一人です。実写映画ではカイジと共に地上に戻った地下労働所のメンバーが祝杯を挙げるシーンがありますが、その中でもカイジの横で肉を焼きながら笑っているのが作者の福本伸行さんです。また、「乾杯！」などのセリフもあります。

福本伸行さんのカイジの実写映画第三弾『カイジ ファイナルゲーム』の出演シーンは、預金封鎖の会議のシーンです。高倉や黒崎が政府の人間に対して預金封鎖を提案する会議をしていますが、その会議の場に作者の福本伸行さんもいます。他のカメオ出演時よりも長めのセリフがありますが、「ちょっと待て！」の後は聞き取るのが難しいです。

さまざまな大ヒット漫画を発表してきた福本伸行さんですが、本人はどのような性格をしているのか、また、結婚はしているのかなど、プライベートの部分を知りたいというファンは多いです。ここではカイジの作者である福本伸行さんの性格や結婚をしているのかについて、紹介していきましょう。

カイジの作者である福本伸行さんは、意志の強い性格であると推測できます。福本伸行さんは何か一発当てようと一念発起して漫画家を目指しますが、デビューするものの、ヒット作に恵まれずに長くアルバイトと漫画の下積み生活を送ります。しかしこのままではいけないと、あえてある程度稼げていたアルバイトを辞めて、漫画一本に絞ることにしました。

このような決断をすることは、意志の強さが必要です。また、福本伸行さんと交流のある西原理恵子さんは、福本伸行さんのことを真面目で物腰の柔らかい人だと称しています。

カイジの作者である福本伸行さんは結婚していることを公表しています。福本伸行さんは既婚者であり、嫁と子供がいます。福本伸行さんは漫画家の中では比較的メディアに登場することも多いですが、嫁や子供の事はあまり語っていないため、私生活については詳しいことは不明です。

カイジの作者である福本伸行さんは、ギャンブル漫画の第一人者と言われるだけあり、本人もギャンブルをするそうです。麻雀漫画も描いていることからわかるとおり、本人も麻雀が好きで、竹書房が開催している麻雀最強戦にも出場したことがあります。また、カジノにも行ったことがあるとインタビューで答えているため、ギャンブル好きであることが推測できます。

ツイッター上を検索すると、カイジの作者である福本伸行さんについてツイートしている人は多く存在していました。また、作者のことを「天才」だと称する人も多いです。ここではカイジの作者に対する世間での評判や人気を紹介していきましょう。

福本伸行さんのファンの中には、「銀と金が福本作品で一番面白い」とツイートしている人がいました。福本伸行さんの漫画にはそれぞれ個性があり、代表作であるカイジ以外の作品が好きという人も多いです。

カイジの実写映画第三弾である『カイジ ファイナルゲーム』を見た人の中には、カメオ出演している福本伸行さんを見つけたとツイートしている人もいました。特に探していたわけではないようですが、セリフが棒読みだったためわかりやすかったようです。

『天』の連載終了後に福本伸行さんにファンレターを送ったところ、はがきで返事が返ってきたという嬉しいエピソードをツイートしている人がいました。現在は忙しいため難しいかもしれませんが、福本伸行さんの真面目で律儀な人柄がわかるエピソードとなっています。

ツイッターには、「カイジの作者と刃牙の作者からでしか得られない栄養がある」とツイートしている人がいました。カイジも刃牙も非常に特徴的で個性のある漫画となっており、他の漫画とは一線を画しています。そのため、カイジやアカギなどの福本作品を読むことで得られる独特の満足感のようなものがあると言われています。

アニメのカイジを見ていた人の中には、「やはり福本伸行は天才。あんなネーム常人には書けない」とツイートしている人がいました。ツイッター上では福本伸行さんのことを「天才」とコメントしている人が多くいました。このことから、福本伸行さんにしか描けない世界観が多くのファンからの支持を得ていることがわかります。

カイジシリーズやアカギなどの大人気漫画の作者は、ギャンブル漫画の第一人者と言われている福本伸行さんです。デビュー後の下積み時代が長かったものの、ギャンブル漫画で人気を博し、現在では高年収の一流漫画家になっています。作者の福本伸行さんに興味が湧いた人は、ぜひ代表作である『賭博黙示録カイジ』などのカイジシリーズを読んでみてはいかがでしょうか。