【カイジ】1日外出録ハンチョウのあらすじは?登場人物も合わせて紹介
『1日外出録ハンチョウ』はカイジのスピンオフ作品として制作された漫画で、アニメ化されるほど人気を集めています。そんな『1日外出録ハンチョウ』について、『カイジ』シリーズとの関係性や作品のあらすじ、登場人物などをまとめました。
目次
【カイジ】1日外出録ハンチョウとは?
『1日外出録ハンチョウ』は『賭博黙示録カイジ』のスピンオフシリーズとしては始まっており、『カイジ』の表現を取り入れつつも独特の雰囲気で楽しめる作品になっています。そんな『1日外出録ハンチョウ』とスピンオフ元にあたる『カイジ』シリーズについて紹介します。
カイジシリーズの概要
『賭博黙示録カイジ』は、1996年から『週刊少年ヤングマガジン』に連載されている福本伸行の作品です。2000年には『賭博破戒録カイジ』、2004年には『賭博堕天録カイジ』などストーリーによってタイトルを変えており、2023年には計6作品の『カイジ』シリーズとしてまとめて呼ばれることもあります。主人公のカイジが借金返済のために様々なギャンブルへ挑んでいき、命がけの勝負や独特の表現が人気となっています。
1日外出録ハンチョウの概要
『1日外出録ハンチョウ』は2016年に『ヤングマガジンサード』で読み切りが連載され、2017年からは『週刊ヤングマガジン』に連載されている原作・原案を福本伸行、萩原天晴、作画を上原求、新井和也が担当している作品です。『賭博黙示録カイジ』に登場するハンチョウこと大槻を主人公にした作品で、『中間管理職トネガワ』に続くスピンオフ作品第2弾となります。
1日外出録ハンチョウの作者
『1日外出録ハンチョウ』の作者のうち、萩原天晴はもう1つのスピンオフ作品である『中間管理職トネガワ』の方でも原作・原案を務めています。一方、上原求、新井和也はカイジの原作者である福本伸行の絵柄とそっくりに描いており、過去にも福本伸行が協力した『最強伝説 仲根』で2人とも作画を担当したことがあります。
【カイジ】1日外出録ハンチョウのあらすじ
『1日外出録ハンチョウ』は『カイジ』シリーズにあった地下労働施設が登場しますが、話の中心はタイトル通り大槻の外出が取り上げられています。そんな『1日外出録ハンチョウ』の1巻から3巻までのあらすじを紹介します。
あらすじ①1巻
『1日外出録ハンチョウ』1巻のあらすじとしては、強制労働施設で50万ペリカを支払えれば特例で使用できる1日外出券を大槻が注文するところから始まります。大槻が日比谷公園に到着すると、腕に付けられた時計が24時間のカウントダウンが始まりますが、落ち着いている様子に見張りの黒服は驚きます。さらに、翌日に大槻はスーツに着替えて、立ち食いそばに向かうという黒服が理解できない行動を始めました。
あらすじ②2巻
『1日外出録ハンチョウ』2巻のあらすじとしては、大槻がライバル視する小田切の1日外出に同伴するところから始まります。小田切は大槻の案内で小料理「みゆき」に連れて来られますが、小田切の落ち着きのない態度から大槻は小田切が地上に慣れていないと見抜きます。そして、大槻は余裕を見せながら小田切の映画事業を手中に収めようと動き始めます。
あらすじ③3巻
『1日外出録ハンチョウ』3巻のあらすじとしては、大槻の側近である石和と沼川の3人で1日外出するところから始まります。車との衝突で左大腿部を負傷していた大槻ですが、地下の環境では完治に至っていませんでした。そこで24時間営業の天然温泉ランドへ向かい、休息のために1日を使うことに決めます。
【カイジ】1日外出録ハンチョウの登場人物
『1日外出録ハンチョウ』には『カイジ』シリーズに登場した人物の別の一面が描かれており、そこにオリジナルキャラクターが絡んで独特の空気感を出しています。そんな『1日外出録ハンチョウ』の登場人物について紹介します。
登場人物①大槻
『1日外出録ハンチョウ』の登場人物その1は大槻太郎です。『賭博黙示録カイジ』では地下労働施設のE班の班長として登場し、物販やイカサマチンチロでペリカを稼ぐ人物として登場しました。『1日外出録ハンチョウ』でも立場は変わっていませんが、ペリカの使い道は専ら1日外出券となっており、他の登場人物よりも有意義に時間を使っています。グルメ通であるところが強調されており、豊富な知識量で様々な食を楽しんでいます。
登場人物②沼川
『1日外出録ハンチョウ』の登場人物その2は沼川拓也です。『賭博黙示録カイジ』では大槻の側近かつ参謀役として登場しましたが、『1日外出録ハンチョウ』では大槻の行動に対してツッコミしたり、巻き込まれたりするポジションになっています。
登場人物③宮本
『1日外出録ハンチョウ』の登場人物その3は宮本一です。大槻を見張る黒服の1人で、当初は大槻の行動に警戒していましたが、同伴した際に大槻と共にアンテナショップを巡ったことから親交を深めることになります。その後は、大槻の1日外出時に監視役ながらも一緒に観光するようになります。
登場人物④小田切
『1日外出録ハンチョウ』の登場人物その4は小田切です。地下労働施設のC班の班長で、大槻を真似をして物販は始めており、タブレットで映画を放映する地下映画事業を成功させています。それ故に大槻は小田切をライバルとして見ています。
登場人物⑤石和
『1日外出録ハンチョウ』の登場人物その5は石和薫です。『賭博黙示録カイジ』では大槻の側近かつ暴力装置として登場しましたが、『1日外出録ハンチョウ』では能天気な性格が強調されています。
登場人物⑥木村
『1日外出録ハンチョウ』の登場人物その6は木村正一です。バブル崩壊の時期から地下労働施設に入り、任期を満了した人物でしたが、その間に一度も地上に出ていませんでした。そのため、地上に出る際、大槻に同伴してもらって地上を経験してから本格的に地上に戻りました。
【カイジ】1日外出録ハンチョウの魅力
『カイジ』シリーズでは独自のギャンブルによるスリルや癖になる表現が魅力となっていましたが、『1日外出録ハンチョウ』では日常に寄り添った内容が魅力として挙げられる場合があります。そんな『1日外出録ハンチョウ』の魅力について紹介します。
魅力①大槻の大人の余裕
『1日外出録ハンチョウ』の魅力その1は大槻の大人の余裕が見られるところです。1日外出という制限時間がある中で、大槻はほとんど焦ることなく有意義に時間を使っており、他の登場人物から憧れられるほどの余裕を見せています。そんな大槻の大人の余裕を読者も尊敬や羨ましさを持って楽しめる内容になっています。
魅力②生活の知恵
『1日外出録ハンチョウ』の魅力その2は生活の知恵が出てくるところです。1日外出中は現代社会に沿った内容になっており、メインのグルメ以外にも休息の仕方や楽しい大人の遊び方などが描かれています。そんな普段の生活でもやってみたくなるような内容も魅力の1つとなっています。
魅力③人心掌握術
『1日外出録ハンチョウ』の魅力その3は大槻の人心掌握術が見られるところです。基本的には平和な日常が描かれていますが、『カイジ』シリーズ内で見せた大槻の人心掌握術は健在であり、グルメや生活の知恵を駆使して同行仲間を増やしていきます。スピンオフ作品として『カイジ』の雰囲気も少し楽しめるのも魅力です。
魅力④人生の楽しみ方がわかる
『1日外出録ハンチョウ』の魅力その4は人生の楽しみ方がわかるところです。大槻たちは地下労働施設に落とされた人々ですが、地上に出た際は現代人よりも楽しそうに1日を消化しています。時には大人ながらも子供の心を忘れないような楽しみ方もすることがあり、それが参考になるという意見もあります。
魅力⑤飯テロ
『1日外出録ハンチョウ』の魅力その5は飯テロシーンが多数あるところです。作品自体が飯テロスピンオフ作品と題されているように、食事シーンが中心となっており、食べ物の作画にはかなり気合が入っています。お店のご飯からコンビニで買えるものまで様々な種類のグルメが出てくるため、食事を真似しやすいところも楽しめる点です。
魅力⑥パロディ
『1日外出録ハンチョウ』の魅力その6はパロディシーンがあるところです。作中では明確な年代が定められていないため、各時代の様々な作品やカルチャーに関する内容が出てくることがあります。その中で『カイジ』シリーズ以外のパロディも見られることがあり、ギャグ作品としても楽しめます。
【カイジ】1日外出録ハンチョウに対する世間での評判や人気
ここでは『1日外出録ハンチョウ』について世間での評判や人気を紹介します。『カイジ』シリーズのスピンオフ作品は複数ありますが、その中でも独特の空気感があることから『カイジ』ファン以外からも人気を集めています。
『1日外出録ハンチョウ』について、大槻のような休日の過ごした方に憧れる感想が出ていました。1人での食事でも他の登場人物を同伴した観光でも大槻たちは全力で楽しんでおり、休日はあまり動けない人からは憧れられるようです。
『1日外出録ハンチョウ』について、飯テロ描写が刺さる人が多数いました。読んでいるとお腹が減るのはもちろんのこと、実際にグルメを食べに行ったり、食べ方を真似したりする人は多いようです。
『1日外出録ハンチョウ』について、生活の知恵が一番楽しみであるという意見も出ていました。実際に試してみたくなるものも多く、食事以外にも様々な情報が出てくることからそれを目的に読んでいる人もいるようです。
【カイジ】1日外出録ハンチョウは面白いスピンオフ作品だった
『1日外出録ハンチョウ』は『カイジ』シリーズのスピンオフ作品として大槻を主人公としていますが、内容的には飯テロや生活の知恵、休日の楽しみ方がわかるような内容になっています。『カイジ』を読んでいなくてもグルメ描写だけで楽しめる漫画なので、未読の人はぜひ漫画やアニメを視聴してみてください。
この記事のライター
十文字猛
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