【呪術廻戦】羂索(けんじゃく)の正体や目的とは?虎杖や宿儺との関係を調査
呪術廻戦では呪霊を率いる呪詛師と彼らの野望を阻止しようとする呪術師たちの戦いが描かれていますが、その争いに乗じて羂索という真の黒幕が登場し物語が大きく揺れ動きました。本記事では呪術廻戦に登場する羂索の正体や強さ、謎に包まれた過去などについてまとめていきます。
目次
【呪術廻戦】羂索とは?
呪術廻戦は五条や宿儺といった強力な力を持つ存在を主軸として物語が展開されていましたが、新たに羂索という人物が現れると彼の存在がその勢力図を塗り替えました。ここでは呪術廻戦で描かれている羂索の概要をまとめていき、『呪術廻戦』についても内容をおさらいしていきます。
羂索のプロフィール
羂索(けんじゃく)は過去に加茂憲倫を騙り、偽夏油の肉体を操っていた謎の呪詛師です。具体的な年齢や本来の顔といった素性は明らかにされていませんが、宿儺と古い関わりを持っているように千年以上前から存在しています。狡猾な頭脳を活かして野望実現の計画を練り上げ、1000年もの間数多の術師に乗り移って暗躍し続けてきました。
呪術廻戦の概要
呪術廻戦は芥見下々によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。人を襲う化け物・呪霊とそれを祓うために戦う呪術師の物語が展開されており、緻密なシナリオ設定やダークな世界観、様々な思想を持つキャラクターに疾走感あるバトル描写が人気を博しています。2022年8月には累計発行部数7000万部を突破しており、2020年にはアニメ化も公開されました。
呪術廻戦のあらすじ
高校生の虎杖悠仁は、ある日学校に現れた呪霊と呪術師の争いに巻き込まれてしまいます。その最中に虎杖は宿儺の指を飲み込んでしまうと、強力な呪力を得る代わりに特級呪霊・両面宿儺の器になってしまい、後日呪術界上層部から死刑宣告を下されます。五条の提案によって「すべての宿儺の指を食べてから死ぬ」という猶予期間が与えられると、開き直った虎杖は呪術師として生きていくことを決めるのでした。
【呪術廻戦】羂索の正体や目的
ここからは呪術廻戦における羂索の正体や目的についてまとめていきます。羂索は呪術廻戦本編に登場する前から名前が知られていた存在でしたが、彼の正体や目的な不明瞭なまま物語が進展していました。しばらくしてようやくその姿を現すと、彼の野望が明かされ大きな話題を生み出しました。
羂索の正体
羂索は千年以上前から存在する呪詛師です。明確に何年前かは不明ですが、天元や宿儺と面識があり千年以上なのは確定です。また、羂索は千年の間数々の術師の肉体を渡り歩いて生き延びており、彼の本体は術式が使用できる脳そのものでもあります。肉体を乗っ取られた術師には必ず額に縫い目ができているのが特徴です。
羂索の名前の由来
羂索とは本来鳥獣を捕まえるための罠、もしくは仏教に伝わる縄のような仏具を指します。呪術廻戦に登場する羂索の元ネタは恐らく後者だと考えられます。仏教における羂索は「けんさく」と読むことが多く、不動明王や千手観音などが持っているものとして知られています。
羂索の目的
羂索の目的は『呪力の最適化』で、呪霊のいない世界でも誰かに支配された世界でもなく自らが生み出せる以上の可能性を見つけること、つまり呪力によって新世界を作ろうとしています。そのための計画を千年かけて暗躍し続けていると、その最終目標は人類たちの進化にたどり着き、そのために人類と天元を同化し強制進化させることを企んでいます。
羂索の過去
羂索は新世界を生み出そうと画策し、入念な計画によってそれを進めてきました。ここからは羂索の過去について解説していきますが、これを見ればいかに彼が己の野望に執着していたかが分かるはずです。
過去①六眼の術師に1度負ける
西暦1006年前後、人間の進化を企んでいた羂索は天元の存在をどこかで知り、彼が星漿体との同化を失敗すれば肉体が進化する事実にこぎつけます。それを受けて同化阻止を目論みますが、その時は六眼の術師に阻まれ失敗に終わります。六眼を持つ五条家は羂索にとって天敵とも言える存在で、この時の失敗から既に今後の計画や死滅回游を考えていった可能性があります。実際、死滅回游の参加者の1人烏鷺亨子とはこの頃から契約を交わしています。
過去②六眼の術師に再び負ける
1506年前後、再び天元と星漿体の同化阻止を狙いますが、またしても六眼の術師に敗北。天元が星漿体と同化する時期は500年に一度と決まっているため、今回も失敗した羂索は再び500年後に同化阻止を狙います。
過去③「禪院甚爾」の登場
2006年、またしても天元と星漿体の同化阻止を狙う羂索はフィジカルギフテッドを持つ暗殺者・禪院甚爾を雇い、彼に星漿体の暗殺を命じます。甚爾は星漿体の護衛としてついていた五条悟と夏油傑を見事に出し抜き、星漿体の暗殺に成功しました。その後蘇った五条によって甚爾は死亡してしまいますが、羂索はそれを気にも留めず夏油の肉体に乗り移り次の計画『死滅回游』へ移るのでした。
【呪術廻戦】羂索と天元や虎杖の関係
ここからは呪術廻戦における羂索と天元や虎杖の関係についてまとめていきます。呪術廻戦本編にて羂索は名前こそ多く描かれていたものの、本格的に登場したのが渋谷事変の後半だったため、関わりを持っているキャラクターが天元と虎杖、宿儺の3人に限られています。
羂索と天元の関係
羂索にとって天元は目的のための道具であり、計画の主軸として扱っている存在です。天元は不死の術式を持っていますが、その術式は500年以上使用し続けると肉体が『進化』を始め、自らの意思を失ってしまう恐れがあります。羂索が最終目的のために天元を狙っているのはその『進化』を利用するためです。
羂索と虎杖の関係
虎杖悠仁とは直接的な関わりを持っていませんが、羂索は過去に虎杖の母親の肉体を乗っ取ったことがあり、更には悠仁を産んだとされています。なぜ羂索が悠仁を産んだのかは謎ですが、結果的に虎杖悠仁と羂索は間接的な親子関係となっています。
羂索と宿儺の関係
死滅回游編が始まると様々な術師がプレイヤーとして参加しますが、その中には虎杖悠仁の姿もありました。しかし彼自身に参加表明した記憶はありません。なぜ虎杖が参加することになったかと言うと、千年前に羂索と宿儺が既に契約を交わしていたからです。呪物を取り込んだ人物は死滅回游のプレイヤーに勝手に登録されます。このことから宿儺と羂索は契約したのは事実であり、2人には何らかの企みがあると考えられます。
【呪術廻戦】羂索が乗っ取った人物一覧
ここからは羂索が乗っ取った人物についてまとめていきます。素性が謎に包まれている羂索が千年もの間生きながらえた理由は、術式を発動して他人の肉体を乗っ取っていたからです。具体的にどの肉体に乗り移っていたのかをここで解説していきます。
乗っ取った人物①加茂憲倫
加茂憲倫は明治時代当時、特異体質を持つ女性を利用し、九度の懐妊と九度の堕胎により呪胎九相図を生み出した非道な術師として知られています。そのことから現代では史上最悪の呪術師、御三家の汚点とも呼ばれるようになりましたが、それらの行いはすべて羂索によるものでした。
乗っ取った人物②虎杖悠仁の母
2003年には虎杖悠仁の母に乗り移っています。その肉体をもって悠仁を産んだとされており、呪術廻戦作中で「我ながら流石と言うべきか。宿儺の器タフだね」と羂索が虎杖を作ったかのような発言を残しています。
乗っ取った人物③夏油傑
星漿体の暗殺に成功した後、羂索は夏油の持つ呪霊操術の術式を利用するため彼の肉体を奪いました。同化ができなかった天元は肉体が進化し、その存在が呪霊に近づいていたため呪霊操術の対象になっていました。
【呪術廻戦】羂索の術式や能力・強さ
ここからは呪術廻戦における羂索の術式や能力・強さについてまとめていきます。人類を進化させるという一見すれば無謀でしかない計画ですが、羂索は着実にそれを実現に近づけています。それを可能にしている理由は、彼が持つ禁断の術式とその強さに隠されています。
強さ①肉体を乗っ取る術式
羂索の術式は名称が不明ながら肉体を乗っ取る能力を持ちます。本体である脳みそから術式が発動され、対象となった人物の肉体を完全に支配。その上乗っ取った肉体に刻まれている生得術式も使用できるようになります。課している縛りは額に入った傷跡です。
強さ②「呪霊操術」
呪霊操術は夏油の肉体を乗っ取った時に手に入れた術式です。降伏させた呪霊を操作することができる能力で、羂索と実力差が大きく劣る呪霊であれば降伏させずとも操ることができます。羂索は目的達成のために呪霊操術が最適だと判断し夏油を乗っ取りました。
強さ③「無為転変」
無為転変は真人の肉体を乗っ取った時に手に入れた術式です。手に触れた魂の形を自由に変形・改造できる能力で、真人から夏油に肉体を変えた後も使用できています。渋谷事変では百人以上の非術者に無為転変を利用してマーキングし、死滅回游の開幕と共に彼ら全員を操りました。
強さ④結界術
結界術は結界を展開し特定の場所を守る術式です。日本の術師の中では天元が一番の使い手として知られていますが、その天元曰く羂索の結界術は自分に次ぐ実力者だとされています。
【呪術廻戦】羂索に対する世間での評判や人気
長い間素性や目的を隠し続けた謎多き存在の羂索。そんな彼に対して呪術廻戦ファンたちはどのような印象を抱いているのでしょうか?ここでは羂索に対する評判や人気を探るため、ネット上に寄せられている実際のコメントを参照してまとめていきます。
羂索は作中で自らの手ではなく乗り移った人間の手を使って計画を進めてきましたが、そのやり方に汚いと感じる人が多くいました。最強の術式を持っているがゆえに、すべてが彼の意思で進められるというのはとても恐ろしく、まさに悪役に相応しい存在と言えるでしょう。
偽夏油の正体が羂索だと判明すると、夏油が好きだったファンからは多大な批判が寄せられていました。好きなキャラクターが死んでしまうのは悲しいことですが、羂索の場合は夏油の肉体を利用していた分余計にタチが悪いです。
これからの呪術廻戦は羂索が開催する死滅回遊へ突入していきますが、それに対する考察や今後の動向などについて意見を交える人たちがいました。目的を果たすためになぜ死滅回遊を開催したのか、その真相が明かされる時を多くの読者が期待しています。
【呪術廻戦】羂索には謎が多かった
術者の肉体を利用して生き続け、千年に渡り計画を練り上げてきた羂索。彼の存在にネット上ではラスボス候補ではと言われるほど強烈な存在感を放っています。まだまだ謎が多い羂索ですが、死滅回游編に突入した今後の物語にて幾つかの謎が明らかにされることでしょう。
この記事のライター
zeile
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