【呪術廻戦】無量空処とはどのような技？元ネタや効果についても

ジャンプの大人気漫画『呪術廻戦』にて、作中で最強の名を持つ五条悟ですが、一体どのような強さで最強となったのでしょうか？また、人気の理由は一体どのようなものなのでしょうか？『呪術廻戦』のあらすじと共に、五条悟のプロフィールや無量空処の能力について紹介していきます。

五条悟は、呪術廻戦の中でも作者から強さの天井と呼ばれる強さです。東京都立呪術高等専門学校にて、主人公虎杖たちの担任を務めており、強く、そして聡い呪術師の育成を行い呪術師界隈の変革を目論んでいます。主人公の虎杖悠仁もその内の一人であり、死刑宣告を受けた後に上層部に掛け合い、庇護下に置いています。なお、頭を回すために甘いものを口にしていたところ、そのまま甘党になったそうです。

『呪術廻戦』は芥見下々（あくたみげげ）先生により描かれているダークファンタジー・バトル漫画です。集英社の『週刊少年ジャンプ』にて2018年から現在も連載されています。2020年よりテレビアニメも始まり、爆発的な人気を見せました。2021年には「呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校」を原作とする劇場アニメも公開されました。

常人離れした身体能力を持つ主人公「虎杖悠仁」は、オカルト研究会により放たれた呪霊を鎮めるべく、呪物回収の任務を遂行している伏黒恵と共に戦います。苦戦を強いられ、窮地に追い込まれた虎杖は、呪物「宿儺の指」を丸呑みし、事なきを得ました。しかし、虎杖は両面宿儺を復活させた罪により死刑宣告を受けてしまいます。五条悟の采配により、呪術高専へと転入するも、呪霊と戦うこと、そして残りの宿儺の指を回収する任務を命じられました。

呪術廻戦で老若男女問わずに話題を呼び、SNSでも多くの反響を得ている無量空処ですが、一体どのような技なのでしょうか？無量空処の強さや技の効果だけでなく、呪術廻戦での見どころまで詳しく紹介していきます。

呪術廻戦で注目されている無量空処とは、五条悟の領域展開により「無限の知覚」を相手に強いることで身動きを封じる技です。領域展開とは、各々が持つ術式を心の中や構築した結界などに広がる生得領域に付与し、更に呪力で周囲に構築したものを指します。この呪力によって構築された五条悟の領域こそ、最強と呼ばれる技、無量空処です。

無量空処を向けられた相手は「目・耳・鼻・口・手」などの五感全ての知覚が奪われ、相手は永遠に情報が完結しない感覚に陥り、身動きが取れなくなります。もし、術式を一切持たない一般人がその領域に踏み込んでしまうと、数秒で脳が焼かれ廃人になってしまうといわれるほど強力な効果を持つ技です。

無量空処、つまり五条悟の領域展開への対処方法はいくつかあります。まず、五条を上回るほどの強力な領域展開を実現させ、場を制することです。しかし、五条の領域展開を受けてしまうと相手は何も出来なくなるため、現実的ではありません。その他、領域外へ逃げる方法や、効果を薄めるための術式の中和などがあります。いずれにしても、方法はあるにはありますが、実現できる存在が現れるかは今後の展開に注目です。

呪術廻戦ファンの中でも大きな盛り上がりを見せた渋谷事変では、無量空処の強さが存分に描かれています。渋谷駅地下5階で溢れかえる一般人を襲う改造呪霊。五条が敵から攻撃を受けている間も、一般人に被害が及びます。しかし、ここで無量空処を発動させると更に被害が広がります。そこで五条は一か八か、非術師に後遺症が残らない程度の0.2秒だけ領域展開を実現させ、その間におよそ1000体の呪霊を一掃しました。

無量空処のポーズですが、ファンの間でその指の意味について考察が飛び交っています。中でも有力な説は、指の形が仏教が絡んでいるという説です。 仏教では手で形を作ることに意味があり、「印相(いんそう)」、もしくは「掌印(しょういん)」と呼びます。中でも、 帝釈天(たいしゃくてん) と呼ばれるインドの雷神、インドラ様の印が非常に似ていると話題になっています。インドラ様は神界の中でも最強と呼ばれるため、作中の最強五条とも重なる部分があり、有力な説とされています。

無量空処を使用するにあたり、必要となる条件は無限を現実で利用する「無下限術式」と詳細に呪力を見ることができる「六眼」の所持が最低条件です。しかしながら、現時点で呪術廻戦内でこの能力を有している存在はかなり限られており、五条悟以外で完璧に使いこなせる人物は現れていません。そのため、五条悟のみが使える必殺技と捉えられます。

無量空処の由来、元ネタは仏教で使用される「空無返処(くうむへんしょ) 」が一説としてファンの間で話題となっています。空無返処とは、無色界(むしきかい)と呼ばれる物質などが全く存在しない心のみが存在する世界のうちの一つです。無限の空間のイメージがこの空無返処と似ていること、そして呪術廻戦では仏教らしきネタがいくつか使用されていることから、有力な説とされています。

最強の技、無量空処を放つために必要となる基盤の能力はどのようなものなのでしょうか？五条悟が元々得ていた六眼の能力の詳細や、五条家に伝わる無下限術式の詳細など、呪術廻戦内の説明を交えながら更に掘り下げて紹介していきます。

無下限呪術とは、五条家で代々引き継がれてきた術式です。周辺に収束している「無限」を現実で実現させ、相手との接触を防ぎます。しかし、無下限術式を使用する際は原子レベルの緻密な呪力操作が必要となり、常時の発動は脳が負荷に耐え切れず焼き切れてしまいます。その対策として、負のエネルギーである呪力を掛け合わせ正のエネルギーにする反転術式を会得し、絶えず脳を修復することで無下限術式の常時発動を可能にしました。

呪術廻戦の五条悟といえばアイマスクが印象的ですが、その秘密は六眼にあります。六眼とは、術式や呪力を通常よりもかなり詳細に見ることが出来る目のことです。その効果は目隠しをしていても高解像度のサーモグラフィーのように見ることができ、人物だけではなく建造物などの呪力が無いものも呪力の残滓や流れによって視認が可能です。強力なため、目隠しがないと少し疲れやすくなるそうです。

無下限呪術が強化されたものです。分かりやすく例えると、ブラックホールの性質に似ています。−1の虚構という矛盾により発生した収束、物体を引き寄せ消滅させる力を現実で使用します。収束することにより、周囲を更地に変えることができる他、長距離の瞬間的な移動や攻撃の加速が可能です。

無下限呪術の術式を反転させたものが術式反転「赫」です。収束の「蒼」とは真逆の性質を持ち、五条の持つ無限を発散させることで対象物を弾き飛ばします。衝撃波のような赫ですが、その攻撃範囲は広範囲に及ぶため、使用場所が限られてしまいます。なお、学生時代は失敗する描写が何度か描かれており、技の難易度の高さが窺えます。

虚式「茈」は先述した蒼（順転）と赫（反転）を衝突させ、仮想の質量を押し出す複合術式です。物体を引き寄せ消滅させる蒼と、無限を発散し弾き飛ばす赫が組み合わさることにより、莫大な威力の「質量（重さ）」が広範囲に飛びます。その強さは地面深くまで抉るほどです。なお、茈は五条家の中でもごく一部の人間しか知らない特別な術式です。

呪術廻戦の中でもイケメンとして評されている五条悟ですが、勿論視聴者からの人気も非常に高いです。後から攻撃されるとわかっていても、その顔と性格、そして強さに魅了される方は少なくありません。無量空処を受け、たとえ情報が完結しなくとも、その間五条と繋がりを持てると思えば一つの幸せの形なのかもしれません。

最強と呼ばれる無量空処ですが、実際に使用してみたいと思う方もいます。呪術廻戦きっての最強技のため、日常で使うには少し強力すぎる気もしますが、確実に相手を倒す効果はあります。しかし、発動の条件がシビアなだけでなく、指のポーズも難しいと声が上がっています。五条悟は身長だけでなく、指も長いキャラクターのため、完璧なポーズを目指すのは中々難しいようです。

仕事や学校など、繰り返される日常に疲れてしまった方でも、「ここは無量空処の中だ。」と呪術廻戦を思い浮かべることで少し気が楽になる方もいるようです。確かに、呪術廻戦の技だと思えば辛さも半減されます。このように、自分と無量空処を重ねて楽しむ方は非常に多くいます。それだけ魅力があり、読者の興味を引く作品という証拠です。

『呪術廻戦』に登場する五条悟の能力について紹介しました。掘り下げて能力を調査したところ、やはり最強の名は伊達ではないことが判明しました。並ぶような強さの存在はまだ登場していませんが、主人公や主要キャラクターたちの成長することにより、どれくらい強くなるかわかりません。作者から天井と呼ばれた五条悟を超える人物は現れるのでしょうか？主要キャラクターたちの成長や、呪術廻戦の今後の展開に期待が高まります。