【呪術廻戦】3年のメンバーを東京校と京都校で紹介！キャラの特徴などを解説

呪術廻戦には呪霊と呼ばれる怪物が存在しており、それを祓って撃退する人物のことを術師を呼びます。プロとして活躍している術師たちは凶悪な呪霊を倒すために経験と実力を身に着けていますが、彼らのほとんどが呪術高等専門学校に通っていたとされています。ここでは呪術廻戦に登場する呪術高等専門学校の概要を紹介し、呪術廻戦の作品概要とあらすじについてもおさらいしていきます。

呪術高等専門学校は呪術師たちを育成する機関です。作中では『呪術高専』と略されることがあります。高等専門学校とついている通り表向きは私立の宗教系高等学校として運営されており、その実態は術師を育てるための授業が行われています。校則や制服などは通常の高校とほとんど変わりませんが、在学中に任務をこなせば報酬を支払われる特例が設けられており作中でも既に呪術師として活動している学生がほとんどです。

呪術高専は4年制となっていますが呪術廻戦作中に4年生のキャラクターは未だ登場していません。呪術高専で3年間を過ごせば卒業資格が得られるようになっているため、3年間過ごした後に自由な時期として利用している生徒が多いのかもしれません。なお、かつては5年制でしたが必要性があまり感じられないと判断されて4年制に変わりました。

呪術廻戦は芥見下々によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。人間の負の感情から生まれる呪霊とそれを祓う力を持つ呪術師の戦いを描いたダークファンタジーバトル漫画で、緻密に練られたシナリオ設定とスタイリッシュなバトル描写が話題を呼びました。2022年8月時点で累計発行部数7000万部を突破しており、アニメ化や舞台化といったメディアミックスも展開されています。

高校生の虎杖悠仁は、親代わりだった祖父を病室で看取ったその日の夜に、学校で呪霊に襲われている先輩を見つけました。そこに現れた伏黒恵から呪霊の狙いが先輩が封印を解いた呪物にあると知った虎杖は、その呪物・宿儺の指を食べて解決しようとします。しかし、それによって特級呪物・両面宿儺が復活を遂げると呪術界から死刑宣告を受けてしまいました。その時五条悟の提案によってすべての宿儺の指を食べてから死ぬという猶予を与えられると、呪術師としての人生が始まっていきました。

呪術高専は東京校と京都校の2つが設立されています。主人公である虎杖は東京校に通っており、京都校は姉妹校交流会にて初めて作中に存在が明かされました。東京校の3年生組は死滅回游編から登場しており、読者から色んな意味で危険な人物として注目を集めています。ここでは呪術廻戦における3年の東京校メンバーの術師の特徴や強さについてまとめていきます。

秤金次（はかりきんじ）は東京校の3年生であると共に停学を受けている問題児です。口髭の剃り残しと老け顔な見た目が特徴的で、栃木県で術師同士が殴り合う賭博場を運営しています。ギャンブルに対して強い執着心を持っており、ゆくゆくは自身が開催する賭け試合で日本中の『熱』を支配したいという野望を抱いています。

過去に京都に出向した時に保守派の人と揉め事を起こしてしまい、それが理由で停学処分を受けました。揉めた理由は術式が近代的で新しいものだったからで、ニューテクなものを嫌う保守派の逆鱗に触れてしまったとされています。夜蛾と五条の2人には「恩のある人」と発言しており、反対に五条からは「自分と並ぶ術師になる」と高い評価を受けています。

秤の術式は名称は不明ですが実在するパチンコを具現化する能力となっています。領域展開は『坐殺博徒（ざさつばくと）』でパチンコをモデルにした領域が広がります。領域内ではパチンコの図柄3つが成立することで秤にボーナスが付与される仕組みになっており、大当たりを引くと無制限に呪力が溢れ続け、実質不死身になることができます。少年誌にあるまじきギャンブル要素を押し出した能力であることから、読者からコンプラ的にヤバイと話題になりました。

星綺羅羅（ほしきらら）は東京校の3年生で秤と同じく停学中です。口元にみなみじゅうじ座を模したピアスと黒髪が特徴的で、ギャルな見た目から女性に見えますが実際の性別は男です。

初登場時は秤が営むファイトクラブで彼と一緒にいる様子が描かれており、まるで付き合っているような言動をしていましたが実際の関係性は不明です。本編では死滅回遊編にて虎杖が秤に助力を求めた時に初登場しており、秤がそれに応じた際にはバックアップとして彼の補佐に回りました。

術式は『星間飛行（ラヴランデヴー）』で、南十字座をモチーフにした術式から呪力のある生物や物体にマーキングする能力を持ちます。マーキングされた対象は術式内を移動する際にルールが設けられ、定められた順序を守らなければならなくなります。ルールの詳細な内容はあまりに複雑であり、呪術廻戦に登場する術式の中でトップクラスに難解な設定だと作者も認めています。

呪術廻戦公式ファンブックにはQ＆Aコーナーが記されており、そこで『3年生は1人だけですか？』という質問に対して作者は『現時点で2人』と言い、更に『変えるかも』とも回答しています。作者にとって初期の構想では秤と星の2人だけになっていますが、今後のシナリオ展開次第では新しい3年生が登場することになりそうです。

姉妹校交流会にて京都校のメンバーが東京校に訪れると、京都校3年生組が虎杖たちを相手に激闘を繰り広げ圧倒的な実力と個性豊かな人柄を披露しました。ここでは呪術廻戦における3年の京都校メンバーの術師の特徴や強さについてまとめていきます。

東堂葵（とうどうあおい）は京都校3年生の青年です。筋肉質な巨体とドレッドヘア、左頬から額にかけて大きな傷跡があるのが特徴的です。豪快な性格で自己中心的なところがあり、目上の人にも噛みつくほど他人に指図されることを嫌っています。一方で友達と認めた相手にはとても友好的に接しており、虎杖と女の好みが一致した時は一瞬で彼のことを『兄弟』と称し親友認定しました。そんな傲慢で粗暴なところを敵味方関係なく厄介者扱いされています。

術式は『不義遊戯（ブギウギ）』で手を叩いて範囲内にいる対象のモノの位置を入れ替えることができます。発動条件が手を叩くだけで回数制限やインターバルといった条件もないため連発することで敵を攪乱することができ、ブラフとして使うことも可能です。戦闘力は京都校トップクラスの実力を誇っており、百鬼夜行事件では単独で特級呪霊を祓い、1級呪霊を術式を使わずに撃破したという逸話を残しています。

加茂憲紀（かものりとし）は京都校3年生の青年です。長い黒髪と糸目が特徴的な容姿をしており、冷静沈着でかしこまった印象を受けやすいですが天然気質でもあります。呪術界御三家の1つ・加茂家の出身であり表向きは嫡男となっていますが、正室が加茂家相伝の術式を継いだ男児を産めなかったため代わりに憲紀が選ばれました。京都校メンバーのまとめ役として機能しており、姉妹校交流会では全体の指揮を執りました。

術式『赤血操術（せっけつそうじゅつ）』は加茂家に伝わる術式で、自身の血液と血液がついた物を自在に操ることができます。血液は呪霊にとって有毒で、血液を伸ばして遠距離攻撃を仕掛けたり、血液の形を変えて武器として利用できたりと多彩な戦術を取ることができます。万能な強さを持つ術式ですが、一方で使い過ぎると貧血や失血死のリスクを負ってしまい、更に水にさらされるとコントロールできなくなるという弱点があります。

西宮桃（にしみやもも）は京都校3年生の少女です。『魔女の宅急便』をモデルにした黒装束と上に伸ばしたツインテールが特徴的で、小柄で愛嬌ある見た目に反して気が強い人柄をしています。愛用している箒で空を飛んだり自在に操ることができ、姉妹校交流会では空から索敵・情報伝達などサポート面を担当していました。後輩の真依のことを敬愛しており、東京校の秤とは気軽に会話ができるほどの関係性を築いています。

術式『付喪操術（つくもそうじゅつ）』は愛用の竹箒を自在に操れる能力で、箒にまたがって空を飛んだり遠隔操作で攻撃を仕掛けたりすることができます。呪術廻戦作中では敵の索敵や情報収集など、味方を援護するために術式を使うことが多く戦闘力は東堂や憲紀に比べてあまり高くありません。ただし、死滅回游編では風の斬撃を飛ばす技『鎌異断（かまいたち）』を発動しており、2級術師としての実力をしっかり持っていることが窺えます。

現在の呪術廻戦は偽夏油が始めた死滅回游編が連載されており、そこで初めて登場かつ戦闘シーンが描かれた秤金次に読者の注目が集まっています。秤の存在は死滅回游編において重要な立ち位置に置かれているため、彼の能力や人間関係を把握しておくと今後の呪術廻戦がより面白く感じられることでしょう。ここでは呪術廻戦における東京校3年の秤金次について考察していきます。

秤の初登場シーンには彼と一緒のソファに星の姿もあり、やけに近しい距離感で互いに接している様子が描かれていました。秤が元カノの話題を発した時はすぐに「元カノの話は辞めて」と星が嫌がっていたことから、この2人がカップルであると当時の読者は予想していました。しかし、後になって星の性別が男であることが判明するとその予想が揺らぐようになりました。2人の関係性は明らかにされていませんが、現段階ではお互いに同性愛者と考えるのが自然かもしれません。

百鬼夜行事件が巻き起こった時、秤は京都に出向くことになりましたがそこで保守派の人物と揉めてしまいます。保守派とは呪術界の伝統や歴史ある文化を重んじる派閥で、その時保守派の人物は秤のニューテクな術式を見て非難を飛ばしたと推察されます。そこで秤は暴力を振るってしまい1年近くの停学処分となりました。なお、作中の時系列的に秤の停学はそろそろ解けるものと推察されます。

姉妹校交流会が始まろうとしている時、真希は現在停学中の3年生2人の代わりに1年生の伏黒と釘崎が出場するよう伝えました。この停学中の3年生とは秤と星のことを指しており、本人は未登場ながら存在がほのめかされました。

五条が虎杖の死を嘆いていると、その時に五条は秤金次の名前を口にし「自身に並ぶ術師になる」と語っていました。また、彼が3年生であることもそこで明らかにされ、真希が話していた停学中の3年生の1人が秤だと確定しました。

153話にて秤の姿が描かれました。天元の説明を受けて虎杖はファイトクラブで稼いでいる秤のことを聞き、彼に戦力になってもらうようパンダ先輩と共に賭博場を訪ねました。そこで賭け試合の選手として出場することになった虎杖とパンダ先輩は、自分たちの試合を偽装工作して秤を出し抜き彼を死滅回游へ参加させることに成功しました。

これまで呪術高専に在籍している3年生をまとめてきました。本編中に奇抜な人柄や独特な立ち位置に置かれている存在が多い3年生組ですが、彼らに対して呪術廻戦ファンはどう思っているのでしょうか。ここでは3年に対する世間での評判や人気について、実際に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。

3年生メンバーに対する意見は様々なものがありましたが、比較的多く見受けられたのは問題児が多いというものでした。秤と星の停学組を始め、東堂も自己中心的で粗暴なため教師陣が溜め込んでいるフラストレーションは相当高そうです。

星の術式が描かれた時には、その複雑さに理解が追いつかないファンが続出していました。文字で説明するのはとても難しいですが、発動して術式範囲内に敵を引き込めば強力であることは間違いありません。また、能力が難解であることから相手の理解を追いつかせず戦闘を有利に進められそうという意見もありました。

死滅回游編の最新話にて秤と鹿紫雲の戦いが描かれると、その内容が面白いと語る意見が多く投稿されていました。中でも秤の術式がコンプラ的にアウトギリギリなことにツッコミを入れるコメントが多く、敢えて飛び抜けた能力にした作者に感心する意見もありました。

呪術高専の3年生メンバーは強者揃いで、特に東堂と秤の戦闘力は呪術界の中でもトップクラスのものでした。学校や学年によって個性や色が出ているところは呪術廻戦の魅力の1つと言えるでしょう。今後の呪術廻戦では秤金次と星綺羅羅の活躍はもちろん、他の3年生メンバーも再登場してくれることに期待しておきましょう。