【ジョジョの奇妙な冒険】パンナコッタ・フーゴとは?スタンドや離脱理由も調査
「パンナコッタ・フーゴ」はジョジョの奇妙な冒険の第5部に登場するキャラクターです。この記事ではフーゴの人物像や彼のスタンドである「パープル・ヘイズ」の能力、チームを離脱した理由を解説し、小説版ジョジョの奇妙な冒険でのパンナコッタ・フーゴのその後を解説します。
目次
【ジョジョの奇妙な冒険】パンナコッタ・フーゴとは?
「パンナコッタ・フーゴ」はジョジョの奇妙な冒険に登場したキャラで、第5部の主人公であるジョルノ・ジョバーナの仲間です。この記事ではパンナコッタ・フーゴについてスタンドの能力や声優、離脱理由などを紹介していきます。
パンナコッタ・フーゴのプロフィール
- 名前:パンナコッタ・フーゴ
- 性別:男
- 種族:人間
- 誕生日:不明(1985年生まれとだけ判明)
- 身長:178cm
- 声優:榎木淳弥
パンナコッタ・フーゴの性格と天才的な頭脳
「パンナコッタ・フーゴ」は『ジョジョの奇妙な冒険5部 黄金の風』で登場したキャラクターです。主人公・ジョルノ・ジョバーナが所属する護衛チームのメンバーの1人で、他のメンバーと同じくスタンド能力者です。ところどころに大きな穴の空いた服を着ているのが特徴で、護衛チームの中では比較的落ち着いた性格ではあるものの、キレやすい一面もあります。IQ152を誇る天才で裕福な家庭に生まれたにもかかわらず教師に暴力を振るったことで道を外れてしまいました。
パンナコッタ・フーゴの兄弟や生い立ち
パンナコッタ・フーゴについて、原作では兄弟についての設定は語られていません。スピンオフ小説「恥知らずのパープル・ヘイズ」では二人の兄がいるとされています。裕福な家庭に生まれ育ったフーゴでしたが、ある日教師を相手に暴力行為を働いたことで学校を追い出されていまいました。その後行き場をなくしたフーゴはギャングの道に進み、天才的な頭脳を活かしていくことになります。
パンナコッタ・フーゴの名前の由来
「パンナコッタ」は「煮詰めたクリーム」という意味のイタリアの洋菓子の意味です。「フーゴ」は撒き散らすという意味のイタリア語で、合わせると彼のキレやすい一面を表していると考察されています。
ジョジョの奇妙な冒険5部の概要
『ジョジョの奇妙な冒険』は「荒木飛呂彦」さんが週刊少年ジャンプで連載を開始した作品で、2023年時点で第9部がウルトラジャンプで連載中です。5部である黄金の風は1995年から1999年まで連載されました。主人公であるジョルノ・ジョバーナは、過去の部で猛威を振るった悪役・DIOの息子です。父親譲りの強い意思と、父にはなかった正義の心、天才的なカリスマ性を持ったジョジョの奇妙な冒険の中でも異色の主人公です。
ジョジョの奇妙な冒険5部のあらすじ
ジョジョの奇妙な冒険第5部の舞台は2001年のイタリアで、主人公・ジョルノ・ジョバーナはギャングスターを夢見る15歳の少年です。ある日「パッショーネ」というギャング組織とトラブルになった彼の前に、組織の刺客である「ブローノ・ブチャラティ」が現れます。戦いに勝利したジョルノはボスを倒し組織を乗っ取る夢をブチャラティに語りました。禁じられた麻薬の売買に手を出す組織の在り方に疑問を感じたブチャラティはジョルノに共感し、組織への反逆を決意するのでした。
【ジョジョの奇妙な冒険】パンナコッタ・フーゴのスタンド能力
ジョジョの奇妙な冒険の代名詞の一つが「スタンド」と呼ばれる能力です。人型をはじめとして、超能力という概念を視覚的にわかりやすくキャラクター化したアイデアはその後のさまざまなエンタメ作品に影響を与えました。5部にもさまざまなスタンドが登場しますが、フーゴの使うパープル・ヘイズは強力な力を持っています。ここではジョジョの奇妙な冒険におけるパンナコッタ・フーゴのスタンド能力や元ネタについてまとめます。
パンナコッタ・フーゴのスタンド能力は「パープル・ヘイズ」
パープル・ヘイズは人型のスタンドで、半透明のバイザーが付いた兜を被っている姿が特徴的なスタンドです。片手に3個、両手合わせて計6個のカプセルが拳に装着されており、カプセルが割れて散布された殺人ウィルスが武器です。これはフーゴにも制御不能という恐ろしいものでした。このウィルスはスタンドにも有効であり、加えて本体であるフーゴですら感染すれば死に至るという危険性を兼ね備えています。
スタンドの進化形態は「パープル・ヘイズ・ディストーション」
パープル・ヘイズの進化形態が「パープル・ヘイズ・ディストーション」です。これは小説の「恥知らずのパープル・ヘイズ」で登場しました。原作ではウィルスの威力は相手に感染して死に至らしめるまで30秒とされていましたが、進化後は一瞬で相手を腐敗させるほどまで強化されています。
パンナコッタ・フーゴのスタンドの名前の由来
パープル・ヘイズの元ネタはジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの楽曲です。ジョジョの奇妙な冒険に登場するスタンドは洋楽に関係する名前が多く、パープル・ヘイズもその一つです。「紫の煙」という意味ですが、ウィルスを散布するパープル・ヘイズの攻撃方法はどことなく目に見えない煙を想像させるものとなっており、そうしたイメージから連想された名前と考察されています。
【ジョジョの奇妙な冒険】パンナコッタ・フーゴの活躍と離脱理由
パンナコッタ・フーゴは物語の途中で護衛チームから離脱し、原作ではその後登場することはありませんでした。ジョジョの奇妙な冒険において、死ぬことなく生きたまま物語を離脱したフーゴは非常に珍しいキャラクターとなっています。ここではジョジョの奇妙な冒険において、フーゴの活躍と作品から離脱した理由とその後の活躍をまとめました。
パンナコッタ・フーゴのイルーゾォ戦
任務でポンペイ遺跡を訪れたジョルノたちの前に立ちはだかったのが「イルーゾォ」です。鏡の世界に相手を引きずり込む「マン・イン・ザ・ミラー」というスタンドの使い手で、最終的にパープル・ヘイズの殺人ウィルスによりイルーゾォは倒されます。イルーゾォを鏡の外に出すために、ジョルノは自ら殺人ウィルスに感染するという捨て身の行動をとりました。ジョルノの命は彼のスタンド「ゴールド・エクスエペリエンス」の能力でかろうじて救われ、その命がけの覚悟にフーゴは敬意を表しました。
パンナコッタ・フーゴの離脱理由
組織のボスの娘である「トリッシュ・ウナ」を守っていた護衛チームでしたが、ブチャラティはボスの目的が自身の血を引くトリッシュの抹殺であると知ります。組織を乗っ取る意思を仲間に隠していたブチャラティでしたが、ボスの残忍さを目にしたことで彼らに自身の本当の目的を伝えました。仲間たちがブチャラティについていく意思を示す中で、フーゴだけは強大な組織の力に逆らおうとする仲間の無謀さについていくことができず離脱します。
パンナコッタ・フーゴの離脱の伏線
もともと原作者である荒木飛呂彦さんがフーゴは仲間を裏切る展開にするつもりだったと語っています。結果的にその案は実現せず離脱という形になりました。殺人ウィルスという能力やフーゴの過去が原作では回想ではなく台詞だけで語られるなど、他のキャラより詳しく語られなかったことが伏線と考察されています。フーゴ離脱後に、パープル・ヘイズに似た能力を使う「チョコラータ」という敵が登場したのは初期案の名残りではといわれています。
パンナコッタ・フーゴの離脱のその後
離脱後のパンナコッタ・フーゴの活躍が描かれたのが「恥知らずのパープル・ヘイズ」という作品です。組織を裏切らなかったことにより粛清を免れたフーゴでしたが、一方でブチャラティたちへの負い目を抱えていました。そんなフーゴに与えられた任務が、生まれ変わったパッショーネには不要となった麻薬チームの抹殺でした。小説という形ですが、原作とその後が違和感なくつながった内容となっておりジョジョの奇妙な冒険のファンの間で評価の高い作品です。
【ジョジョの奇妙な冒険】パンナコッタ・フーゴの名言
パンナコッタ・フーゴは出番の少ないキャラクターですが、その個性は他のキャラクターに引けを取らない人気を誇っています。ここではジョジョの奇妙な冒険におけるフーゴの名言についてまとめていきます。
パンナコッタ・フーゴの名言①「ろくご30って…」
このチンピラがオレをナメてんのかッ!何回教えりゃあ理解できんだコラァ!ろくご30ってやっておきながらなんで30より減るんだ
この・・・・・クサレ脳ミソがァ────ッ出典: jojomeigen.net
天才的な頭脳を持つフーゴはチームメンバーのナランチャに勉強を教えています。しかし何度教えても覚えの悪いナランチャにキレたフーゴは、ナランチャの頬にフォークを突き立てるのでした。
パンナコッタ・フーゴの名言②「ジョルノッ!おまえの命がけの…」
ジョルノッ!おまえの命がけの行動ッ!ぼくは敬意を表するッ!
出典: bibi-star.jp
イルーゾォ戦において、鏡の世界に入ってフーゴを救出するためにジョルノは自ら殺人ウィルスに感染するという捨て身の戦法をとります。結果的にジョルノ自身のスタンド能力で命は助かり、フーゴはその鋼の意思と行動力を目にしジョルノを仲間として認めるのでした。
パンナコッタ・フーゴの名言③「理想だけでこの世界を…」
理想だけでこの世界を生き抜く者はいない。この組織なくしてぼくらは生きられないんだ…
出典: renote.net
組織を裏切る意思を仲間に伝えたブチャラティにフーゴは反対します。ブチャラティの気持ちはわかっていても、裏切れば確実に命がないことをフーゴは知っていました。だからこそ、そんなフーゴを責めるものは誰もいませんでした。
【ジョジョの奇妙な冒険】パンナコッタ・フーゴのアニメの声優
ジョジョの奇妙な冒険はアニメ化もされており、第一線で活躍する人気声優たちが多数出演しています。ここではアニメのジョジョの奇妙な冒険でフーゴを演じた声優についての情報をまとめます。
パンナコッタ・フーゴの声優は「榎木淳弥」
アニメのジョジョの奇妙な冒険でフーゴを演じたのは榎木淳弥(えのきじゅんや)さんです。アトミックモンキーに所属している声優で、天才的な頭脳とキレやすさというフーゴの二面性を見事に表現していました。ジョジョの奇妙な冒険をはじめとして、多数のアニメや洋画の吹き替えで活躍する人気声優です。
榎木淳弥のプロフィール
- 性別:男性
- 出身地:東京都
- 生年月日:1988年10月19日
- 血液型:A型
- 身長:168cm
- 事務所:アトミックモンキー
- デビュー時期:2010年代
榎木淳弥さんは大学時代に見たアニメ『天元突破グレンラガン』に感動したことがきっかけとなり声優の道を志すようになっています。従兄妹には声優の安済知佳(あんざい ちか)さんがおり、彼女の存在も影響していたとのことです。
榎木淳弥の主な出演作品
- 虎杖悠仁(呪術廻戦)
- SSSS.DYNAZENON(麻中蓬)
- 鬼滅の刃(煉獄千寿郎)
- 機動戦士ガンダムNT(ヨナ・バシュタ)
榎木淳弥さんは素朴な声質が特徴で、少年や青年の役を演じることが多い声優です。大袈裟過ぎない自然な演技が評価され、主役やメインキャラも数多く担当しています。
【ジョジョの奇妙な冒険】パンナコッタ・フーゴに対する世間での評判や人気
ここまでフーゴの人物像やスタンドの能力、名前の元ネタなどについてまとめてきましたが、こうした情報や物語での活躍についてジョジョの奇妙な冒険のファンはどのように思っているのでしょうか。SNS上に寄せられているコメントを参照し、フーゴに対する世間での評判や人気を調査していきます。
ファンからはフーゴの人気は高いようです。少ない出番ながらも、ビジュアルの良さや不安定な性格に個性を感じたという人も多いようです。また離脱についても、情と弱さを表現した人間臭さが魅力という声もありました。
フーゴについてはスピンオフ小説でその後が補完されたこともあり、小説を読んでフーゴの魅力に気づいたという人も多いようです。原作で途中でいなくなったことで、逆にスピンオフで活躍の場を得たということもフーゴの独自性の一つにあげられます。
チームを離脱したことでそのキャラクターを際立たせたフーゴですが、一方で彼の退場の仕方に違和感を覚えたという声もありました。結果としてジョジョの奇妙な冒険5部自体も今ひとつ盛り上がりに欠けたと感じた読者もいるようです。
【ジョジョの奇妙な冒険】パンナコッタ・フーゴはチームから離脱したキャラだった
途中で離脱したという理由もあり、フーゴは天才的な頭脳とスタンドの活躍が十分に描かれたキャラクターではありませんでした。しかし見方を変えれば、人間的な弱さを持ち読者が共感できるキャラクターの一人です。また、たとえ天才であっても一人では生きれないことをフーゴの姿は伝えていました。だからこそ、ある程度年齢や経験を重ねるとフーゴに共感する人も多いと言われています。その後の彼が活躍する小説も未見の方はぜひチェックしてみてください。
この記事のライター
侑芽
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