【ジョジョの奇妙な冒険】ジョジョ6部連載終了事件を考察!真相やアニメ化も
『ジョジョの奇妙な冒険』の第6部が、完結を巡って「ジョジョ6部連載終了事件」と呼ばれる騒動を引き起こした件について考察していきます。「ジョジョ6部連載終了事件」の中身や真相を解説し、『ジョジョの奇妙な冒険6部』の謎についてもまとめていきます。
目次
【ジョジョの奇妙な冒険】6部とは?
今や世界的な大人気コンテンツとなった『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズですが、全パート無条件で受け入れられているわけではなく、中には相当な物議を醸した部もあります。その代表とも言えるのが第6部「ストーン・オーシャン」で、特に最終回は「ジョジョ6部連載終了事件」と呼ばれるほど、良くも悪くも読者に強烈なインパクトを与えました。まずはそんな6部の作者などについて見ていきましょう。
ジョジョの奇妙な冒険6部の作者
『ジョジョの奇妙な冒険』第6部の作者は、漫画家の荒木飛呂彦氏です。荒木氏は1960年6月7日生まれで、2023年4月現在で62歳になります。1980年、20歳の時に『武装ポーカー』でデビューしました。『ジョジョの奇妙な冒険』は氏の代表作で、1987年から現在に至るまで執筆を続けています。日本を代表する漫画家であり、いつまでも老け込まない若々しい容姿でもよく知られます。
ジョジョの奇妙な冒険6部の概要
『ジョジョの奇妙な冒険』は、上記のように1987年に第1部の連載がスタートしました。以後現在連載中の9部を除いて、8部まで物語が終了しています。第6部「ストーン・オーシャン」は、2000年から2003年まで「週刊少年ジャンプ」誌で連載されました。この部をもって、1部から続いてきたジョースター家をめぐる物語に一応の区切りがつく形となっています。さらにこの部は、前述の「ジョジョ6部連載終了事件」と呼ばれる出来事を引き起こした、いわくつきの部でもあります。
ジョジョの奇妙な冒険6部のあらすじ
「ジョジョ6部連載終了事件」を起こした『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』は、「空条徐倫(ジョリーン)」という女性を主人公とする物語です。何者かの罠で刑務所へ送られることとなった徐倫は、突如発現したスタンド能力を駆使して苛酷な日々を生き抜いていました。そんなある日、疎遠だった父・承太郎が、彼女を脱獄させるため面会に現れます。しかしその出会いは、結果としてより重大な試練に徐倫を巻き込んでいくことになるのでした。
【ジョジョの奇妙な冒険】ジョジョ6部連載終了事件とは?真相を考察
「ジョジョ6部連載終了事件」とは、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン』完結に際して巻き起こった一連の騒動を指します。衝撃の余波で「打ち切り説」が飛び交うまでに至ったこの事件の真相については、さまざまなことが語られています。果たして「ジョジョ6部連載終了事件」の真相はどこにあるのか、それが起こった理由などについて見ていきましょう。
打ち切り説の理由と真相①複雑なスタンド能力
打ち切り説も出た「ジョジョ6部連載終了事件」ですが、そうした話が出る要因の1つと考えられるのが、「複雑で分かりづらいスタンドバトル」です。『ジョジョの奇妙な冒険』の代名詞とも言えるスタンド能力は、はじめて導入された第3部と続く4部終盤あたりまでは、大半が明快で分かりやすいものでした。しかし、それ以降次第に能力は難解になっていき、6部に至ると、複雑すぎて初見で理解に苦しむものも頻出するようになります。
能力の定義が分かりづらく、そのためバトルも何をしているのか分からないというケースが増え、さらにその傾向は終盤でより加速します。これによっておいてけぼりになる読者が出た結果、「人気低下→打ち切り」説がささやかれるようになったというのが真相と考えられます。
打ち切り説の理由と真相②舞台が狭い
「ジョジョ6部連載終了事件」の真相として考えられるものには、「舞台の狭さ」も挙げられます。『ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン』の物語は、主人公・徐倫が刑務所へ送られる所から開幕し、中盤くらいまでずっと所内だけで話が進行します。いわゆる「刑務所モノ」や「脱獄モノ」と呼ばれるジャンルは、大人向け映画などでは人気ですが、少年漫画だとそれほど例が多いわけではありません。
物語内ではさまざまな場所が登場するよう工夫されていますが、どうしても閉塞感や画一感が出てしまいます。こうしたストレスに耐えられない読者が離脱し、打ち切り説が出てしまったというのが真相なのではないでしょうか。
打ち切り説の理由と真相③ラスボスの目的が難しい
「ストーンオーシャン」で「ジョジョ6部連載終了事件」が起こったのには、ラスボスの目的の分かりにくさも関係していると思われます。それまでの『ジョジョの奇妙な冒険』のラスボスたちの目的は、世界征服や快楽殺人といった分かりやすいものばかりで、そのため彼らと戦う主人公たちにも感情移入しやすくなっていました。
しかし、6部のラスボスであるプッチ神父の目的は非常に観念的で、決して分かりやすいとは言えません。そのため主人公側にも物語にもいまいち乗り切れないという読者が出てきて、果ては打ち切り説にまで至ったのが真相ではないかと考えられます。
打ち切り説の理由と真相④悲惨な結末
「ジョジョ6部連載終了事件」を起こした最大の要因が、「結末の付け方」です。実は、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン』のラストは、「主人公含め主要登場人物がほとんど全員死亡する」という、話だけ聞くとバッドエンドとしか思えない形となっています。
よく見ればきちんとした理由や納得感のある幕引きなのですが、当時この「全員死亡エンド」にショックを受けたファンは少なくありませんでした。特にシリーズ最強で最高の人気キャラである空条承太郎の死亡には拒否感を覚える人も多く、その受け入れがたさから「打ち切りなのでは?」の声が上がった、というのが真相です。
【ジョジョの奇妙な冒険】ジョジョ6部のアニメ化を考察
上では「ストーン・オーシャン」原作終了時における、「ジョジョ6部連載終了事件」や打ち切り説の真相などについて見てきましたが、同作のアニメについても気になります。ここからは、アニメ版『ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン』について考察していきましょう。
ジョジョ6部はアニメ化されている
『ジョジョの奇妙な冒険』の原作は1987年にスタートしていますが、映像化は長らく散発的にしか行われていませんでした。しかし、2012年10月からテレビアニメ版1期の放送がスタートして以降は、継続して各部の制作が行われるようになっています。「ジョジョ6部連載終了事件」を起こした「ストーン・オーシャン」も例外ではなく、すでに物語のすべてがアニメ化されています。
ジョジョ6部のアニメが放送されたのはいつ?
「ジョジョ6部連載終了事件」を起こした『ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン』のテレビアニメ版は、2022年1月から2023年1月にかけて、TOKYO MXなどの局で放送されています。インターネットではそれに先立ち、Netflixで2021年12月から配信されていました。全38話の構成となっています。
ジョジョ6部のアニメの声優
人気アニメシリーズである『ジョジョの奇妙な冒険』は、各部が制作されるたびに声優陣も話題となります。「ジョジョ6部連載終了事件」の引き金となった「ストーン・オーシャン」も、アニメ化に際しては配役が大きな反響を呼びました。果たしてどういった声優がキャスティングされたのか、主要な役柄について見ていきましょう。
空条徐倫役/ファイルーズあい
アニメ版『ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン』で主人公・空条徐倫を演じたのは、人気声優のファイルーズあいさんです。ファイルーズさんは6部を読んでシリーズの大ファンとなり、さらに同作の読書会に参加したことがきっかけで声優を志すなど、作品への思い入れは人並み以上でした。念願叶い徐倫役へのキャスティングが決まった際は、感極まって涙が止まらなかったということです。
エルメェス・コステロ役/田村睦心
『ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン』で徐倫の親友となるエルメェス・コステロは、田村睦心さんが演じています。田村さんは『映像研には手を出すな!』の金森氏や『ヨルムンガンド』のヨナ役などで知られる人気声優で、独特のハスキーボイスが特徴です。強じんな精神力と行動力で徐倫をサポートするエルメェス兄貴を好演しています。
フー・ファイターズ役/伊瀬茉莉也
『ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン』でやはり徐倫の味方となるフー・ファイターズ(F・F)を演じるのは、伊瀬茉莉也さんです。伊瀬さんは、『HUNTER×HUNTER』のキルアや『約束のネバーランド』のレイ役などで人気を得ています。幅広いキャラクターを演じ分ける多彩な声の持ち主で、「知性あるプランクトン」という難儀な役どころも見事に表現しています。
エンポリオ・アルニーニョ役/種﨑敦美
『ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン』の最大の功労者であり、「ジョジョ6部連載終了事件」の渦中の人物ともなったエンポリオ少年ですが、アニメ版では種﨑敦美さんが演じています。種﨑さんは『SPY×FAMILY』のアーニャを始め、数多くの人気キャラクターを演じる実力派声優となっています。
ウェザー・リポート役/梅原裕一郎
『ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン』の物語の鍵を握る人物・ウェザーリポートを演じるのは、梅原裕一郎氏です。梅原氏は、『ゴブリンスレイヤー』などへの出演で知られます。ミステリアスな雰囲気を漂わせる声の持ち主で、死亡して後も物語を大きく動かす謎の男を好演しています。
ナルシソ・アナスイ役/浪川大輔
『ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン』で徐倫に執着する殺人鬼・アナスイを演じるのは、浪川大輔氏です。浪川氏は子役時代から活躍する人気声優で、『ルパン三世』(五エ門)などのアニメのほか、イライジャ・ウッドの吹き替えなどでもよく知られています。
【ジョジョの奇妙な冒険】ジョジョ6部の謎を考察
「ジョジョ6部連載終了事件の真相」で見たように、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン』には読者にとって分かりづらい部分が少なくありません。ここからは、そうしたジョジョ6部の代表的な謎について考えていきましょう。
考察①ラストで世界が一巡した?
『ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン』で一番飲み込みづらいのが、ラスト周辺の展開です。思惑通り新たな能力を獲得したプッチ神父は、「メイド・イン・ヘブン」を発動させます。これは時間をどんどん加速させる能力で、それによって急速に宇宙は終焉に向かいます。そして新たな特異点から再び宇宙が誕生し、その歴史は前とほぼ同じ軌跡をたどることになります。つまり、「宇宙が一巡」した状態になるわけです。
考察②プッチ神父が世界を一巡させた理由
「メイド・イン・ヘブン」は上記のように非常にややこしい能力であり、これが「ジョジョ6部連載終了事件」を起こす大きな要因にもなっています。そもそもなぜプッチがこんな面倒なことをしたのかというと、それは彼の信念に起因しています。プッチは過去の悲劇的な経験から、人が生きるのに必要なのは「覚悟」であると考え、それは未来の出来事を知ることで獲得できると結論づけました。
一巡した宇宙にたどり着いた生物は(途中で死亡した者は脱落します)、自分の一生についての記憶を保持しており、新しい人生ではその身に起こることをぼんやり予想できるようになります。「それによって覚悟が身に付き、誰もが幸福に生きられる。それこそ天国である」というのが、プッチの主張です。言うまでもなくはた迷惑なだけの思想であり、弟のウェザーからは「自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪」と呼ばれています。
考察③死亡した空条承太郎が今後復活する可能性はある?
ところで、『ジョジョの奇妙な冒険』で1・2を争う人気キャラクターである空条承太郎が今後復活する可能性はあるのでしょうか。8部では「東方定助」という4部主人公と同じ読みのキャラクターが登場しており、承太郎も何らかの形で復活するのでは、という予想が一部でされているようです。どうなるのかは定かではありませんが、登場しても以前とはかなり違う人物になると思われます。
現在の『ジョジョの奇妙な冒険』は、宇宙一巡後に発生したパラレルワールド的世界を舞台としており、前のシリーズの歴史はなかったことになっているためです。8部の定助も4部の仗助とは完全に別人格だったので、単純な意味での「復活」はないとみて間違いないでしょう。
【ジョジョの奇妙な冒険】ジョジョ6部連載終了事件に対する世間での評判や人気
当時各所に衝撃を与えた「ジョジョ6部連載終了事件」ですが、具体的な印象はどのようなものなのでしょうか。ここでは、「ストーン・オーシャン」完結をめぐる人々の感想について見ていきましょう。
「最終巻が買えなかった」「7部も読めなかった」くらいショックを受けたという感想です。承太郎含め主だったキャラが全員死亡するとなれば、こうした気分になるのも無理はないと言えるでしょう。
連載当時戸惑ったものの、強いインパクトだけは覚えたという感想です。主人公まで敗れ、すべて時間の流れの中に消えていくという描写は、好悪はともかくインパクトの点でずば抜けているのは間違いありません。
こちらはポジティブに受け止めたという感想です。徐倫やエルメェスらは前の世界で死亡してしまいますが、別の世界にも同じ姿や精神を持つ人々は生まれていました。そうしたラストを見ると、やはり新たな希望が湧いてきます。
【ジョジョの奇妙な冒険】ジョジョ6部連載終了事件の真相は謎だった
「ジョジョ6部連載終了事件」について考察してきました。詳しい事件の真相は不明な部分が多いものの、背景には作者の作家としての志向の変化があるようです。7部の途中から掲載誌が変わり、より成熟した内容が描かれるようになりますが、5部や6部の頃からそうした傾向は感じられました。別のステージへ進化したい作者の想いと、少年漫画らしい明快さを求める読者の想いのすれ違いから起こった事件、というのが真相のようにも思われます。
この記事のライター
だいじろう
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