【ヒロアカ】轟焦凍の家族構成や関係性は?各キャラの個性も紹介
「ヒロアカ」に登場する轟焦凍はヒーローとして強力な個性を持っていますが、その背景には彼の家族との複雑な関係性が隠れています。轟焦凍の個性や顔の傷の原因、そして対峙するヴィランにまでも関わってくる彼の家族構成や過去の事件について、詳しく見ていきます。
轟焦凍とは?
轟焦凍は「ヒロアカ」に登場するヒーローで、主人公・緑谷出久のクラスメイトの一人です。登場初期は寡黙でクールな美少年でしたが、父との確執から自身の「個性」を封印するなど、ヒーローとして独特の背景を持つキャラクターです。
轟焦凍のプロフィール
- ヒーロー名:ショート
- 個性:半冷半燃
- 誕生日:1月11日
- 身長:176cm
- 血液型:O型
- 出身地:静岡県あたり
- 好きなもの:蕎麦(温かくないやつ)
- 性格:クール&ホットな天然
轟焦凍は推薦入学者の一人で、生まれつき「炎」と「氷」を同時に操ることができる、非常に強力な個性を持つヒーローです。赤髪の下の大きな火傷の跡が特徴で、当初はクラスメイトと距離を置く場面も多く、クールな一面が目立ちました。しかし、主人公である出久との衝突を経て、徐々に他人に対しての優しさや気配りを忘れない純粋な一面が見られるようになります。
轟焦凍の個性
轟焦凍の個性は「半冷半燃」で、父の「炎」と母の「氷」の個性をどちらも受け継いでいます。その出力は他のクラスメイトと比べても規格外で、登場初期からビル一棟を氷漬けにしたり、競技用ドームを越えるサイズの氷を瞬間的に生成するなど、実力の高さを見せつけました。
ヒロアカの概要
「ヒロアカ」は「僕のヒーローアカデミア」の略称で、2022年現在も週刊少年ジャンプにて連載が続いている、大人気バトル漫画です。アニメ化、映画化と数々のメディア展開を続けており、ヒーローを目指す少年達の葛藤劇と、ヴィランを相手に繰り広げる激闘の数々と、そこに現れるキャラクター達の信念のぶつけ合いが、多くのファンを獲得している作品です。
ヒロアカのあらすじ
世界の8割の人間が「個性」という特殊能力を持つことが当たり前になった世界で、主人公・緑谷出久は極稀に存在する「無個性」な少年でした。個性を活用して人々を救う「ヒーロー」に強く憧れる出久でしたが、無個性であることが大きな壁となり、一時はその夢を断念してしまいます。しかし、ひょんなことから「個性」を受け継いだ彼は、自身が憧れた「ヒーロー」になるため険しい道のりを歩み始めます。
轟焦凍の家族構成や兄弟・各キャラの個性
轟焦凍というキャラクターを語る上では、彼の家族とその複雑な関係性や過去について触れる必要があります。ここからは轟焦凍の両親や兄弟といった家族構成や、それぞれのキャラクターとの関係性、個性について詳しく見ていきます。
家族構成①轟炎司(父)
轟家の家長であり、いまだなお燃焼ヒーロー「エンデヴァー」として最前線にて活躍し続けるプロヒーローです。No1の座をオールマイトが退いて以降、彼がそのポジションを受け継いでいます。個性である「ヘルフレイム」は全身から炎を噴出する能力であり、炎系統の能力としては劇中でも最強クラスになります。この個性は轟焦凍にも受け継がれています。
家族構成②轟冷(母)
炎司の妻で、白い髪は能力と共に息子である轟焦凍にも受け継がれています。他者への優しさと理不尽な現実をしっかりと受け止める忍耐強さを持ち合わせていますが、一方で主体性に欠けるというどこか夫とは真逆の性格の女性です。個性は「氷を操る」であり、彼女の力もまた轟焦凍の個性として継承されています。
家族構成③轟燈矢(長男)
轟家の第一子にして長男ですが、13歳で亡くなっています。轟焦凍の兄ですが、彼が幼い際に死亡しているためにはっきりとは覚えておらず、物語の中で徐々にその人物像が浮かび上がってきたキャラクターです。その個性ですが父・炎司の「炎」の力を色濃く受け継いでいましたが、反対に母の肉体の特性を受け継いでしまったことから「自身の炎に体が耐えられない」という問題を抱えていました。
家族構成④轟冬美(長女)
第二子にして長女の彼女は、作中では小学校教諭として活躍しています。父・炎司とは最も良好な関係性を築いている人物で、母親が不在となっている轟家を切り盛りしています。轟焦凍との兄弟仲も良好で、彼が招き入れた友人に料理を振る舞ったりしていました。母親譲りの「氷」を操る個性を持っているようですが、訓練を受けていないためその力は非常に弱く「ヒロアカ」の作中で戦うシーンはありません。
家族構成⑤轟夏雄(次男)
轟家の第三子にして次男の大学生です。医療福祉系の仕事につくために現在は勉強中で、母や他の兄弟らとは良好な関係を築いていますが、一方で家庭崩壊のきっかけを作った父・炎司には激しい嫌悪感を抱いており、完全に他人と割り切っています。作中で「個性」を発揮したことがないため、いまだにその能力は不明です。
轟焦凍の家族関係や過去
トップクラスの実力を持つ父・炎司と、高い実力と包容力を持つ母・冷の間には轟焦凍を始めとし多くの子供達が産まれましたが、その家族仲は決して良好とは言えません。ここからは轟家の面々に過去起った数々の悲劇と、そこから見えてくる両親や兄弟の関係性について考察していきます。
考察①轟炎司と轟冷は個性婚
高い実力を持っていた炎司ですが、一方で常にNo1ヒーローであるオールマイトに敵わないという、強いコンプレックスを抱き続けていました。彼は自身がNo1になれない代わりに、自分の力を受け継がせた子孫を育て上げることで、その夢までもを受け継がせようとしたのです。結果的に、当時は前時代的と言える「個性婚」によって妻・冷と夫婦になりました。自身の目的を第一にする炎司に対し、家族の面々は徐々に不信感を抱いていきます。
考察②最高傑作として父親に気に入られた焦凍
結果的に轟家には4人の息子、娘が産まれますが兄弟の中でも「最高傑作」と称されたのが轟焦凍でした。彼は父の「炎」と母の「氷」の力を同時に受け継ぐという、父・炎司がまさに望んでいた力を持って産まれたのです。自身が持つ弱点を克服した焦凍をNo1ヒーローにするために炎司は英才教育を叩き込みますが、その行き過ぎた教育は徐々に家族仲を歪め、ついには妻・冷にまで手を上げるようになります。
考察③焦凍に熱湯をかけてしまった母の入院
父が暴走を続ける一方で、母・冷は彼の暴力に耐えながら必死に家族を守ろうと、その優しさで子供達に接してきました。しかし、長男である燈矢が徐々に父に似ていくことに恐怖を覚えるようになります。そしてある日、焦凍の眼差しにも不意に父・炎司の影を見た彼女は錯乱し、焦凍に熱湯を浴びせてしまいます。以降、冷は精神を病んだことから入院することとなってしまい、焦凍には痛々しい火傷の跡が残ることとなったのです。
考察④過ちを認めたエンデヴァーの家族への償い
当初は自身の行いに一切の迷いを持たなかったエンデヴァーでしたが、ヴィランとの激闘の中で過去の過ちに気付き、心身ともに追い詰められていきます。そんな憔悴しきったエンデヴァーの前に現れたのは、妻・冷をはじめとする轟家の面々でした。自身の過ちを認め、謝るエンデヴァーでしたが、轟家の人々はそれらを「過去」として、彼の罪を皆で背負っていくことを誓ってくれます。
轟焦凍の兄・轟燈矢の正体
轟焦凍の兄・燈矢は幼い頃に死亡していたと思われていましたが、その意外な「正体」が「ヒロアカ」の作中で判明しました。ここからは轟焦凍の兄弟の中でも長男・燈矢に焦点を当て、その概要について詳しく見ていきます。
荼毘の正体は轟燈矢だったと判明
「ヒロアカ」の作中にて、ヒーロー達と対峙するヴィランの中の一人・荼毘こそが、成長した轟焦凍の兄・轟燈矢の現在の姿でした。幼い頃に自身の「炎」によって大火災を起こしてしまった燈矢でしたが、生きたいという一心から池に飛び込み、一命をとりとめていました。黒焦げの瀕死状態だった彼をオール・フォー・ワンが拾い、ヴィランとして仲間に招き入れたのです。
轟燈矢が死亡したと思われていた理由
13歳の冬、自身の力の暴走によって山火事を起こしてしまう燈矢でしたが、乾いた空気のせいもあり炎は瀬古杜岳一帯に一気に燃え広がってしまいます。父・炎司も駆けつけて彼を探すのですが、そこで見つけたのは焼け焦げた燈矢の下顎でした。このことから長らく死亡したものと思われていましたが、すんでのところでオール・フォー・ワンによって生かされていたのです。
轟燈矢が生きていた理由
大火災を起こし瀕死の重傷を負った燈矢でしたが、オール・フォー・ワンによって拾われ、ドクターによって治療されることで、3年間という昏睡状態を経て一命をとりとめました。命は助かったものの、大火事によって失った下顎や体の傷は完全には修復できず、現在の継ぎはぎの見た目になってしまいます。
轟燈矢がヴィランになった理由
一命をとりとめた直後、燈矢はオール・フォー・ワンから「私の家族となって教育を受けないか」と提案されますが、これを拒否します。轟家に対して強い想いのあった燈矢は家に戻りますが、そこで偶然にも目にしたのは轟焦凍に英才教育を施す父・炎司でした。この光景に絶望した燈矢は、これ以降、ヴィランとして家族への復讐を目的に活動していくこととなります。
轟焦凍の家族に対する世間での評判や人気
「ヒロアカ」のファンとしても、やはり轟家の数々の問題の原因となったのは、父・炎司ことエンデヴァーによるところが大きい、という意見が多いようです。彼のNo1ヒーローになるという夢が「執着心」へと変貌してしまい、家族の亀裂のきっかけとなってしまったことは、轟家の最大の悲劇と言えます。
父・炎司が家族に行った数々の仕打ちは、簡単に許されるものではありません。ですがそのうえで過去にしっかりと向き合い、これから家族が進む「今」を考えながら前を向く家族の姿に、ファンは心を動かされています。轟焦凍がヒーローになったことが、結果としてばらばらだった家族を繋ぎなおすきっかけとなった点も、非常に感慨深い点です。
一度は悲痛な過去を歩んできた轟家だからこそ、これから再び家族として幸せに歩んでいってほしい、と願うファンも多いようです。しかしながら、長男・燈矢がヴィランとして敵側にいることで、兄弟である轟焦凍との激突が避けられないという部分も悲しい点です。
轟焦凍の家族には悲しい過去があった
優れた能力を持つ父と母、多くの子供に恵まれた轟家でしたが、様々な思惑の交差によって数々の悲劇が生まれていました。「ヒロアカ」の中でも轟家の悲劇はとても重要な要素で、ヴィランの一人・荼毘の正体にも直結してくるなど、その切なくも物悲しい経緯から、多くのファンの心を締め付けています。
この記事のライター
創也慎介
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