【鋼の錬金術師】ホーエンハイムの最期が泣ける?エドの父親が残した功績とは?
「ヴァン・ホーエンハイム」は、エルリック兄弟の二人の実の父親であり『鋼の錬金術師』のラスボスである「お父様」とそっくりの容姿を持つキャラです。この記事では、ホーエンハイムの過去や鋼の錬金術師作中における功績や活躍・最期や強さ等を紹介していきます。
目次
【鋼の錬金術師】ホーエンハイムはエドとアルの父親
「ヴァン・ホーエンハイム」は鋼の錬金術師の主人公の「エドワード・エルリック」と「アルフォンス・エルリック」兄弟の父親にあたる人物です。その正体が明かされるまでは非常に謎多き人物であったホーエンハイムの、過去や活躍・最期・強さ等をこの記事で解説していきます。最初は、ホーエンハイムのプロフィールや性格を紹介します。
ホーエンハイムのプロフィール
- 職業:錬金術師
- 趣味:鎧集め
- 声優:石塚運昇
- 家族:妻・子供2人
「ヴァン・ホーエンハイム」は、鋼の錬金術師本編開始直後は行方不明であったエルリック兄弟の父親です。妻である「トリシャ・エルリック」とは飲み仲間であった「ピナコ・ロックベル」の紹介で出会いました。籍を入れてないため妻や子供達とは名字が違います。長い間容姿は変わっておらず現在の容姿はホムンクルス達の創造主であるお父様そっくりであり、作中で判明した若い頃の容姿はエドとよく似ています。趣味は鎧収集で、アルの鎧もホーエンハイムの収集品の一つです。
ホーエンハイムの性格
ホーエンハイムはその見かけとは裏腹に、お人好しですが天然ボケな面や涙もろくて空腹で行き倒れる等マイペースな面を持ち合わせています。しかし、エドを大人として叱責する等ホーエンハイムはハガレン作中でも屈指の人格者として描かれています。また、若い時は怒った時にはエドと同じような反応をしており、容姿だけでなく性格面でもエドと似ている部分が多いです。
鋼の錬金術師(ハガレン)の概要
『鋼の錬金術師』は2001年から2010年まで「月刊少年マガジン」で連載されていた漫画作品です。原作者は「荒川弘」さんで、全108話・単行本は27巻が刊行されました。評価や人気は非常に高く、連載終了後には一時的に月刊少年マガジンの売上や発行部数へと影響が出るほどです。略称は「ハガレン」で、2度のアニメ化と劇場版・ゲーム等のメディアにも展開されています。
鋼の錬金術師(ハガレン)のあらすじ
「エドワード・エルリック」(以下エド)と「アルフォンス・エルリック」(以下アル)の兄弟は、母親を流行り病でなくしてしまいました。二人は母親を生き返らせるため錬金術では禁忌と言われている「人体錬成」を行いますが、母親を生き返らせる事に失敗した上にエドは右腕と左足・アルは肉体を失ってしまいます。二人は失った肉体を取り戻すために「賢者の石」を求めて旅を続けていました。
【鋼の錬金術師】ホーエンハイムの最期が泣ける?
登場してから兄弟の父親という事以外正体が謎に包まれていたホーエンハイムですが、過去が判明した19巻から人気が徐々に上がってきました。最終的に鋼の錬金術師作中きっての涙腺キラーと呼ばれるほどとなり、作中でのいくつかのシーンや最期は多くのファンを号泣させています。ハガレン作中でのホーエンハイムの泣けるシーンや活躍・最期を紹介します。
ホーエンハイムと息子の和解
ホーエンハイムは長男のエドとは鋼の錬金術師作中ずっと絶縁に近い状態でした。ホーエンハイムが事情があって家を出ていく所をエドとアルに見られた上、トリシャが亡くなった時も戻ってこなかった事もあり、エドはホーエンハイムが自分たちを捨てたと誤解して恨み続けていました。アルはこの時幼かったため、恨みは無く興味を持つ程度で済んでいます。ホーエンハイム側も子供達との接し方が分からなかったため終盤まで確執は続きますが、エドが勘違いに気付いて最後の方で「クソオヤジ」とホーエンハイムの呼んでおり、最終的に父親として認めています。
ホーエンハイムは自身の魂を犠牲にしてアルを取り戻す
アルは最終決戦で窮地に陥ったエドを助けるため、自身の魂を代価にして扉を開いてエドの右腕を錬成しましたが自身は真理の扉の前へと取り残されてしまいます。勝利後も心理の扉の前に残っているアルを助けて父親らしいことをするため、ホーエンハイムはちょうど自分に一人分残されていた賢者の石を代価にアルを助けるようにエドに提案しました。結局提案はホーエンハイムの事を父親と受け入れたエドに拒否されてしまいますが、エドは別の方法でアルを助けています。
ホーエンハイムはトリシャの墓の前で死亡
ホーエンハイムはトリシャの墓の前で最期を迎えました。最終決戦後に賢者の石の残りがちょうど一人分しか残っていなかったホーエンハイムの体は崩壊が始まっており死が迫っていました。戦いが終わった後ホーエンハイムはリゼンブールへと一人向かい、トリシャのお墓の前で子ども達の事を報告しています。翌日、安らかな顔で眠るホーエンハイムの姿がピナコによって発見されています。
【鋼の錬金術師】ホーエンハイムの功績や過去・活躍を解説
ホーエンハイムは鋼の錬金術師の過去が判明するまではお父様と瓜二つの姿から、途中までお父様とは二重人格や同一人物等と思われていました。お父様と瓜二つの姿を持っている理由や過去、錬金術師としての実力や強さ・作中での活躍や目的等について解説します。
ホーエンハイムとお父様の関係や過去
ホーエンハイムの過去はクセルクセス文明の奴隷で、「お父様」は奴隷時代に行われたホーエンハイムの血を使った実験で偶然に生み出された存在です。ホーエンハイムはお父様の知識によって活躍して王に仕えるほどの立場となりますが、お父様の企みによってクセルクセス文明は崩壊してしまいその事が原因で袂を分かちます。お父様にとってホーエンハイムは「血を分けたきょうだい」のような存在であり、初めてエドとアルに会った時も嬉しそうな様子を見せていました。ホーエンハイムはお父様の企みに気づいた後、企みを阻止するために各地を放浪していました。
ホーエンハイムの正体は賢者の石?
クセルクセスの国が一晩で滅びた理由はお父様の企みにより人体錬成で国民全員が賢者の石とされたためであり、この時無事だったのは錬成陣の中心にいたお父様とホーエンハイムの二人だけです。さらに、約50万という数の賢者の石をお父様から体に付加された事でホーエンハイムは不老不死の肉体とを手に入れ、人体錬成が行われた事で真理の扉を見ました。お父様がホーエンハイムの肉体を手に入れたのもこのタイミングであり、血の情報から錬成を行ってホーエンハイムとそっくりの肉体を手に入れてます。
ホーエンハイムの強さや能力
ホーエンハイム自身は性格が戦闘に向いていないため戦闘自体は苦手だと言っています。しかし、全身が賢者の石である事を加味してもエドが驚くほどの錬成速度を持ち、錬金術師としての知識も非常に深いです。強さ自体は敵味方含めてもトップクラスです。
ホーエンハイムとトリシャの結婚生活
妻である「トリシャ・エルリック」とホーエンハイムは、友人であるピナコの紹介がきっかけで出会っています。ホーエンハイムがトリシャに一目惚れをして、その後籍は入れていませんが実質的な夫婦となっています。その後トリシャや子供達と一緒に老いて死ぬために研究をしている途中でお父様達ホムンクルスらの企みに気づき、家族を危険から遠ざけるために企みを阻止するべく旅に出ています。感情表現が苦手なだけでヒューズ並に親バカで、トリシャの事を深く愛しています。
ホーエンハイムの目的
ホーエンハイムの旅の目的は、老いて死ぬための研究中に気づいたホムクルンス達の企みを阻止する事です。旅の目的はトリシャだけに説明を行っており、息子2人の顔は見ると泣きそうだったため黙って旅へと出るつもりでした。しかし、偶然起きた兄弟2人に気づかれ、泣きそうになるのを我慢していたために鋼の錬金術師作中での表情となってしまい後のエドとの確執の原因となってしまっています。
【鋼の錬金術師】ホーエンハイムの名言
ホーエンハイムは後半での大きな活躍や行動・最期は、数多くのファンのを泣かせてきました。次は、ファンの涙を誘ってきたホーエンハイムの活躍から生み出された名言をいくつか紹介していきます。
ホーエンハイムの名言①「人には七つの罪がある…」
「人には七つの罪があるという。過ぎた罪は身を滅ぼすが、その一方でそれらの感情全てが人間を理解する為に欠かせないものでもあるはずだ」
出典: renote.net
感情を切り離してしまったお父様に、ホーエンハイムが人間というものを説いた時のセリフです。ハガレン作中で活躍していたほとんどのホムンクルス達は自身の名が表す感情が原因で敗れている上、実生活においてもふとした拍子に考えさせられるような名言です。
ホーエンハイムの名言②「俺の中にいる五十三万…」
俺の中にいる五十三万六千三百二十九人 全員と対話を終えている!
俺達の力でその容れ物 壊させてもらうぞ!!
生れた所へ帰るんだ フラスコの中の小人よ
お前が見下した者達の想いを知れ
長く生きているホーエンハイムは根気よく自分の中にある賢者の石とされた人達の魂と対話を続け、ほぼ全ての魂と対話してほぼ全員の名前を覚えるという偉業を達成しました。賢者の石にされてしまった人達の中には善人だけでなく悪人も混じっていましたが、自分達のような人間を生み出さないためお父様の打倒へと全員の目的が一致していました。対話を終えていたことにより、わずか50万の数の賢者の石でお父様が一時的に手に入れていた5000万個分の数の賢者の石に対抗しています。
ホーエンハイムの名言③「俺の息子を…」
「俺の息子を、馬鹿にするな」
出典: likiroku.com
プライドはアルの鎧を能力で操ってエドを狙っていましたが、アルは救出された上逆にプライドは追い込まれてしまいます。しかし、プライドは一緒にいたグラトニーを吸収した事で圧倒的な強さを手に入れ、エド達を追い込みます。救出されたはずのアルがプライドを背後から奇襲しますが気づかれて逆にアルを捕まえたプライドがアルを馬鹿にしたようなセリフに対しての、ホーエンハイムのセリフです。事実これはアルの作戦であり、キンブリーに救出されるまでプライドは無力化されてしまいます。
【鋼の錬金術師】ホーエンハイムの声優
鋼の錬金術師のアニメは、2003年に放映を開始したアニメは途中からオリジナルストーリーとなっています。その後ハガレンの劇場版「シャンバラを征く者」などやゲーム等発売され、2009年に原作通りの放送となった『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALLCHEMIST』(以下FA)が放映されました。このハガレンFAでホーエンハイム役を担当した声優について解説していきます。また、2003年のアニメでは「ホーエンハイム・エルリック」となっており設定も大きく違っています。声優も違っていて「江原正士」さんが担当しています。
ホーエンハイムの声優は「石塚運昇」
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALLCHEMIST』で「ヴァン・ホーエンハイム」を担当したのは声優の「石塚運昇」さんです。ここからは、石川運昇さんは他の作品での活躍や、プロフィール等を紹介していきます。また、若い頃のホーエンハイムは「浪川大輔」さんが演じていて、2023年現在では石川運昇さんは故人となっていて担当していた役は他の声優が後を引き継ぎました。ホーエンハイムは「堀内賢雄」さんが後を引き継いでいます。
石塚運昇のプロフィール
- 本名:石塚運昇
- 出身地:福井県勝山市
- 生年月日:1951年5月16日
- 血液型:A型
- 身長:168cm
- 没年月日:2018年8月13日
- 職業:声優、俳優、ナレーター、演出家
- 最終所属事務所:青二プロダクション
「石塚運昇」さんは、俳優・ナレーター・演出家として活躍していた声優です。デビューしてしばらくはナレーションや吹き替えをメインに活動していました。趣味はゴルフや30歳過ぎまではバイクに熱中していました。2018年に食道癌で亡くなっています。担当していた役は江原正士さんや多くの声優達へと引き継がれました。
石塚運昇の主な出演作品
石塚運昇さんが担当した主なキャラは、『ルパン三世 ルパン暗殺指令』の「キース」、『ポケットモンスター』の「オーキド博士」・コジロウの「ドガース」・タケシの「イワーク」等、『機動戦士ガンダム00』の「セルゲイ・スミルノフ」、『まじっく快斗』の「中森銀三」、『ちはやふる』の「原田先生」、『ヨルムンガンド』の「レーム」、『ジョジョの奇妙な冒険』の「ジョセフ・ジョースター」等の声を演じています。
【鋼の錬金術師】ホーエンハイムに対する世間での評判や人気
ホーエンハイムはもう一人の主人公と言われるほど重要な人物であり、鋼の錬金術師のEDの1つである「RAR OF LIGHT」は歌手の「中川翔子」さんがホーエンハイムの為に制作した曲です。さらに、鋼の錬金術FAの最終回1つ手前の63話はホーエンハイムのための最終回と言われています。ホーエンハイムの顔がアップされると同時にハガレンOPの一つである「レイン」が流れ、多くのファンの涙腺を崩壊させました。
ファンによる鋼の錬金術師の強さランキングの上位はほぼ固定となっていて、ホーエンハイムは戦闘は苦手でありながらハガレン作中ではお父様に次ぐ強さという評価をされています。3位以降の強さランキングは環境が影響したり相性が出てしまう事もあるため、人によって評価が分かれ順位が変動しやすいです。弱点はありますが公式でホムンクルスの中でも一番の強さを持つと言われるプライドか、ラース(キング・ブラッドレイ)がランクインしている事が多いです。ホーエンハイムはどんな環境でも安定した強さを発揮できるため、元々の実力もあり順位の変動はありません。
涙腺ブレイカーと言われ多くのファンを泣かせてきたホーエンハイムですが、ハガレン原作で描かれているおまけ漫画では多くの読者の腹筋も崩壊させています。特に、ピナコにホームレスと言われたおまけマンガの影響はネットにも大きく広がっており、アニメの鋼の錬金術師FAでホーエンハイムが登場したシーンでは「ホームレス」というコメントが多く流れていきました。
【鋼の錬金術師】ホーエンハイムの最期が泣けると話題だった
この記事では鋼の錬金術師の重要人物の1人であり、エルリック兄弟の父親でもあるホーエンハイムの過去・活躍や最期・強さ等について解説してきました。最初はハガレン主人公達の父親という事以外には過去は不明で謎も多く、ラスボスであるお父様と瓜二つという事もありラスボスだと思われる事もありました。しかし、ホーエンハイムの過去が明らかになった事で人気が一気に高くなり、父親としても愛情深く最終的に涙腺ブレイカーと呼ばれるまでになりました。特に、ホーエンハイムの最期が描かれた回のアニメでの演出は多くのファンの涙を誘いました。
この記事のライター
kaewru
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