【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーは綴命の錬金術師!キメラについても解説
本記事では、合成獣(キメラ)を生み出すことができる綴命(ていめい)の錬金術師、『鋼の錬金術師』のショウ・タッカーを調査してみました。『鋼の錬金術師』のショウ・タッカーが生み出したキメラの正体、彼の死亡シーンや名言をまとめています。
目次
【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーは綴命の錬金術師
『鋼の錬金術師』のショウ・タッカーは、ファンを憂鬱にする錬金術師です。彼が生み出したキメラの正体は「トラウマ級」とハガレンファンも漏らすほどです。まずはじめに、ショウ・タッカーのプロフィールを解説します。プロフィールとともに、鋼の錬金術師の概要とあらすじも紹介します。
ショウ・タッカーのプロフィール
鋼の錬金術師のショウ・タッカーは、人語を話せるキメラ(合成獣)を生み出した功績を持つ国家錬金術師です。命を綴ることから「綴命」という2つ名を授かっています。メガネを掛け、小柄、痩せ気味で温厚そうな彼は、娘のニーナと愛犬のアレキサンダーとともに暮らしています。エドワード達がショウ・タッカーの元へ訪れたときは、生体系の錬金術を研究し、娘とともに幸せな生活を送りながら生体系の錬金術を研究しており、トラウマ級のキメラを生み出すような気配はありませんでした。
鋼の錬金術師(ハガレン)の概要
『鋼の錬金術師』は荒川弘さん作の人気漫画です。『月刊少年ガンガン』に2001年8月号から2010年7月号まで連載され、2021年7月時点で累計発行部数は全世界8000万部を突破し、2回のアニメ化、実写映画化も公開され、ゲームも開発されています。19世紀産業革命期のヨーロッパをモチーフとしたダークファンタジー・鋼の錬金術師は、世界の漫画・アニメファンに熱く支持されています。
鋼の錬金術師(ハガレン)のあらすじ
錬金術師のエドワードと弟アルフォンスは、亡き母・トリシャにもう一度会いたいという想いから、禁忌である人体錬成を行いました。しかし、錬成は失敗し、エドワードは左足、アルフォンスは全身を失います。エドワードは弟までも失うところでしたが、自分の右腕を対価に弟の魂を錬成し、鎧に定着させ命を救いました。そして、2人は失った体を取り戻すために賢者の石を探す旅に出ます。
【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーのキメラの正体はトラウマになる?
鋼の錬金術師のショウ・タッカーが作り出したキメラの正体は、「トラウマになった」という声が上がるほどハガレンファンに強い衝撃をあたえました。ここでは、鋼の錬金術師のショウ・タッカーがキメラを作った理由と、「トラウマになった」と言われるほど恐ろしいキメラの正体を解説します。あわせて、ショウ・タッカーの死亡シーンもまとめてみました。
ショウ・タッカーに迫る資格はく奪の危機
鋼の錬金術師のショウ・タッカーがトラウマ級のキメラを生み出した理由は、国家錬金術師の更新のためです。エドとアルはマスタングとともに、綴命の2つ名を持つ国家錬金術師のショウ・タッカーを訪ねます。ここで、エドはショウ・タッカーの娘・ニーナと仲良くなり、エドは賢者の石の研究を続けつつ、彼の家へ遊びに行く日々を過ごしていました。そんな日々の中、マスタングの部下がショウ・タッカーに国家錬金術師の資格更新のため、早急に研究成果の提出するように迫りました。
国家錬金術師は年に1度研究成果を提出し、その成果が認められることで資格が延長される仕組みになっています。もしも、研究成果が認められないと2年目で国家資格が剥奪され、援助は打ち切られます。しかし、鋼の錬金術師のショウ・タッカーは人語を話すキメラを生み出してからは、研究経過が思わしくありません。国家錬金術師資格の剥奪を恐れた彼は、人の道を踏み外しました。
人語を話すキメラの正体はニーナとアレキサンダー
研究成果を提出期限が近付いたある日、エドとアルが綴命の錬金術師・ショウ・タッカーの家を訪ねると、そこには人語を話すキメラがいました。エドとアルは驚き関心を寄せますが、家にいるはずのニーナと愛犬のアレキサンダーがいないこと、キメラが発する「おにいちゃん」という言葉を聞き、正体に気付きます。研究成果の提出が迫った鋼の錬金術師のショウ・タッカーは、娘のニーナと愛犬・アレキサンダーを錬成してキメラを作っていたのです。
怒ったアルはショウ・タッカーに問いただすものの、彼は全く悪びれていません。怒りを抑えられず、エドはアルに制止されるまでショウ・タッカーを殴り続けましたが、殴られた後も彼は罪悪感を持っていませんでした。
ショウ・タッカーは過去に妻もキメラにしていた
鋼の錬金術師のショウ・タッカーは、2年前に人語を話せるキメラを生み出し、その功績で国家錬金術師になりましたが、生み出した合成獣は彼の妻を錬成したものでした。彼は妻に失踪され、娘・ニーナと愛犬・アレキサンダーとともに暮らしていることになっています。しかし、ショウ・タッカーは、国家錬金術師の資格を手に入れるため妻をキメラするという最悪の方法を選択していました。
ショウ・タッカーの死亡シーン
鋼の錬金術師のショウ・タッカーは、国家錬金術師殺しのスカーに殺され最後を迎えます。ショウ・タッカーが犯した行為は当然許されることはなく、憲兵に連行され自宅に勾留されることになりました。彼の傍には娘・ニーナと愛犬・アレキサンダーのキメラが寄り添っています。そこへ指名手配犯・国家錬金術師殺しのスカーが現れます。スカーは生き残っても研究材料にされるだろうと、ニーナとアレキサンダーのキメラとともにショウ・タッカーを葬りました。
【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーの名言
鋼の錬金術師のショウ・タッカーは、トラウマ級のキメラを生み出したまった凶気の錬金術師です。彼が生み出したトラウマ級のキメラはハガレンファンに衝撃をあたえ、さらにファンの心に残る数々の名言も放っています。ここでは、鋼の錬金術師のショウ・タッカーが残した名言を3つ紹介します。
ショウ・タッカーの名言①「いるんですよ…」
いるんですよね、天才ってやつは
出典: comic-kingdom.jp
ショウ・タッカーの家を訪れたエドは、蔵書を見て興奮します。そして、周囲の声を気にせず、まるで聞こえていないかのように没頭して読書を始めました。このエドの集中力を見て、ショウ・タッカーはこのセリフを呟きました。国家錬金術師の資格を更新するため、懸命に研究を続ける彼の感嘆と嫉妬が表現されています。
ショウ・タッカーの名言②「きれいごと…」
きれいごとだけでやっていけるかよ
出典: bibi-star.jp
生み出したキメラの正体がニーナとアレキサンダーを錬成したものであると見破られ、ショウ・タッカーは怒りを抑えられないエドに殴られ続けます。アルの制止でエドが殴るのを止めたとき、ショウ・タッカーはこう呟きました。研究が上手くいかない彼が、最年少で国家錬金術師になった、才能あふれるエドに対して思わず漏らした本音です。
ショウ・タッカーの名言③「君のような勘のいい…」
君のような感の勘のいいガキは嫌いだよ
出典: comic-kingdom.jp
ショウ・タッカーの家を訪れたエドとアルは、人語を理解するキメラを見ます。ここで、エドはニーナとアレキサンダーがいないことを不審に思います。ひょっとするとキメラがニーナとアレキサンダーではないかと疑い、「ニーナとアレキサンダーはどこへ行った」とショウ・タッカーに尋ね、尋ねられたショウ・タッカーはこう答えました。この一言でエドワードはすべてを悟ります。
【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーの作品による違い
上述のように鋼の錬金術師のショウ・タッカーは最後、国家錬金術師殺しのスカーに殺害されています。しかし、オリジナル展開のアニメ1期と原作準拠の2期ではショウ・タッカーの活躍、結末は描かれ方が違います。ここでは作品による違いについて解説しています。
ショウ・タッカーの作品による違い①設定
アニメ・鋼の錬金術師でショウ・タッカーの設定は、1期と2期で違いがありません。国家錬金術師になるために妻を人語を話せるキメラに錬成し、国家錬金術師の資格延長のために娘と愛犬を錬成しキメラを作り出しました。1期と2期ともに、ショウ・タッカーは、サイコパスなマッドサイエンティストとして描かれています。
妻子を錬成しキメラを生み出す、人道にもとる行為をエドに告発される流れも同じです。人の命を錬金術に使った自分は、人体錬成で母親を復活させようとしたエドと同じだ、と主張するショウ・タッカーも1期、2期ともに描かれています。
ショウ・タッカーの作品による違い②活躍
アニメ・鋼の錬金術師の1期と2期で、ショウ・タッカーの登場シーンは違う描かれ方をしています。1期では娘・ニーナと愛犬・アレキサンダーをキメラにした後、軍に世の中から隔離され、実験体にされています。ショウ・タッカーには他の生物と融合させるキメラの実体実験が行われ、彼はキメラになってしまいました。
その後、キメラになったショウ・タッカーは娘を復活させようと、ニーナの魂を人形に定着させることに執着します。自分がキメラにしてしまったニーナの復活に囚われる、倒錯した憐れなショウ・タッカーでした。
ショウ・タッカーの作品による違い③結末
鋼の錬金術師のアニメ2期でショウ・タッカーは、ニーナとアレキサンダーのキメラとともに国家錬金術師殺しのスカーに殺害されています。しかし、1期ではキメラとして生き残り、賢者の石でニーナを復活させています。アルが賢者の石そのものであることを知ったショウ・タッカーは、彼をだまし賢者の石を使わせニーナの人体錬成に成功しました。
しかし、ニーナには魂がありません。ヘスロウスは「魂を繋ぎ止めることができるのは強力な意志だけ、あなたには無理」とショウ・タッカーに告げます。真にニーナが復活しなかったことで精神が壊れたショウ・タッカーは、魂のない人形のような彼女を連れ、消えていきました。
【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーのアニメの声優と実写映画キャスト
ここでは、鋼の錬金術師のアニメでショウ・タッカーを担当した声優と、実写映画のキャストを紹介します。アニメ、映画ともにサイコパスなマッドサイエンティストのショウ・タッカーは見事に演じられていました。鋼の錬金術師のアニメや映画で、ショウ・タッカーをどのような俳優が担当したのか気になっている人は確認してみてください。
ショウ・タッカーのアニメの声優
鋼の錬金術師のアニメでショウ・タッカーを担当したのは、俳優の永井誠さんでした。鋼の錬金術師のショウ・タッカーは、普段の温厚で気弱そうな表の顔と、妻子をキメラにしてまで国家錬金術師に執着する裏の顔を持つ難しい役柄です。声優の永井誠さんは、2面性を持つショウ・タッカーの凶気を見事に演じ切っていました。
永井誠のプロフィール
永井誠さんは千葉県出身、劇団昴に所属する俳優です。俳優とともにアニメや映画の吹き替えの声優としても活躍しています。学習院大学在学中にシェイクスピア原作の舞台を観劇し、面白いと思ったことから文学座付属演劇研究所に入所、そして劇団昴に入団しています。特技はバンジョー演奏と西洋剣術、趣味は大相撲観戦だそうです。
永井誠の主な出演作品
永井誠さんは、ハリウッド俳優のエド・ヘルムズの吹き替えを担当しており、『ハングオーバー!』シリーズや『クレイジー・ドライブ』『クーパー家の晩餐会』の声優を務め、米映画『プライベート・ライアン』にも出演しています。アニメは『金田一少年の事件簿』の雪岡草平、『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』の生駒正幸、『かいけつゾロリ』のきつねパパ、『NARUTO -ナルト-』のロクスケなどの声優を担当していました。
ショウ・タッカーの実写映画キャスト
鋼の錬金術師のショウ・タッカーを実写映画で務めたのは、俳優の大泉洋さんです。コミカルな演技の印象が強い大泉洋さんですが、妻子をキメラに錬成する暗黒の錬金術師を巧みに演じていました。映画を見に来た人には『鋼の錬金術師』0巻が配布されています。0巻には、ショウ・タッカーと妻との関係や国家錬金術師の試験に何度も落ちていたことなど、ショウ・タッカーの背景が描かれています。
大泉洋のプロフィール
大泉洋さんは、北海道江別市大麻出身の俳優です。大泉さんは北海学園大学経済学部在学中に札幌で芸能活動を開始し、HTBが制作するバラエティ番組『水曜どうでしょう』やTEAM NACSでの活動で人気に火が付きました。東京に進出後は俳優、タレント、司会者、声優、ラジオパーソナリティ、脚本家、演出家など、マルチに活躍しています。好きな食べ物はスープカレー、趣味は料理だそうです。
大泉洋の主な出演作品
大泉洋さんは高い演技力で数々の賞を受賞しています。大泉洋さんは、1995年に北海道テレビの『TV局物語 今にみてろ』や『四国R-14』などのテレビドラマで俳優デビューを果たしました。東京進出後の2005年には『救命病棟24時(第3シリーズ)』を皮切りに『おかしなふたり』や『ロス:タイム:ライフ』など、数々のドラマに出演、2008年には日本テレビ放送の『赤鼻のセンセイ』で主演を務めています。
主演を務める映画『探偵はBARにいる』シリーズで2回、『駆込み女と駆出し男』『月の満ち欠け』の1回ずつで計4回、日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞しています。アニメでは『茄子 アンダルシアの夏』『レイトン教授と永遠の歌姫』『バケモノの子』などアニメ映画で声優を務めていました。
【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーに対する世間での評判や人気
鋼の錬金術師のショウ・タッカーは、物語に登場したときは温厚な人物として描かれていました。しかし、彼には裏の顔があり、国家錬金術師の資格のために妻と子供を錬成しキメラを作り出すという極悪非道な行いをします。一般常識では考えられない彼の行動に、ショックを受けたハガレンファンは多いです。
鋼の錬金術師のショウ・タッカーは、娘のニーナと愛犬のアレキサンダーを錬成してキメラを生み出しました。キメラになったニーナとアレキサンダーを見るのは非常につらいと、感想を漏らすハガレンファンが数多くいました。
鋼の錬金術師の実写映画でショウ・タッカーを務めたのは大泉洋さんでしたが、ハガレンファンの間ではもっと適役がいると話題になっていました。大泉洋さんよりも俳優の矢柴俊博さんが、鋼の錬金術師のショウ・タッカーにぴったりだと意見を漏らす人もいました。
【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーは最悪すぎる綴命の錬金術師だった
鋼の錬金術師のショウ・タッカーは、最悪すぎる綴命の錬金術師でした。彼は国家錬金術師の資格を手に入れるため妻を、資格の延長のため娘を錬成しキメラを生み出しています。国家錬金術師に執着し、人の道を踏み外した彼に同情の余地はありません。しかし、彼は「錬金術とは」と読者に疑問を投げかける物語に深みを持たせた人物でもあります。興味を持った人は、アニメや漫画で鋼の錬金術師の物語を触れてみてください。
この記事のライター
nahumi
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