【ゴールデンカムイ】キロランケの正体や死亡シーンまとめ!裏切りについても
『ゴールデンカムイ』は大人気のなか少年ヤングジャンプ連載最終回を迎えました。『ゴールデンカムイ』に登場するキロランケは謎が多く、異質な雰囲気を漂わせる人気キャラです。本記事ではそんなキロランケの正体や死亡シーン、裏切りについて解説しています。
目次
【ゴールデンカムイ】キロランケとは?
キロランケは主人公の杉元やアシㇼパ達と、冒険の旅を共にしたゴールデンカムイの登場人物です。冒険の旅では杉本達を助け、アシㇼパからはキロランケニシパ、白石からはキロちゃんと呼ばれ親しまれていました。しかし、ゴールデンカムイに登場する人物のなかでも、謎に包まれた部分を多く持つ人物でもあります。
キロランケのプロフィール
キロランケはゴールデンカムイの作中、最初はアシㇼパの父ウイルクと樺太から北海道に移住してきたという設定でした。濃いひげと樺太アイヌ独特の髪型が特徴的で、ひげは濃く、剃ってもすぐ生えてくるそうです。性格は大らかで快活、ぽっちゃり体系の妻と2人の子供の4人家族です。アシㇼパの父ウイルクとともに北海道に移住したため、アシㇼパの家とは家族ぐるみの付き合いがあります。
日露戦争には第7師団の工兵として従軍していました。彼にも思うところがあり、杉元とアシㇼパ達とともにゴールデンカムイの冒険に参加します。
ゴールデンカムイの概要
ゴールデンカムイは、週刊ヤングジャンプに連載されていた野田サトル作の歴史冒険漫画です。2014年38号より連載が開始され、2022年22・23号に最終回を迎えました。ゴールデンカムイは明治期の日本とアイヌの歴史、金塊を手に入れようとする者達の激しいバトルが描かれ、敷き詰められた伏線が読者を物語に引き込んでいきます。2018年4月からアニメ版ゴールデンカムイ1期が始まり、2022年10月からはアニメ4期が放送されています。
ゴールデンカムイのあらすじ
日露戦争後、元陸軍兵の杉元は幼馴染の梅子の眼病治療費用のため、北海道で砂金採りをしていました。そんな中、杉元はアイヌが秘蔵する金塊の話を聞きます。のっぺらぼうと呼ばれる人物が仲間を殺し金塊を奪い、収監された網走監獄から外の仲間に金塊のありかを教えるため脱獄囚を脱走させたという話です。杉元は治療費の金塊を得ることを条件に、のっぺらぼうに父を殺されたアイヌの少女・アシㇼパとともに金塊探しの旅に出ます。
【ゴールデンカムイ】キロランケの正体や裏切りを考察
キロランケは、ゴールデンカムイに登場する人物の中でも謎の多い人物で、杉元は終始彼を疑っていました。杉元の予見通り、ゴールデンカムイ作中で彼は杉本達を裏切ります。ここではキロランケの正体や裏切りについて考察します。
キロランケの正体
キロランケの正体は、極東の少数民族の独立を目指す活動家です。ゴールデンカムイに登場した当初、キロランケはアシㇼパの父・ウイルクと同じ樺太出身のアイヌであるという設定でしたが、実際は樺太アイヌの血を引くタタール人で、名は「ユルバルス」、虎の意味を持っています。
キロランケとウイルクの関係
キロランケとウイルクは、極東の少数民族の独立国家を樹立を目指す活動家の同志という関係です。極東の少数民族の独立を目指すキロランケとウイルクは、ロシア皇帝アレクサンドル2世を爆殺します。皇帝爆殺事件後指名手配されたため、2人は北海道に逃げてきました。北海道に逃れてきてからも、樺太、北海道、ロシア極東の少数民族を中心とする国家「極東連邦」を作り独立国家を成立させるため、活動を続けていました。
しかし、北海道でウイルクが家族を持ち、アシㇼパが生まれたところから2人の関係には亀裂が入ります。ウイルクは愛する家族の住む、守りやすい北海道の独立のみを考えロシア極東や樺太の独立はあきらめるようになったからです。故郷樺太や極東の民を見捨てることをキロランケは許せませんでした。
キロランケの裏切りとは?
キロランケは、杉元達にのっぺらぼうの正体はウイルクで、金塊を隠したのは彼だと語ります。そして、真相を確かめるために杉元とアシㇼパ達が網走監獄へと向かう旅に同行しました。網走監獄へと到着し、杉本はのっぺらぼうがアシㇼパの父親であるかどうかを本人に確かめ、ウイルク本人だと確認を取りました。アシㇼパも遠くから望遠鏡でのっぺらぼうを見て、父ウイルクであると確信します。ここでキロランケは裏切りました。
ウイルク本人と確認できた直後、のっぺらぼうは杉本達に同行する尾形に頭部を銃撃され死亡します。この時、裏で糸を引いていたキロランケは、尾形に銃撃の合図を送ってしました。杉元も尾形に頭部を撃たれ負傷します。このキロランケの行動を見ていたインカラマッは、キロランケに詰め寄りますが、キロランケはインカラマッともみ合いのなか、彼女の腹部をマキリ(小刀)で突き刺します。このようにゴールデンカムイの作中、網走監獄への旅に同行したキロランケは杉元たちを裏切りました。
キロランケの裏切りの伏線
キロランケの裏切りのシーンをまとめてみましたが、この裏切りには伏線のシーンが用意されていました。ゴールデンカムイのコミックス9巻81話には最後の晩餐の構図に準えた、杉本たち一行の食事シーンがあり、裏切り者ユダの位置にはキロランケが描かれています。勘の鋭い読者は、この時点でキロランケはいつか裏切るという確信を持っていたようです。
キロランケが杉元を裏切った理由
なぜキロランケがそれまで一緒の旅をしてきた杉元を裏切ったのか、理由は2つあります。1つ目はウイルクを殺すためです。キロランケとウイルクは極東の少数民族をまとめ極東連邦を樹立させるために活動していました。しかし、ロシア皇帝アレクサンドル2世殺害後、北海道に逃れてきて、アシㇼパを授かったウイルクは変わってしまいました。極東連邦はあきらめ海に囲まれ守りやすい北海道だけを独立させるという方針転換です。
極東連邦樹立はロシアにいる同志ソフィアとキロランケの悲願です。キロランケは激高し、ウイルクと決裂しますがウイルクはキロランケを殺さず生かしたままです。弱くなった群れに不要なオオカミは仲間を呼びよせ自分を殺させます。ポーランド語でオオカミの名を持つウイルクを「オオカミと同じように殺してあげた」と、変節してしまったウイルクをキロランケは謀殺しました。
2つ目は、キロランケが杉元に金塊のありかや金塊の暗号を解く鍵を聞かせないためです。杉元はのっぺらぼうと会い、本人ウイルクかどうか確かめ、のっぺらぼうはウイルク本人だとわかりました。もし2人がそのまま会話をしていたら、ウイルクが杉元に金塊のありかや、金塊の暗号を解くヒントを伝えてしまうかもしれません。
キロランケの目的
キロランケの目的は強奪されたアイヌ民族の金塊を資金に、ロシアに支配される極東の同志達を救うことでした。上述しましたが、キロランケは樺太、極東ロシア、北海道の少数民族で極東連邦を作り独立することを夢見ています。この活動資金のため、強奪されたアイヌの金塊を狙っていました。
【ゴールデンカムイ】キロランケの死亡シーン
杉元を裏切ったキロランケは、アシㇼパ、白石、尾形と樺太に渡ります。しかし、この地で戦い彼は死亡しました。ここでは、ゴールデンカムイ作中のキロランケ死亡シーンを解説します。
キロランケの死亡シーンは何巻何話?
キロランケが死亡したのは、ゴールデンカムイのコミックス19巻の109話です。網走監獄でのっぺらぼう(ウイルク)を謀殺した後、キロランケはアシㇼパを連れて樺太に渡ります。アシㇼパを樺太に連れてきたのは、金塊の暗号を解くヒントを父ウイルクから伝えられていると確信し、アシㇼパに思い出させるためです。そして、アレクサンドロフスカヤの監獄にとらわれる同志のソフィアを脱獄させ、アシㇼパに会わせようともします。
脱獄はうまく運び、 アシㇼパとソフィアを対面させられましたが、氷原の中キロランケ一行はアシㇼパを探す杉元一行に追いつかれてしまいました。
キロランケと谷垣の戦い
キロランケに追いついた杉元一行で、最初にキロランケに接触したのは谷垣です。網走監獄で婚約者のインカラマッを彼に刺された谷垣は、怒り心頭でキロランケにタックルをかましました。そしてインカラマッを刺したマキリ(小刀)でキロランケを刺します。しかし、キロランケは刺されるのとほぼ同時に、割れた氷壁で谷垣を殴りピンチを逃れます。
谷垣から逃れたキロランケは、追ってきた杉本たちを攻撃しようと氷壁隠れ爆薬を仕掛けました。追ってきた月島と鯉登に爆薬はさく裂しますが、月島は鯉登をかばい、ダメージの少なかった鯉登は再び立ち上がります。そして、キロランケを追い、2人は戦いになりその最中キロランケは鯉登に頸部を刺されます。谷垣が2人に追いつき、谷垣の銃撃がキロランケを襲いました。
キロランケは死亡する
谷垣から銃撃を受けた後しばらくして、キロランケは息を引き取りました。死の間際アシㇼパから暗号を解く鍵を思い出したことを知らされます。そのことに安堵したような表情を浮かべ、最愛の同志であるソフィアの名前を口にし、最期を迎えました。ゴールデンカムイではこのようにキロランケの死を描いています。
【ゴールデンカムイ】キロランケの声優
アニメ版のゴールデンカムイの視聴者は、キロランケの声優が誰なのか気になっている人もいるのではないでしょうか。ここでは、アニメ版ゴールデンカムイでキロランケ役を務めた声優の情報を紹介します。
キロランケの声優は「てらそままさき」
アニメ版ゴールデンカムイのキロランケ役を担当したのは、てらそままさきさんです。深く、渋みのある声はアニメ版ゴールデンカムイ視聴者からも高い評価を受けています。「良い声」「好き」「色気のある声」など、Twitterでも好評です。
てらそままさきのプロフィール
てらそままさきさんは桐朋学園大学短期大学部卒業後、劇団俳優座に入団し、オフィスPSCを経た後2003年よりマウスプロモーションの所属しています。体育教師になるのが目標だったところ、高校時代につかこうへいさんの舞台を見て俳優を志すようになったそうです。現在は俳優のみならず声優としても活躍しています。声優デビュー作は、ゴールデンカムイ放映のはるか昔、1987年に放送された「仮面ライダーBLACK」の世紀王シャドームーン役です。
てらそままさきの主な出演作品
てらそままさきさんは、バイプレイヤーを務めることが多いです。ゴールデンカムイのキロランケ役をはじめ、「シュタインズ・ゲート」の天王寺祐吾役や「犬夜叉」の魍魎丸など、ストーリーで重要な位置を占めるバイプレイヤーを好演しています。
【ゴールデンカムイ】キロランケに対する世間での評判や人気
ゴールデンカムイのコミックス9巻にある最後の晩餐をモチーフに、暗喩をこめて描かれた食事のシーンがあります。キロランケはユダの位置に座っていたため、このシーンを見たゴールデンカムイの読者には、キロランケの裏切りを予見していた人も多いようです。
ゴールデンカムイの作中キロランケはウイルクを殺し、杉本達を裏切りました。しかし、キロランケの裏切りは許せないものの、憎み切れないと言うつぶやきや彼の境遇に理解を示すゴールデンカムイファンのツイートもあります。
ゴールデンカムイの漫画読者やアニメ視聴者にはキロランケが好きな人も多かったようです。キロランケの死亡に心を痛めているゴールデンカムイの漫画読者や、アニメ視聴者のつぶやきは数多くあります。アニメ3期でキロランケは死亡し、今後アニメ版ゴールデンカムイに登場することはありません。
【ゴールデンカムイ】キロランケの正体は国家と戦うテロリスト
今回はゴールデンカムイに登場するキャラクター・キロランケの正体や死亡シーン、裏切りについて解説しました。キロランケのその正体は、ロシアに支配される極東地域の少数民族独立のために戦うテロリストです。杉本達を裏切ってアシㇼパを連れ去り、杉本達と戦う展開は読者をハラハラワクワクさせ、物語を面白いものにしてくれました。ロシアに支配される極東地域の状況と苦しむ少数民族という視点を付け加え、ゴールデンカムイの物語に深みも与えてくれました。
この記事のライター
nahumi
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