【名探偵コナン】黒の組織の目的は明らかになっていない？掲げる野望とは？

『名探偵コナン』で主人公の江戸川コナンが追っている通称「黒の組織」は、物語のキーとなる国際的犯罪組織です。黒の組織のメンバーは全員黒い衣装を身に付けているため、このように呼ばれています。黒の組織がどのような目的で活動している組織なのかも不明ですが、多額のお金を集めることが目的という考察もあります。ここでは『名探偵コナン』に登場する黒の組織について紹介していきましょう。

黒の組織とは、世界各国で活動している謎の国際的犯罪組織です。黒の組織というのは正式名称ではなく、別の正式名称が存在します。黒の組織の目的や野望はわかっていませんが、コナンが幼児化したのは、黒の組織が独自に開発していた毒薬、APTX4869を服用させられたためです。取引現場を目撃した工藤新一を始末しようとして、まだ試験段階だった毒薬を飲ませたことで、新一は薬の副作用によって江戸川コナンになってしまったのでした。

『名探偵コナン』は青山剛昌による推理漫画です。『週刊少年サンデー』で1994年から連載している推理漫画作品であり、本誌における最も連載期間の長い作品となっています。単行本の発行部数は世界累計で2億7000万部を突破しているなど、国内だけでなく世界的な人気作品です。また、アニメは1996年から放送されており、1997年からは毎年劇場版が公開されています。

大人顔負けの推理力を持つ高校生探偵の工藤新一は、幼馴染の蘭と出かけた遊園地で、怪しげな黒ずくめの男達の取引を目撃します。取引に夢中になっていた新一は、背後から来た仲間の男に殴り倒され、怪しげな薬を飲まされてしまいます。目を覚ますと、新一の身体は薬の副作用によって幼児化してしまっていました。自身の正体がバレれば周りにも危害が及ぶと考えた新一は、「江戸川コナン」と名乗り、黒の組織の謎を追うことになるのでした。

『名探偵コナン』に登場する黒の組織は謎に包まれており、その目的や野望は不明です。しかし作中に登場したヒントにより、黒の組織の目的についてはさまざまな推理が行われています。ここでは黒の組織の目的や野望について考察していきましょう。

『名探偵コナン』でのヒントから、黒の組織の目的や野望は、お金儲けをすることであるという説があります。これまでの組織の活動として、多額のお金を集めていることがわかっています。たとえば、工藤新一としてコナンが最初に目撃した遊園地での取引現場では、ウォッカは恐喝することで相手からお金を受け取っていました。

お金を集めている理由としては、薬を開発する設備投資をしたり、人員を集めたりするために必要だからです。さらに、組織はお金の力で世界を支配しようとししていると作者の青山剛昌先生も語っているため、お金の流れを牛耳ることで世界征服をたくらんでいるのではという考察もあります。

前述のとおり、これまでのヒントから黒の組織の目的や野望は、お金を集めることで世界に革命を起こすことであると考察できます。集めた巨額のお金を使うことで、裏から経済界を牛耳ることも可能です。潤沢なお金があれば、日本に留まらず世界に革命を起こすことも視野に入るため、黒の組織にとって理想の世界を作るという目的があると考察できます。

『名探偵コナン』では、灰原哀やベルモットの台詞にさまざまなヒントが隠されています。哀の台詞の中には、「人は時の流れに逆らえない」といったものがあります。また、ベルモットは作中で「我々は死者を蘇らせようとしているのだから」と語っており、これらのヒントから、黒の組織の目的や野望は不老不死の薬を作ることであると考察されています。

コナンが飲まされた薬についても、本来は死者を蘇らせるための薬を開発する過程で生まれたものであると考察できます。ただし、死者を蘇らせることが目的ではないと哀自身が否定しているため、「不老不死」や「死者を蘇らせる」という言葉は何らかの比喩であると予想できます。

『名探偵コナン』で黒の組織のメンバーに「あの方」と呼ばれている組織のボスの正体は、作中で遂に明らかになりました。ここでは黒の組織のボス（あの方）の正体について詳しく解説していきましょう。

黒の組織のボスの正体は、烏丸蓮耶（からすまれんや）と呼ばれる謎の大富豪です。烏丸蓮耶は「黄昏の館」の主人として名前が語られましたが、その時点ですでに半世紀以上前に死亡していました。また、そのシーンでもカラスの紋章と黒いシルエットが登場したのみで、どのような顔をしているのかはわかりません。特徴としては、シルエットでもわかるような長い鼻をしており、肩にカラスを乗せているということだけ判明しています。

黒の組織のボスである烏丸蓮耶は、作中では99歳で死亡しているとされています。しかし黒の組織は、幼児化という副作用を持つ毒薬APTX4869を独自に開発していた組織です。作中でもコナンや灰原哀の幼児化の原因となっていることから、黒の組織のボスも薬によって若返っているという説があります。また、若返った烏丸蓮耶はすでに『名探偵コナン』に登場した誰かになりすましていると考察されており、さまざまな黒幕説が存在しています。

黒の組織の構成員であるベルモットは、「あの方（ボス）」のお気に入りです。なぜボスに気に入られているのかは作中では明らかにされていませんが、過去のシーンでバーボンがベルモットに対して「組織のみんなは驚くでしょうね。まさかあなたがボスの…」といったセリフを発言しているため、ベルモットとボスは身内であると言われています。また、黒の組織のボスは生きていれば100歳を超える老人であることから、ベルモットはボスの娘ではないかという説が有力です。

『名探偵コナン』では、「RUM（ラム）」という組織の幹部の名前が登場します。ラムは黒の組織のナンバー2であり、作中ではバーボンにメールを送って工藤新一の情報を送るようにと催促していました。ここでは黒の組織のラムの正体について解説していきましょう。

黒の組織の幹部であるラムの名前が作中で初登場したのは、灰原哀とコナンの会話が初めてです。哀はラムの名前は知っているもの、会ったことがないため、よくわからないと言っていました。噂によるとラムの人物像は十人十色で、屈強な大男であるという話もあれば、女のような男、老人といった話もあります。

黒の組織のラムは正体不明のキャラクターだったため、正体が判明するまでは警視庁の管理官である黒田兵衛や、コナンたちのクラスの副担任として赴任してきた若狭留美、毛利小五郎探偵事務所の隣にあるいろは寿司の板前である脇田兼則などが怪しいと言われていました。

作中でラムの正体は判明しており、いろは寿司の板前である脇田兼則であることがわかっています。脇田は毛利小五郎の弟子として事件にも首を突っ込んでおり、工藤新一の自宅へ訪れたりと、怪しげな動きをしていました。また、名前を入れ替えると「ときはかねなり」になることから、バーボンに「Time is money」と書かれたメールを送っていたラムの伏線となっていました。

黒の組織にはさまざまなメンバーが所属しており、それぞれお酒の名前のコードネームで呼ばれています。組織はラムのような幹部メンバーの他に、研究者やスナイパーなどの役割を持ったメンバーがいます。ここでは黒の組織のメンバーについて紹介していきましょう。

黒の組織の幹部として、ナンバー2でボスの側近であるラムの他に、ジンやベルモットなどが登場しています。ジンは工藤新一に薬を飲ませて幼児化させた張本人、ベルモットは有名女優の顔を持つ女性幹部です。

黒の組織にはFBIや公安の捜査官が潜入して捜査を行っています。公安の降谷零（安室透）は「バーボン」、FBIの赤井秀一は「ライ」、CIAの本堂瑛海は「キール」というコードネームで活動しています。

黒の組織のその他のメンバーとしては、ジンと共に行動しているウォッカ、スナイパーのキャンティやコルンといったメンバーが存在しています。灰原哀も「シェリー」というコードネームで、組織に研究員として所属していました。

ツイッター上には、「黒の組織ってなんで黒の組織やってるの？」という内容のツイートをしている人がいました。改めて考えると、そもそも黒の組織の目的が何なのかわからないという人も多いようです。

『名探偵コナン』のファンの中には、「黒の組織の目的は不老不死だと思ってる」とコメントしている人がいました。また、これに関連して、ピンガがのし上がろうとしている理由に対する考察をしていました。

ツイッターでは、「OVAでもいいから黒の組織が目的を達成してずらかるような話が見たい」と呟いている人もいました。コナンファンの中には、かっこいい黒の組織が見たいと考えているファンもいるようです。

黒の組織の目的や野望は、作中にさまざまなヒントが隠されていました。組織の目的はお金を集めることや不老不死の研究といった考察がなされていますが、本当の目的は不明です。黒の組織の目的に興味がある人は、ぜひ『名探偵コナン』をチェックしてみてはいかがでしょうか。