【進撃の巨人】マーレの戦士とは?なる条件は?キャラ一覧や目的も紹介
『進撃の巨人』のマーレの戦士とは、主人公エレンの敵となる存在です。進撃の巨人に変身したエレンと幾度となく戦ってきました。そのマーレの戦士になるための条件や目的を詳しく説明します。個性的なキャラクターも一覧で紹介していきましょう。
目次
【進撃の巨人】マーレの戦士とは?
進撃の巨人の中でマーレの戦士とは、主人公のエレンたちを恐怖に陥(おとしい)れ、何度も戦う敵になります。9つの巨人のうち、6つの巨人の力を継承し巨人化して、パラディ島を襲いました。
マーレの戦士とは?
マーレの戦士は訓練されているので非常に強い巨人ですが、中身は主人公たちと同じエルディア人で、壁の外で生まれたか壁内で生まれたかというだけで、育った環境がまるで違いました。キャラ毎に性格も違って、それぞれに戦う目的があります。
進撃の巨人の概要
進撃の巨人とは、2009年10月から2021年5月まで、別冊少年マガジンにて諫山創(いさやまはじめ)により連載され、34巻で完結しました。TVアニメ化や実写映画化までされていて、ゲームやスピンオフ作品も多数販売されています。マーレとエルディアの歴史を描いたダークファンタジーです。
進撃の巨人のあらすじ
主人公のエレンは、幼い頃住んでいた街がマーレの戦士たちに突然攻撃されて、母親を巨人に食べられてしまいます。それ以来、巨人を駆逐(くちく)する為に調査兵団に入団し、自分も進撃の巨人に変身してマーレの戦士と戦い続けていました。しかしマーレの戦士たちにも戦う理由があり、巨人の歴史が次第に解明されていきます。
【進撃の巨人】マーレの戦士になる条件
マーレの戦士になる条件は3つあります。マーレに生まれた誰もがなれるわけではありません。名誉マーレ人になりたくて、子供たちは必死に訓練を受けます。3つの条件を詳しく説明していきましょう。
条件①エルディア人であること
1つ目の条件は、「エルディア人であること」です。歴史的にエルディア人とはエルディア帝国国民の子孫で、巨人大戦後に大陸に取り残されて収容区に住んでいる壁外エルディア人と、パラディ島に移住した壁内エルディア人がいます。マーレの戦士になるのは、マーレの収容区にいるマーレエルディア人です。マーレの戦士は巨人化することが目的なので、髄液を取り込んで巨人化できるエルディア人である必要があります。
条件②5~7歳の健康な男女
2つ目の条件は、「5~7歳の健康な男女」であることです。ライナーたちは、幼い頃から厳しい訓練を受けています。マーレの戦士に選ばれると、家族みんなが名誉マーレ人となり自由に暮らせるようになります。
条件③優秀な人材
3つ目の条件は、「優秀な人材」であることです。様々な訓練の中から、優秀な子供たちが選ばれていきます。名誉マーレ人になるという目的があるので、他の子供たちよりも秀でた才能を見せなければなりません。
【進撃の巨人】マーレの戦士のキャラ一覧
進撃の巨人に登場するマーレの戦士のキャラクター一覧になります。どの巨人の力を継承したのかも解説していきましょう。戦う目的をしっかり持っていて、優秀で魅力的なキャラがたくさんいるので、ファンも多いようです。
マーレの戦士①テオ・マガト
テオ・マガトはエルディア人の戦士隊隊長として、マーレの戦士たちを厳しく指導するマーレ人ですが、子供たちには愛情を持って接する優しい一面もあります。「進撃の巨人」のクライマックスで、とうとう地鳴らしが発動されてしまいますが、敵だったマーレ軍と調査兵団は、地鳴らしを止める目的で仲間になりました。イェーガー派の攻撃で窮地(きゅうち)に陥ったみんなを助けるため、訓練兵団の教官キース・シャーディスと共に軍艦を爆発させて命を落としました。
マーレの戦士②ジーク・イェーガー
ジーク・イェーガーは、「進撃の巨人」であったグリシャを父に持つエレンの異母兄です。母は王家の血を引くダイナ・フリッツで、両親はエルディア復権派としてジークを洗脳しようとしましたが失敗に終わり、ジークは両親を密告しました。その後マーレの戦士となったジークは、トム・クサヴァーの「獣(けもの)の巨人」を継承しパラディ島に攻めこみますが、調査兵団のリヴァイ兵長に殺されかけた所をピークに助けれられ、ライナーと共にマーレに戻ります。
ジークの本当の目的は、エルディア人の安楽死計画です。巨人をこれ以上増やさない為には、エルディア人がいなくなるという条件が必要だからです。大量のエルディア人を殺害したジークは、またリヴァイ兵長に殺されかけますが、「道」で始祖ユミルに助けられました。しかしエレンに裏切られて、安楽死計画は失敗します。「道」で会ったアルミンに説得され希望を持ったジークは、自分からリヴァイ兵長に殺されに行き、地鳴らしを止めたのです。
マーレの戦士③ライナー・ブラウン
ライナー・ブラウンは始祖の巨人(座標)を奪還する目的で、パラディ島にスパイとして潜入したマーレの戦士の一人です。進撃の巨人と幾度も戦うことになる「鎧(よろい)の巨人」に変身します。エレンとは訓練兵団の同期で、親しい仲間でした。スパイとしての自分と、調査兵団としての自分の区別がつかなくなる程、罪悪感が募(つの)り精神的にも追い詰められていました。
しかし目的を果たすため、始祖の巨人の力を宿すエレンを連れて行こうとしますが失敗し、マーレへ一度戻ります。4年後にまたパラディ島に降り立ちますが、地鳴らしが発動してしまい、調査兵団のみんなと一緒にエレンと戦いました。何度も死にかけたライナーですが、エレンのおかげで巨人の力を失い、調査兵団と再び仲間として過ごせるようになりました。苦悩の多いキャラとして人気が高まっています。
マーレの戦士④ポルコ・ガリアード
ポルコ・ガリアードは、ライナーに戦士候補生時代からライバル心を燃やしていました。鎧の巨人を継承するのは自分だと思っていましたが、兄のマルセル・ガリアードを食べたユミルを取り込み、「顎(アギト)の巨人」を継承します。パラディ島で進撃の巨人や獣の巨人と戦いますが、傷ついて回復力もなくなってしまい、最期はファルコに自分を食べさせて顎の巨人の力を残しました。
マーレの戦士⑤ピーク・フィンガー
ピーク・フィンガーは、四足歩行をする「車力(しゃりき)の巨人」の継承者です。身体に様々な武器を装備して、人間を乗せて走ることも出来ます。何度もマーレの戦士たちを助け出してきました。巨人に変身している時間が長いと、人間の姿に戻った時に二足歩行が辛くなるようです。最後まで生き残り、調査兵団と共に進撃の巨人のエレンと戦いました。しかし、エレンと話がしたかったと言っています。
マーレの戦士⑥マルセル・ガリアード
マルセル・ガリアードは、ライナーたちと同じ目的でパラディ島に潜入したマーレの戦士の一人です。「顎の巨人」の継承者でリーダー的存在でしたが、パラディ島を徘徊(はいかい)するユミルに襲われそうになったライナーをかばい、食べられてしまいました。正義感が強く弟思いなキャラで、弟のポルコが巨人の継承者という辛い立場にならないように、ライナーが鎧の巨人の継承者になるように仕向けました。
マーレの戦士⑦アニ・レオンハート
アニ・レオンハートも、ライナーたちと同じ目的でパラディ島に潜入したマーレの戦士です。父親から厳しい教育を受け、高い戦闘能力を持つ「女型(めがた)の巨人」の継承者です。ライナーたちと一緒に訓練兵団に入りますが、卒業してからは調査兵団ではなく憲兵団に入団します。しかし正体を見抜かれたアニは、調査兵団に捕まりましたが、身体を水晶で硬質化して巨人の謎を隠します。
硬質化したアニの身体を溶かす条件も分からず地下に幽閉されていましたが、エレンが地鳴らしを行った影響で硬質化が溶け目覚めます。アニの目的は父親のもとへ帰ることなので、地鳴らしを阻止するために調査兵団と一緒に進撃の巨人と戦いました。そして巨人の力を失い、無事に父親と再会することが叶いました。冷静沈着なキャラですが、アルミンとベルトルトに好意を持たれています。
マーレの戦士⑧ベルトルト・フーバー
ベルトルト・フーバーは、ライナーたちと共にパラディ島にスパイとして潜入したマーレの戦士の一人です。進撃の巨人という物語の始まりに登場した、「超大型巨人」になります。小さい頃からライナーと共に過ごしていて、調査兵団の中でライナーが精神的に病んでいることも気づいていました。アニに思いを寄せていましたが、目的は故郷マーレへ帰ることです。しかしそれは叶わずに、巨人になったアルミンに食べられてしまいました。
【進撃の巨人】マーレの戦士の目的や歴史
マーレの戦士の目的や歴史について解明していきましょう。始祖奪還計画とは、世界の脅威を排除するという建前(たてまえ)がありましたが、実はパラディ島の地下資源を狙っていたようです。マーレの歴史はどこまでが真実なのかを考察します。
マーレの歴史は偽り?
マーレに都合の良いように改変されている歴史もあります。その昔エルディア帝国は民族浄化を行い、マーレや他の国々も巨人の力で滅ぼしたというのは本当です。しかし約100年前に、マーレ人の英雄ヘーロスとタイバー家が戦い巨人大戦にて勝利し、エルディア帝国のフリッツ王はパラディ島へ逃げたという歴史は偽りでした。エルディア帝国の悪魔のような行為を悲しんだフリッツ王が、ヘーロスとタイバー家と手を組み帝国を崩壊させ、賛同するエルディア人を連れてパラディ島にこもったというのが本当の歴史です。
マーレにおけるエルディア人の扱い
巨人大戦後、壁外に残されたエルディア人は差別され、収容区の中で色々制限を受けながら暮らしていました。マーレで住めるのはレベリオ収容区だけですが、名誉マーレ人になることが出来れば、家族にも自由な生活が約束されます。他の国の待遇よりは人間扱いされていたようです。しかしマーレへ反逆の疑いがかかると、拷問(ごうもん)されて「楽園送り」という罰を受けます。無垢(むく)の巨人にされパラディ島に送られるという残酷な罰です。
マーレの戦士の目的は座標の奪還?
世界の脅威を無くすという大義を掲(かか)げていましたが、本当はパラディ島の地下資源を奪うことが目的で、島を徘徊する邪魔な無垢の巨人を操作する為に、始祖の巨人の力「座標」を奪還しようとしました。
始祖の巨人の奪還作戦は失敗した?
結果的に始祖の巨人の奪還作戦は大失敗に終わっています。マーレの戦士がパラディ島に潜入してすぐに、リーダー的存在のマルセル・ガリアードがユミルに食べられてしまい、ライナー、ベルトルト、アニの3人だけで作戦を続行しました。マーレに戻れたのはライナーだけです。
マーレとエルディアのモデル
マーレのモデルは、収容区があり周辺国との歴史の関連性からナチス・ドイツと考えられます。エルディアのモデルは、収容区に住み腕章を付けることからユダヤ人で、パラディ島はイスラエルと推測されます。
【進撃の巨人】マーレの戦士候補生
マーレの戦士になる条件を満たすため、マーレの戦士候補生たちは奮闘しています。パラディ島に住んでいる人間は悪魔だと洗脳されているので、同じエルディア人を殺すことに迷いはありません。
マーレの戦士候補生①ファルコ・グライス
マーレ編になり最初に登場したのがファルコ・グライスです。同期のガビ・ブラウンに思いを寄せていて、彼女には幸せになって欲しいので鎧の巨人を継承させたくありません。ガビを守るために強くなろうとしています。ジークの脊髄液を口にしてしまい巨人化しますが、ポルコを食べたことにより顎の巨人を継承しました。獣の巨人の脊髄液も口にしているので飛行する能力が発現して、巨大化したエレンとの戦闘の時にみんなを乗せて戦いを援護しました。
マーレの戦士候補生②ガビ・ブラウン
ガビ・ブラウンはライナー・ブラウンの従妹(いとこ)で、鎧の巨人の次期継承者としての条件を満たすほど優秀な戦士候補生です。ライナーを慕っていて、パラディ島には悪魔がいると思い込んでいたため、調査兵団のサシャ・ブラウスを撃ち殺しました。その後、パラディ島に潜入してからサシャと親しかった者たちと交流し、パラディ島にいるのは悪魔ではなく人間だと理解します。
スナイパーとしての能力が高く、ジークと接触しようとしたエレンの首もライフルで狙撃して落とします。しかし地鳴らしは発動してしまい、ファルコと共に調査兵団たちと和解し、地鳴らしを止めるために戦いました。戦いの中で、一度は無垢の巨人になってしまいますが、人間に戻りファルコたちと平和に暮らします。
マーレの戦士候補生③ウド
ウドはエルディア人ですが、マーレではない外国の収容区から移住してきたので、マーレの収容区よりも酷い扱いを受けてきたようです。冷静な頭脳派で、外国の言葉を理解し、怪我人の止血等も行います。収容区でタイバー家が開催したお祭り中に突然進撃の巨人が現れ、仲間のゾフィアに落ちた瓦礫(がれき)をどけようとしましたが、逃げ惑う群衆に踏みつぶされて死亡しました。
マーレの戦士候補生④ゾフィア
ゾフィアは、年齢のわりに冷めた印象を与えるキャラで、口数も少なくたまに話しても、的外れな返答をします。タイバー家のお祭り中に現れた、進撃の巨人が飛ばした瓦礫に上半身を潰されて死亡しました。大切な仲間を失ったガビが、パラディ島の悪魔を駆逐しようと暴走するきっかけになった事件です。
マーレの戦士候補生⑤コルト・グライス
コルト・グライスはファルコ・グライスの兄で、獣の巨人の次期継承者です。叔父がエルディア復権派だったので、潔白を示すためにマーレの戦士に志願しましたが、大切にしている弟まで巨人になることはないと思っています。パラディ島でファルコと再会しましたが、ジークの叫びは止められず、ファルコの巨人化に巻き込まれて死亡しました。
【進撃の巨人】マーレの戦士に対する世間での評判や人気
悲しい歴史の犠牲者であるマーレの戦士は、エルディア人は悪魔の末裔(まつえい)だと洗脳されて、間違えた正義を教わりました。パラディ島に悪魔はいないという事実を知り、罪悪感を持ち反省します。マーレの戦士は主人公たちを襲ったので、読者たちの反感を買う立場でしたが、その辛い境遇に同情するファンも多いようです。
ガリアード家やグライス家の、兄弟に対する深い愛情の話に感動する人も多いようです。弟を守りたくてマーレの戦士にしたくない兄たちと、それでも必死に戦う弟たちに人気が集まりました。
マーレの戦士の女性は美形ぞろいで、人気があります。特にアニ、ピーク、ゾフィアは美しく、ガビは可愛いと評判です。クールな印象もありますが、巨人に変身した時のギャップも大きいです。
【進撃の巨人】マーレの戦士は強いメンバーだった
マーレの戦士は幼い頃から非常に厳しい訓練を受けていて、様々なテストを合格し選ばれたメンバーでした。高い戦闘能力と冷静な戦況判断が可能な戦士たちです。ただマーレの戦士として巨人の継承者になると、余命が13年になり辛い戦いを続けなければなりません。家族を名誉マーレ人として自由に暮らせるようにしてあげたいという目的等で、マーレの戦士になっています。エレンの地鳴らしの後には、巨人の力が無くなり余命も延びて普通の人間として暮らせるようになりました。
この記事のライター
haerichan
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