【進撃の巨人】エレンが巨人化できた理由は？条件や能力についても調査

エレンとは、『進撃の巨人』の主人公です。ぶっきらぼうですが正義感が強く、友人のアルミンがいじめられていると助けていました。猪突猛進型で、同期のジャンに「死に急ぎ野郎」と呼ばれていました。巨人に母親を殺され、巨人に対して強い憎しみを抱きます。そして12歳で訓練兵を志願し、訓練終了後は調査兵団を希望しました。エレンには巨人化能力があることが分かり、リヴァイの監視下に置かれ、調査兵団のメンバーに守られながら巨人と戦います。

『進撃の巨人』の作者は諌山創で、この作品が初連載です。「別冊少年マガジン」にて2009年から2021年まで連載されました。連載期間中は、読み切りの特別編が２度掲載されたり、2011年にはスピンオフの小説も出されました。内容は人を食べる巨人から、平和な世の中を取り戻すために戦うダークファンタジーです。2013年にテレビアニメも放送され、世界中で大人気の作品となりました。その後は実写映画化やゲーム化などにも展開されています。

人食い巨人が人類の前に現れ、人類は巨人から逃れるために50メートルを超える巨大な壁を築きました。主人公のエレンは、幼なじみのミカサやアルミンと平穏な生活を送っていましたが、巨大な壁を越える巨人が現れ、壊された壁から大量の巨人が侵入してきました。エレンも母親を殺されてしまいます。エレンは巨人を駆逐することを誓い、調査兵団に入り巨人を倒すために戦います。

エレンは大切な人を奪った巨人を憎んでいましたが、自分にも巨人化能力があったことが発覚します。エレン自身もなぜ巨人化できるのか分かりません。エレンの巨人化の秘密は、行方不明になった父親のグリシャが関係しています。

エレンに巨人化能力があるのは、父親のグリシャがエレンに注射を打ったからです。グリシャはマーレ国からやってきたエルディア人で、奴隷として扱われていました。犯罪を犯して死刑にされるはずでしたが、うまく逃げることができました。その時にどんな人間でも巨人化する注射を持って来ていたのです。エレンを救うため、グリシャはエレンに注射を打ちました。

エレンは自分が注射されたことを覚えていませんでした。巨人はどれも同じではなく、２種類存在します。まずは人間を食べるだけの「無垢の巨人」、もう一つは知性が維持できる「知性の巨人」です。巨人化する能力を受け継ぐには、まず注射を打って「無垢の巨人」にならなければなりません。それから無垢の巨人が知性の巨人の能力を持っている人間を食べると、能力を受け継ぐことができます。エレンの父グリシャは行方不明と言われていましたが、実はエレンが無垢の巨人になった時に、力を受け継ぐために食べてしまったのです。

エレンはアルミンを救うため、巨人に食べられてしまいます。しかし巨人の中でエレンはまだ生きていました。その時に巨人化能力に目覚めたのです。巨人になったエレンは、周りの巨人を次々と倒しました。しかし人間に戻った時には巨人になった記憶はありませんでした。エレンは巨人になった事を、ミカサとアルミンから聞かされるのです。

巨人化できる人間は、どのようにして巨人になるのでしょうか。巨人化するためには条件があり、それを満たして巨人になるようです。その条件を一つずつ解説していきます。

巨人になるには、薬を注入する必要があります。しかし巨人になれるのは、エルディア人のみです。それはエルディア人が、大地の悪魔と契約を結んで巨人化する能力を入手したユミルの子孫だからです。エルディア人の始祖であるユミルの巨人化する能力は、３人の娘達に受け継がれました。そして娘の子、孫へとどんどん受け継がれていったのです。

巨人には「無垢の巨人」と「知性の巨人」の２種類存在しますが、知性の巨人も最初は無垢の巨人でした。無垢の巨人が知性の巨人能力を持っている人間を捕食すると、知性の巨人になることができます。また食べた者の能力を引き継ぐことができます。エレンもグリシャを捕食したため、知性の巨人になり、能力も受け継いだのです。

巨人になる条件は、強い目的意識を持っていることが必要です。仲間を守るために巨人を倒す、砲弾を防ぐなど、明確な目的がなければ巨人にはなれません。エレンも仲間を守るために、巨人になる場面がありました。

巨人になる条件には、自傷行為もあります。自分で自分を傷つけ、傷を作るのです。傷口ができることにより、巨人になることができます。エレンも巨人化する際に、手を噛んでいるシーンがありました。

知性の巨人には、それぞれ異なる能力があります。知性の巨人の能力は９種類あるため、九つの巨人と呼ばれています。エレンが継承したのは、そのうちの３種類です。巨人の能力は、一人に対して1つではないようです。エレンはどのようにして３つの能力を受け継いだのでしょうか。そしてエレンが継承した能力にはどんな力があるのか解説していきます。

作品のタイトルにもなっている「進撃の巨人」は、いつの時代も自由を求めて進み、戦ってきた巨人です。進撃の巨人の能力は、「未来の進撃の巨人の継承者の記憶を覗き見る」ことです。この力は、強い目的意識がないと発動されません。未来の継承者の記憶を覗き見ることができるので、エレンの前の継承者であるグリシャ・イエーガーも、エレンの記憶を見ています。また進撃の巨人は、始祖の巨人の支配を受けない唯一の巨人で、エレンは進撃の巨人の能力を、父親のグリシャから受け継ぎました。グリシャの前の継承者がエレン・クルーガーになります。

全ての巨人の頂点となるのが「始祖の巨人」で、全ての巨人を操る「座標」という能力を持っています。始祖の巨人の力は、エルディアの王家が、代々受け継いでいた力です。エルディア人の記憶操作もできるため、壁内にいたエルディア人は、始祖の巨人の能力により、記憶を改ざんされていました。エレンは王家の血筋ではありませんが、部分的な力を発動することはできます。また叫ぶことによって、無垢の巨人を操ることもできます。始祖の巨人の力もエレンはグリシャから受け継いでいます。グリシャはレイス家から奪って始祖の巨人を手に入れました。

「戦鎚の巨人」は武器や防具を生成する能力を持っており、九つの巨人の中で、圧倒的な戦闘能力と汎用性を兼ね備えています。巨人と一体化していなくても、遠隔操作により戦闘を行うことが可能です。これが他の巨人とは違うところです。しかし消耗が激しいため、長時間の戦闘には向いていないようです。エレンは戦鎚の巨人の能力を継承するため、戦鎚の巨人と戦います。エレンは巨人の本体は地中に埋まっていることを見抜き、本体を覆っている水晶体を顎の巨人を利用して破壊し捕食しました。

エレンは母親を殺した巨人を憎んでいました。しかしまさか自分が巨人になる日が来るなんて、夢にも思わなかったことでしょう。しかし巨人化することにより、巨人と戦い仲間を救うこともできます。ここからはエレンの巨人化についての意見を見ていきます。

『進撃の巨人』のアニメのシーズン２の６話で、ライナーとベルトルトも巨人化できることが判明しました。エレンと二人の回想シーン、エレンの涙を見て、涙が止まらなかったという声もありました。衝撃の事実にショックを受けましたが、迫力ある映像、声優の演技や音楽も素晴らしかったです。

大人になったライナーは、自分の犯した罪の重さに耐えきれず、自殺しようとするほど精神的に追い込まれていました。エレンはライナーと話をした後、巨人化します。巨人化するエレンがカッコイイという声がありました。巨人化する時のBGMも作画も力を入れているのが分かります。またライナーは報われてほしいという意見もありました。そしてこの後エレンはヴァイリーを襲い、殺してしまうのでした。

巨人化したエレンは迫力があり、人間の時の面影はどこにもありません。しかし巨人と戦う調査兵団にとって、味方に巨人がいることはとても有利で心強いはずです。エレンは巨人化になって仲間の危機をたくさん救ってきました。巨人の姿で仲間のために戦うエレンは、巨人をバタバタと倒し、とても頼もしい存在です。 特に知性がある九つの巨人同士の戦いはとても激しく、目を奪われてしまいます。無垢の巨人とは違い、九つの巨人には戦わなければならない理由があります。

エレンが巨人化して、ミカサもアルミンもショックを受けたことでしょう。目の前で起こったことが、信じられなかったはずです。しかしエレンが巨人化していなかったら、エレンもアルミンも生きてはいなかったはずです。ですがここからエレンの運命は大きく変わります。

父親グリシャにより、エレンは巨人化の能力を手に入れました。しかしグリシャから受け継いだ「進撃の巨人」、「始祖の巨人」の能力だけではなく、「戦鎚の巨人」の能力も手に入れます。この３つの能力を手に入れたエレンは、最強でしょう。また巨人化するためには、様々な条件も必要です。エレンは３つの巨人の能力を使って、自分の願いを叶えるために戦いました。