【るろうに剣心】魚沼宇水の実写での扱いについて!原作との違いは?
魚沼宇水は、るろうに剣心に登場する盲目の剣士です。その強さは作中最強クラスとも考えられている人物なのですが、実写映画を見たファンの間では「扱いがひどい」と囁かれています。当記事では、魚沼宇水の活躍や強さに注目し、原作と実写版の違いについて解説します。
目次
魚沼宇水とは?
そもそも、魚沼宇水とは一体どのようなキャラクターなのでしょうか。実写版との違いを比較するためには、原作での活躍を知っておく必要があります。ここではまず、魚沼宇水のプロフィール、彼の所属する『十本刀』、るろうに剣心の作品概要について紹介します。
魚沼宇水のプロフィール
『盲剣の宇水』の通り名で知られる魚沼宇水(うおぬまうすい)は、かつて幕府に雇われていた暗殺者でした。しかしある日、志々雄真実(ししおまこと)と一線交えた際に両眼を切り裂かれてしまいます。失明し幕府に見捨てられた宇水は、山中を彷徨っている時に『心眼』に目覚めました。この心眼は、遠く離れた川のせせらぎの音まで聞こえるという異常聴覚です。元々残忍な性格で知られる彼は、明神弥彦(みょうじんやひこ)から超危険人物だと認識されています。
- 誕生日:1842年3月
- 身長:176cm
- 体重:77kg
- 血液型:A型
- 出身地:琉球
- CV:流山児祥
十本刀とは?
『十本刀(じゅっぽんがたな)』とは、志々雄一派の中で最も強い精鋭10人で構成された特攻部隊です。主に政府の要人暗殺などを目的とし、活動しています。名目上は志々雄真実の配下ということになっていますが、全員が志々雄に忠誠心があるわけではなく、「利害の一致」や「己の野心のため」を理由に入隊しているという人物も少なくありません。魚沼宇水もその一人で、彼は志々雄の命を狙い、隙あらば殺すという条件付きで入隊しています。
るろうに剣心の概要
『るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚(めいじけんかくろまんたん)ー』は原作者・和月伸宏(わつきのぶひろ)により、1994年から約5年間に渡って週刊少年ジャンプで連載された漫画です。これまでにテレビアニメや実写映画など様々なエンターテインメントで人気を博しており、1990年台後半のジャンプを代表する漫画と評価されています。2017年からはジャンプスクエアにて続編が連載されており、20年以上経った現在でも多くの読者に愛されている作品です。
るろうに剣心のあらすじ
るろうに剣心は明治初期の日本を舞台としており、ファンの間では『るろ剣』の愛称で親しまれています。主人公の緋村剣心は、かつて幕末志士であり『人斬り抜刀斎(ばっとうさい)』の名で恐れられていた人物です。そんな過去とは打って変わり、剣心は『不殺(ころさず)の誓い』を立て流浪の旅をしていました。その中で、仲間との出会いや昔の同業者との戦いを経験し「平和な時代を作る」という目的ができます。そして、かつて人を殺めてきた罪を償っていこうと決心するのです。
魚沼宇水は実写映画で扱いがひどい?原作との違いは?
原作では残忍で強いキャラクターとして知られている魚沼宇水ですが、原作と実写映画とでは扱いに大きな違いがあることが話題になっています。それぞれの作品で、魚沼宇水は一体どのように描かれているのでしょうか。今回は実写映画、原作漫画、OVA新京都編の3つをピックアップし、その扱いの違いを比較してみましょう。
魚沼宇水は実写映画で扱いがひどいといわれる理由
原作では強者の風格を漂わす魚沼宇水ですが、実写映画ではあまりにもあっけなく最期を迎えています。敵対する伊藤博文一派の一人を討伐した後、斎藤一に奇襲をかけるも牙突(がとつ)で返り討ちにされてしまいました。セリフが一言も無く、名前を呼ばれることも無いまま出番を終えてしまったのです。実写映画では、十本刀のうち目立った活躍があったのは4人だけでした。映画の尺の問題もあったのか、十本刀全員にスポットを当てるのは難しかったのかもしれません。
魚沼宇水の原作漫画での活躍
魚沼宇水は、原作初登場時に志々雄一派のアジトに乗り込み、数十人もの雑兵を殺害しました。更に軍・警察による50人の精鋭部隊をたった一晩で壊滅させ、これを見た斎藤一は、宇水に目をつけます。志々雄のアジトに来た斎藤一と対峙した宇水は、斎藤の牙突をいとも容易く捌きました。そして優位に勝負を運んでいくのですが、牙突零式を受け体を真っ二つに斬られ敗北します。斎藤に「本心では志々雄への復讐を諦めている」と容赦なく指摘され、苦笑しながら最期を迎えるのでした。
魚沼宇水のOVA新京都編 前編 焔の獄での活躍
OVA版では原作と違い、魚沼宇水は志々雄への復讐を諦めておらず、虎視眈々と殺害する機会を狙っている設定になっています。志々雄と愛人の由美の逢瀬の最中に奇襲をかけた宇水は、志々雄に止められると同時に斎藤一を見張るよう命令を受けました。宇水は斎藤の部隊50人を討ち取った後、再び志々雄に勝負を仕掛けます。戦いの末、敗れた宇水は志々雄にかつて斬られた目を掴まれながら、息を引き取りました。
魚沼宇水の実写映画キャストは誰?
実写版映画はどの作品も、原作漫画のイメージを大切にするファンから、辛口な評価を受けることも珍しくありません。そんな中、るろうに剣心の実写映画はかなり再現度が高いと評価され、そのクオリティの高さから「実写化の成功例」と言われています。多くの支持を集める実写版るろうに剣心で、魚沼宇水を演じる俳優は一体どんな人なのでしょうか。
魚沼宇水の実写映画キャストは「村田充」
実写映画版るろうに剣心で魚沼宇水を演じるのは、俳優の村田充(むらたみつ)さんです。村田さんは187cmという長身が特徴的な、個性派俳優として知られています。元々はモデルやデザイナーとして活躍していたこともあり、抜群のスタイルと、独特な雰囲気を持つ役者として人気があります。そんな村田さんのプロフィールと、出演作を見ていきましょう。
村田充のプロフィール
村田充さんは1977年8月18日生まれの45歳(2022年時点)です。出身地は大阪府、血液型はA型、現在はオリオンズベルトという事務所に所属しています。2000年に月9ドラマ『二千年の恋』でデビューしてから俳優活動をしており、2017年には女優の神田沙也加さんと結婚したことで話題を呼びました。舞台の出演経験が多いことから、ダンス(HOUSE・HIPHOP)や殺陣、アトラクションなどを得意としているようです。
村田充の主な出演作品
村田さんはいわゆる『カメレオン俳優』と称され、徹底した役作りが高く評価されています。原作のイメージ通りにキャラクターを再現することから、実写版の映画や舞台では非常に重宝されている存在です。2.5次元のファンの間では、「村田さんが起用されるのであれば、必ずハマり役になる」「村田さんなら間違いない」と太鼓判を押す人が多いと言われています。今回は、そんな村田さんの出演作の中から、実写作品を紹介します。
- 宇多浩二(映画:カイジ 人生逆転ゲーム)
- 御堂筋翔(舞台:弱虫ペダル)
- ウタ(舞台:東京喰種トーキョーグール)
- イヤミ(舞台:おそ松さん on STAGE 〜SIX MEN'S SHOW TIME〜)
- ハンネス(ミュージカル:「進撃の巨人」ーthe Musicalー)
魚沼宇水の強さや技
魚沼宇水は、志々雄一派の中の精鋭部隊『十本刀』であり、その中でも上位に食い込む実力の持ち主です。『盲剣の宇水』の名を轟かせる彼は『心眼』によって相手の動きを読むことができ、全盲でありながらも破格の強さを誇っています。実際宇水はどの程度の強さを持ち、どのように戦うのでしょうか。彼の強さや必殺技、武器などについて紹介します。
魚沼宇水の強さは瀬田宗次郎と肩を並べる?
瀬田宗次郎(せたそうじろう)は、16歳という若さでありながら、十本刀最強と言われる剣士です。『天剣』『感情欠落』『縮地』などの能力を兼ね揃え、中性的であどけない見た目からは想像もつかない強さと残酷さを持っています。剣士の究極の型のひとつである『心眼』を手に入れた宇水は、その瀬田宗次郎と1・2を争う実力者だと言われているのです。同じ十本刀の鎌足は瀬田をNo.1だと認めていることから、宇水は十本刀のNo.2であると考えられます。
魚沼宇水の技①宝剣宝玉百花繚乱
魚沼宇水の必殺技は、『宝剣宝玉百花繚乱(ほうけんほうぎょくひゃっかりょうらん)』です。自身の武器である槍の『ローチン』を使い、”宝剣”にあたる槍の部分と、”宝玉”にあたる鉄球の部分を猛烈な速さで相手に当てて攻撃します。槍による刺傷と、鉄球による打撃を高速で繰り返し、強力なダメージを与える技です。
魚沼宇水の技②ティンベーとローチンの基本戦術
魚沼宇水の使用する2つの武具には、それぞれ『ティンベー』『ローチン』という名前がついています。亀の甲羅のような形をした盾がティンベーです。宇水はこれで身を守りながら、まず相手に近づきます。続いてティンベーを相手の目前にかざし、視界を塞ぎます。そして、鉄球のついた槍ローチンで相手の体を突いて攻撃するのです。この戦い方が、彼の基本戦術とされています。
魚沼宇水の実写キャストに対する世間での評判や人気
実写版るろうに剣心の魚沼宇水について、最も多かったのは「最期があまりにもあっけない」という意見でした。本来は最強クラスの実力者であるにもかかわらず、モブキャラ同然に倒されてしまった展開には、多くのファンが動揺を隠せなかったようです。
村田さんはキャラクターの再現度が高いと評価されている俳優です。加えて癖のあるキャラクターを演じることが多く、魚沼宇水もまた癖の強いキャラクターとして知られています。映画公開前には、村田さんが魚沼宇水を演じることに期待を寄せていた人が多かったようです。
村田さんが魚沼宇水を演じることへの期待が大きかっただけに、実際の映画を見たファンから「もっと活躍して欲しかった」と惜しむ声が上がってしまったのかもしれません。村田さんの演技による名セリフ・名シーンを楽しみにしていた人にとっては、物足りなさを感じざるを得なかったようです。
魚沼宇水は実写映画で扱いがひどかった
るろうに剣心に登場する魚沼宇水は、オーラのある強敵として原作では残忍さを見せつけ、壮絶な最期を迎えたキャラクターでした。実写版では、実力派俳優の村田充さんが演じることでファンの期待も高まっていました。だからこそ、原作と違い実写映画では出番が一瞬で終わってしまったことと、あっさりとやられてしまったことに「扱いがひどい」と戸惑いの声が多く上がったのかもしれません。それだけ、ファンの間で魚沼宇水というキャラクターが愛されていたと言えそうです。
この記事のライター
HAYASHI*M
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