【おそ松さん】十四松の恋は感動する人が続出？彼女についても徹底解説

十四松の恋は『おそ松さん』の中でも感動的なエピソードとして評判です。この記事では十四松の恋について掘り下げていきます。まずはその前に、十四松の簡単なプロフィールや『おそ松さん』の概要を押さえておきましょう。

十四松（じゅうしまつ）は、松野家の六つ子の五男です。他の兄弟達とよく似た外見をしていますが、後頭部のアホ毛が1本であること、常に口を大きく開けていることが特徴となっています。兄弟の中でもとても明るく、突拍子のない行動をとることも多いキャラクターです。『おそ松さん』では、六つ子達にそれぞれイメージカラーが設定されており、十四松のイメージカラーは黄色となっています。

「おそ松さん」は赤塚不二夫原作の漫画『おそ松くん』をもとにしたテレビアニメであり、2015年から放送開始されました。テレビアニメは3期に渡って放送されており、アニメと実写の両方で映画化もされています。「大人」として再描写された六つ子たちが繰り広げる日常生活が見どころの作品です。

『おそ松さん』では、20歳を過ぎた松野家の六つ子達の日常が描かれています。六つ子達は定職に就かず、実家でニート生活を送っていました。女性とも縁がなく、ひたすら趣味に明け暮れる彼らの前に、イヤミやチビ太、トト子といった個性豊かなキャラクター達が登場し、様々な騒動が巻き起こります。

アニメ「おそ松さん」は、個性的なキャラクターたちとユーモラスなストーリーで人気を博しています。その中でも、六つ子の一人である十四松の恋愛模様は多くの視聴者が感動しました。「恋する十四松」は、アニメの中で特に注目されたエピソードです。ここでは、「恋する十四松」が何話で描かれたのか、そしてその感動的なストーリーや十四松と彼女との馴れ初め・関係、物語の結末について徹底的に解説していきます。

「恋する十四松」は、「おそ松さん」のアニメシリーズの中で描かれたエピソードです。具体的には、アニメの1期9話Bパートにて、十四松と彼女の馴れ初め、恋愛模様が描かれています。

「恋する十四松」は、明るく破天荒な十四松が普段とは違う「普通の振る舞い」を見せるようになったことから物語がスタートします。十四松の異変を不審に思った兄弟達が彼の後をつけると、十四松が女性と待ち合わせをしていることが発覚します。馴れ初めについては後ほど詳しく解説しますが、十四松は、自分のギャグを受け入れて笑ってくれる彼女に心惹かれていたのです。2人は良い雰囲気だったものの、十四松の告白は受け入れられず振られてしまいます。さらに、彼女は自分の田舎へ帰ることになってしまいます。

「恋する十四松」のエピソードは彼女が田舎に帰るため新幹線を待っているホームで結末を迎えます。新幹線に乗り込む彼女に向って、十四松はギャグを連発し彼女を笑わせようとしました。

それを見た彼女は十四松の優しさに思わず涙を零します。そして、新幹線のドアが閉まり彼女との距離が離れていきます。しかし、最後には十四松が彼女への感謝の言葉を叫び、お互いに笑顔で別れることができました。こうして十四松と彼女の関係は終わりを迎えたのです。

多くの視聴者を感動させた「恋する十四松」のエピソードですが、その恋の相手である「十四松の彼女」にはいくつかの秘密があると言われています。ここからは、「十四松の彼女」の秘密について作中の描写をもとに考察していきます。

十四松のデートを尾行していた長男のおそ松でしたが、そのピュアすぎるデートに飽き飽きし、レンタルビデオショップ「ZUDAYA」に立ち寄ります。新たなおかずを探すため、18禁のアダルトビデオコーナーへ足を踏み入れた彼は、そこで見覚えのある顔を目にしてしまうのです。その瞬間、おそ松の心には驚きと秘密の思いが交錯し、思わず言葉を呑み、その顔をじっと見つめてる描写が描かれます。

作中では、おそ松が発見したアダルトビデオに誰が出演していたのかまでは明らかにされていません。しかし前後の描写から、視聴者の間では十四松の彼女が出演していたのではないかと考察されています。その後、おそ松は話があると十四松を呼び出したものの、結局何も告げることはできませんでした。おそ松はその事実を胸にしまい込み、自分だけの秘密として抱えていくことに決めたのです。

十四松から彼女との馴れ初め・関係が語られ、彼女は一ヶ月前にとある出来事をきっかけに、海辺の崖から入水自殺をしようとしていたことが明らかにされます。その日、偶然にも十四松は同じ場所に立ち寄り、浜辺で素振りをしていたところ、押し寄せた高波に飲まれてしまいます。その時に、彼女が一生懸命になって十四松を助けてくれました。

彼女の心臓マッサージによって命を取り戻した十四松は、水芸を披露します。その水芸により思わず見せた彼女の笑顔が、十四松にとって忘れられない光景となったのです。これが2人の馴れ初めで、ここから親密な関係を築いていきます。

十四松の彼女が最初に描かれた描写の左手の手首には包帯が巻かれていました。先程の馴れ初めでも紹介したように、入水自殺しようとしていた彼女はその左手を強く握りしめ、飛び込もうとしていました。一度手首を切ることで自殺を図ったのものの、死ぬことが出来ずに入水自殺しようとしていたのではないかと考察できます。以上のことから、視聴者の間では彼女がリストカットをしていたのではないか言うのが定説です。

十四松が彼女の秘密に気づいていたのかどうかについては、作中に明確な描写は無かったものの、視聴者の間では気づいていたのではないかというのが一般的です。それはなぜかというと、彼女が田舎に帰る新幹線に乗って十四松と別れるシーンで彼女の左手の手首に十四松のリストバンドが巻かれていたからです。

十四松は彼女がリストカットをしており、そのことを隠すために左手の手首に包帯を巻いていることを知っていて、リストカットの跡を隠すため、十四松のリストバンドをプレゼントしていたのではないかと推測されます。

「恋する十四松」は十四松と彼女のピュアな関係性から感動的なエピソードとして人気を集める一方で、3つの怖いポイントがあることでも知られています。ここからは、その3つの怖いポイントについて紹介します。

先程紹介した、十四松と彼女との馴れ初めで彼女が入水自殺しようとしていた崖に「自決」という赤い文字が大きく描かれていたのです。「自決」には2つの意味があり①自分の意志で自分のことを決めること。②自殺すること。自害。と定められています。彼女が自殺しようとしていたことを強く視聴者に印象付ける描写です。

彼女が田舎に帰るため、新幹線に乗り込むのですが、その新幹線のホームの駅もしくは新幹線の目的地が「さいはて」駅という描写が物語で描かれています。最果てにも2つの意味があり「①これより先はないという端」「特に、陸地や国の中央から最も離れた所」「―の地」「②最もあと、最後」という意味があります。

この描写には2つの考察があり①彼女の乗る新幹線が向かう先が「さいはて」なのだから、彼女は人生の最後に向って進んでいっているという説②彼女の乗る新幹線の出発する駅名が「さいはて」なのだから、彼女は「さいはて」＝「死」から逃れ、「生」へ進んでいっているという説があります。

ネット上ではキャラクターの主線の色も怖いポイントとして考察対象になっています。『おそ松さん』作中では、最初青色だった彼女の主線の色が、新幹線に乗り込む直前は緑色に、新幹線が出発した後は茶色に変化しています。それに対し、十四松の主線は青色のままでした。実は『おそ松さん』に登場するキャラの主線の色には、そのキャラの生死を表しているという説が存在しており、彼女の主線の色の変化が怖いポイントとして考察されています。

一部の視聴者の間で『おそ松さん』の世界＝死後の世界だという考察が広まっており、新幹線は現世と『おそ松さん』の世界を繋ぐ象徴的な存在とされています。十四松の彼女は自殺を試みたことで死後の世界にやってきて他のキャラと同じく主線が青色になったものの、十四松と出会ったことで生きる決意をして緑色の主線となり、最後には完全に元の世界に戻ったことで茶色い主線になったと考えられているのです。

『おそ松さん』には、六つ子達のかっこいい一面を描いたエピソードがしばしば登場します。その中でも特に神回と言われることが多い「恋する十四松」は、十四松を推すファンにとってはたまらないエピソードだと評価されていました。また、「恋する十四松」を見て十四松推しになったという視聴者も多くいます。

「恋する十四松」に関するSNSの投稿で多いのは「感動した」いうコメントです。初めて見る人はもちろん、何度も繰り返して見ているに泣いてしまうという視聴者の声もありました。視聴者の間で「恋する十四松」は『おそ松さん』の中でも屈指の感動回として認識されています。

十四松の恋に対する世間での評判や人気は高く、実際におそ松さんのHPで行われた「おそ松さん総選挙」では、「恋する十四松」のエピソードが第4位にランクインしています。さらに、サブキャラ＆非日常キャラ編の総選挙結果では十四松の彼女が2位と約200票差をつけて第1位に選ばれているほどの人気なのです。

「恋する十四松」は、十四松の普段とは違う一面や、彼女とのピュアな関係性から人気を集めるエピソードでした。『おそ松さん』のエピソードの中でも神回として評されており、多くの視聴者がその結末に涙しています。一方で、彼女の秘密や作中の細かい描写などが注目され、ファンの考察対象にもなっていました。いずれにせよ非常に注目度の高いエピソードとなっています。