【おそ松さん】人気キャラをランキングで発表！作品が好まれる理由も徹底解説

人気アニメおそ松さんには個性豊かな6つ子を始め、魅力的なキャラクターが数多く登場しています。それゆえにファンの間ではキャラクターごとの人気が割れており様々な意見が寄せられています。おそ松さんの人気キャラクターを知ることで本作の魅力や流行した理由などを知ることができることでしょう。まずはおそ松さんの作品概要やあらすじについておさらいしていきます。

おそ松さんは赤塚不二夫とフジオ・プロが手掛けた漫画『おそ松くん』を原作に制作されたリメイク作品です。おそ松くんは1962年～1969年に連載されたギャグ漫画で当時は短期連載を予定していたのが、爆発的な人気を受けたことにより週刊少年サンデー、ボーイズライフ、週刊少年キングなどに刊行されていました。1985年には実写テレビドラマが制作され、2015年は赤塚生誕80周年に併せて大人に成長した6つ子たちを題材にしたテレビアニメ『おそ松さん』が制作されました。

おそ松さんは赤塚不二夫の漫画・おそ松くんを原作にしたテレビアニメです。松野家にてニート暮らしをする6つ子と周囲のキャラクターが織りなすギャグコメディ作品で、1話完結のショートアニメを複数放送する形式で公開されていました。2015年10月～2016年3月にかけて1期が放送されるととても大きい反響が寄せられ、2017年10月～2018年3月に第2期、2020年10月～2021年3月に第3期も公開されました。

松野家の6つ子であるおそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松は20歳を過ぎても定職に就かず親の脛をかじって生活していました。仕事にも女性にも縁がなかった6人は1つ屋根の下でそれぞれの趣味に勤しむ日々を送っていましたが、そんな彼らにおでん屋のチビ太やアイドル的存在トト子、パンツ一丁のデカパンなど個性豊かな人物が関わるようになると、その日から騒々しい日々が巻き起こるようになるのでした。

おそ松さんにはイケメンや美少女といった魅惑的なルックスを持つキャラクターは描かれていませんが、一方でギャグ漫画らしく個性豊かで奇抜な性格をしたキャラクターが多く登場しており、ファンからも内面の要素でそのキャラクターに魅力を感じたという意見が多く寄せられています。ここではおそ松さんにて人気の登場キャラランキングTOP6を紹介していきます。

トド松は松野家の末っ子です。6つ子の中で世渡り上手で甘えることも得意であるため、周囲の人間から愛されやすい人柄をしています。本人は6つ子のルックス担当を自称していますが一松には「あざといだけで自分たちと変わらない」と切り捨てられています。コミュ力が高いため6つ子の中で最もリア充に近い位置にいますが、それゆえに兄たちに足を引っ張られることも多く童貞も卒業できないとされています。

チョロ松は松野家の三男です。6つ子の中のツッコミ役でありボケキャラが多い6つ子とのやり取りでは常に忙しそうにしています。真面目そうな見た目に反してオタク気質かつ自意識過剰な人柄をしており、他の兄弟とは違うという思想を強く持っている一面もあります。オタクとしてはアイドル・橋本にゃーを熱心に推しているドルオタで、コミケに参加したり私物のフィギュアを持っているなどアニオタでもあります。

十四松は松野家の五男です。6つ子のテンションとフィジカルを担当しており明るい狂人と称されるほど元気がいい性格をしています。天然なのかわざとなのか分からないほど奇行な言動が多く、基本的に礼儀知らずな様子を見せていますが行動が突然でも元気よく挨拶はするという掴みどころがない一面もあります。空気を読んでいる場面はほとんどなく、イヤミからは『ルール無視の変なヤツ』と評されています。

おそ松は松野家の長男です。6つ子のリーダー的存在で言い出しっぺを担当していますが、一方で計画性は全くなくいい加減で雑な性格をしています。兄弟に対して遠慮がなく無職でもパチンコに行くようなバカでクズな人柄をしていますが、思いやりを忘れない一面もあり兄弟の変化にいち早く気付くなどリーダーらしい活躍を披露することもあります。

カラ松は松野家の次男です。公式からイタイと表現されるほど稀代なナルシストで中二病をこじらせています。何でもないセリフをポエムのように語り頭の中で女のファンを妄想するほど自分に酔いしれていますが、一方でガラスハートの持ち主でありハロワで係官に机を叩かれた時は萎縮していました。兄弟から鬱陶しいように扱われることが多いですが、カラ松から兄弟を罵ることは少なく酔いつぶれた一松を背負って帰るなど兄弟思いな性質が垣間見えます。

一松は松野家の四男です。マイペースな皮肉屋で毒を吐くことに定評があります。卑屈で闇の雰囲気を漂わせたネガティブ思考の持ち主で、兄弟たちからは上司とか殺しちゃいそうとまで評されています。一方で飛び回る十四松にプロレス技をかけたりキレた時は麻雀の卓返しをするほど暴れるという子どもっぽい一面があり兄弟の中で最もギャップがある人物とも言えます。

普段の一松は半目で猫背、話す時もボソボソと喋るといった陰鬱とした雰囲気が漂っています。しかし、兄弟の悪ノリにはしっかり付き合っていたり実は猫が大好きというギャップがあり、そういった要素が一松の魅力に繋がりファンから絶大な人気を集めています。1度一松に魅力を感じてしまえば、それまで悪印象だったゲス顔や変わり者な言動もつい癖になってしまうと言われています。

おそ松さんはアニメが放送されていた当時社会現象を巻き起こすほどの人気を博しており、『おそ松さん女子』という単語が流行するほど女性ファンを獲得したことで話題になりました。登場キャラクターにイケメンがいるわけではないのに女性ファンが多くついたことには明確な理由があり、その部分こそが本作の魅力と言えるでしょう。ここではおそ松さんが好まれた理由や魅力についてまとめていきます。

1つ目の理由は登場キャラである6つ子の強烈な個性です。おそ松さんはシュールからブラックまで様々なギャグエピソードが描かれていますが、それらを最大の魅力に仕立て上げている要素が6つ子それぞれの個性と言えます。そっくりな見た目に反して異なるイメージカラーが付けられていたり性格がまるで違ったりと、初めて本作を見た人でもすぐに判別ができるほどの個性が描かれており、個性と個性がぶつかり合うような物語構成は他のアニメ作品にはない魅力があります。

2つ目の理由はギャグセンスです。原作者の赤塚不二夫先生はギャグ漫画の大御所として有名であり、本作のギャグコメディ描写はそれを完全再現しています。実際に第1話が公開された時は攻めすぎているパロディネタにファンから「大丈夫か？」と心配の声が寄せられていました。アニメの構成も2～7本のショートアニメを連続で公開する形式で作られているため、無駄な尺稼ぎもなくテンポよく見られるところも評価されています。

3つ目の理由は出演している声優が有名であることです。6つ子の役に当てられた声優は全員男性であり、『コードギアス』の枢木スザク役を務めた櫻井孝宏や『進撃の巨人』のリヴァイ役を担当した神谷浩史など、1人ひとりが数多の作品で主演を経験してきた有名声優でとても魅力的です。他作品でイケメンなキャラを担当していることからその声優を追いかけている女性ファンは多く、声優きっかけで本作を初めて知ったという人も少なくありません。

おそ松さん作中では常に6つ子全員が登場しているわけではなく、エピソードによって登場する兄弟やサブキャラクターが異なります。そのため、ファンの間では特定の兄弟の組み合わせが好きといった意見が寄せられるようになり、キャラクター個人ではなくコンビによる人気も注目されるようになりました。ここではおそ松さんにおける人気の組み合わせを紹介していきます。

パーカー松は長男のおそ松と四男の一松のコンビ名です。名前の由来はPVなどでスーツ以外の服としてパーカーを着ていることが多いことから来ています。自己中心的なおそ松と自己評価が低い一松のコンビで、弟にかまってほしいおそ松と一松の実は寂しがり屋な性格がかみ合い兄弟仲が良好なようです。実際に一松は兄弟を「クソ松」「シコ野郎」と呼んでいるのに対し、おそ松にだけは「兄さん」と付けて呼んでおり慕っている様子が窺えます。

速度松は長男のおそ松と三男のチョロ松のコンビ名です。名前の由来は2人の名前が素早さの形容（『遅い』と『チョロチョロ素早い』）に使える言葉であることから来ています。ボケ担当のおそ松と常識人ポジションのチョロ松による凹凸コンビで、第3話の銭湯クイズではこの2人のやり取りがメインに描かれていました。真逆な性格であるがゆえに意見が対立することも多いですが、何だかんだ言いつつチョロ松はおそ松をリーダーとして頼りにしている節があります。

材木松は次男のカラ松と末っ子のトド松のコンビ名です。名前の由来は2人の名前が『唐松』と『椴松』という木材に使われる樹木の名前にちなんでいるところから取られており、6つ子の中で扱いが不憫であることから一部のファンからは『不憫松』とも言われています。第2話にて2人が釣り堀で釣りをするシーンが描かれえると、ナルシストを通り越してサイコパスなカラ松に末っ子のトド松が呆れながらツッコミを入れるやり取りが展開され、その後も定番のやり取りとして定着しました。

長兄松は長男のおそ松と次男のカラ松のコンビ名です。名前の由来は6つ子の中で長男と次男であるところから来ています。コンビ名が定着するほどの人気があるのに反し、本編中で描かれた2人だけのやり取りはほとんどありません。しかし、有志のファンが作成した『隣同士に並んでいるコンビの集計』の動画では長兄松が総合1位を獲得しており、プロデューサーインタビューではおそ松と対等でいられるのはカラ松だけと回答されています。

桜餅松は三男のチョロ松と末っ子のトド松のコンビ名です。名前の由来はパーカーの色が緑とピンク色で桜餅を想起させるからで、アニメ放送前のPVでお互いにスマホとノートパソコンを使っていたことから『サイバー松』という別称も付けられています。トド松はチョロ松のことを兄として頼りにしているように見えますが、普段は「ダサいお洒落してくるよ」とセンスの面で見下す発言が多く使い勝手のいい兄貴として扱っているように見えます。

色松は次男のカラ松と四男の一松のコンビ名です。名前の由来は2人の名前から『松』を省いて並べると『カラ・一』となり『カラー』と見えることから付けられました。おそ松曰く「カラ松にいじられた時の一松はヤバイ」とされており実際に一松からカラ松に対する当たりは飛び抜けて強いです。一方で一松が居酒屋で酔いつぶれた時はカラ松が背負って家まで帰る様子が描かれており、一概に仲が悪いとも言えない関係性が魅力的です。

数字松は四男の一松と五男の十四松のコンビ名です。名前の由来は2人の名前が『1』と『14』と数字で表せられるところから来ており、一部のファンからは『一』と『十』がマイナスとプラスに見えることから『電池松』と呼ばれています。卑屈でネガティブな一松と狂人なまでにポジティブな十四松は正反対な性格をしていますが、ローテンションな一松に十四松が乗っかることで意外に良好な関係性を築いています。

上述したようにおそ松さんの人気の理由には人気声優が起用されていることが大きく影響しています。実際におそ松さんの6つ子を担当した声優は数多くの作品に出演している大御所揃いで、たとえ声優を知らない人でもキャラクターの名前を聞けば「その人か」と腑に落ちるような声優ばかりです。ここではおそ松さんの6つ子を担当した人気声優をそれぞれ紹介していきます。

おそ松を演じた声優は櫻井孝宏（さくらいたかひろ）さんです。小学生の頃に偶然視聴した大山のぶ代のインタビュー番組から衝撃を受け、高校卒業後に81演技研究所を卒業して声優デビューを果たしました。2005年に『ファイナルファンタジー7アドベントチルドレン』の主人公・クラウドを担当したことで海外からの注目を集め、2012年には声優アワード海外ファン賞を受賞しました。

カラ松を演じた声優は中村悠一（なかむらゆういち）さんです。高校卒業後に上京して代々木アニメーション学院に入学し、寮生活をしながら声優デビューを果たしています。落ち着いた声質が魅力であることからナレーションとしての実績も豊富で、ラジオのパーソナリティや洋画の吹き替え、YouTubeでのゲーム活動などアニメ声優以外にも様々な分野で活躍しています。

チョロ松を演じた声優は神谷浩史（かみやひろし）さんです。高校生の頃に友人が作った演劇部に参加した際に大会で個人演技賞を受賞するという才能を発揮し、その後声優養成所と知らずに青二塾に入ったというエピソードを持っています。声優アワードではサブキャラクター男優賞、主演男優賞、最多得票賞など毎年のように賞を受賞しており、『ONE PIECE』ではモブキャラクター・海賊Aからトラファルガー・ローに昇格した声優としてファンに知られています。

一松を演じた声優は福山潤（ふくやまじゅん）さんです。青二塾大阪校13期1組を卒業して声優デビューを果たしており、ぷろだくしょんバオバブ、アクセルワンを経てBLACK SHIPを立ち上げました。2007年に開催された初代声優アワードでは主演男優賞を受賞、アニメージュ第38回アニメグランプリ声優部門にて3度のグランプリを受賞するなど声優として高く評価されており、2017年には歌手として初ライブを開催しました。

十四松を演じた声優は小野大輔（おのだいすけ）さんです。ラジオ番組制作を志していた頃にスタッフ不足が理由で出演者側になりましたが、その際に演技の楽しさに目覚め以降声優を目指すようになったという異色な経歴の持ち主です。2005年にアニメ『ARIA』にて国崎住人を担当したことで注目を集めるようになり、声優アワードにてサブキャラクター男優賞、主演男優賞を受賞しました。

トド松を演じた声優は入野自由（いりのみゆ）さんです。劇団四季の舞台を見たことをきっかけに劇団ひまわりに入団し、俳優活動を続ける内に声優としての才能を見抜かれ1995年に声優デビューを果たしました。2001年公開の映画『千と千尋の神隠し』ではハクを演じたことで飛躍的に知名度を上げ、その後も『キングダムハーツ』のソラ、『アイシールド21』の小早川瀬那など数々の作品で主演を務めています。

これまでおそ松さんに登場するキャラクターの中で人気があるキャラクターや作品が好まれている理由などについてまとめてきましたが、実際におそ松さんを視聴したファンは登場キャラクターに対してどのような印象を抱いているのでしょうか。ここではおそ松さんに登場するキャラクターの評判や人気について、SNSへ投稿されているコメントを実際に参照することでリアルな声を明らかにしていきます。

おそ松さんの登場キャラクターの人気を調べてみると6つ子それぞれの人気が高いようで、個性豊かな6つ子の中で最も好きな兄弟について語るコメントが多く投稿されていました。本作品の中で登場回数が多くそれぞれが主人公的立ち位置にいることから、やはり6つ子に強い愛着を持っている人が多くいるようです。また、好きになったキャラクターが同じだとしても人によって理由は様々であり、本作にて6つ子の様々な顔や人柄が描かれていることが窺えます。

キャラクター個人ではなく特定のコンビが好きというコメントも多く寄せられていました。6つ子の組み合わせが変わるだけでコメディの系統が変わるところが本作の魅力であり、まさかの組み合わせで意気投合していたり、逆に思いもしなかった展開に発展するなどコンビが披露したエピソードはどれも奇想天外でファンに衝撃と新鮮な面白さを与えているそうです。

豪華声優がキャスティングされていることが本作の魅力と上述しましたが、一方で声優に興味を持っていなかった人が本作を理由に声優にハマったというケースもあるそうです。6つ子を担当している声優は経験豊富な役者ばかりであり、作中でも奇抜なギャグを更に加速させるかのごとく秀逸な演技力を披露していました。実際の演技に魅了され声優に初めて興味を持ったというファンも少なくないのかもしれません。

おそ松さんに登場するキャラクターの中で6つ子は圧倒的な人気があり、その中で最も人気があったのは一松でした。おそ松さんの人気キャラクターについてはネット上で意見が衝突することもありますが、それだけ本作が多くのファンに愛されており登場キャラクターそれぞれの人気も高いことが窺えるでしょう。もしもおそ松さんを1度も視聴したことがないという人は、ぜひ本編にて6つ子の面白可笑しい生活をチェックしてみてください。