【ワンピース】エネル顔とは？元ネタのシーンや同じ表情を見せたキャラまとめ

ワンピースエピソード・空島編に登場した、神と呼ばれ人々に裁きを下す雷の化身・エネル。エネルは過去、地上から空島へやってきた黄金都市・シャンドラの鐘を手に入れた後、スカイピア全土を消滅させ、空飛ぶ方舟「マクシム」を使い「限りない大地（フェアリーバース）」へ移り住み、神の国を建国しようと画策していました。

ワンピースは、週刊少年ジャンプにて連載中の国民的人気漫画です。累計発行部数は4億9000万部を超える等ギネス世界記録にも登録されています。現在刊行は102巻まで発売されており、長く世代を超えて愛されています。その人気は国内に留まらず海外からの人気も高く、2022年にはハリウッドで実写版のワンピース映画が作成される事が発表される等、世界中から注目を集めています。

世は大航海時代、海賊王の残した「ワンピース（ひとつなぎの大秘宝）」を手に入れる為、多くの海賊が宝や夢、名声を求めて海に繰り出していました。主人公・ルフィも海賊王になる夢を抱き、故郷から大海原へ冒険の旅に出かけます。悪魔の実を食べた事でゴム人間となり、途中で出会う強敵達を次々に撃破していくうち、世界政府から目を付けられ、現在では15億ベリーの賞金首となりました。今後、世界を揺るがす大きな戦いに麦わらの一味は巻き込まれていきます。

エネル顔とは、ワンピース「空島編」に登場するボス・エネルの驚愕した表情の事を指します。また、エネル顔から派生した別のキャラクターが同様の表情で驚愕する顔芸の事を言います。ここではエネル顔についてや、元ネタのシーンについて詳しく紹介していきます。

ワンピース「空島編」にて、エネルが見せた驚愕の表情、通称「エネル顔」。1ページに大きく描かれたその表情は目を大きく見開き、顎が外れそうな程大きく口が開き、鼻水を垂らしている様な表情です。驚きと絶望、焦り…等、様々なエネルの感情が読み取れ、当時は面白いと話題になりました。

「エネル顔」の元ネタシーンは、ワンピース「空島編」30巻、279話の出来事です。後述する理由によって、エネルは「エネル顔」を披露しましたが、その後、衝撃を受けた際にする「エネル顔」は様々なキャラクターに受け継がれていく事になります。

エネルが何故「エネル顔」に至ったのか、それはルフィに自身の雷の力が全く通用しなかったからです。「ゴロゴロの実」の雷能力によって圧倒的強さで空島に君臨し、ロビンやゾロ、ガンフォールやワイパーも雷の力で撃破したエネルでしたが、ゴム人間であるルフィは絶縁体であり、雷を通さなかった事がエネルに衝撃を与え、「エネル顔」披露となった次第です。空島には「ゴムの木」が存在しない為、絶縁体である「ゴム」の存在をエネルは知らなかった事も、驚愕に拍車をかけた事でしょう。

ワンピース「空島編」でエネルが見せた、あまりの驚きや衝撃を受けた際に披露される「エネル顔」。このエネル顔は、物語が進むにつれ、様々なキャラクターに受け継がれていきました。エネル顔を披露したキャラクターのシーンを詳しく紹介していきます。

ワンピース「スリラーバーク」編にて、王下七武海の一角・ゲッコーモリアに影を奪われた麦わらの一味は、影を取り戻す為に「スリラーバーク」に乗り込みます。そこで遭遇したモリアの部下・ペローナのホロホロの実の能力でネガティブ思考にさせられたゾロやサンジ、フランキーが戦意喪失させられましたが、ウソップだけは立ち上がり戦闘続行していました。驚きを隠せないペローナに対し、ウソップは「俺は元からネガティブだ」と叫びます。ペローナはここで「エネル顔」を披露し驚愕していました。

ワンピース「魚人島」にて、ルフィは魚人島の人魚姫、しらほし姫と出会います。しらほし姫は海賊・バンダーデッケン9世の求婚から逃れるために10年間幽閉されており、母親の墓参りにも行けない事を知ったルフィは、しらほし姫をペットの大鮫の口の中に隠し、外に連れ出しました。王妃の墓についたルフィはそこで2年ぶりにジンベエに会いますが、ジンベエはルフィと挨拶した後、幽閉されている筈のしらほし姫が居る事に驚愕し「エネル顔」を披露しています。

ワンピース「ドレスローザ編」にて、亡き兄の形見である「メラメラの実」がコロシアムの優勝賞品にされている事を知ったルフィはコロシアムに飛び入り参加します。強敵を撃破し決勝戦へと進出したルフィは、ベラミーとバルトロメオにコロシアムの出口を訪ねている途中、謎の男に出会います。その謎の男の顔を見たルフィは驚愕し1ページ丸々エネル顔を披露しました。その男こそ、生き別れたもう一人の兄だったのです。

ワンピース「万国編」にてヴィンスモークとビッグマム海賊団の政略結婚に巻き込まれたサンジは、婚約者であるシャーロット・プリンに夜食を持っていこうと庭からシャーロットの部屋を覗き込んだ際に、シャーロットの本性を知ってしまいます。プリンはサンジの姉にヴィンスモーク皆殺し計画を教えながら、「こんな顔をするかしら」とサンジのリアクションを予想します。その一つに目玉と舌を飛び出させた「エネル顔」があり、盛大に驚いた時の表情としてエネル顔が使われていました。

ワンピース「ワノ国編」にて、疫災のクイーンがババヌキから最近困っている事ランキングを聞いた際にエネル顔になりました。その内容とは、麦わらのルフィが逃走中である事、海楼石の手錠が盗難された事、ユースタス・キッドが逃亡中…。エネル顔になるのも分かる異常事態です。

エネルが披露した、ゴム人間のルフィに雷が効かない出来事に驚きと衝撃を表す顔芸「エネル顔」。物語が進むにつれ、様々なキャラクターに受け継がれ、面白くシュールな笑いが起こる事から読者人気も高いこの顔芸。この人気から遂には企業とのコラボや食玩グッズも販売される事になりました。

2014年の12月にバンダイから「超びっくりスイング」が発売されました。この商品はガチャポンで、ワンピースキャラクターの印象的な「エネル顔」のシーンを切り取ったシュールな商品となっています。キャラの種類は、本家エネルは勿論の事、ルフィ、ペローナ、ウソップ、チョッパー等お馴染みのキャラクターが勢ぞろいしています。

2019年1月からバンダイキャンディから「ワンピーススパイシーD・スナック」が発売されました。’’片手で食べられる’’がコンセプトの大人向けホットチリ味のスナック菓子です。パッケージのデザインはもちろん、「エネル顔」。そしておまけとしてエネル顔がデザインされたクリップが付いています。全種書下ろしイラストになっており、本誌では登場していないキャラのエネル顔が見れるという事もあり注目を集めました。

漫画ワンピースの連載1000話記念の際、いらすとやはワンピースとコラボしています。そしてその記念すべきコラボイラストも、もちろんエネル顔をしたエネルとなっています。このエネル顔が与えた影響は大きく、様々な企業とコラボしたりグッズまで販売される等、読者の反響が大きかったようです。

ワンピース「空島編」に登場したエネル。エネルはシャンドラの鐘を手に入れ、空島を消滅させ神の楽園を作ろうと画策していました。エネルは目的を果たす事が出来たのでしょうか？エネルの最後や、エネルのその後について紹介していきます。

エネルは空島を消滅させ、方舟「マントル」で限りない大地（リヴァースマウンテン）へ神の楽園を作ろうとしていましたが、麦わらの一味に阻止されます。ルフィのゴム人間体質により、自身の攻撃の要である雷の能力が無効だったという事もあり、最後はルフィの「ゴムゴムの黄金回転弾」を受け重傷を負い敗北、マクシムと共に海雲へ落下していきました。

ルフィから受けたゴムゴムの能力により重症を負ったエネルでしたが、その日の夜には意識を取り戻し、自身の雷の力によってマクシムを再稼働させて人知れず「限りない大地（月）」へ向かった描写がされています。その後の単行本の表紙連載では、到達した月での冒険の末、ロボット軍団を手中に収め、エネル軍団を率いる様子が描かれています。

現在、エネルは表紙連載にて限りない大地へ到着し、エネルの国家を築いているものと思われます。自身を神と考え、空に住むのに相応いと考えているエネル。最新話ではワノ国とエネルの共通点が多く見られる事から、再登場するのではないか？と噂されましたが、現時点ではエネルの再登場はありませんでした。今後エネルが再登場するとすればその強さから再びルフィ達の行く手を阻む脅威となる事は想像に難くありません。

様々な反響を呼んだ、エネル顔。企業とコラボする等人気が高い事が窺えますが、ここでエネル顔の世間での評判や人気を紹介していきます。

とても自然に「エネル顔」という慣用句を使っている読者の方も多いです。驚き衝撃を受けた様子を一言「エネル顔」と言えば通じる世界なのも、ワンピースというコンテンツの大きさを実感します。

本家エネル以外のキャラクターがエネル顔を披露する事もあり、次はどのキャラクターがエネル顔を披露するのか、そんな楽しい予想をしている読者も多かったです。ジンベエは渋い大人の魚人のイメージなので、そんなキャラがエネル顔をするのは確かに意外かもしれません。

エネル顔をするキャラクターが普段中々見ないようなシュールな顔になるのが純粋に面白いという意見もありました。

ワンピース「空島編」で登場したエネル。彼のゴロゴロの実による圧倒的な雷の力や、見聞色の覇気等、今までにない程麦わらの一味を脅かす存在として描かれました。そんなエネル自身も、雷の能力に弱点がある等思いもよらなかったでしょう。ルフィという、ゴム人間が現れるまでは…。神であるエネルの驚愕と衝撃の表情のシュールさが面白いと話題のエネル顔でした。