【このすば】バニルの強さやモテる理由とは？正体や素顔についても解説

謎のモンスター出没を受けて調査を依頼されたカズマ一行はモンスターが発生しているダンジョンに向かうことになり、そこで仮面をかぶった悪魔のバニルと遭遇し彼の人柄と能力にかき乱されました。ここではバニルのプロフィールをまとめ、このすばの作品概要とあらすじについてまとめていきます。

バニルは見通す悪魔の異名を持つ地獄の公爵であり正真正銘の大悪魔です。目元から額を隠す白黒の仮面とタキシード姿が特徴的で、自ら「魔王より強いかもしれないバニルさん」と称しています。悪魔は本来悪感情全般を糧にする生物で人をからかうことを生きがいにしていますが、バニルはその源泉となる人間を貴重に扱う部分があり時に人助けをすることもあります。

このすばこと『この素晴らしい世界に祝福を！』は暁なつめによって角川スニーカー文庫に連載されていた小説作品です。異世界ファンタジーとギャグコメディを掛け合わせた奇天烈な作品として話題を呼び、2021年11月時点でシリーズ累計発行部数1000万部を突破しています。2014年からは漫画化、2016年にはテレビアニメ化とメディアミックスが展開されており様々な媒体で親しまれています。

事故で命を落としてしまった佐藤和真は天界の女神に異世界への転移を持ち掛けられ、望むものを1つだけ持っていけると言われます。そこで小馬鹿にされた腹いせにカズマはアクアを持っていくものとして指定すると、彼女を巻き込んで異世界・アクセルの街へ降り立ちます。そこで冒険者となったカズマは爆裂魔法を1発撃つと動けなくなるめぐみんと変態クルセイダーのダクネスを仲間に迎えて、彼女らの問題行動に振り回される日々を送ることになります。

バニルは魔王より強いかもしれない悪魔を自称していますが、このすば作中では厄介な能力を披露しその実力を見せつけました。また、読者からは仮面によって隠されている素顔やその正体に注目が集まり当時は様々な考察が寄せられていました。ここではこのすばにおけるバニルの強さ・正体や素顔についてまとめていきます。

バニルには見通す悪魔という異名がつけられていますが、彼が有している強さや能力はそれにちなんだものが揃っています。持っているスキルの中には仮面からビームを打つというユニークなものもあり、ギャグ要素も持ち合わせた隙のない技構成をしています。

異名の通りバニルは相手の行動や思考を見ることができます。未来だけでなく過去も見ることが可能で、普段は人の心を見透かしたような言動をしています。万能な能力である分、自分と互角もしくは格上の相手には通じないという弱点があり、見通す力で金稼ぎをするとしっぺ返しを食らうという反動があります。

バニルの仮面が他人にくっつくとその人の意識と身体を乗っ取ることができます。乗っ取る際はその人に激痛が与えられるとされていますが、このすば作中では苦痛を快楽に感じるダクネスに憑依したため意識を奪うのに時間がかかりました。

バニル式殺人光線とは高威力な光線を放つ技で、最も使用頻度の高い技であることから彼の代名詞的存在となっています。アンデッドを黒焦げにするほどの威力を誇り、人間であれば死に直結するとされています。なお、漫画やアニメなどではウルトラマンのワイドショットのような構えを取るという特徴があります。

バニルの仮面には残機が存在しており1度倒しても仮面がある限り復活することができます。このすば作中でもめぐみんの爆裂魔法によって倒れたように思われましたが、二代目バニルとして復活を果たし再登場しました。

仮面とタキシード姿が特徴的な男性として登場したバニルですが、彼の意識は仮面そのものに宿っています。そのため肉体にどれだけダメージを与えても仮面が無事であれば何度でも復活することができ、他人に憑依する能力も仮面が本体だからこそ使用できる能力です。なお、仮面は定期的に脱皮しており使用済みになった仮面はバニルのファンに売りつけたり、家のインテリアとして飾られています。

仮面をつけて素顔を隠しているバニルですが、このすばのスピンオフ作品ではルナにせがまれて素顔を見せる描写が描かれました。その時ルナは婚期を逃しそうな状況で焦っており、その上酔っぱらっていた状態ではありましたが悪魔でもいいから付き合いたいと明かしており、バニルが相当な美形だったことが窺えます。

バニルの正体は悪魔で人間をからかうことを生きがいにした生物として知られていますが、それに反して人間からなぜか人気が高くこのすば作中でもモテる悪魔として描かれています。ここではこのすばにおけるバニルがモテる理由やウィズたちの関係についてまとめていきます。

悪魔は悪感情を糧にしているため人々をからかうことを生きがいにしています。バニルはそれゆえに悪感情の源である人間を大事な存在と思っており、極力傷つけないように振る舞うどころか人間を魔物から守ったり、子どもの登下校を見守ったり、近所を騒がすカラスを退治したりと人助けをしています。この善意ある行動がきっかけしてバニルは子どもや主婦の間で人気があります。

サキュバスの店をアクアが襲撃した時、ピンチだったサキュバスをバニルが助けたことからバニルはサキュバスにモテるようになりました。元々魔王軍幹部のバニルはサキュバスたちにとって憧れの存在のようで、バニルのサインや脱皮した仮面はサキュバスたちに高額で売れています。

カズマたちとの戦いに敗れてしまったバニルでしたが、仮面が無事だったことから彼は生き返りウィズが営む魔道具店の店員として再登場しました。バニルにとってウィズは数少ない友人の1人で、毎度欠陥商品を仕入れて来るウィズに対してバニルがお仕置きをするのが恒例行事となっています。

このすば作中にてウィズは魔王軍の幹部として描かれていますが、2人が出会ったのはウィズがまだ人間だった頃です。当時ウィズはパーティメンバーの1人が受けてしまったベルディアの呪い・死の宣告を解呪してもらうため、バニルの元を訪ねました。

バニルがウィズの魔道具店で働いている理由は彼女と交わした契約のためです。その契約はバニルの夢『至高の悪感情を食しながら消滅したい』を果たすために協力するというものです。悪魔であるバニルは永い年月を過ごす間に破滅願望を抱くようになったとされています。

夢を叶えるためにバニルは難攻不落のダンジョンを作り上げ、最奥まで踏破出来た際に宝箱を開け、『スカ』と書かれた紙切れ1枚の中身を見て呆然とする冒険者を見たいという計画を立てています。そのダンジョン作りのために魔道具店で資金を集めているわけですが、ウィズの商才のなさに店は赤字続きとなっています。

このすばスピンオフ作品にて、バニルは突然気になる女性がいると発言しそれがルナだと明かすと、共にお酒を飲みに行くほどの仲にまで発展しました。ルナは婚期を逃しそうなことに焦っていることを明かすとバニルは「魅力的だからすぐに彼氏ができる」と励ましており、かなり良好な関係を築いています。また、バニルが唯一素顔を明かした相手でもありこのすばファンからは恋人関係ではないかと噂されています。

ゆんゆんには友達がいないところにつけ込んで彼女を友人と称し、無償で使える労働力として一方的に利用しています。ゆんゆん自身は満更でもない様子を見せており、バニルがアクセルの街で初めてできた友達として信じきっているそうです。

ここからはアニメ版このすばにてバニルの声を担当した声優についてまとめていきます。バニルはアニメ版このすばの第2シーズンから登場しており、善良な悪魔というバニルの人柄を人気声優が演じたことで話題になりました。

バニルを演じた声優は西田雅一（にしだまさかず）さんです。東京俳優生活協同組合に所属している男性声優で、大学在学中の時から声優活動を始めている経験豊富な実力者です。バリトンで爽やかな声質の持ち主で青年やミステリアスな悪役などの演技に定評があります。

バニルの強さやモテる理由についてまとめていきましたが、人を襲わない悪魔という奇妙な人柄をしているバニルのことをこのすばファンたちはどのように思っているのでしょうか？ここではこのすばファンが思うバニルの評判について、実際に寄せられているコメントを参照しバニルの人気を調査していきます。

バニルが登場した回はとても面白かったと好評で、このすば本編の面白さからバニルのことを好きになったという人が多くいました。特にダクネスに憑依した時の実質1人漫才の人気が高く、悪魔であるバニルがダクネスの性癖に翻弄される流れが評判となっていました。

悪魔という立場でありながらバニルは人間たちに紳士的に振る舞っているところを気に入っている人もいました。人を簡単に殺める殺人光線を持っておきながら茶目っ気たっぷりな願望を持っているところに、ギャップを感じて好意的に思った人はきっと多いでしょう。

このすばスピンオフ作品『この仮面の悪魔に相談を！』ではバニルが主役を務めており、その作品が面白いと評判になっていました。作中では持ち前の人柄でギャグを連発したり、ルナとの意外な関係性が描かれ素顔を明かしたりしており、ファンも満足できる内容となっているそうです。

このすばに登場するバニルの正体は仮面そのものであり、誰かに憑依したり行動を見透かすといった強力な能力を持っておきながら人助けをする悪魔でした。このすばにはギャグ要素満載のキャラクターが多く登場していますが、その中でもバニルはユニークな存在をしていると言えるでしょう。