【キングダム】王翦(おうせん)は史実でも最強?強さや死亡について考察
キングダムの作中において圧倒的な強さで戦いに勝利し続けている王翦は、キングダムに登場したキャラの中でも最強クラスの活躍を見せています。この記事では王翦の史実での活躍や、キングダム作中での強さや能力、死亡説について解説していきます。
目次
【キングダム】王翦とは?
キングダムに登場する『王翦(おうせん)』は、主人公である『信(しん)』も所属する秦の国の武将です。キングダムには紀元前5世紀頃から紀元前221年までの「春秋戦国時代」に実際に活躍した武将が作中にも登場していて、王翦も過去に活躍した武将の一人です。最初に、キングダム内で登場した王翦について簡単に紹介していきます。
王翦のプロフィール
- 名前:王翦
- 所属:秦
- 家族:王賁(息子)・王騎(親戚)
『王翦』がキングダムで初めて登場したのは19巻で、秦の大将軍『蒙驁』の副官として登場しました。アイマスクのような兜を常につけ素顔を隠しています。史実での活躍からキングダム作中では最強クラスの武将として描かれ、他の武将からの評価も高いです。しかし「自分が王になる」ために行動している危険な思想を持つ人物とされ、作中でも有能な人物を引き抜いて自身の勢力の力を伸ばそうとしています。
キングダムの概要
「キングダム」は週刊ヤングジャンプで原泰久さんによって連載されている漫画作品です。2006年から連載されていて、2022年9月時点も連載が続けられていて66巻が刊行されました。2012年・2013年・2020年・2022年に全部で4シリーズまでアニメ化されている他、実写映画や舞台化もされています。
キングダムのあらすじ
時は古代中国の春秋戦国時代末期、秦の国で暮らす戦災孤児である『信』という少年は『漂』という少年と大将軍になるために修行をしていました。漂は秦の大臣の『昌文君』に見出されて仕官をしますが、1ヶ月後に帰ってきた漂は深手を負っていてそのまま命を落としてしまいます。漂から地図と大将軍の夢を託された信は地図に描かれている場所へと向かうと、秦の王『嬴政(えいせい)』と出会い物語が動き始めました。
【キングダム】王翦は史実でも最強?活躍を紹介
王翦は史実で戦国四大名将の一人に数えられ、秦の天下統一に貢献した人物です。史実でかなりの活躍をしたため、キングダム作中では最強クラスの武将として描かれています。王翦が史実でどのような活躍をしていたのか紹介していきます。
王翦の史実①鄴攻め
「鄴(ぎょう)」とは多くの王朝の都となった中国の地名で、趙には紀元前239年に魏から割譲された地です。その3年後の紀元前236年に王翦は『桓齮(かんき)』と『楊端和(ようたんわ)』と共に軍を進め、鄴周辺にある9つの城を落としました。その後、王翦は兵糧の問題から軍功を上げていない者を国に返して軍の数を精鋭のみの5分の1とし、その5分の1の兵士だけで鄴を落としています。
王翦の史実②趙を攻めて滅亡させる
王翦は紀元前228年に趙の首府である「邯鄲(かんたん)」を陥落させ、趙の王である『幽繆王(ゆうぼくおう)』が捕らえました。王の幽繆王が捕まったため趙は滅亡しましたが、幽繆王の兄である『公子嘉(こうしか)』が逃げ延びて「代」国を作っています。この代が滅びた222年が趙の滅亡した年とする事もあります。
王翦の史実③李牧と司馬尚を排除させる
『李牧(りぼく)』は趙の大将軍で、王翦と同じく戦国四大名将の一人とされています。この時代の勢いのある秦の侵攻を何度も防ぎ、一時的に押し返した数少ない武将の一人です。『司馬尚』は229年に趙に侵攻してきた秦に李牧と共に応戦した武将です。王翦は大金を趙の奸臣である『郭開(かくかい)』と幽繆王の母である『悼倡后(とうこうしょう)』に払い、幽繆王に諫言を流させ李牧を処刑させています。この時、司馬尚は身の危険を感じて逃亡しています。
王翦の史実④李牧と司馬尚が消えた後
李牧と司馬尚の二人がいなくなった後は、『趙葱(ちょうそう)』と『顔聚(がんしゅ)』が趙の軍の指揮をとっています。しかし、3カ月後に王翦の侵攻によって多くの兵士が死亡し顔聚は逃亡、趙葱は戦死してしまう大敗をしています。
王翦の史実⑤勝てる戦しかしない王翦
キングダムは史実を元にして話やキャラを作っている事が多く、作中の「絶対に勝つ戦以外興味はない」という王翦のセリフにも史実の中に元ネタがあると言われています。元ネタがあると言われるのは、確実に勝てるように準備をしてから戦いに挑む所や戦術家として堅実なやり方を好むところ、趙攻略時の動きや確実に勝てる数の兵士を用意するところからきていると推測できます。
王翦の史実⑥燕を攻める
王翦は趙を滅ぼした後、中山に駐屯し「燕(えん)」を攻めようと準備を始めます。紀元前227年に『辛勝(しんしょう)』という武将と共に燕を攻め、易水の西で燕と代の連合軍を破っています。辛勝という武将は、秦の国の武将である『内史騰(ないしとう)』という説もあります。
王翦の史実⑦王賁と燕を攻める
王翦には『王賁(おうほん)』という子供がいて、紀元前226年に王翦は王賁と共に燕の都である「薊(けい)」に攻め込んでいます。この侵攻では燕の王族の『太子丹(たいしたん)』が率いる軍を破り、薊を陥落させました。燕の王である『燕王喜(えんおうき)』は逃亡しているので、紀元前222年までは燕は存続しています。
王翦の史実⑧病気になり辞職する
226年に燕の首都を攻略した秦は、次は「楚(そ)」を滅ぼそうと動き始めます。秦の王である『秦王政(しんおうせい)』は王翦と将軍の『李信(りしん)』に楚を滅ぼすのに必要な兵数を問い、王翦は60万・李信は20万と答えています。この答えを聞いた秦王政は李信の案を採用し、李信が軍を楚へと侵攻しました。これを聞いた王翦は病気と称して将軍を辞職して隠居してします。
王翦の史実⑨李信が破れ呼び戻される
李信は紀元前225年に楚に侵攻し始めますが、途中で反乱や奇襲を受ける等して大敗してしまいます。紀元前224年に秦王政から要請され王翦は将軍に復帰し、秦の将軍である『蒙武(もうぶ)』と共に李信を破って秦に侵攻してきた『項燕(こうえん)』を破っています。さらに紀元前223年に楚に攻め込み、楚の王である『負芻(ふすう)』を捕らえています。その後の楚は『昌平君(しょうへいくん)』が楚王と名乗りますが鎮圧され、滅ぼされています。
【キングダム】王翦の強さや死亡
キングダムに登場しているキャラの中で最強とされている王翦ですが、実際に作中での活躍はどのようになっているのでしょうか。作中で最強とされている王翦の強さを似たような立場である桓騎と比べたり、能力・活躍等を紹介していきます。
王翦の戦績
キングダムでの王翦は燕の大将軍である『オルド』の「函谷関」の侵攻を阻止して足止めしています。更にこの裏で楚の大将軍である『媧燐』が函谷関を落とすために向かっていましたが、王翦はこれを読み媧燐の侵攻も阻止しています。趙の城である鄴攻めの時は李牧と知略対決となり勝利しています。
王翦の強さを桓騎と比較
『桓騎(かんき)』とは王翦と同じで秦の将軍である『蒙驁(もうごう)』の副将だった人物です。知名度は低いですが実力は「化け物」と言われるほど高く、蒙驁が高い戦果を上げられている理由は王翦と桓騎の力があったからと言われています。公式ガイドブックに桓騎や王翦の能力が数値化されていて、能力は知力以外が互角で知力が僅かに王翦が上です。さらに桓騎には弱点があるという事が李牧によって見破られており、李牧と同レベルである王翦にもその弱点を見破れる可能性がある事も考えると王翦へと軍配が上がります。
王翦の能力を考察
多くの戦を勝利に導き、オルド・媧燐・李牧等の武将の侵攻を王翦は阻止してきました。化け物とされる桓騎よりも強い王翦ですが、その強さの秘密は何なのでしょうか。王翦の能力を解説していきます。
王翦の能力①若い武将を成長させる
王翦は若い武将の成長を読み、自分の軍略へと組み込むことがあります。朱海平原の戦いで『蒙恬(もうてん)』の能力を見抜き、将軍を任せ戦況を立て直しています。更にそれだけではなく、苦戦をしている『王賁』や『信』の軍にあえて援軍を送らない事で成長を促しました。
王翦の能力②知略と軍略がすごい
王翦の軍略・知略はキングダムに登場する多くのキャラから高い評価を得ています。さらに作中では、秦の六将に「軍略の才」だけで割り込める逸材とされ戦での自軍の劣勢を何度もひっくり返しています。「山陽の戦い」では魏軍の将軍で歴戦の将である『廉頗(れんば)』が王翦の策に引っかかっています。
王翦のキングダムでの最後は?死亡する?
キングダムの単行本66巻時点では王翦はまだ死亡していません。キングダムは史実にかなり近く進行しているため、史実通りに進行するとしても王翦は生没年不詳となっています。ただし王翦は紀元前222年までは活躍していた記録があるのでそこまでは死亡する可能性はかなり低く、死亡するとしても病死の可能性が高いです。
【キングダム】王翦の声優
キングダムのアニメの放送は2022年までに全部で第4シリーズまで放送されました。第2012年から始まった第1シリーズは38話が放送され、次の年の2013年から第2シリーズが39話放送されこのシリーズから王翦が登場しました。アニメでの王翦の役を務めた声優を紹介していきます。
王翦の声優は「堀内賢雄」
キングダムで王翦の声を務めているのは、声優の『堀内賢雄』さんです。かなりベテランの声優で知っている方も多いかもしれませんが、あまり声優の事を詳しくない方のためにプロフィール等を紹介していきます。
堀内賢雄のプロフィール
- 本名:堀内賢雄
- 生年月日:1957年7月30日
- 出身:静岡県御殿場市
- 血液型:B型
- 職業:声優・ナレーター
- 事務所:ケンユウオフィス
- 配偶者:夏坂ちひろ
『堀内賢雄(ほりうちけんゆう)』さんは元々はDJになる事を目指していて、飛び込みのDJや司会の仕事をしていました。その後興味をひかれて「オフィス央」へと所属しています。声優としてデビューしたのは1983年で、「アンドロメロス」という特撮番組の『アンドロウルフ』役です。2002年に独立し「ケンユウオフィス」を設立して、代表取締役へと就任しています。
堀内賢雄の主な出演作品
堀内賢雄さんの主な出演作品は「機動戦士ガンダムダブルZZ」『マシュマー・セロ』、「ふしぎの海のナディア」『サンソン』、「ポケットモンスター」『オーキド博士(2018年-2022年)』『ナリヤ・オーキド』『ナレーション』『サトシのウオノラゴン』等です。本人公認で『ブラッド・ピット』の吹き替えを担当する等多くの俳優の吹き替えも担当しています。
【キングダム】王翦に対する世間での評判や人気
キングダム作中では最強の武将として活躍している王翦ですが、2020年に行われた人気投票では18位とそこまで順位は高くありませんでした。しかし、史実から王翦の活躍はこれからであり、まだ人気が上昇する可能性も高いです。
キングダム主人公である信は物語途中から『李信』と名乗っています。史実の李信は楚を20万で攻めて失敗した武将で、失敗した後に王翦が60万の兵士を指揮して楚へと攻め込んでいます。キングダムは史実の展開通りに話を進めている事も多いですがオリジナル展開を入れる事もあります。楚を攻める際に史実通りに動くのか漫画をオリジナルを挟むのか予想は立てづらく、楚の侵攻時に王翦と信がどう動くのかが楽しみだという声も出ています。
王翦のセリフの中にファンから名言と言われているセリフはいくつか存在します。その中で一番人気や引用等されているのは、「絶対に勝つ戦以外興味はない」というセリフでしょう。王翦の名言で検索するとほとんどがこのセリフでヒットし、このセリフにリアルの状況を重ねて同意してるファンも多いです。
【キングダム】王翦は史実でも最強だった
この記事ではキングダムで活躍をしている王翦について作中や史実での活躍を紹介してきました。史実での活躍は非常に目覚ましく春秋戦国時代最強クラスの武将として知られています。元ネタである史実での活躍があるからこそ、キングダム作中でも最強クラスの武将としていて君臨しているのではないかと言われています。
この記事のライター
kaewru
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