【キングダム】王騎の名言まとめ!心に響くセリフからかっこいいシーンまで
王騎は、キングダムで数多くの名言や名セリフ、名シーンを遺しています。彼は、物語序盤に命を落としますが、なぜ話が展開した今でも読者から高い支持を得ているのでしょうか?今回、王騎の名言が読者に与えた影響を解説し、高い人気を誇る訳を作中の描写を基に考察してゆきます。
王騎とは?
他国に秦の怪鳥と恐れられた秦国の六大将軍の一人です。彼は、戦神(いくさがみ)と称えられ、偉大な王として一時代を築いた昭王の中華統一という夢に共鳴していました。昭王の曽孫である第三十一代秦王、嬴政は、昭王と同様に中華統一を望み、その姿が、王騎にかつての昭王を彷彿させていました。王騎は、彼に協力することを決意し、第一線に返り咲きます。しかし、趙国の三大天、龐煖との一騎打ちにて戦死し、果たされなかった思いが、信に継承されます。
王騎のプロフィール
王騎(おうき)は分厚い唇と三つに分かれた顎髭が特徴的なキャラクターです。作中での年齢は不明ですが、ネット上では40~50代ではないかと考察されています。巨体で力も強く、大きな矛を軽々と振るうことができます。また、大局的な視点も兼ね備えており、多くの兵たちに慕われています。
キングダムの概要
「キングダム」は、原 泰久さんによるアクション漫画です。2006年から現在にかけて「週刊ヤングジャンプ」にて連載されています。過激な描写や思いもよらない展開が特徴の作品です。主人公の信が、戦を通じ仲間との絆を育んだり、物事の善悪について自問自答する描写なども見どころとなっています。壮大なアクションが話題を呼び、実写映画化が実現しています。作中では王騎にかかわらず沢山のかっこいい名言や名セリフが存在します。
キングダムのあらすじ
戦争孤児である信(しん)は、相棒の漂(ひょう)と共に里典の下、奴隷として働き、将来、力をつけ、天下の大将軍になる夢を抱きながら日々を過ごしていました。ある日、そんな二人の前に王宮の文官の昌文君(しょうぶんくん)が現れ、漂に王宮に仕えるよう申し出ます。最強な大将軍になるという大望を持つ二人は、歴史に名を刻むための一歩になると王宮行きを決断し、信もそれを心から応援していました。しかし、政(せい)の影武者となった漂は、命を落とし、信は、復讐に燃える中で政と出会います。
王騎の名言や名セリフ・名シーン
これから王騎の遺した名言や名セリフ、名シーンを紹介します。彼が遺したかっこいい言葉や場面には、人生において本質的な部分をつく内容となっているものが存在します。また、彼がミステリアスな魅力を与えるきっかけとなる一言も紹介します。
王騎の名言①「どこへ行くのォ…」
あれあれェ~!?どこへ行くのォ昌文君ン?
宴は城で始まったばかりでしょォォ?出典: osablog.net
成蟜が政に対し起こした反乱で政に仕える昌文君と出くわした際、王騎が放った名セリフです。成蟜に呂不韋と私利私欲が入り乱れる混沌とした状態の王宮で、政達にとって王騎の存在は敵か味方か分からないものでした。この戦いで彼は昌文君達の道を塞ぎ、邪魔をしています。実際、王騎は昌文君を昭王に共に仕えた者として気骨のある武人と評価し、昌文君と刃を交える事を楽しんでいました。
王騎の名言②「共に中華を…」
共に中華を目指しましょう 大王
信が秦国の一員として加わった趙との初戦で、政が王騎へ自分の夢について語るかっこいい名シーンがあります。それは、中華を統一し法で国を治め、民を幸せにするというものでした。王騎は、夢を語る政の姿をかつて仕えた昭王に重ね、心を強く打たれます。その夢に共鳴した彼は、政に向けて上記のように協力の姿勢を示し、この戦いで大将を務めることを了承します。政が、王騎の協力を初めて得て、それが後に物語を大きく左右することになった彼の名言です。
王騎の名言③「いよいよ最後の…」
いよいよ最後の一つですね
昭王の娘であり、六大将軍の一人であった摎(きょう)に向けられた言葉です。彼女は、王騎と結婚の約束を交わしていた間柄でした。摎は、彼に自分がもし百の城を落とすことが出来たなら結婚してほしいと子供ながらに話していました。その後大人になった彼女は徐々に頭角を現し、六大将軍の座まで上り詰めていました。そして王騎は、摎との会話の中でこう呟き、かつての彼女の夢を忘れることなく記憶しているという粋な一面を見せています。
王騎の名言④「天下の大将軍…」
天下の大将軍ですよ
政が実権を握った初めての趙国戦において交わされる名シーンです。このセリフは王騎の名言の中でもファンの間で度々語られる特に有名なものです。両国の戦争も佳境を迎え、王騎と龐煖(ほうけん)が刃を交え壮絶な一騎打ちを繰り広げていましたが、信や周囲の者はその戦いに圧倒されてしまいます。
両国の兵士達は、互いに大将の勝利を願い戦いますが、その壮絶な一騎打ちに秘密裏に背後から加勢した中華十弓の魏加は、王騎に一矢報いる弓矢を放ちます。龐煖は、矢に気を取られた王騎に一太刀で致命傷を負わせます。その傷を負ってもなお計り知れない力を示す王騎に対し、龐煖は彼の底力がどこからくるのか理解できません。瀕死の王騎が、龐煖を怪力で追い詰めるというかっこいい名シーンです。
王騎の名言⑤「素質はありますよ…」
素質はありますよ、信
秦軍は、敗れた王騎を一先ず安全な場所へと移動させます。兵士達は、彼に待ち受ける死を察し、悲しみに暮れてしまいます。王騎は、軍の今後の一切の指揮を騰(とう)に委ね、更にこれから秦の顔として国を背負う器である蒙武(もうぶ)にもっと成長するよう声を掛けます。そして最後に王騎は、信に向け修行をつけられないが自身で成長してゆくよう伝え、自分の使う巨大な矛を彼に授けるのでした。大将軍の未来への思いが継承される名シーンです。
王騎の名言⑥「将軍の見る景色…」
理解したらゆっくり目を開き、目にするものをよォく見てみなさい。敵の群を、敵の顔を、そして味方の顔を、天と地を。これが将軍の見る景色です
秦軍は、龐煖に敗北を喫した王騎の安全を確保するため未だ熱を帯びる戦場を駆け巡ります。信は、王騎のみ乗りこなすことの出来る馬・凰(おう)に彼と共に跨がり、一目散に安全な場所へと向かいます。そんな状況でも王騎には将軍として”見える世界”がありました。
彼は、信に普段自分のような将軍が操る馬に跨っていることを強く理解させ、目を閉じ深呼吸をするよう促します。そして王騎は、彼に味方や敵の顔、空に大地とそこから見える全てのものが特別に映ることを伝えます。その景色を目にした信が全身に力がみなぎるのを感じるというかっこいい名シーンです。
王騎の名言⑦「ンフフフフお見事です…」
ンフフフフお見事です 誰か知りませんが完全にしてやられましたよォ
王騎と龐煖が壮絶な打ち合いを繰り広げる中、信も負けじと戦い続けていました。王騎が龐煖を追いやる一方で、秦軍の予想しない非常事態が起きてしまいます。激しい地鳴りは徐々に強さを増し、気付くと王騎軍は趙軍に囲まれ、逃げ場の無い”死地”へと一気に追いやられてしまいます。知将と謳われる王騎がしてやられるこの状況を可能にしたのは、趙軍三大天の一人、李牧でした。この事態を前にしても王騎は、笑みを浮かべ勇敢に立ち向かうのでした。
王騎の名言⑧「全軍…」
全軍 前進
趙との戦を前に王騎の力強い呼び掛けと、それに呼応する万の兵士の鬨(とき)と共に秦軍の士気は高まり、信達歩兵に凄まじい印象を与えています。この後、趙国との大戦を前に月を眺める王騎と、別の地より月を眺める9年前に討ち取られたはずの武神、龐煖との一戦が繰り広げられます。
王騎の名言⑨「仲間というか…」
仲間というかァ、愛人です!
信と初めてまともに接した王騎は昌文君との関係性を尋ねられ、上記のように答え彼を驚かせています。ここまで王騎将軍の心に残るかっこいい名言や名シーンを紹介してきましたが、王騎将軍の”素顔”は、その強さに似合わずお茶目な冗談を交わす一面も持ち合わせていました。
王騎の名言⑩「あなたも待ちわびた…」
あなたも待ちわびたでしょォ? 五日・・・いや 九年 さあ決着をつけるとしましょうか
昭王亡き後仕えるだけの器を持ち合わせる王と出会えていなかった王騎は、三大天となり趙国の名を背負う龐煖と再会します。9年前に戦場で顔を合わせた二人は、互いに摎を討たれた恨み、武神である自分を負かした恨み、とリベンジ心を持っていました。白熱する二人の因縁の対決がここに幕を開けました。
王騎の笑い方が独特で面白い
秦の怪鳥、秦の六大将軍の一人として圧倒的な強さで存在感を放っていた王騎ですが、冗談を言ってみせたり、特徴的な話し方や笑い方で強さとは異なる威圧感を周囲に与えていました。ここでは王騎の特殊な笑い方に着目し解説してゆきます。
王騎の独特な笑い方①ンフフフ
「ンォフゥッ」や「ンフ」、「ムフウッ」とどう表現すべきか分からない笑い方をする王騎将軍です。彼に対し周囲はぎょっとしたり、冷や汗をかく描写があります。
王騎の独特な笑い方②ココココ
これも彼がよく使う笑い方の一つです。「ンフフフ」という笑い方とは異なり、コの数が4つであったり、6つであったりと字数の幅で使い分けるバリエーションとなっています。王騎の直属の部下であった騰が、合従軍との戦の際に亡き王騎のモノマネをしながら蒙武の前に登場するというコミカルな名シーンも存在します。
王騎の独特な笑い方③ニィ
数少ない場面でのみ使われました。これは笑い声というより「ニヤリ」と笑みを浮かべた時に使われています。笑みを浮かべる表現も王騎将軍独特の書かれ方がされていて、それだけでも特別感を与えられているキャラクターということが分かります。
王騎と信の関係や矛
王騎と信の関係は、期間が短いながらも濃いものがあります。作中度々出てくる飛信隊も彼が信に授けた名前です。趙との初戦では、王騎軍の特殊百人隊として目覚ましい活躍を見せました。
王騎と信の関係
信は、王騎を目前にし、彼に修行をつけてもらえるようお願いしますが「嫌です」と一蹴され、崖下の水辺に突き落とされてしまいます。しかし、これが既に修行の始まりだったのです。その場所となるのは、秦国でも有数の無国籍地帯で戦争が盛んに行われ、王騎はその土地を治める事自体が彼の成長に繋がると悟っていました。これが信と王騎との師弟関係の始まりでした。
王騎の死後に信は矛を受け継いだ?
信は、趙国戦で命を落とした王騎より彼の最大の武器である矛を授かります。信はその矛と共に死線を越え、王騎将軍からも仲間達と共に様々なものを見て成長してゆきなさいという言葉が添えられました。大将軍王騎が、未来を担う若い芽の素質に期待を抱き、中華統一の夢を継承する名シーンです。
信が王騎の矛を使用しはじめたのはいつ?
信が王騎将軍より授かった矛を初めて使うのは、鄴(ぎょう)に攻め入る戦の時のことです。鄴を治める趙国にとって、そこは隣国との均衡を保つために非常に重要な役割を果たしていました。秦軍は、その大都市を占領する事により趙軍より優位に立つことを目論みます。矛を振り下ろし大胆に登場する信ですが、最初はその重さのせいで使いこなせず悪戦苦闘する彼の姿が描かれています。
王騎に対する世間での評判や人気
キングダムは2023年1月現在66巻が出版されていますが、16巻で王騎将軍が命を落としてから話は随分と展開しています。また、かつて少年ジャンプで連載していた鬼滅の刃の超人気キャラクターである煉獄杏寿郎との類似点が指摘されています。未だ話題に上がるほど高い人気を誇る王騎将軍の読者にもたらした影響力の強さがうかがえます。
現在、漫画66巻で趙国の王都である邯鄲を落とそうと奮闘している桓騎軍ですが、王騎将軍は、その桓騎将軍とも並列しかっこいいとの人気を博しています。
王騎将軍は、ヤングジャンプが行った第一回キングダム総選挙キャラクター人気投票で3位の信と1,500票程の差をつけ、堂々の2位にランクインしました。1位は逃したものの、男性キャラクターでは1番人気であったということになります。
王騎の名言はかっこいいものや心に響くものが多い
ここまで王騎将軍の名セリフや名シーンを紹介してきました。随分前に命を落としたものの、今もなお高い人気を誇っていて、彼の思いは多くのキャラクター達に継がれています。ミステリアスな魅力から大将軍としての男らしい魅力と作中のキャラクター、読者問わず慕われる存在となっています。信の手にはいつも王騎将軍の矛があり、命を脅かす”死地”には必ず助けになってくれています。王騎将軍を超え史上最強の将軍に上り詰めると豪語していた信ですが、尊敬する彼を超えるその日はやってくるのでしょうか。
この記事のライター
MH0105
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