【キングダム】龐煖（ほうけん）の強さは？最後は死亡するのかも調査

中国の戦国時代を舞台に時代劇を描いたキングダムには、圧倒的な武勇を持つ武将や人並み外れた知略を持つ豪傑などが数多く登場しており、その中で龐煖は武勇において最強クラスのキャラクターとして知られています。ここでは龐煖の人物像や作中での立ち位置を紹介し、キングダムの作品概要とあらすじについてまとめていきます。

龐煖（ほうけん）は趙国三大天の1人であり自らを武神と称する屈強な武将です。長いざんばら髪と大柄かつ筋肉質な身体、戦闘時に刃先が大きく反った大矛を使うのが特徴的です。キングダム作中では馬陽攻防編から登場しており、趙軍の総大将として飛信隊や王騎と対峙し秦軍を完膚なきまでに叩き潰そうとする強さを見せつけました。

趙国の将軍という肩書きを持っている龐煖ですが、普段は人里離れた山奥で修行を続けており長い間腕を磨き続けたことから人の域を超えた武勇を手に入れたとされています。あくまで自らの強さを高めることに信念を持っており、将軍として国を守るような自覚は持ち合わせていません。また、勝利のためなら味方も平然と切り捨てる冷酷な一面も見せています。

『漢書芸文志』に記されている龐煖は武将、哲学者、弁論家、軍事戦略家と様々な顔を持っており、趙の筆頭将軍として文武に優れた将軍でした。当時の龐煖はとても親しみやすい好人物という記述もあり、キングダムとは別人のような人柄をしていたと言えます。

キングダムは原泰久によって週刊ヤングジャンプに連載されている漫画作品です。古代中国の戦国時代を舞台に天下統一を果たした始皇帝とそれを支えた武将が歩んできたオリジナル戦記物語が話題を呼び、2022年9月時点で累計発行部数9200万部を超える売り上げ記録を打ち立てました。現在では原作漫画の他にもアニメや実写映画としてもファンに親しまれています。

戦災孤児の下僕としてひもじい生活を続けていた信は、同じ境遇で知り合った漂から今の生活を抜け出すために天下の大将軍になろうと誘われます。2人は日夜修行に明け暮れるようになりますが、ある日漂が秦国の大臣に才能を見出されると見事仕官を果たしました。しかし、その1ヶ月後に漂が深手を負った状態で信の元に戻ると、彼に地図と大将軍の夢を託して息を引き取りました。残された信は地図の場所を目指しますが、そこで信は後に天下統一を果たす始皇帝・政と出会うのでした。

ここからはキングダムにおける龐煖の強さや戦績についてまとめていきます。キングダムを語る上で最強クラスの武勇を持つ武将の話題は欠かせないものでしょう。龐煖はキングダム作中において最強と謳われた秦の大将軍・王騎とも渡り合った実績があり、ファンの間でも注目されています。

龐煖の強さは中国の武将たちに広く知れ渡っており、龐煖自らも「我武神龐煖也（われぶしんほうけんなり）」と語るほどそれを自負しています。彼が武神と呼ばれている根拠は、キングダム作中で描かれた活躍シーンや戦績を確認すれば一目瞭然です。

馬陽攻防戦にて趙の総大将を務めることになった龐煖は、自身が死亡してしまえば軍全体の敗北に繋がるにもかかわらず単独で六将軍の1人・摎の野営地に突撃しました。そこは敵地のど真ん中とも言える場所で数多の兵がいましたが、龐煖は摎と一騎打ちを仕掛け圧倒的な力で彼女を討ち取りました。

摎を討ち取った直後に王騎がその場へ駆けつけると、恋人を失った王騎の怒りの矛を受け止めきれず龐煖は致命傷を負ってしまい、最後は弓隊によって無数の矢を打たれて倒れました。その時点で龐煖は死んだと思われましたが、龐煖には人並み外れた生命力と回復力があり一命を取り留めていたのでした。

王騎に敗れてから9年の月日が流れると、龐煖は再び王騎と、それも因縁の地である馬陽で相まみえることになりました。9年前と同じように秦軍の野営地に単独で襲撃すると、危険を察知した羌瘣と信の2人と交戦しました。そこで羌瘣の奥義・巫舞には苦戦したものの、信の攻撃は完全に防ぎ切り彼を瀕死状態まで追い詰めました。

秦と趙による馬陽攻防戦が開幕すると、趙国三大天の1人・李牧の策略によって王騎がおびき出され龐煖との一騎打ちの展開になりました。2人の戦いは最後まで分からない熾烈なものでしたが、李牧側近の魏加の矢が王騎の背中に命中すると一瞬の隙をついて龐煖がトドメの一撃を入れ勝利しました。

燕国と趙国の戦いが勃発すると、そこで龐煖は再び李牧と共に従軍となり大将軍・劇辛との戦いを繰り広げました。戦いは李牧の策によって優勢で、劇辛はそれを見破り自ら趙軍の本陣へ突撃しましたが、そこに待ち構えていた龐煖と対峙すると龐煖は呆気なく劇辛を討ち取りました。

李牧は秦国を滅ぼすために六国による合従軍を結成させ、各国の精鋭軍を引き連れて秦へ進軍しました。その戦いで秦国の将軍・麃公が李牧の動きを察知し先回りし、そこに現れた龐煖と交戦しました。麃公は龐煖が悩みを抱えていることを察すると将軍としての強さを証明するように龐煖の片腕を折ってみせましたが、最終的には龐煖が底力を見せつけ麃公を討ち取りました。

合従軍編の最後の砦・蕞での戦いにて、勝ち目がなかったはずの秦国は山の民の援軍が到着したことで戦況を一気に覆しました。その戦いの中で信が龐煖の姿を見つけると、彼の前に立ちはだかり一騎打ちを堂々宣言します。そうして全ての思いをのせた矛を龐煖にぶつけ、激しいつば迫り合いの結果信が龐煖を負かし彼を撃退させました。

珠海平原の戦いで飛信隊の前に現れた龐煖は副将・羌瘣との一騎打ちを仕掛けます。羌瘣は蚩尤と幽連の戦いで奥義の巫舞を達人の域まで進化させており、深くまで落とした巫舞によって龐煖は指を切られてしまいます。ただし、龐煖は自らの腕と引き換えに羌瘣の頭を掴むと、地面に何度も叩きつけて彼女を戦闘不能状態にしました。

ここからはキングダムにおける龐煖の最後や王騎や信との関係についてまとめていきます。キングダム作中で武神と称され最強の武勇の持ち主として描かれていた龐煖でしたが、物語が進行していくと彼の強さに揺らぎが見え始め、最終的には死亡描写が描かれました。

龐煖の最後の死亡シーンはキングダム58巻の627話『道の行方』に描かれました。合従軍編にて信に傷を負わされた龐煖は、その恨みを晴らすために飛信隊を襲撃し羌瘣との戦いを経た後に信と直接対決を繰り広げました。

元々龐煖は強さの意味を知るために王騎と戦うことを望んでいましたが、実際に王騎を討ち取った後で『王騎が強かった理由が分からない』という悩みを抱くようになりました。合従軍編では麃公に『何か』が欠けていると指摘され、己の中の矛盾に気付いていない阿保とまで言われました。

信は王騎の死亡後に彼の矛を受け継ぎ、合従軍編にて龐煖と戦った際にそれを始めて振るいました。その後、趙の武将・趙峩龍と戦いを繰り広げると、亡くなった仲間の想いを力に変えて戦う趙峩龍に対し、信もまた仲間への想いを強さに変えて立ち向かい勝利を掴み取りました。そこには王騎の姿を思わせる一撃があったとされています。

珠海平原の戦いで龐煖と信が相まみえると、龐煖にとって答えを求めた最後の戦いとなりました。その戦いは人の感情を否定してたった1人で武を極めた龐煖と、過去に関わってきた人たちの想いを紡いで強さに変える信という構図で描かれ、激闘の末最後に信が龐煖の身体を両断しました。この一騎打ちの命運を分けた部分は単独の目的を背負うことと、複数人の想いを背負うことの差にあったと言えます。

ここからはアニメ版キングダムにて龐煖を演じている声優についてまとめていきます。アニメ作品としても大きな評判を呼んだキングダムは、個性的なキャラクターに演技力が高い声優が多く起用されたところも魅力の1つと言えます。

龐煖を演じた声優は高塚正也（たかつかまさや）さんです。青二プロダクション所属の男性声優であり、特徴的な声質を活かして癖の強い脇役キャラや人外キャラなどを多く演じています。『ONEPIECE』では計6人以上のキャラクターを担当しておりバイプレイヤーとして評価されています。

キングダム作中で描かれた龐煖の活躍シーンや死亡シーンなどには、実際に読んだファンから様々な反響が寄せられています。ここでは龐煖に対する世間での評判や人気について実際に寄せられているコメントを参照してまとめていきます。

キングダムファンの間で龐煖はあまり良く思われておらず、人気キャラクターである王騎や麃公を討ち取ったことで一部の読者に強い恨みを抱かれていました。敵キャラクターであるためそう思われるのは仕方のないことでしょうが、名立たる将軍に勝利したことはそれだけ読者に強いインパクトを与えているとも言えます。

龐煖と信の最終決戦はとても熱い展開で人気がありました。王騎たちを倒したことで名実共に最強の武将となった龐煖に対して、死亡した将軍や仲間たちの想いを背負って信が戦う構図はとてもカッコよく、最後に信が勝利した結末も相まって読者から絶賛されていました。

キングダムは2023年の夏に実写映画3作目が公開されることが予定されており、SNS上では恐らく登場するであろう龐煖のキャスト予想が盛り上がっていました。キャスト発表を待ち遠しにしている人はもちろん、引き続き高クオリティな映画になることを望んでいる声も見受けられました。

龐煖は秦の六将軍の生き残りだった王騎を討ち取り、数多の戦場を李牧と共に荒らしたキングダム界最強の武将でした。彼の存在感はキングダム作中でも圧倒的に強く、ファンたちにも強烈なインパクトを与えていたことでしょう。