【キングダム】壁(へき)は無能ではない?実力や強さを徹底考察!
キングダムにて秦国所属の武将である壁は作中で目立った活躍が描かれていないものの、親しみやすく面倒見がいい人柄が信たちに慕われています。本記事ではキングダムに登場する壁の能力や強さについてまとめ、史実との関係性についても紹介していきます。
目次
【キングダム】壁とは?
キングダムに描かれている壁は秦国の武将として政のために戦に赴き、時に信と共闘することもある真面目な人物です。ここでは壁のプロフィールについてまとめ、キングダムの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。
壁のプロフィール
壁(へき)は昌文君の副官を務める武将です。名門貴士族の生まれながらそれを鼻にかけることがない真面目な性格をしており、秦王派を引っ張るべく実直に大将軍の夢を追っています。武将としては発展途上であり、周りの将が圧倒的な武勇や奇抜な策を講じる中、基本に忠実で堅実な戦い方を好んでいます。
キングダムの概要
キングダムは原泰久によって週刊ヤングジャンプに連載されている漫画作品です。まだ中国が七国に分かれていた戦乱時代を舞台に登場人物たちの生き様を描いた骨太なシナリオが話題を呼び、2022年9月時点で単行本66巻を刊行、累計発行部数9200万部以上という記録を打ち立てました。
キングダムのあらすじ
戦災孤児で下僕の少年だった信と漂は、そこから抜け出し天下の大将軍になることを夢見て毎日修行に明け暮れていました。そんなある日、漂が秦国の大臣に見いだされて仕官を果たしましたが、その1ヶ月後に漂は深手を負った状態で信の元に戻り地図と大将軍の夢を託して死亡してしまいます。信は友人の死の真相と大将軍の夢を継ぐために、地図に記された場所へ向かい後の始皇帝・政と出会うのでした。
【キングダム】壁は無能?実力や能力を考察
壁はキングダム主人公である信と親しい関係にあることから本編に登場することも多いですが、壁の活躍シーンはお世辞にも派手と言えるものではなく読者の間では無能ではないかと噂されています。ここではキングダムにおける壁が無能であるかどうかについて、実際に本編で描かれている能力を紹介しながら考察していきます。
壁の強みは基本に忠実なところ
力強い武勇を持つ信や野盗の経験を活かした戦術を使う桓騎などに比べ、壁の戦い方はとても基本に忠実です。悪く言えばその戦法は地味と言えますが、それを壁は何百回と繰り返し練度を上げているため、敵軍の騎馬の突撃などを繰り返し何度も返り討つほどの厄介さに仕上げています。
壁は無能で弱いといわれる理由
小さな功績を地道に積み重ねていた壁でしたが、鄴攻略戦に将軍として参加した時壁は兵糧を半分以上失ってしまうという失態を犯してしまいました。これは敵軍の将・舜水樹(しゅんすいじゅ)の巧妙な策がはまったからでしたが、それまでも目立った活躍や能力がなく将軍になったこともあり読者の間で無能で弱いと言われてしまいました。
壁の活躍から強さを考察
無能と言われてしまった壁でしたが、作中で描かれている壁の活躍を1つずつまとめていくと意外にも活躍していることが分かります。ここでは壁の活躍をシナリオごとに紹介していき、彼の強さについてまとめていきます。
壁の活躍①山の民編
成蟜(せいきょう)が反乱を起こし政が王都を追い出された時、壁は王都奪還の兵として政軍に加わり山の民の援軍を受けながら成蟜軍と戦いました。そこで王宮にいる成蟜を先に倒すという策を講じると、武官として国に仕えていた壁は王宮への裏道があることを明かし迷路になっているそこを道案内する働きをしました。
壁の活躍②蛇甘平原編
信が兵を募集している話を聞いて戦に参戦すると、蛇甘平原の戦いにて壁と再会を果たします。その時の壁は千人将に昇格しており歩兵たちに檄を飛ばして士気を上げ、戦場で勇ましく戦ってみせました。また、千人将になった壁に信が気安く話しかけていたことから、周囲の人が信は何者なのかと動揺する様子も描かれました。
壁の活躍③山陽攻略編
三千人将まで昇格した壁は山陽攻略戦にて廉頗四天王の1人・姜燕(きょうえん)と戦うことになります。地の利を活かして善戦していた壁でしたが、そこに王翦が現れるといきなり五千人将にすると言い、兵を与えて山中へ消え去ります。王翦は壁を囮に使うという企みを隠しており、それを読んでいた姜燕によって壁は虚を衝かれてしまいました。
壁の活躍④屯留反乱編
趙軍が秦に攻め込み成蟜が捕らわれてしまうと、壁は討伐軍の将軍に任命され信率いる飛信隊を連れて成蟜救出に向かいました。軍の数は3万で、壁の堅実な戦い方によって敵軍の鎮圧に成功します。しかし、成蟜は反乱の首謀者・蒲鶮(ほかく)と相打ちしてしまい救出は叶いませんでした。
壁の活躍⑤鄴攻め編
鄴攻略戦にて壁は楊端和の軍に入り橑陽から来る敵軍を止める役目を与えられます。橑陽は物資の確保が難しいところで兵糧を大量に保存することになりましたが、敵軍の将・舜水樹の策によって兵糧が燃やされてしまい半分以上が失われてしまいます。これにより楊端和軍は短気決戦を仕掛けることを決め、壁はダントと共闘し敵軍のロゾを討ち取りました。
【キングダム】壁の性格や史実
キングダムには熱血漢や癖の強いキャラクターが多く登場していますが、壁はどのキャラクターよりも平凡で親しみやすい人柄をしており、実際に信や河了貂と出会ってすぐに仲良くなる様子が描かれました。ここではキングダムにおける壁の性格や史実についてまとめていきます。
壁の性格
壁は非常に真面目で優しい性格をしています。生まれが貴士族の名門でありながらそれを自慢することはなく、秦王派として政に与えられた任務をいつも誠実にこなそうとします。また、歩兵が他の千人将にいたぶられていた時は助け船を出すような優しさがあり、麃公が死亡した時は信が命令を無視しそうになったところを顔を叩いて咎めることもありました。
壁は史実で実在する?
『壁』という人物は史実に存在しておらず、作者が成蟜の反乱に記されていた『将軍壁死』を誤って訳してしまったことからキングダムの壁が生まれたとされています。『壁死』とは本来将軍が城内で死んだことを記しており、作者は壁という将が死亡したと誤訳してしまったそうです。そのため、壁は成蟜の反乱にて死亡する予定でしたが、誤訳に気付き悩んだ末壁を生存させることにしたと述懐しています。
壁の目標
王都奪還にて信の戦いぶりを隣で見ていた壁は、積み重ねた努力に裏打ちされた信の強さを目にし、上官である昌文君が文官の極みである丞相を目指していることに刺激を受け、次第に壁も大将軍になるという夢を抱くようになりました。
壁は楊端和が好き?
楊端和が素顔を明かすと、壁は頬を染め小声で「美しい」と呟いてしまうほど彼女の美貌に惚れました。その場にいた河了貂も「さては惚れたな」と言われており、壁は楊端和に好意を抱いていると言えます。
壁の最後はどうなる?
本来壁は成蟜の反乱にて死亡する予定でしたが、誤訳だったことからそこを生き抜き現在まで生存し続けています。史実にもいないオリジナルキャラクターであることから、壁は今後のキングダムにて史実を捻じ曲げる重要な人物になるかもしれません。仮に最後に死亡するとしたら、楚との戦いや政のために身を挺すというような劇的なものになると思われます。
【キングダム】壁の名言
キングダムには戦に生きる武将たちの名言が多く描かれており、読者の間ではかっこいいと人気を博しています。ここではキングダムにおける壁の名言について、ファンの間で特に人気のある3つのセリフを抜粋してまとめていきます。
壁の名言①「もっと剣を信じろ…」
もっと剣を信じろ 信
出典: renote.net
成蟜反乱編にて王宮の本殿までたどり着いた壁たちは、そこで成蟜の用心棒・ランカイの強さに圧倒されてしまいます。信もランカイの巨体に剣が届かず打ちのめされそうになってしまいますが、その瞬間に壁は上記のセリフを話し「剣で倒せない敵はいない」と伝え彼を勇気づけました。
壁の名言②「活路は…」
活路は前だ!!
出典: renote.net
秦国は領土拡大のため韓に攻め込みますが、その隙をついて趙が侵攻し秦国は窮地に立たされます。突然の奇襲により壁軍はうろたえ退却を提案しましたが、壁はそれが敵軍の罠だと見抜いていると上記のセリフをもって前進を指示しました。
壁の名言③「盾を投げられた…」
盾を投げられた意味が分からなかったのか!!
出典: renote.net
合従軍編にて秦の大将軍・麃公が死亡してしまうと、信は激情に駆られ龐煖を追いかけようとしました。それを壁はすぐに止め「将軍が前進と言ったのが聞こえなかったのか」と叱責しました。そこで目を覚ました信は後の蕞での防衛戦で大きな手柄を立てることになります。
【キングダム】壁に対する世間での評判や人気
キングダム本編に壁の活躍や能力が描かれていくと、読者の間では様々な反応や意見が寄せられSNSで大きな盛り上がりを見せました。ここでは壁に対する世間での評判や人気について、実際に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。
壁はキングダムファンの間で人気があり、壁を推している人からは『真面目で優しいところが好き』『信との関係性が好み』といったコメントが寄せられていました。他の武将に比べて能力に乏しい壁ですが、強さよりも人柄に魅力を感じる人が多いようです。
壁が好きな人の中には壁が戦に出る度に生き残るのか不安に思っている人がいるそうです。強さや能力を持っていない壁の戦いは時に危険な場面も描かれてたりしていますが、それでもしぶとく生き残っていることから壁はしぶとさに秀でているのかもしれません。
壁の死亡に関する意見も幾つか寄せられていました。キングダム作中で壁の死亡フラグが描かれているという意見と、それを払拭する生存フラグが描かれているという意見が対立しているようで、史実に描かれていない分考察や議論は不明瞭なまま進んでいっているそうです。
【キングダム】壁は無能ではなかった
キングダムに登場する壁は逸脱した能力を持たないものの、地道な努力と功績を積み重ねて着実に昇格し続けていった武将でした。1度の戦で大きな手柄を立てられなくとも、基本に忠実な戦い方は秦軍を支える重要な役割を担っていたことでしょう。これからは壁の動向に注目しながらキングダムを読み進めていくと、一層ストーリーを楽しめるはずです。
この記事のライター
zeile
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