【キングダム】白起(はくき)は伝説の六大将軍!史実にも残される強さとは?
『キングダム』の白起とは、秦の六代将軍の一人です。六代将軍の中でも最強だった白起とは、どんな人物だったのでしょうか。この記事では『キングダム』の白起の史実にも残される強さやどんな最期だったか、また白起以外の六代将軍のメンバーを紹介しています。
目次
【キングダム】白起は伝説の六大将軍
『キングダム』 の白起は六大将軍の筆頭で、歴代の秦の武将の中でも最強です。長平の戦いを指揮した人物で、危険を冒さず、相手が勢いよく攻めてくるとその勢いを交わす戦い方をします。六大将軍の中では、一番戦いづらい相手と言われていました。秦の発展に大きく貢献した人物です。
白起のプロフィール
『キングダム』の白起は、歴史に名を残した人物です。白起は秦の発展、領土拡大に大きく貢献した武将でした。『キングダム』の作中では、白起は「長平の戦い」のエピソードで登場します。この戦いは、春秋戦国時代の最大の戦いと言われています。圧倒的不利な状況から、見事に勝利しました。しかしこの戦いで白起は残忍な行動をとり、中国全土を震え上がらせました。
キングダムの概要
『キングダム』は、 原泰久による漫画作品です。2006年から「週刊ヤングジャンプ」にて連載が始まりました。第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞していて、2022年9月の時点で累計発行部数9200万部を突破しています。『キングダム』のアニメは第4シリーズまで放送されており、2024年1月に第5シリーズの放送が決定しています。また山崎賢人主演で映画化もされています。
キングダムのあらすじ
『キングダム』の舞台は、中国の春秋戦国時代です。戦災孤児の信は、天下の大将軍になるために、親友の漂と一緒に剣術の稽古に励んでいました。そんな中、漂が王宮に行くことになり、二人は離ればなれになります。しかし王宮に行ったはずの漂が、信の前に現れます。漂は致命傷を負っており、信に地図を託して死亡しました。信が地図が示した場所へ行くと、そこには漂と生き写しの若き秦国王・嬴政(えいせい)がいました。漂は嬴政の身代わりとなり死んだのです。そして信は後に中華統一を果たすことになる嬴政と力を合わせて戦います。
【キングダム】白起の史実にも残される強さ
『キングダム』の白起は、史実にも残される最強の強さを持つ将軍です。白起は、どれほどの強さだったのでしょうか。また最強で優秀ですが、趙兵を生き埋めにするという残酷な一面もあります。白起の強さについて考察していきます。
白起は史実で実在する人物
『キングダム』の白起は、実在した人物だということが史実で残っています。白起は、またの名を「公孫記起」と言います。中国戦国時代末期の秦の武将で、数々の勝利を収め、秦の領土拡大に大きく貢献した人物です。とても有能な将軍で、戦国四大名将の一人でもあります。 白起以外のメンバーは、王翦(おうせん)、廉頗(れんぱ)、李牧(りぼく)です。
白起の史実における強さ
白起は歴史家の司馬遷(しばせん)によると、分析力が優れていて敵の能力によって戦い方を変え、無限に奇策を繰り出したそうです。また天下を震撼させたとも言っています。「伊闕の戦い」では5つの城を陥落、魏国を攻略し61の城を陥落、「鄢郢の戦い」で 楚の首都郢を陥落させています。
白起は史実では20万の趙兵を生き埋めにした?
『キングダム』では白起は、 40万の趙兵を生き埋めにした残忍な人物として描かれていますが、史実では20万となっています。どちらにしろ生き埋めにしたことは確かです。白起は趙兵の捕虜20万人分の食糧を確保できないと判断し、捕虜に溝を掘るように命じます。だんだんと溝は深くなっていき、そこへ捕虜の頭上から土を被せ、生き埋めにしたのです。
【キングダム】白起の作中での強さや最期
『キングダム』の白起は、「長平の戦い」でのエピソードで登場します。白起は、史実にも名を残すほどの最強の強さを持つ将軍です。白起を語るにおいて外せない長平の戦いで、白起はどんな活躍を見せたのでしょうか。また白起は悲しい最期を迎えていますが、どんな最期だったのでしょうか。
キングダムにおける白起の強さ
『キングダム』での白起は、両目が血走っており不気味で怖い印象です。一目で最強と分かります。白起の戦い方は、危険を犯さず相手の心理を読むため、罠にもかからない、相手からしたら最も戦いたくない人物でしょう。廉頗からも六代将軍の中で最も戦いづらい相手だと言われています。戦では一度も負けたことがありません。白起は戦の天才であり、最強の強さを持つ怪物です。
キングダムにおける白起の長平の戦いでの活躍
長平の戦いは、秦と趙で行われた中国史上最大の戦いです。秦に攻め込まれていた韓を趙が助けたことにより、昭王が激怒して趙と戦うことになります。2年の月日が過ぎ、秦軍に疲れが見え始め、白起が「廉頗が相手では難しいが、若い趙括ならば打つ手がある」と昭王に助言します。そして趙へ「秦が恐れているのは趙括」と噂を流し、廉頗を解任させ、趙括が総大将となります。秦軍は趙軍の半分の兵でしたが、白起は奇策を繰り出し趙軍を城の外へ誘います。趙括はまんまと白起の罠にはまり、白起に討たれてしまうのでした。
キングダムにおける白起の最期
『キングダム』の白起は、昭王から自害を命じられます。それは范雎(はんしょ)が昭王に白起が謀反を企んでいると吹き込んだからです。白起は秦のために戦い、領土拡大にも大きく貢献したのに、なぜ自害しなければならないのか困惑します。しかし昭王に逆らえば、白起は牢獄に入れられてしまうでしょう。その時白起は長平の戦いで40万人を生き埋めにしたことを思い出していました。そんな自分に生きる資格はないと、自害するのでした。最強の将軍を失った秦は、衰退していきました。
【キングダム】白起を並ぶ強さを持つ秦国六大将軍
『キングダム』に登場する六代将軍とは、昭王から「戦争の自由」という特権を与えられた6人で、どの将軍も個性的です。秦のために活躍した白起以外の六代将軍を一人ずつ紹介していきます。
秦国六大将軍①王騎
『キングダム』の王騎(おうき)は、六代将軍の中で唯一生き残っている人物で、「秦の怪鳥」と呼ばれています。『キングダム』の主人公の信を気に入っており、部下思いの将軍でもあります。龐煖(ほうけん)との一騎打ちでは追い込みますが、魏加が放った矢が刺さり、一瞬の隙を見せてしまったため龐煖の矛によって重傷を負い、戦死します。息を引き取る際に、王騎は信に矛を託します。史実では王騎は実在したかは不明で、王齕と同一人物なのではとも言われています。
秦国六大将軍②司馬錯
『キングダム』の司馬錯(しばさく)は、六代将軍の中では特に活躍については描かれていませんでした。すでに亡くなっているため、『キングダム』作中では六代将軍の紹介シーンに登場したのみです。しかし史実では王騎よりも有名な人物です。楚・魏との戦いで功績を挙げたり、蜀の領土を奪い取ったりと活躍しています。司馬錯は大変優秀な将軍で、 秦が強くなるために大きく貢献しました。
秦国六大将軍③摎
『キングダム』の摎(きょう)は、六代将軍の中で最年少であり、唯一の女性です。美しい将軍で、実は昭王の娘です。わずか数年で、六代将軍にまで登り詰めました。摎は王騎の召使いでしたが、子供の頃から王騎を見ていたため、自然と強さを身につけました。そして百個の城を落としたら王騎と結婚する約束をしていました。しかし百個目の城となる馬陽の戦いで、摎の願いは叶わず戦死してしまいます。『キングダム』では女性として描かれている摎ですが、史実では女性とは記述されていません。史実での摎は韓を攻撃し4万人を斬首、西周を攻撃し、降伏させるなど目覚ましい活躍をしています。
秦国六大将軍④胡傷
『キングダム』の胡傷(こしょう)は、六代将軍の中で一番の軍師です。知略で六大将軍にのし上がりました。しかし既に亡くなっているため、『キングダム』作中では登場していませんが、王翦(おうせん)を「六代将軍に匹敵するほどの勇将」と言っています。史実では「華陽の戦い」と「閼与(あつよ)の戦い」に参戦し、魏を攻め込んでいます。「華陽の戦い」の戦いでは白起も参戦し、勝利しています。しかし「閼与の戦い」では大敗しています。
秦国六大将軍⑤王齕
『キングダム』の王齕(おうこつ)は、六大将軍の中で一番の怪力の持ち主です。巨大な斧を武器に持ち、髭と顔の右側の傷があるのが特徴です。しかしすでに亡くなっているため、『キングダム』作中では、登場シーンはほとんどありません。『キングダム』で楚の汗明が王齕について語っています。それは王齕が汗明にあっさりと負けたことです。しかし六代将軍が、あっさりと負けたことには疑問が残ります。史実での王齕は、長平の戦いで副将として活躍しています。
【キングダム】白起に対する世間での評判や人気
『キングダム』の白起は、六代将軍筆頭です。戦の天才であり、相手の心理を読むため、敵に回したらとてもやっかいな相手です。そんな最強の将軍である白起を世間ではどう思っているのかを紹介します。
『キングダム』の白起は、歴代の将軍の中でも最強と言われています。それが見た目にもよく表れています。確かに昭王に反旗を翻しそうにも見えるかもしれません。白起のあの目に睨まれたら、逆らうことも意見をすることもできないと思われます。
『キングダム』の白起といえば、やはり生き埋めのシーンが思い浮かびます。生きながら土に埋められるのは、あまりにも残酷です。その考えが思い付くのも恐ろしいです。白起の部下達の中には、死ぬ思いで土をかけた人もいたことでしょう。
『キングダム』の白起が趙兵を生き埋めにしたのには理由があります。一つ目は食糧を確保できないこと、二つ目は趙兵を解放すれば、襲われる危険があることです。自分の兵を守るための苦渋の決断だったのでしょう。白起は最期は、自分の犯した罪に向き合って自害しています。
【キングダム】白起は史実でも最強の六大将軍だった
『キングダム』の白起は、『キングダム』の作中ではすでに死亡しているため、登場シーンは少ないです。しかし最強の将軍として強烈なインパクトを残しました。史実でも数々の勝利を収めたとされていました。敵の兵士を生き埋めにするという残酷な一面がありますが、最期はそのことを懺悔し、自害しています。秦のために尽くした白起ですが、悲しい最期を遂げました。
この記事のライター
ささめ
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