【鬼滅の刃】珠世の過去を徹底調査！無惨との因縁や鬼になった理由とは

珠世（たまよ）は『鬼滅の刃』に登場する人物で、鬼です。竈門炭治郎が浅草で鬼舞辻無惨に鬼にされてしまった人を助けているときに出会いました。珠世は同じく鬼である「愈史郎（ゆしろう）」と共に行動しています。『鬼滅の刃』に登場した当初は謎に包まれた存在でしたが、炭治郎のことを助けたり、鬼殺隊と協力して鬼舞辻無惨を倒そうともしています。そんな珠世にも壮絶な過去がありました。ここでは珠世のプロフィールや容姿についてご紹介していきます。

珠世は過去に鬼舞辻無惨に鬼にされています。400年以上生きている中で、医療技術を身に着け、人間を治療しながら生活してきました。鬼でありながらも人の心を持ち、鬼舞辻無惨のことを殺してやりたいと思っています。「愈史郎（ゆしろう）」という名の少年といつも行動を共にしていますが、愈史郎は珠世が鬼にした唯一の人物です。200年以上かかって鬼にできたのは愈史郎だけと言っています。後に炭治郎が採取した鬼の血を届ける役割をする猫「茶々丸（ちゃちゃまる）」が登場しますが、茶々丸は猫の鬼です。

珠世は自分の身体を改良し、鬼舞辻無惨の呪いを自ら外しています。また、本来鬼は人間の血を摂取しなければ生きてはいけませんが、これも珠世自らの改良で少量の血で生きれるようになっています。珠世が鬼にした愈史郎は、珠世よりももっと少ない量の血で足りるようです。人間を襲うわけではなく、治療の採血や、献血として血を分けてもらっていると珠世は言っていました。

珠世は着物を優雅に着こなすとても美しい人です。愈史郎はいつも「珠世様は美しい」と言っています。珠世に怒られた時も「怒った顔も美しい・・・」といった具合です。『鬼滅の刃』の序盤に登場した際は、優しい目と申し訳無さそうな表情をしており、とても儚げな印象でした。しかし、鬼舞辻無惨との戦いの時は鬼の目をしており、それほどまでに鬼舞辻無惨を恨んでいることが表情からわかりました。

本来鬼は食事を取ることができませんが、珠世は紅茶が好きで、自らの身体を改良して紅茶だけは飲めるようになりました。洋館で着物を着て紅茶を嗜む姿は、愈史郎でなくても「美しい」と言ってしまうほどでした。

『鬼滅の刃』は吾峠呼世晴（ごとうげこよはる）による少年漫画で、『週刊少年ジャンプ』（集英社）にて2016年から2020年まで連載していました。「鬼滅」の愛称で知られ、大人から子供まで誰もが知っている大人気作品となっております。2019年にアニメ制作会社ufotableによりテレビアニメ化され、2020年には劇場版『無限列車編』が公開されています。

『鬼滅の刃』は主人公の竈門炭治郎（かまどたんじろう）が、鬼にされてしまった妹の竈門禰豆子（かまどねずこ）を人間に戻すために鬼と戦い成長していく物語です。炭治郎は鬼を倒して人々を助ける「鬼殺隊」に入隊し、禰豆子を人間に戻すための方法を探します。鬼と戦っていく中で様々な仲間に出会いますが、鬼でありながらも炭治郎に助力してくれる美しい女性がいました。

非常に高度な医療技術を持ち、鬼殺隊に協力する数少ない鬼である珠世ですが、珠世には壮絶な過去がありました。鬼の起源である鬼舞辻無惨や、始まりの呼吸の剣士である縁壱とも深い関わりがありました。ここでは珠世の過去を順番にご紹介していきたいと思います。

珠世は人間だった頃、病によって死の淵を彷徨っていました。珠世には夫と子供がおり、子供が大人になるところを見届けたいと思っていました。そこに鬼舞辻無惨が現れ、珠世に「生き延びる方法」を提示します。その「生き延びる方法」は「鬼になること」で、珠世は気づいたときにはすでに鬼になっていました。

鬼となってしまった直後は自我もなかったようで、珠世は自分の夫と子供を喰い殺してしまいます。自分の子供を自らの手で殺してしまったという罪の意識で珠世は自暴自棄になり、たくさんの人間を喰い殺します。このことで珠世は鬼舞辻無惨に強い恨みを持つようになりました。

鬼になり、自暴自棄になって人間をたくさん殺したことへの贖罪なのか、珠世は人間を治療する医者として生きていました。珠世は余命が幾許もない人にだけ「鬼になっても生き永らえたいか」と訪ね、本人の意思を尊重して治療を行ってきました。愈史郎も病を患った人間の一人でした。本人の意思で愈史郎は鬼になることを決め、珠世により鬼となりました。他にも鬼になっても生き永らえたいと言った人間もいたのかもしれませんが、珠世が200年かけて鬼にできたのは愈史郎ただ一人です。

鬼舞辻無惨を恨んでいた珠世でしたが、鬼の呪いによって鬼舞辻無惨に抵抗できませんでした。鬼舞辻に支配され、行動を共にしているときに始まりの呼吸・日の呼吸の使い手である継国縁壱（つぎくによりいち）に遭遇します。縁壱に追い詰められた鬼舞辻無惨は一時的に弱り、珠世を置いて縁壱から逃げていきました。

鬼舞辻が逃げた場面を見た珠世は「死ねば良かったのに！！生き汚い男！！鬼舞辻無惨…！！」と泣きながら叫んでいました。そこで鬼舞辻の呪いが弱まり、一時的とはいえ支配から逃れたことがわかります。鬼舞辻の名前を口にしても死なないことがわかった珠世は、鬼舞辻を追い詰めた縁壱に鬼舞辻の素性などを明かしました。そこから口伝などで現在の鬼殺隊にまで鬼舞辻無惨の情報が受け継がれています。珠世は縁壱に助けられたことで、鬼殺隊への恩が生まれたのではないかと言われています。

珠世は鬼になった理由は病で死ぬのではなく、生きて「子供の成長を見届けたかった」からです。鬼舞辻無惨はそんな珠世に「生き延びる方法」を提示し、鬼にしますが、珠世は鬼になれば人を殺さずして生きれないということを知らなかったのです。珠世は鬼になってすぐ、自分の夫と子供を喰い殺してしまいます。もし鬼になる前にそのことを知っていれば鬼にはならなかったと、鬼舞辻無惨のことを心底恨んでいます。

珠世はお館様である産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の提案で、鬼殺隊と協力して鬼舞辻無惨を倒すための薬を作ることになりました。蟲柱である胡蝶しのぶが共同で薬の開発を行っています。珠世は鬼舞辻無惨を倒すため、4つの薬を作りました。ここではその薬をご紹介します。また、合わせて珠世の血鬼術についてもご紹介していきます。

鬼を人間に戻す作用のある薬は、鬼舞辻無惨と鬼舞辻によって鬼にされてしまった竈門禰豆子に使われました。この薬のおかげで禰豆子は無事に人間に戻ることができましたが、鬼舞辻無惨を人間に戻すことはできませんでした。ですが、この薬を投与することで薬の分解に力を使わせることができました。禰豆子の血や、炭治郎が倒した鬼の血を定期的に珠世に提供し、珠世がそれを研究してきたことが功を成したのだと思われます。

珠世が作った「老化させる薬」は「1分間で50年分老化させる」という効能でした。薬が投与されて効果が現れるまでの時間を考えて、鬼舞辻がこの薬に気がつくまで「約9000年」老化したことになります。柱や炭治郎たちを倒せず、傷の治りが遅いことを疑問に思い、これは薬の効果だということに気づきました。

「分裂妨害の薬」は鬼舞辻無惨は追い詰められると細胞を分裂させて逃げるという習性から作られた薬です。珠世が過去に縁壱に追い詰められた鬼舞辻無惨を見た経験から作られています。鬼は首を日輪刀で切られると塵になって死んでしまいますが、自分で首を切ったり、分裂したりすると首が弱点ではなくなってしまいます。そういったことを防ぐために珠世が入念に準備をしていました。

「細胞を破壊する薬」は他の3つの薬で弱ったところに止めを刺すための薬でした。「老化の薬」の効果も合わさり、弱体化した鬼舞辻無惨は柱や炭治郎たちの赫刀の攻撃で次々にダメージを喰らいました。鬼舞辻の名前を口にすると細胞が壊されるという呪いから発案された薬なのかもしれないとも言われています。

珠世の血鬼術は「惑血(わくち)」といいます。珠世の血の匂いを相手に嗅がせることで能力を発動させるもので、匂いが及ぶ範囲であれば鬼にも人にも効力があります。アニメ『鬼滅の刃』では2つの技（血鬼術）を使用していました。今回はその2つについてご紹介していきたいと思います。

血鬼術「惑血・視覚夢幻の香（わくち・しかくむげんのこう）」は、浅草で警察官から姿を隠すために使用しています。珠世が自分の腕を傷つけて血を流すと、幻想的な世界が目の前に広がり、周りにいる人達の視覚を惑わせることができます。

炭治郎は浅草で鬼舞辻無惨に鬼にされてしまった人を抑えて「やめてくれ！！”この人”に誰も殺させたくないんだ！！」と叫んでいました。その言葉に珠世の心が動かされ、「あなたは鬼となった者にも「人」という言葉を使ってくださるのですね。そして助けようとしている。ならば私もあなたを手助けしましょう」と言い、炭治郎に助力しました。

血鬼術「白日の魔香（はくじつのまこう）」は毬（まり）を持った鬼・朱紗丸（すさまる）に使用しました。白日の魔香は、珠世の血の匂いを嗅いだ相手の脳を低下させ、嘘をついたり秘密を守ることができなくなります。朱紗丸は鬼舞辻無惨の名前を思わず口にしてしまい、鬼舞辻無惨の呪いで死んでしまいます。珠世はこれまでも鬼舞辻無惨の呪いを利用し、鬼から身を守っていることがわかります。

珠世は少なくとも４００年は生きている鬼ですが、若々しい容姿で佇まいや振る舞いもとても美しいとファンの間でも話題になっています。そんな珠世の声は柔らかくて優しいながらも、どこか艶やかさを感じさせる声になっております。そこでここでは珠世を担当した声優について、プロフィールや過去の出演作も合わせてご紹介したいと思います。

珠世の声優は「坂本真綾」さんです。坂本真綾さんは声優だけでなく、歌手・女優としても活躍されています。また作詞提供もやっており、マルチに活動している声優です。

坂本真綾さんは数々の作品に出演される声優さんですが、洋画の吹き替えにおいては子役時代から活躍しており、そのキャリアは声優の中でも群を抜いています。また同じ声優の「鈴村健一」さんの結婚がファンや声優界でも有名で、おしどり夫婦と言われています。

坂本真綾さんはたくさんの作品の声優を担当しています。中でも代表作は『黒執事』のシエル・ファントムハイヴや、『Re:ゼロから始める異世界生活』のエキドナ、『物語シリーズ』の忍野忍、『七つの大罪』のマーリンなどです。少年や幼い少女、艷やかな大人の女性までも演じることができ、演技の幅がとても広いと評判になっています。中でも『桜蘭高校ホスト部』での演技が、声優が楽しいと感じるきっかけになったと語っています。

珠世は鬼になって過去に人間を殺してしまった罪をずっと抱えています。愈史郎を鬼にし、ずっと連れ添っている中で家族のような愛情もあるかもしれません。そんな愈史郎と幸せになって欲しいというファンの声はたくさんあげられいます。

「今日も珠世様は美しい」と、珠世に対しての好意を全面に出している愈史郎ですが、愈史郎は人間のときに病に冒され、余命幾許もない時に自らの意思で鬼となりました。そのときから愈史郎は珠世とずっと生きていたいと思っていたのかもしれないというファンの声もありました。そんな思いを珠世は知ってか知らずか、愈史郎をずっとそばに置いています。珠世も愈史郎に家族や恋人のような愛情があったのかもしれません。

禰豆子は珠世と愈史郎を死んだ母と兄弟と思い、鬼から守りました。禰豆子にかかっている暗示は「人間は家族で守るべき存在」だというものでしたが、鬼である珠世と愈史郎も守るべき存在だと認識しています。そのことを聞いた珠世は禰豆子をギュッと抱きしめて涙を流しました。自分の夫と子供を殺してしまい、その他の大勢の人間も殺してしまった罪の意識を持っている珠世にとって、炭治郎の言葉や禰豆子の行動がどれだけの救いになったか図り知れません。

鬼でありながら聡明で美しい珠世ですが、ファンの間でもとても人気のキャラクターになっています。そんな珠世が鬼でなく、もし〇〇だったらをご紹介していきたいと思います。

珠世は実際に人間時代のときは子供を持っており、また禰豆子も死んだ母と重ね合わせている場面もあります。こんな優しくて美しい珠世が母親だったらと考えるファンも多いようです。炭治郎のことを殴る愈史郎に怒っているところもあるので、きちんと怒れる良い母親になるのだろうなと想像できます。

珠世のような優しい眼差しで仕事を教えられたいという声がたくさんありました。もし珠世が会社の上司であれば、会社に来ることが楽しみになり、仕事も楽しくなるに間違いありません。『鬼滅の刃』の本編では着物を着ている珠世ですが、スーツ姿もきっと美しいことでしょう。

珠世がもし学校の先生だったら、保健室の先生がいいという声がたくさんありました。『鬼滅の刃』本編でも医学に精通している珠世なので、保健室の先生は適任だと思われます。もし保健室に珠世がいれば、珠世に会うことが目的で保健室に通う生徒がいてもおかしくありません。

鬼の珠世の過去や鬼舞辻無惨との関係についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。珠世は鬼舞辻無惨を倒すためには欠かせない戦力となりました。『鬼滅の刃』の漫画やアニメを見る際は、鬼の珠世や愈史郎にも注目してみてください。