【鬼滅の刃】煉獄杏寿郎の名セリフ「心を燃やせ」の全文を紹介！名言や名台詞まとめ

煉獄杏寿郎（れんごくきょうじゅろう）とは炎柱（えんばしら）で炎の呼吸の使い手の剣士です。代々炎柱を受け継いでいる「煉獄家（れんごくけ）」の長男で、男らしい性格が魅力的な青年です。その強さから数々の鬼を倒し、鬼殺隊に大きく貢献した人物となっています。

煉獄杏寿郎はオレンジと赤の髪と太く枝分かれした眉毛、キリッとした目つきが特徴的です。炎柱を代々受け継いでいる「煉獄家」はみんな容姿が似ており、父親の煉獄槇寿郎や弟の煉獄千寿郎もそっくりです。家族を思いやる優しさと柱にまで上り詰める強さを兼ね備えています。そんな煉獄杏寿郎はたくさんの名言、名セリフを残しており、ファンの心に熱く刻まれることになりました。

『鬼滅の刃』は『週刊少年ジャンプ』で2016年から2020年まで連載していた少年漫画です。作者は吾峠呼世晴（ごとうげこよはる）で、「ワニ先生」の愛称でファンから愛されています。一方『鬼滅の刃』は「鬼滅」という略称で呼ばれ、大人のみならず子供までが名言や名セリフの真似をする、大人気の作品となりました。特に竈門炭治郎や煉獄杏寿郎の言葉に心を打たれたファンがたくさんいます。

『鬼滅の刃』は主人公である竈門炭治郎（かまどたんじろう）が鬼になってしまった妹の竈門禰豆子（かまどねずこ）を人間に戻そうとする物語です。炭治郎は鬼を倒す「鬼殺隊」に入隊して任務をこなしていきますが、任務中に出会った仲間、我妻善逸（あがつまぜんいつ）と嘴平伊之助（はしびらいのすけ）と共に「無限列車」と言われる列車に乗ることになります。そこでは隊士や一般の人が大勢行方不明になっています。列車には炎柱（えんばしら）である煉獄杏寿郎（れんごくきょうじゅろう）が先に乗って調査を行っていました。

劇場版『鬼滅の刃　無限列車編』で大活躍した炎柱（えんばしら）・煉獄杏寿郎（れんごくきょうじゅろう）は大人も子供も大好きなキャラクターです。『鬼滅の刃』の物語の中でも他の柱や隊士からも信頼を得ており、また数多くの名言を残しています。ここでは煉獄杏寿郎の名言の中で「心を燃やせ」という言葉について、名言のシーンや炭治郎に与えた影響などを一覧でご紹介していきます。

「心を燃やせ」の名言の全文は上記のようになっています。これは上弦の鬼・猗窩座（あかざ）との戦いの後、最後の力を振り絞り、生き残った炭治郎たちに残した遺言です。煉獄杏寿郎は鬼である禰豆子を初めは認めず、処分することに賛成していましたが、無限列車での戦いで血を流しながら人間を守る禰豆子を見て、禰豆子を信じると言いました。

「心を燃やせ」の名言は、己の不甲斐なさで泣いている炭治郎に厳しくも優しい激励の言葉でした。煉獄杏寿郎は命尽きる寸前まで後輩である炭治郎たちのことを気遣っていました。「柱ならば後輩の盾となるのは当然だ」と自分を責めないように煉獄杏寿郎は遺言を残しました。

煉獄杏寿郎は炭治郎と伊之助、善逸のことを「竈門少年、猪頭少年、黄色い少年」と呼び、「もっともっと成長しろ。そして今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ。俺は信じる」と笑顔で言い残します。また、煉獄杏寿郎は残された家族に向けて遺言を残しました。弟の千寿郎には「自分の心のまま正しいと思う道を進んでほしい」と、父の槇寿郎には「体を大切にして欲しい」という遺言でした。後に炭治郎は煉獄家を訪ね、この遺言を伝えています。

「心を燃やせ」という遺言はその後の炭治郎の戦いにも大きな影響をもたらしました。煉獄杏寿郎は炭治郎の心の中で生き続け、炭治郎に力を与えています。そんな「心を燃やせ」という名言が影響した場面について、一覧にしてご紹介します。

炭治郎が単身で上弦の禄（ろく）・堕姫（だき）と戦っているときに煉獄さんの「心を燃やせ」という遺言を思い出しました。水の呼吸を使いこなせずに刀を歯こぼれさせてしまった炭治郎は煉獄さんの言葉を思い出して自分を鼓舞します。今まで連発して出せなかったヒノカミ神楽で堕姫に攻撃をしかける炭治郎ですが、すぐに反動が来てしまい動けなくなってしまいます。それでも炭治郎は「二度と理不尽に奪わせない、もう二度と。誰も、俺たちと同じ悲しい思いをさせない」と煉獄さんや家族を失った人たちを思って身体を動かしました。

柱による鬼殺隊の稽古「柱稽古」は、階級が柱から下の者が柱の元を回って稽古をつけてもらうというものでした。岩柱・悲鳴嶼行冥（ひめじまぎょうめい）の稽古では大きな岩を町一つ分運ぶという修行でしたが、炭治郎や善逸、伊之助もなかなか達成できませんでした。そこで炭治郎たちの同期の鬼殺隊である不死川玄弥（しなずがわげんや）が「反復動作（はんぷくどうさ）」というものを教えてくれました。

「反復動作」は全ての感覚を一気に開く技で、集中を極限まで高めることができます。岩柱の悲鳴嶼行冥もこの反復動作を使っています。これには痛みや大切な記憶を思い浮かべることが重要になります。炭治郎は死んでしまった大切な家族のことを思い浮かべ、次に煉獄さんの「心を燃やせ」という言葉を思い出すことで極限まで集中を高めました。伊之助は大好きな「天麩羅（てんぷら）」を思い浮かべ、「猪突猛進」と叫ぶことで大きな力を出すことに成功しています。

鬼舞辻無惨の最終決戦でも、炭治郎は煉獄杏寿郎の遺言「心を燃やせ」を思い出しました。鬼舞辻無惨の攻撃で毒を喰らった炭治郎は瀕死の状態でした。炭治郎は昏睡してる間に先祖である炭吉（すみよし）の記憶を見ます。炭吉は縁壱のヒノカミ神楽を間近で見ていたので、炭治郎はその記憶からヒノカミ神楽のほんの僅かな手首の角度の違いや呼吸の感覚を知ることができました。

自分には才覚がないことを悟りながら、それでも今自分にできることを精一杯やると炭治郎は自分に思わせます。「心を燃やせ　負けるな　折れるな」と縁壱を思わせる攻撃で無惨に攻撃を仕掛けます。鬼舞辻無惨は縁壱に追い詰められたことをはっきりと覚えているので、炭治郎の姿が縁壱に見えて「亡霊が・・・！」と顔をしかめています。

煉獄杏寿郎は死んでもなお、鬼殺隊の士気を高めて活躍に貢献しました。たくさんの名言、遺言を残していますが、その言葉からは熱くて優しい性格であることがわかります。力も正義感が強い性格のためか、煉獄杏寿郎の稽古も厳しいようで、弟子になった人たちは逃げ出すほどだったようです。恋柱の甘露寺蜜璃も煉獄杏寿郎の継子（つぐこ）となりますが、甘露寺蜜璃は独特の剣術で「恋の呼吸」を生み出したため、炎の呼吸を受け継ぐことにはなりませんでした。

煉獄杏寿郎は無限列車の戦いで命を落としてしまいますが、「心を燃やせ」以外にもたくさんの名言や遺言を残しています。炭治郎たち後輩にも思いは繋がれていきました。そんな煉獄杏寿郎の名言を一覧にしてご紹介します。

この名言は無限列車で鬼が現れたときに発した言葉です。無限列車の車掌が切符を切った時、煉獄さんは気配で鬼のことに気づきます。この名言の後、炎の呼吸壱ノ型「不知火（しらぬい）」で鬼を一刀両断して倒してしまいますが、このあとの炭治郎や善逸の様子がおかしくなっていました。これは下弦の鬼・魘夢（えんむ）の血鬼術で、煉獄さんが見た夢だったのです。

無限列車でのこの名言は、柱としての戦闘シーンが初めてはっきりと見られたところです。炎の呼吸の剣士が刀身を見せるのも初めてで、セリフも信念が感じられるものでした。柱の強さはまだこの頃にははっきりとはわかっておらず、本格的な柱の戦いが見れるとハラハラさせられたシーンでもありました。

この言葉は下弦の鬼・魘夢（えんむ）を倒した後、腹部から出血している炭治郎に向けた言葉でした。炭治郎に呼吸で止血をするように言い、額に指を当てて「集中」と言いますが、これもまた名言です。ちゃんと呼吸を使って止血できた炭治郎をまっすぐに褒め、笑顔で乗客の無事を報告しているシーンでした。煉獄杏寿郎のまっすぐな性格が見て取れます。

上弦の鬼・猗窩座（あかざ）が煉獄杏寿郎に「お前も鬼にならないか？」と問います。それに煉獄杏寿郎は「ならない」と即答しますが、猗窩座も引きませんでした。人間は老いるから弱いと言う猗窩座に対し、煉獄杏寿郎は「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ」と言います。母の死を間近で見てたことがこの言葉を生んだのかもしれません。

炭治郎・善逸・伊之助は任務に向かうために無限列車に乗っていると思っていましたが、そうではありませんでした。無限列車に乗った人々が消えているため、その調査に来たのだと炎柱である煉獄杏寿郎に言われて知ることになります。短期間のうちに40人以上の人が行方不明になっており、数名の剣士を送り込んだが行方不明となってしまいました。「だから柱である俺がきた！」と言っています。この言葉に善逸は泣きながら「はァーッなるほどね！降ります！！」と叫んでいました。

この言葉は映画が公開される前の公式PVで流され、話題になりました。煉獄杏寿郎のかっこいいシーンで、映画公開前からワクワクさせられるシーンでした。

この言葉は下弦の鬼・魘夢（えんむ）の血鬼術によって夢を見せられているときに弟の千寿郎に向けた言葉です。柱になったことを父の槇寿郎に報告している杏寿郎ですが、父は喜んではくれませんでした。千寿郎が「俺も柱になったら父上に認めてもらえるでしょうか」と聞きますが、それに杏寿郎は正直に答えます。

「正直に言う。父上は喜んではくれなかった！」と杏寿郎は言います。弟にも嘘をつかずに正直に真実を言うこの場面は、煉獄杏寿郎の誠実な性格がわかる場面でもあります。「そして千寿郎！お前と俺とは違う！お前には兄がいる　兄は弟を信じている」という言葉を続けて千寿郎に言います。千寿郎は泣きながら兄の言葉を聞き、兄を抱きしめていました。

映画『無限列車編』のポスターにもなったこの言葉は名言の中の名言になっています。炎柱・煉獄杏寿郎と上弦の鬼・猗窩座（あかざ）が技を繰り出して激しくぶつかり合います。猗窩座にも攻撃は効いていますが、鬼であるため、立ちどころに傷は塞がってしまいます。一方で人間である煉獄杏寿郎の傷はすぐに治るものではありません。

猗窩座との激戦で、煉獄杏寿郎は左目が潰れ、あばら骨が砕け、内臓が傷ついてボロボロの状態です。鬼になればそんな傷など治ってしまうと猗窩座は鬼になることを勧めますが、煉獄杏寿郎はこの名言を叫び、炎の呼吸の奥義「煉獄（れんごく）」を繰り出すのでした。 

「心を燃やせ」などの感動的な名言・遺言をたくさん残している煉獄杏寿郎ですが、その独特な口癖もファンから人気を集めています。子供も嬉しがって真似をするほどです。そんな煉獄杏寿郎の口癖を一覧にしてご紹介していきます。

「よもやよもやだ」は下弦の鬼・魘夢（えんむ）の血鬼術によって眠らされていた煉獄杏寿郎が起き、炭治郎たちが戦っていることに気づいた時の言葉です。「うたた寝している間にこんな事態になっていようとは！！よもやよもやだ」「柱として不甲斐なし！！穴があったら入りたい！！」と言っています。この言葉からは素直に自分の否を認めることができる性格なのがわかります。

「うまい！」は炭治郎たちが無限列車で煉獄杏寿郎を見た時に発していた言葉です。駅弁をたくさん食べて「うまい！うまい！うまい！」と連呼しています。炭治郎に話しかけられたときも「うまい！」と返事をしていました。この言葉からは素直に自分の気持を表現する実直な性格が現れています。

「うむ」は煉獄杏寿郎の口癖で、相手の意見に同意したり相槌を打つ時にでる言葉です。『鬼滅の刃』原作では柱合会議で炭治郎が鬼舞辻無惨を倒すと宣言しているときに「うむ！いい心がけだ」と心の中で関心しています。アニメではセリフになっていました。

「心を燃やせ」という名言以外の煉獄杏寿郎の独特の口癖は、どれも煉獄さんの性格が垣間見えるものでした。素直で実直、自分の間違いも認めることができる性格だということがわかります。こんな性格の煉獄杏寿郎だからこそ、炭治郎たち後輩や、他の柱からの信頼を得ているのだと思われます。

煉獄杏寿郎を担当した声優は「日野聡（ひのさとし）」さんです。また、煉獄杏寿郎の幼少期を担当した声優は「伊瀬茉莉也（いせまりや）」さんです。同じ煉獄杏寿郎を演じた声優である日野聡さんと伊瀬茉莉也さんのプロフィールや過去の出演作品を一覧でご紹介します。

煉獄杏寿郎の声優は「日野聡（ひのさとし）」さんです。煉獄杏寿郎がアニメで登場する以前から煉獄杏寿郎の声優は誰のかとファンの間では予想されており、予想が的中したという声もたくさんありました。竈門炭治郎役の「花江夏樹（はなえなつき）」さんも煉獄杏寿郎の声は日野聡さんで想像しており、決まったときはびっくりしたと言っていました。

日野聡さんはアメリカ生まれ東京育ちで、5歳まではサンフランシスコで暮らしていたそうです。子供の頃から児童劇団に所属し、舞台俳優を目指していました。映画の吹き替えに参加し、本格的に声優業で活躍することになりました。アニメいは縁がないと言っていた日野聡さんですが、アニメ『一騎当千』でレギュラー出演となり、アニメ声優デビューを果たしました。

日野聡さんの過去の出演作は上記の一覧の通りです。日野聡さんはたくさんのアニメに出演されています。代表作は「オーバーロード」のモモンガ / アインズ・ウール・ゴウン、『ハイキュー!！』の澤村大地、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のサイなどです。

煉獄杏寿郎の幼少期を担当した声優は「伊瀬茉莉也（いせまりや）」さんです。幼少期の杏寿郎を演じるにあたり、イメージトレーニングで幼少期以外の大人・煉獄さんも一度ぜんぶ演じてから幼少期のイメージを作ろうと思ったというエピソードも話されています。

伊瀬茉莉也さんは映画館で観た『もののけ姫』に感銘を受けて監督業に憧れていたそうです。アニメ『HUNTER×HUNTER』のミュージカルを鑑賞した後に、会場で会ったプロデューサーに「声優になりたい」と声をかけたことがきっかけで声優になりました。2004年に『愛してるぜベイベ★★』で声優デビューし、その後すぐに『yes!プリキュア5』のキュアレモネード役などのレギュラーも獲得しています。

伊瀬茉莉也さんの過去の出演作は上記の一覧の通りです。伊瀬茉莉也さんは声優デビュー以来たくさんのアニメに出演し、声優としてのキャリアを積んでいます。代表作は『Yes!プリキュア5』の春日野うらら / キュアレモネード、『HUNTER×HUNTER』のキルア＝ゾルディック、『ポケットモンスター XY』のユリーカ、『メイドインアビス』のレグ、『約束のネバーランド』のレイなどです。

煉獄杏寿郎の名言は、他の誰でもなく煉獄さんだったから胸を熱くさせるものとなっています。「心を燃やせ」という名言も、煉獄杏寿郎の鬼殺隊士としての誰よりも強い信念がより言葉を重くしたのだと思われます。

煉獄杏寿郎の戦う姿や、名言のほとんどは劇場版『無限列車編』でのことです。煉獄杏寿郎の名言を聞きたいがために映画を何度も見に行くファンも多いようです。

アニメ『鬼滅の刃』の遊郭編で炭治郎が「心を燃やせ」という遺言を思い出したシーンに感動するファンがたくさん見られました。「尊い」「涙が出た」という声もありました。死んでしまってもなお、炭治郎の心の中で生き続けている煉獄さんは、炭治郎やファンの心の救いになったようです。

炎柱・煉獄杏寿郎（れんごくきょうじゅろう）の名言や遺言、その言葉の影響などを一覧にしてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。煉獄さんの熱い言葉は炭治郎たちはもちろん、ファンの胸も熱くさせるものでした。劇場版『無限列車編』は涙なしでは見られないほどのものです。今後、『鬼滅の刃』の原作やアニメ、劇場版『無限列車編』を見る際は、煉獄さんの残す言葉を隅々まで聞いてみてください。