【鬼滅の刃】水の呼吸の全十一型を一覧で紹介!使い手やどのような技か紹介
『鬼滅の刃』では、鬼を退治する技術としてそれぞれが独自の呼吸法を習得しています。主人公の竈門炭治郎は水の呼吸の使い手で、流れるような剣さばきが特徴です。本記事では、水の呼吸を一覧で解説します。また、使い手や型の一覧も併せて紹介していきます。
水の呼吸とは?
『鬼滅の刃』に登場する鬼殺隊の隊士達は、それぞれが自分に合った呼吸を身に付けて戦います。主人公の竈門炭治郎は、水の呼吸の使い手である柱の1人・冨岡義勇に助けられ、鱗滝左近次の下で修業をした水の呼吸の使い手です。水の流れのように繊細で自由な剣さばきが特徴的な呼吸が水の呼吸と言われています。まずは、水の呼吸についてと、『鬼滅の刃』という作品の概要やあらすじについて簡単にまとめていきましょう。
水の呼吸の概要
『鬼滅の刃』に登場する水の呼吸は、基本となる5つの呼吸の内の1つです。基本の呼吸は炎、風、岩、雷、水の5つのことを指し、全て自然界にあるものをベースにした呼吸となっています。水の呼吸は、今挙げた呼吸一覧の中でも、特に繊細で変幻自在な型が多いのが特徴です。強さと優しさを兼ね備えた呼吸、それが水の呼吸とされています。
鬼滅の刃の概要
様々な呼吸が登場する『鬼滅の刃』は、大正時代を舞台にした人間と鬼との戦いを描いた和風漫画作品です。『週刊少年ジャンプ』にて、2016年2月から2020年5月まで、約4年間連載されていました。2019年にテレビアニメ化されると人気に火が付き、テレビアニメシリーズの続編となる劇場版が2020年に上映されると、日本の興行収入は404.3億円を記録し歴代1位となります。単行本の累計発行部数は2021年2月時点で1億5000万部を突破しました。
鬼滅の刃のあらすじ
主人公の少年・竈門炭治郎は、山奥で6人兄弟の長男として炭焼きの仕事をしながら家族仲良く暮らしていました。ある日、麓の町まで出かけている内に、自宅が鬼に襲われ、家族は無残にも鬼に皆殺しにされてしまいます。唯一生き残った妹の竈門禰豆子も鬼となってしまい、絶望の淵に立たされた竈門炭治郎の前に、水柱・冨岡義勇が現れ鬼殺隊への入隊を勧めました。竈門炭治郎は、修行の末水の呼吸を習得し、鬼殺隊の隊士として鬼との戦いに身を投じていきます。
水の呼吸の全十一型・技を一覧で紹介
『鬼滅の刃』に登場する呼吸の中でも、主人公の竈門炭治郎が扱う水の呼吸は、非常に多くの型が存在することで有名です。水の流れを活かした独特の剣さばきが特徴の水の呼吸には、一体どのような型や技があるのでしょうか。ここからは、水の呼吸の全十一型と技の特徴について一覧で紹介していきます。
水の呼吸一覧①壱ノ型 水面斬り
水の呼吸・壱ノ型は「水面斬り(みなもぎり)」です。刀を水平に思いっきり振るうことで、相手にダメージを負わせます。空中でも体制を整えれば繰り出すことのできる技で、あらゆる状況下でも出すことができます。真横に素早く刀を振るだけというシンプルな技ですが、威力が高く、水の呼吸の基本の技となっています。
一直線に攻撃が集中する為、防御力の高い相手に対して非常に有効な技です。竈門炭治郎が、最終選抜で多くの兄弟弟子を喰ってきたとされる異形の鬼を倒す際に初めて使用しました。その後も、多くの戦いで使用しています。
水の呼吸一覧②弐ノ型 水車
水の呼吸・弐ノ型は「水車(みずぐるま)」です。横に攻撃を繰り出す壱ノ型・水面斬りに対して、弐ノ型・水車は縦に斬撃を繰り出す技となっています。刀を真っ直ぐ縦に持ち、自身の体を空中で回転させながら勢いを付けることで威力を発揮します。体を回転させていることで、360度全方向に攻撃が可能です。勢いを付けて空中で軸をぶらさずに回転する為、高い身体能力が必要となります。
作中では、竈門炭治郎が最終選抜で鬼に襲われている他の鬼殺隊候補者を助ける際に初めて使用しました。基本的には縦の攻撃で使用する水車ですが、状況に応じて横にも繰り出すことが可能で、その場合は弐ノ型・改「横水車」という技目になります。体の回転を真横にする必要がある為、通常の水車よりも高い身体能力と柔軟性が求められます。竈門炭治郎は、盲目の鬼・矢琶羽(やはば)との戦いで横水車を披露しました。
水の呼吸一覧③参ノ型 流流舞い
水の呼吸・参ノ型は「流流舞い(りゅうりゅうまい)」です。水流のように滑らかな動きで広範囲にわたって攻撃を繰り出す技です。敵や障害物に囲まれた乱戦で特に威力を発揮します。また、敵の遠距離攻撃を受け止めながら、相手との距離を詰める際にも使用できる多様性に富んだ技となっています。
竈門炭治郎は、毬を操る鬼・朱紗丸(すさまる)との戦いで流流舞いを使用し、無数の毬を切り落としながら一気に朱紗丸との距離を詰めて攻撃しました。冨岡義勇も無限城や猗窩座との戦いで使用しています。相手を翻弄しながら距離を詰めることができる為、カウンター技として非常に優秀な技です。
水の呼吸一覧④肆ノ型 打ち潮
水の呼吸・肆ノ型は「打ち潮(うちしお)」です。対岸に打ちつける激しい波を思わせる鋭い攻撃を波状に繰り出す技です。複数の斬撃を広範囲に出すことが可能で、主に仲間を助けたり相手に隙を作らせたりする際に使用します。実用性の高い技で、冨岡義勇が得意技としてよく作中でも使用しています。また、竈門炭治郎が作中で初めて使用した水の呼吸の型としても印象深い技とされています。
通常は地に足が付いた状態で力を込めて繰り出す技ですが、空中で多方向に連続して繰り出すことも可能です。この技は「打ち潮・乱」という呼ばれ、遊郭編で堕姫(だき)からの攻撃を防ぐ際に竈門炭治郎が使用しています。
水の呼吸一覧⑤伍ノ型 干天の慈雨
水の呼吸・伍ノ型は「干天の慈雨(かんてんのじう)」です。自ら死を受け入れた鬼に対してのみ使用できる技で、鬼に対して唯一苦痛を与えずに首を切り落とすことができます。発動条件が非常に厳しい為、作中では1度しか使用されていません。優しく降る雨のように静かな攻撃で、一瞬で首を切り落とすことができる為、斬られた鬼は痛みを全く感じません。逆に、それまでの苦痛から救われるような温かい気持ちにさせる為、穏やかな死を迎えることができます。
作中では、那田蜘蛛山編で竈門炭治郎が母蜘蛛を倒す際に使用しただけで、それ以降は登場していません。しかし、激しい斬撃の多い全集中の呼吸の技の中で、唯一鬼に慈悲を与える技として読者には印象を残しています。水の呼吸が鬼に対して一番優しい呼吸と言われるのは、この干天の慈雨という技があるからとされています。
水の呼吸一覧⑥陸ノ型 ねじれ渦
水の呼吸・陸ノ型は「ねじれ渦(ねじれうず)」です。体をねじらせながら回転して、自分の周囲全方向に斬撃を与える技となっています。特に水中で体の自由が利きにくい場所での戦闘に有効で、上半身と下半身をねじって回転することで激しい渦を発生させます。回転が早ければ威力が上がり、作り出した渦は衝撃波として相手を斬りつけます。
接近戦でのみ有効の技ですが、竈門炭治郎はこのねじれ渦の特徴を活かして、敵の攻撃を巻き取る際にも使用しました。その時は、参ノ型・流流舞いの動きと取り入れた「ねじれ渦・流流」という複合技を披露しています。また、冨岡義勇も猗窩座との戦いで「ねじれ渦・流流舞い」という合わせ技を使用しています。
水の呼吸一覧⑦漆ノ型 雫波紋突き
水の呼吸・漆ノ型は「雫波紋突き(しずくはもんづき)」です。一点集中の突き技で、水の呼吸の中では最速の突き攻撃となっています。水面にできる波紋の中心を突くように刀を一直線に突き付けて相手の攻撃を無効化する技です。鬼の首を斬ることには向きませんが、攻撃に転じる速度が速い為、主に相手の攻撃を受ける際や相手を牽制する際に使用します。
竈門炭治郎は、朱紗丸の放った毬を真正面から受け止める際に使用しています。また、基本的には真正面に向かって放つ技ですが、斜め方向から突くことで相手の攻撃方向を強制的に変えることができる「雫波紋突き・曲」という応用技もあります。
水の呼吸一覧⑧捌ノ型 滝壷
水の呼吸・捌ノ型は「滝壷(たきつぼ)」です。相手の真上から一気に刀を突き立てる激しい技です。重力と自身の全体重、さらに水の呼吸の威力を合わせた技で、水の呼吸の中でも特に激しく力強い技となっています。相手が自分よりも低い位置にいることが発動条件ではありますが、決まれば相手に大ダメージを与えることができます。矢琶羽が死ぬ間際に放った血鬼術から回避する際、竈門炭治郎はこの技を受け身としても使用しています。
水の呼吸一覧⑨玖ノ型 水流飛沫・乱
水の呼吸・玖ノ型は「水流飛沫・乱(すいりゅうしぶき・らん)」です。足場の悪い場所で、相手との距離を一気に詰める際に使用する技です。素早くジャンプすることで、限られたごく僅かな着地地点を非常に短い着地時間で移動します。その際、着地地点には水飛沫のエフェクトが描写されています。
上下左右が激しく入れ替わる鼓屋敷で、響凱との距離を詰める際に竈門炭治郎が使用しました。
水の呼吸一覧⑩拾ノ型 生生流転
水の呼吸・拾ノ型は「生生流転(せいせいるてん)」です。体を回転させながら猛スピードで相手に突っ込みながら繰り出す技で、水の呼吸の中は1番威力の高い技となっています。発動時には水龍のエフェクトが登場し、縦横無尽にうねりながら相手に斬り込みます。回転するごとに威力が増し、他の技との合わせ技でも動きを止めない限り威力が維持され続けるという特徴があります。
相手との距離や回転と共に威力の強い連撃を繰り出し続ける持久力が必要となる為、発動条件は非常に厳しいです。しかし、技が決まれば相手に致命傷を負わせることができる強力な技とされています。那田蜘蛛山編で、十二鬼月の下弦の伍・累(るい)との戦いで、竈門炭治郎が使用し、累の操る強靭な蜘蛛の糸を断ち切りながら距離を詰めていきました。
水の呼吸一覧⑪拾壱ノ型 凪
水の呼吸・拾壱ノ型は「凪(なぎ)」です。この技は、冨岡義勇が編み出したオリジナルで、間合いに入った全ての攻撃を無効化させるというものです。自分の攻撃範囲に入ったもの全てをを超高速の剣さばきで打ち返すという技で、原理は非常にシンプルですが、並大抵の人間では到底行えない神業とされています。全ての攻撃を無効化することから、揺らぎのない無風の水面を彷彿とさせる「凪」という名前が付けられています。
作中では、冨岡義勇以外にこの技を使うことができる人物はいない為、冨岡義勇固有の必殺技という印象が強い技です。受け身を取り入れた型が多い水の呼吸を極めた冨岡義勇が辿り着いた究極の技となっています。
水の呼吸の使い手のキャラ一覧
ここまで、水の呼吸の型と技の特徴を一覧で紹介してきました。バラエティー豊かな水の呼吸を扱う隊士は多く、それぞれが独自の型を編み出したりしています。そんな水の呼吸の使い手達は、タイプはそれぞれ違いますが、共通点もあります。ここからは、水の呼吸の使い手キャラを一覧で紹介していきます。
水の呼吸の使い手①竈門炭治郎
まずはじめに紹介するのは、主人公の竈門炭治郎(かまど たんじろう)です。家族が鬼に惨殺された夜、鬼の討伐にやってきた水柱・冨岡義勇に助けられたことで、水の呼吸を習得することになります。普段は穏やかですが、本気になった時は素早い動きで予想外な力を発揮する竈門炭治郎の性質は、まさに水の特徴と一致しています。竈門炭治郎の使う水の呼吸で倒された鬼達は、強さの中にはある優しさを感じながら救われるような気持ちで最期を迎えています。
水の呼吸の使い手②冨岡義勇
竈門炭治郎が水の呼吸の使い手となるきっかけとなったのが、冨岡義勇(とみおか ぎゆう)です。鬼殺隊の中でも最高位の剣士達の集まりである柱の1人で、水柱として活躍しています。普段は無口かつ無表情で単独行動が多い為、誤解を生みやすく鬼殺隊の中でも浮いた存在となっています。しかし、水柱として実力は確かで冷静に鬼を狩っています。また、鬼となった妹を必死に守ろうとする竈門炭治郎を信頼し、鱗滝左近次に切腹覚悟で修業を依頼する熱い一面もあります。
水の呼吸の使い手③鱗滝左近次
元水柱で、竈門炭治郎や冨岡義勇の師匠にあたる育手が鱗滝左近次(うろこだき さこんじ)です。冨岡義勇の申し出で竈門炭治郎と竈門禰豆子を自宅で預かり、優しさと厳しさを持って竈門炭治郎を鍛え上げます。本来は非常に優しい性格で、修行を付けた弟子達が最終選抜で何人も殺されていることに無念さを抱えています。竈門炭治郎に厳しい修行をさせたのも、生き残ってほしいという思いが強かったからでした。
水の呼吸の使い手④錆兎
錆兎(さびと)は、竈門炭治郎の兄弟子で、狐のお面で素顔を隠した青年です。最終選抜の出場をかけた最後の修行で、竈門炭治郎の前に現れ、きつい言葉を突きつけながらも稽古を付けます。実は、最終選抜で鬼に殺されてしまった故人ですが、鱗滝左近次をこれ以上悲しませたくないという強い思いで魂をこの世に留まらせていた存在です。生前は、冨岡義勇の友として一緒に修行し、冨岡義勇以上の実力を持っていました。
水の呼吸の使い手⑤真菰
真菰(まこも)は、錆兎と共に竈門炭治郎の前に現れた狐の面を頭に付けた少女です。錆兎の激しい稽古で傷つく竈門炭治郎の面倒を見たり、水の呼吸の使い方をアドバイスしていました。錆兎と同様に、最終選抜で鬼に殺されたことで魂だけの存在となった故人であり、竈門炭治郎を最終選抜で死なせたくないという強い思いから姿を見せて修行の手助けをしていました。
水の呼吸の使い手⑥神崎アオイ
神崎アオイ(かんざき あおい)は、蟲柱・胡蝶しのぶの住む蝶屋敷で、傷ついた鬼殺隊の看病を取り仕切る少女です。『鬼滅の刃』の作中では、鬼と戦うことはありませんが、元々は水の呼吸の使い手として最終選抜を生き残って鬼殺隊の隊士になりました。家族の仇である鬼を許せない気持ちはありますが、鬼と戦うことへの恐怖から、前線を退いて後方支援に回りました。
水の呼吸の使い手⑦村田
村田(むらた)は、鬼殺隊の隊士で、竈門炭治郎の先輩にあたる青年です。『鬼滅の刃』の作中で技を披露することが少ないですが、多くの隊士が命を落とす中最後まで生き残る程の実力を持っています。鱗滝左近次とは別の水の呼吸の使い手に師事していた為、竈門炭治郎の兄弟子という訳ではないようです。水の呼吸の使い手ではありますが、あまり才能はないらしく、技を使っても威力は弱く水の描写も特に描かれていません。
水の呼吸の特徴を解説
使い手の性格や身体能力を活かして発揮される呼吸。水の呼吸の使い手達は、水のように透き通った心の持ち主が使うことができる呼吸です。ここからは、そんな水の呼吸の特徴を解説していきます。
特徴①水の呼吸は全集中の呼吸の基本で歴史が古い?
鬼と対等に戦う為に編み出された特殊な呼吸法が「全集中の呼吸」です。古くから続く基本の呼吸法から剣士が独自で生み出した新しい呼吸法まで、『鬼滅の刃』には15種類登場します。水の呼吸は、全集中の呼吸の中でも炎の呼吸と並んで歴史が古く、多くの派生を生み出しています。剣技そのもの基礎となる動きが多い為、初心者でも扱いやすいのが水の呼吸の最大の特徴です。その為、鬼殺隊には水の呼吸を扱う隊士が1番多いとされています。
特徴②水の呼吸に斬られた鬼の気持ち
静かで穏やかながらも鋭く鬼を討つ技が多い水の呼吸。一点集中の技や流れるように出す技が多い水の呼吸は、斬られる際に痛みは生じますが、傷つく部分が比較的少ないという特徴があります。『鬼殺隊見聞録・弐』という公式ファンブックでは、実際に斬られた鬼の感想が掲載されており、そこでも「痛いが比較的楽」「一瞬でスッとやってくれる」という意見が挙がっていました。
特徴③水の呼吸は一番鬼に優しい呼吸?
水の呼吸は、自在に形を変えられる水のように多種多様の技が存在します。そして、最大の特徴は、全呼吸の中で唯一鬼に痛みを与えず倒す技が存在していることです。その技は、「伍ノ型・干天の慈雨」で、自ら死を選んだ鬼に対して優しく降る雨と共に一瞬で首を切り落とすというものです。憎むべき鬼に慈悲を与える優しい技が存在するのは、全集中の呼吸の中でも水の呼吸だけとなっています。
水の呼吸の派生一覧
『鬼滅の刃』に登場する呼吸は、水の呼吸も合わせると全部で15種類です。その中には、水の呼吸から派生して編み出された呼吸も存在します。ここからは、水の呼吸から派生して作られた呼吸を一覧で紹介していきます。
水の呼吸の派生①花の呼吸
水の呼吸からの派生1つ目は花の呼吸です。変幻自在な水のように多種多様な技が多いのが特徴で、その動きは鬼をも魅了します。派生から生まれた全集中の呼吸の中では歴史が古いとされています。
花の呼吸とは?
花の呼吸は、全ての技に花の名前が使われているのが最大の特徴です。素早く動いて鬼を撹乱する技が多く、高い身体能力を要する為、全集中の呼吸としては歴史が古いですが、使い手は非常に少ないとされています。激しい動きが連続する技が多い為、常に全集中の呼吸をし続ける強靭な肺活量が必要になります。
花の呼吸の使い手
『鬼滅の刃』の作中では、栗花落カナヲが現存する唯一の花の呼吸の使い手として登場します。優れた動体視力を持っている栗花落カナヲは、師事していた先代の花の呼吸の使い手・胡蝶カナエの技や呼吸法を見様見真似で修得しました。栗花落カナヲは、自分の動体視力を最大限に引き出す為に、「終ノ型・彼岸朱眼」を編み出しています。
水の呼吸の派生②蛇の呼吸
水の呼吸からの派生2つ目は蛇の呼吸です。水の呼吸の動きをベースに、蛇の滑らかな動きを取り入れた新しい全集中の呼吸です。目標を確実に斬る正確な動きを要する為、身体能力が極めて高い剣士のみが扱えるとされています。
蛇の呼吸とは?
蛇の呼吸は、使い手である伊黒小芭内が独自で編み出した全集中の呼吸です。使用する日輪刀も蛇のようにうねった形状をしていて、蛇行する不規則な動きから強烈な技を繰り出すのが特徴となっています。蛇のような動きで鬼に隙を作り、予想もできな場所から斬りかかる技が多く、腕力に自信のない者でも鬼を倒せるように作り出されました。
蛇の呼吸の使い手
『鬼滅の刃』の作中では、蛇の呼吸を編み出した伊黒小芭内が唯一の蛇の呼吸の使い手として登場します。蛇柱として、鬼殺隊最高位の剣士に席を置いていて、腕力は強くないもののしなやかな体から繰り出す変幻自在な技で多くの鬼を狩っています。蛇の呼吸が水の呼吸から派生して作られた為、元は水の呼吸の使い手だったようです。
水の呼吸に対する世間での評判や人気
水の呼吸は、作中で主人公をはじめとする多くの隊士が使う全集中の呼吸の為、登場回数も非常に多いです。その為、好きな全集中の呼吸は水の呼吸だと答えるファンが多くいました。中でも、冨岡義勇が編み出した拾壱ノ型・凪は特に人気のようです。
『鬼滅の刃』では、全集中の呼吸を使用すると、その特徴に合ったエフェクトが描かれます。水の呼吸も例外ではなく、技を放つ際にダイナミックな水流の描写が非常に印象的です。特に、アニメ版では、水のエフェクトがまるで浮世絵のように描かれている為、美しい描写となっています。アニメでの水の呼吸の演出に惹かれて『鬼滅の刃』を見るようになったという視聴者は非常に多かったです。
非常に多くの型が存在する水の呼吸ですが、その中でも、読者が一番印象に残っていると声を挙げているのが、伍ノ型・干天の慈雨でした。自ら死を望む鬼にのみ使用される攻撃で、鬼に苦痛を味わせることなく首を斬り落とすことができる干天の慈雨。那田蜘蛛山編で竈門炭治郎が唯一見せたこの慈愛に満ちた優しい技は、特に人気のようです。
水の呼吸には様々な型があった
水の呼吸は、数ある個性的な全集中の呼吸の中で、特に型が多く扱う鬼殺隊の隊士も非常に多いある呼吸であることが判りました。剣術の基本の動きから作られた型が多く、扱いやすいという特徴があり、剣術初心者の竈門炭治郎も2年の修行で修得しています。また、15種類ある全集中の呼吸で、唯一鬼を思いやり苦痛を与えない技が存在するのも、水の呼吸の特徴です。優しい心の持ち主が扱うのに長けた水の呼吸は、激しさの中に優しさを持った全集中の呼吸となっています。
この記事のライター
ルキナ
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