【鬼滅の刃】上弦の壱・黒死牟の過去や強さを徹底解説!どのような鬼?
『鬼滅の刃』の上弦の壱・黒死牟について解説します。『鬼滅の刃』に登場する上弦の壱の鬼、黒死牟の人間時代の過去の出来事や強さについてまとめました。また、黒死牟の強さの理由や彼が使う「月の呼吸」の型の種類、作中での死亡の経緯などについても紹介します。
目次
【鬼滅の刃】上弦の壱・黒死牟とは?
数多い『鬼滅の刃』の見どころの中で代表的なものを選ぶ際、決して外せないのが敵である鬼の描写です。特に上弦の鬼たちの恐ろしさや背景のドラマは圧倒的ですが、わけても上弦の壱・黒死牟の描かれ方には心を奪われます。黒死牟にまつわる過去のできごとやその強さについて触れる前に、まずは基本的な事柄について押さえておきましょう。
黒死牟のプロフィール
『鬼滅の刃』に登場する黒死牟(こくしぼう)は、十二鬼月の中で上弦の壱に位置する鬼です。身長190㎝、体重93kgで、人間だった時の名前は継国巌勝(つぎくにみちかつ)になります。血鬼術との合わせ技として、月の呼吸による攻撃を用います。武士の出で立ちに6つの眼を持つ異形の鬼であり、額や首筋などには炎のような痣が浮かんでいます。
鬼滅の刃の概要
上弦の壱の鬼・黒死牟が登場する『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴原作・作画によるダークファンタジー漫画です。掲載誌は「週刊少年ジャンプ」で、2016年から4年あまりにわたり発表されました。単行本(全23巻)の累計部数は、1億5000万部を突破しています。テレビアニメや劇場アニメも制作されており、いずれも社会現象となるほどの人気を獲得しています。
鬼滅の刃のあらすじ
『鬼滅の刃』は、大正時代を舞台に描かれる鬼と人間との闘いの物語です。家族とともに慎ましく暮らしていた少年・竈門炭治郎は、ある日自分の不在中鬼に家族を惨殺され、生き残った妹の禰󠄀豆子も鬼にされてしまいます。剣士・冨岡義勇との出会いを経て鬼を狩る「鬼殺隊」に入った炭治郎は、厳しい修行と闘いに耐えつつすべての元凶である鬼舞辻󠄀無惨に迫る…という内容となっています。
【鬼滅の刃】上弦の壱・黒死牟の人間時代の過去や縁壱との関係
上弦の壱の鬼・黒死牟について理解する上で、とりわけ重要なのが彼の過去の出来事です。ここでは黒死牟がたどった人間時代の過去と、継国縁壱(つぎくによりいち)との関係について解説します。
過去①武家の家系に生まれる
上弦の壱の黒死牟は、前述のように人間だった時の名を継国巌勝と言います。縁壱とは双子の関係であり、共に戦国時代の武家の子供として育ちました。しかし当時双子は不吉という認識があったため、巌勝を後継ぎとして残し、顔に痣のあった縁壱は出家させる予定となっていました。そうした事情もあり、2人の待遇には何ごとにも差が付けられることとなります。
過去②縁壱への嫉妬
上弦の壱の鬼・黒死牟の人間時代の過去について紹介しています。後継ぎとして優位に立っていた兄の巌勝でしたが、剣の腕において弟の縁壱が数段優っていることが判明します。そこから縁壱が跡目争いで有力視されるようになりますが、当人は母の死後早々に家を出ました。その後巌勝は、縁壱が死の前の母を人知れず支えていた事実を知ります。すべてを見透かしていた弟の天才と高潔ぶりに対し、巌勝は激しい嫉妬心を抱くのでした。
過去③縁壱との再会
上弦の壱の鬼・黒死牟の過去について続けて紹介します。家族が出来、十年以上の間平穏に暮らしていた巌勝でしたが、ある日野営中鬼に襲われるという出来事に遭遇します。そこへ現れたのは、鬼狩りとなった弟・縁壱でした。窮地を救われた巌勝は、人間としても剣士としてもさらに磨きのかかった弟を見て、再び激しい嫉妬心に駆られます。そのあげく、妻子を捨てて弟と同じ道へ踏み入ったのでした。
過去④鬼舞辻󠄀と出会い鬼になる
引き続き、上弦の壱の鬼・黒死牟の過去の出来事について紹介します。着実に剣士として成長を遂げていく巌勝でしたが、弟との差は埋まりませんでした。そうこうするうちに痣も浮かび、死期が迫ったことを知ります。そんな中彼の前に現れたのは、鬼舞辻無惨でした。無惨の誘いを受けた巌勝は、強さのために人間を捨て鬼になることを選択します。
過去⑤縁壱との戦いに負ける
こうして鬼となったかつての巌勝=黒死牟は、60年ほど経ったある日の夜に縁壱と再会します。縁壱もすでに80歳を過ぎ、もはや過去のような強さは感じられません。そんな縁壱を憐れむ黒死牟でしたが、肝心の勝負は彼の惨敗でした。弟を超えるために人間を捨てたにも関わらず、老いた彼にすら勝てなかったのです。しかし、その闘いの途中で縁壱は寿命を迎えます。結局、黒死牟は勝ち逃げという不本意な結果を得たのでした。
【鬼滅の刃】上弦の壱・黒死牟は最強?強さを考察
『鬼滅の刃』における上弦の壱・黒死牟の過去は上記の通りですが、その強さについても気になるところです。ここでは、最強とも言われる上弦の壱・黒死牟の強さの秘密や能力について解説していきます。
黒死牟の最強の理由
元鬼狩りという過去を持つ上弦の壱・黒死牟は、十二鬼月の中でも最強と目されています。その理由はどこにあるのでしょうか。黒死牟の強さについて詳しく掘り下げていきましょう。
最強の理由①呼吸や型を使用して戦う
『鬼滅の刃』における上弦の壱・黒死牟の強さの秘密の一端となっているのが、「呼吸」と「型」を使った戦闘法です。鬼狩りとして会得した全集中の呼吸と上弦の鬼としての血鬼術とを組み合わせた、「全集中・月の呼吸」の技により、黒死牟は最強の称号を得るに至りました。
最強の理由②変幻自在の武器
上弦の壱・黒死牟の強さの理由の2つ目が、「変幻自在の武器」です。黒死牟が持つ刀は自らの血肉から創り出したもので、何本でも生成することができる上、破壊されても瞬時に修復が可能です。形状も思いのままで、作中ではとてもつもなく長く、刀身が複数に分岐した刀などを生成しました。黒死牟はこの刀を、「虚哭神去(きょこくかむさり)」と名付けています。
最強の理由③透き通る世界と痣を発現
上弦の壱・黒死牟の強さの理由の3つ目は、「痣」の発現と「透き通る世界」です。『鬼滅の刃』において痣の発現は、身体能力の飛躍的な向上を意味します。一方「透き通る世界」は肉体を透視できる能力で、筋肉の収縮を直接視ることで動きの先読みが可能となり、回避能力を大幅に向上させられます。もともとは縁壱の能力でしたが、鍛錬により黒死牟も体得しました。
黒死牟の月の呼吸の型
前述のように、上弦の壱・黒死牟は血鬼術と「月の呼吸」を組み合わせることで、絶大な強さを発揮します。ここからは、「闇月・宵の宮」や「月魄災渦」といった黒死牟の使う月の呼吸の型を詳しく紹介していきます。
壱ノ型 闇月・宵の宮
上弦の壱・黒死牟の月の呼吸の型、まずは壱ノ型 闇月(やみづき)・宵の宮です。こちらは、抜刀から横なぎに刀を一閃させる技になります。月の呼吸による技は斬撃が三日月状に回転しており、太刀の本筋を避けても斬られるのが特徴です。この比較的シンプルな技でも回避は難しく、一撃で無一郎の左腕を斬り飛ばしました。
伍ノ型 月魄災渦
続いて紹介する上弦の壱・黒死牟の月の呼吸の型は、伍ノ型 月魄災渦(げっぱくさいか)です。こちらは刀を一切振ることなく、無数の竜巻状の斬撃を作り出す技になります。技の効果範囲も非常に広く、この技があることで、鍔迫り合いなどによって太刀筋を封じることは不可能となります。なお、「月魄」とは「月の精」の意味になります。
捌ノ型 月龍輪尾
上弦の壱・黒死牟の月の呼吸の型について紹介しています。続いては、捌ノ型 月龍輪尾です。こちらは壱の型と似た強烈な横なぎの技ですが、刀身が伸びているなどの理由により、その数倍の間合と威力を持ちます。作中ではこの技により、不死川実弥の足にダメージを負わせました。
玖ノ型 降り月・連面
黒死牟の月の呼吸玖ノ型 降り月(くだりづき)・連面は、背中から前方への刀の一閃により、巨大かつ無数の斬撃を雨あられと敵に振り落とす技です。『鬼滅の刃』作中では、これにより不死川実弥の背中を傷つけました。
拾ノ型 穿面斬・蘿月
続いては、拾ノ型 穿面斬・蘿月(らげつ)です。こちらは楕円形の軌道とチェーンソーのような回転刃を持つ斬撃を、重ねて繰り出す強烈な技になります。実弥はあやうくこの直撃を受けるところ、無一郎に救われました。
拾肆ノ型 兇変・天満繊月
上弦の壱・黒死牟の月の呼吸の型について紹介してきましたが、最後は拾肆ノ型 兇変・天満繊月です。こちらはあたり一面覆いつくす量の渦状の斬撃を、折重ねるようにして放つ攻撃になります。形としては伍ノ型の発展で、より広範囲に効果を及ぼすことができるものの、その分隙も生みやすいという短所があります。
【鬼滅の刃】上弦の壱・黒死牟の性格や最期
上では上弦の壱・黒死牟の強さの理由について解説しましたが、彼の別の面についても興味は尽きません。ここからは、黒死牟の性格や6つの目を持つ理由、さらに作中で死亡したかどうかについて紹介します。
上弦の壱の黒死牟の性格
上弦の壱・黒死牟は異形の鬼ですが、その振る舞いは理知的かつ冷静沈着、礼儀や忠節を重んじる性格となっています。相手の力量を素直に称賛する懐の深さも持ち、このあたりは武士として生きた人間時代の名残りと取れます。彼と対峙した無一郎も、その威厳や威圧感に気おされるほどでした。
上弦の壱の黒死牟の6つの目の理由
『鬼滅の刃』の上弦の壱・黒死牟の最大の外見的特徴と言えば、3対から成る6つの目です。この6つ目の由来について作中では明かされませんが、「縁壱零式」が関係しているという考察も成り立ちます。零式は戦国時代に作られた、縁壱の能力を模した人形ですが、腕が6本あるのが特徴です。人間時代の黒死牟はこの零式を相手に稽古を重ねた可能性があり、そのイメージが焼き付いた結果、鬼と化した後6つ目が発現したとも考えられます。
上弦の壱の黒死牟は死亡した?
上弦の壱・黒死牟は『鬼滅の刃』の中で死亡したのでしょうか。その答えはイエスです。無限城での闘いにおいて無一郎、実弥、玄弥、悲鳴嶼を相手に圧倒的な力を見せますが、4人の必死の攻撃についに屈します。それでもさらに変身を遂げ闘おうとするものの、あまりの異形ぶりに自ら動揺し、その隙を突かれて敗北しました。最後は縁壱への憧れと、何も手にできなかった後悔をかみしめつつ消失します。
【鬼滅の刃】上弦の壱・黒死牟の声優
十二鬼月で最強の呼び声高い上弦の壱・黒死牟について紹介していますが、彼の強さや性格などだけでなく、アニメ版の声優についても知りたいところです。ここでは、アニメ版『鬼滅の刃』で黒死牟を演じる声優について紹介します。
上弦の壱の黒死牟の声優は「置鮎龍太郎」
アニメ版『鬼滅の刃』で黒死牟を演じているのは、声優の置鮎龍太郎(おきあゆりょうたろう)です。「りょうちゃん」や「オッキー」などの愛称で知られており、舞台俳優としての活動も行っています。艶のある声質で二枚目を演じる機会が多くなっていますが、コミカルなキャラや熱血漢も演じられる実力派声優です。
置鮎龍太郎のプロフィール
『鬼滅の刃』の上弦の壱・黒死牟役声優・置鮎龍太郎のプロフィールを紹介しましょう。置鮎氏は1969年11月17日、福岡県北九州市で生まれました。小学3年生からは、大阪府に転居しています。高校に進学した頃に声優を目指すようになり、卒業後青二塾大阪校へ入塾、その後青二プロダクション所属となります。ラジオCMでデビューした後、96年『地獄先生ぬ~べ~』で初のテレビアニメ主役を獲得、以後も多数の作品に出演しています。
置鮎龍太郎の主な出演作品
置鮎龍太郎の『鬼滅の刃』以外の出演作品について見てみましょう。これは前述の『地獄先生ぬ~べ~』(鵺野鳴介)のほか、『テニスの王子様』(手塚国光)、『BLEACH』(朽木白哉)、『戦国BASARA』(豊臣秀吉)、『トリコ』(トリコ)、『SLAM DUNK』(三井寿)、『パリピ孔明』(諸葛孔明)などが挙げられます。
【鬼滅の刃】上弦の壱・黒死牟に対する世間での評判や人気
『鬼滅の刃』の上弦の壱・黒死牟についてさまざまな角度から考察していますが、続いてはさらに別の視点から眺めてみましょう。世間の黒死牟に対するイメージなどは、どうなっているのでしょうか。ここでは縁壱と深い因縁で結ばれた鬼・黒死牟の人気ぶりなどを紹介していきます。
こちらはシンプルに「黒死牟=かっこいい」という意見です。黒死牟は鬼でありつつ侍としての矜持を持ち、たたずまいも毅然としています。容貌も異形ながら端整で、敵キャラとして申し分ないカッコよさを備えています。ある意味上弦の壱の座にふさわしいキャラと言えるでしょう。
続いては、黒死牟が一番好きなキャラで「鬼になった理由や正体がせつなく」、かつ「散り際が凄い」という意見です。黒死牟は最後に至って鬼としての己の姿に絶望した挙句、追い求めていたのが縁壱であったことに気づきます。そして結局は何も手にできなかったことを悔い、塵となって消えていきました。こうした無念の想いは、立場に関係なく共感できるところです。
こちらも『鬼滅の刃』で一番好きなキャラが黒死牟という意見で、キャラデザや喋り方などがお気に入りだと述べています。たしかに目が6つというインパクトの強い容貌や、正統な武士の出で立ちそのままのデザインには目を奪われます。また、黒死牟は話す時やたらと間を空ける癖があるのですが、それが彼の謹厳さと同時に、一種の愛嬌のようなものを醸し出しているというのもうなずけるところです。
【鬼滅の刃】上弦の壱・黒死牟は最強の鬼だった
『鬼滅の刃』の上弦の壱・黒死牟について紹介してきました。このように、黒死牟は人間だった時分は、継国縁壱の双子の兄という立場にありました。それが弟への激しい嫉妬心から人間を捨て、鬼舞辻󠄀無惨に仕える上弦の壱の鬼となります。鬼となって絶大な強さは得たものの、彼が望んでいた縁壱の力には、結局到達できませんでした。
そうした過去のいきさつを知ると、黒死牟というキャラの見え方はかなり違ってきます。彼の人間的な弱さや渇望には、共感を覚える向きも多いでしょう。アニメ版での本格的な登場はこれからですが、その時がますます楽しみになってきます。それまで待ちきれないという方は、ぜひ原作をチェックしてみてください。
この記事のライター
だいじろう
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