【鬼滅の刃】チュン太郎が鎹鴉になったのはなぜ？本名や入隊した理由も解説

チュン太郎は『鬼滅の刃』に出てくる雀のキャラクターです。鬼殺隊に入隊後、善逸の鎹鴉に任命されました。ここでは、チュン太郎の本当の名前や性格、鬼滅の刃のあらすじを紹介します。

雀のチュン太郎は、鬼殺隊当主である産屋敷耀哉（うぶやしきかがや）や柱からの伝令を鬼殺隊士に伝える鎹鴉の一員です。鬼殺隊に入隊してからは善逸にあてがわれ、鎹鴉の仕事をこなしています。人の言葉は理解できますが、他の鎹鴉と違って人語は話せません。そのため『鬼滅の刃』でチュン太郎が善逸に何か訴えかけている場面では、「チュン」と鳴いている横に、文字で喋っている内容が書かれていました。

実は「チュン太郎」という名前は善逸が勝手に命名して呼んでいただけで、本名ではありません。チュン太郎の本当の名前は「うこぎ」であり、アニメ『鬼滅の刃』15話の大正コソコソ噂話で判明します。また、名前の由来は春の山菜を炊き込んだ「うこぎご飯」が好物だからといわれています。

チュン太郎は見た目が可愛く『鬼滅の刃』のアニメで登場した際も高い声で鳴くため、ファンの間で「メスの雀ではないか」と予想されていました。ただ、本編完結後に発売された『鬼滅の刃』公式ファンブックで、チュン太郎の性別は「オス」であると明かされます。また、アニメではチュン太郎が一人称を「僕」と言って話している場面が出てきました。

チュン太郎は頑張り屋で優しい性格です。人語は喋れませんが、作中では任務を怖がる善逸にチュン太郎なりの言葉で、彼を根気強く励ます姿が描かれています。また、那田蜘蛛山編で善逸が鬼の毒に侵された際、チュン太郎は彼を救うため、胡蝶（こちょう）しのぶに必死に助けを求めていました。この姿からもチュン太郎が優しく、仲間思いな性格であると分かります。

チュン太郎はアニメ『鬼滅の刃』5話で初登場します。鬼殺隊の入隊試験終了後、生き残った善逸含む4人の隊士に鎹鴉があてがわれます。3人の隊士に鎹鴉が飛んで行く中、善逸の元に来たのは小さな雀でした。この雀がチュン太郎です。チュン太郎を見た善逸は驚き「なぜ自分だけ雀なのか」と疑問を口にしていました。

『鬼滅の刃』は週刊少年ジャンプで2016年から2020年まで連載された、吾峠呼世晴先生作の大人気漫画です。2021年には『鬼滅の刃』の単行本が1億5,000万部を突破しました。日本の大正時代が舞台で、主人公の竈門炭治郎（かまどたんじろう）が鬼になった妹の禰豆子（ねずこ）を人間に戻すため、鬼たちと戦い奮闘する姿を描いた作品です。2019年から2021年までの間で『鬼滅の刃』のアニメ第1期と2期が放送され、2023年4月からは第3期が放送予定です。

心優しい少年の竈門炭治郎は、炭を売りながら山奥で家族と静かに暮らしていました。ある日、炭治郎が出かけている間に鬼が家を襲撃し、家族を惨殺されます。唯一生き残った妹の禰豆子も鬼に変貌し、炭治郎に襲い掛かりました。そこに鬼殺隊剣士の冨岡義勇（とみおかぎゆう）が現れ、炭治郎を救出します。助けられた炭治郎は義勇の勧めで鬼殺隊に入り、厳しい修行の末、水の呼吸を習得しました。炭治郎は妹を人間に戻すため、鬼たちとの戦いに身を投じていきます。

鎹鴉の仕事を一生懸命こなすチュン太郎ですが、雀である彼が鬼殺隊に入隊した理由は何なのでしょうか。ここからは、チュン太郎が鎹鴉になった理由や仕事内容、他の鎹鴉との関係をまとめていきます。

雀であるチュン太郎が鎹鴉になった理由は、自分の家族を鬼に殺害されたからです。雀の体で鬼は倒せませんが「鬼を倒す手伝いがしたい」「鬼殺隊の役に立ちたい」というチュン太郎の強い思いから、鎹鴉になりたいと志願し、鬼殺隊に入隊しました。

チュン太郎の仕事は他の鎹鴉と同様、鬼殺隊本部の伝令を鬼殺隊士に伝えることです。しかし、チュン太郎は人語を喋れないため、伝達する時も「チュン」としか鳴けません。善逸との会話シーンでも羽をバタバタさせて、必死に訴えるチュン太郎の姿が描かれていました。ただ、入隊試験後に炭治郎と会うまで善逸は任務をいくつかこなしていたことから、チュン太郎の言葉はある程度彼に伝わっていると推察できます。

人語を喋れないチュン太郎ですが、人の言葉は分かり「チュン」と返事するため、会話はできます。『鬼滅の刃』でも善逸とチュン太郎が会話する場面が出てきました。ただ、善逸はチュン太郎の言葉を理解できず、最後は喧嘩に発展します。また、炭治郎とチュン太郎が会話する場面もありますが、炭治郎は動物の言葉が分かるため、チュン太郎から善逸に関する悩みを聞き、彼に苦言を呈していました。

雀でありながら鎹鴉として働くチュン太郎は、他の鎹鴉から好かれています。『鬼滅の刃』でチュン太郎が他の鎹鴉と会話する場面はあまり出てきませんが、炭治郎が鬼狩りに向かう途中で善逸と会った際、炭治郎の鎹鴉と戯れるチュン太郎の姿が描かれていました。

鬼殺隊の入隊試験後、善逸の元に鎹鴉としてチュン太郎が送り込まれます。人の言葉を話せないチュン太郎は、善逸と良好な関係を築けているのでしょうか。ここでは、チュン太郎が善逸の鎹鴉に選ばれた理由や、チュン太郎と善逸の関係性を紹介します。

チュン太郎が善逸の鎹鴉に任命された理由は明らかになっていません。『鬼滅の刃』の作中や、公式ガイドブックにも明記されていませんでした。ただ、弱気な善逸をいつもチュン太郎が励ましていることから、気の強い鎹鴉よりも仲間思いなチュン太郎の方が善逸との相性は良いと推察できます。

時々喧嘩するチュン太郎と善逸ですが、鎹鴉の仕事以外、チュン太郎は善逸の側を離れずにいることから、彼らの仲は良好であると推察できます。ここからは、喧嘩しても仲良しなチュン太郎と善逸に関するエピソードを2つ紹介します。

アニメ『鬼滅の刃』11話にて、善逸に求婚されて困っている女性を助けるため、チュン太郎は任務に向かう途中の炭治郎に助けを求めます。チュン太郎の言葉が分かる炭治郎は話を聞き、女性に抱き着いている善逸を咎めました。その際、炭治郎はチュン太郎との会話で聞いた「善逸が任務に行こうとしない」「女性にすぐ声をかける」など、善逸の行動にチュン太郎が困っている旨も本人に伝えます。炭治郎の話を聞いた善逸は、鳥語が分かる彼に驚いていました。

アニメ『鬼滅の刃』15話より、鬼を倒すため那田蜘蛛山に向かう炭治郎、善逸、嘴平伊之助（はしびらいのすけ）ですが、山に入る直前、善逸は怖くなり座り込みます。チュン太郎は炭治郎と伊之助が山に入った後も動かない善逸を励まし、仲間を助けに行くよう促しました。しかし、鳥語が分からない善逸には伝わりません。更には皮肉めいた言葉を善逸から言われます。怒ったチュン太郎は嘴で善逸の手の皮膚を引っ張りました。

この後、チュン太郎の行動に怒った善逸と喧嘩になりますが、途中で善逸は禰豆子がいないことに気づき、彼女を心配して慌てて炭治郎たちの後を追います。善逸の行動に悩むチュン太郎ですが、本気で仲間を心配するところは評価していると後に大正コソコソ噂話で話していました。

2019年に『鬼滅の刃』のアニメ第1期が放送されました。豪華声優陣が登場人物の声を担当していますが、チュン太郎を演じた声優は誰なのでしょうか。ここでは、アニメ『鬼滅の刃』でチュン太郎役を務めた声優情報を紹介します。

アニメ『鬼滅の刃』でチュン太郎役を担当したのは、声優の石見舞菜香（いわみまなか）さんです。SNSでは「舞菜香ちゃんのチュン太郎の声に癒される」という声がいくつかみられました。

石見舞菜香さんは中学生の頃に見たアニメに衝撃を受けて声優を志すようになり、高校生から声優養成所に通い始めます。声優養成所を卒業後、2016年から声優活動をスタートさせ、2017年でアニメデビューを果たしました。アニメデビュー後は、多くのアニメやゲーム作品に出演しています。

石見舞菜香さんは2017年にアニメデビューして以降、様々なアニメやゲーム作品でメインキャラクターの声を務めてきました。ゆったりと癒されるような声が特徴の石見舞菜香さんは、アニメで少女役をよく演じています。

愛くるしい見た目に加えて一生懸命、鎹鴉の仕事をこなすチュン太郎はファンから人気を集めています。SNSでは「チュン太郎が可愛くて癒される」や「善逸に抱き着かれて困った表情をしてるところがかわいい」という声が数多くみられました。

鎹鴉として鬼殺隊に入ったチュン太郎は、小さい体で懸命に仕事をこなします。SNSでは「小さい体で仕事を頑張るチュン太郎がかっこよくて好き」という意見がみられました。

喧嘩することもありますが、基本的に善逸とチュン太郎は一緒におり、仲良しです。那田蜘蛛山編では、鬼の毒を食らった善逸を心配し、他の鬼殺隊士に「善逸を助けて」と必死に訴えるチュン太郎の姿も描かれています。SNSでは「善逸とチュン太郎コンビがかわいい」「善逸とチュン太郎の会話シーンが好き」といった意見が挙がっていました。

雀のチュン太郎は善逸の鎹鴉です。本当の名前は「うこぎ」で、鬼に家族を殺されたため鎹鴉になりました。人語が喋れないチュン太郎は自分の思いを上手く伝えられず、善逸と喧嘩することもありますが、後ろ向きな彼をいつも励ましサポートしています。『鬼滅の刃』の漫画やアニメでチュン太郎の活躍をチェックしてみてください。