【鬼滅の刃】下弦の参の病葉(わくらば)は初登場で粛清された?鬼化前も考察
『鬼滅の刃』に登場する下弦の参の病葉(わくらば)は、初登場の「パワハラ会議」と通称されるシーンで、無惨に粛清される形で最期を遂げてしまいます。下弦の参の病葉の登場シーンと最期の解説、鬼化前の考察、そしてアニメ版『鬼滅の刃』の病葉の声優情報も紹介します。
目次
【鬼滅の刃】下弦の参の病葉とは?
この記事では『鬼滅の刃』に登場する鬼の一員である、下弦の参の病葉(わくらば)の登場シーンや最期を主に紹介します。しかし本題に入る前に、下弦の病葉のプロフィールや、作品の概要を紹介します。
病葉(わくらば)のプロフィール
『鬼滅の刃』の下弦の参の病葉は、下弦の鬼の一人です。髪は坊主頭に近い短髪であることに加えて、額と頬に合計3つの×形の傷跡がついていることが、外見の大きな特徴になっています。鬼としての傷を再生する能力などは持っていますが、それ以外の能力や詳しい性格などは、登場シーンが少ないことから、わかっていません。
鬼滅の刃の概要
『鬼滅の刃』は、2016年から2020年まで『週刊少年ジャンプ』に連載された『吾峠呼世晴』による作品です。全23巻の単行本の累計発行部数は、1億5000万部を上回っている大人気作品です。2019年、2021年から2022年にテレビアニメ化されているほか、2020年には映画化もされていて、空前の大ヒットとなりました。2023年4月から再び、テレビアニメが放送されます。このほかにもゲーム、舞台、能狂言など、幅広いメディア展開が行われています。
鬼滅の刃のあらすじ
『鬼滅の刃』は大正時代の日本を舞台にした物語です。主人公の炭治郎は、炭焼きをして家族の暮らしを支えていました。しかしある日、家族を人を喰らう鬼に殺されて、生き残った妹も鬼にされてしまいます。炭治郎は妹を人間に戻すために、修行をして鬼と戦う決意を固めます。鬼の一員である下弦の参の病葉は、当然のことながら炭治郎の敵ということになります。しかし、病葉は炭治郎たちに倒されるわけではなく、思いもよらない最期を遂げることになるのです。
【鬼滅の刃】下弦の参の病葉は初登場で粛清?鬼化前は?
病葉は初登場で粛清?最期を紹介
それでは『鬼滅の刃』に登場する下弦の参の病葉の登場シーン、そして無惨による通称「パワハラ会議」にて粛清される最期を紹介します。
病葉の初登場回は何話?
『鬼滅の刃』の下弦の参の病葉が登場する唯一の回は、テレビアニメ『鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編』(2019年放送)の最終回26話『新たなる任務』です。そして、病葉が登場するエピソードはこれが最初で最後ということになります。原作の漫画では6巻の52話に登場します。
病葉は無惨のパワハラ会議で死亡
下弦の参の病葉が登場するよりも前に、下弦の鬼の一人である下弦の伍の累が敗死しました。鬼の始祖である無惨はこのことに怒り、下弦の鬼たちを呼び出します。無惨は、累を失った下弦の鬼たちを立て直すために彼らを呼び出したのではありません。たちまち、無惨による惨劇が繰り広げられることになります。
下弦の鬼の力不足を理由に「解体」することを決めた無惨は、下弦の鬼たちに言いがかりをつけて、事実上問答無用で粛清していきます。ある鬼は思考を読まれて無惨の怒りを買い殺され、また別の鬼は、無惨の言葉を否定したとして殺されていくという有様です。一連の流れは『鬼滅の刃』の読者・視聴者から『パワハラ会議』と呼ばれています。しかしその実態は、無惨が下弦の鬼たちのいかなる弁明をも聞き入れずに一方的に粛清していくだけのもので、会議と呼べるものでは到底ありません。
仲間の鬼たちが殺されていくのを見た下弦の参の病葉は絶望します。無惨に思考は読まれてしまうし、無惨の言葉を肯定しても否定しても殺されます。追い詰められた病葉は、一目散に無惨のもとから逃げ出します。しかし、逃げ切れたと思ったその時、気が付いたら病葉は、無惨に首を落とされて、首を無惨につかまれた状態でした。本当に「気が付いたら」といった具合で、いったい何が起きたのか、病葉はおろか視聴者にも意味がわからない描写となっています。
鬼は傷を再生する能力があるのに、病葉の首は体を再生することができません。病葉の首はそのまま、引き続き下弦の鬼が粛清されていくのを見届けることになります。そして首だけの状態で朽ち果てて死ぬのを待つばかりとなります。『鬼滅の刃』のキャラクターの中でも、相当に悲惨で理不尽な死に方をしたキャラクターです。
病葉の鬼化前
『鬼滅の刃』に登場する下弦の参の病葉は、初登場のシーンであっけなく死亡したため、それ以前のことは一切わかっていません。したがって、鬼化する前のことも含めた過去のことは推測するしかありません。病葉の外見的な特徴は顔についた×型の傷ですが、鬼には傷を治す能力があるため、鬼になってからついた傷であれば残っていることは不自然です。したがって、鬼化する前の人間だった時期についた傷であると考察されています。
また、人間だった頃の病葉は宇随天元の弟だったのではないかという考察がされています。天元と病葉が耳に似たピアスをつけていること、忍びのように素早い身のこなしをしたことや、天元が忍びの修行をしていた頃に巻いていた襟巻が、病葉の襟巻と似ていることなどが、天元の弟説の根拠になっています。しかし『鬼滅の刃』の本編中に、確定的な情報はありません。
病葉の性格
『鬼滅の刃』に登場する下弦の参の病葉の性格は、短い登場シーンから推測するしかありません。しかし、その短い登場シーンで彼の取った目立った行動というのも、無惨の前から逃げ出してそして首を切られるのみです。無惨の前から逃げ出したことは臆病な行動とも考察されていますが、思考を読まれる上に何を言っても殺される、戦って勝てるわけでもない相手から逃げることは、それほどおかしな行動ではありません。
一方で、無惨はそもそも他者の思考を読めるので、どこへ逃げようとしても無惨は追跡できてしまいます。しかも、無惨は下弦の鬼を「解体する」と言っている以上、逃がすことも許すことも基本的にはありえません(しかし後で述べる通り許される鬼もいます)。逃げられるはずがないのにそれでも逃げたことについては、頭のよくない性格とも考察されています。いずれにしても病葉の性格を推測することは、かなり難しいのです。
病葉の名前はいつ判明した?
『鬼滅の刃』に登場する下弦の参の病葉は、初登場のシーンであっけなく死亡してしまいました。そのため、登場した時点ではその名前も明らかにはなりませんでした。彼の名前は、公式ファンブックの記載から確認することができます。
【鬼滅の刃】下弦の参の病葉の声優
病葉の声優は「保志総一朗」
アニメ『鬼滅の刃』で下弦の参の病葉を演じた声優は『アーツビジョン』所属の保志総一朗さんです。保志さんは既に多くのアニメでメインキャラを務めている、ベテランの人気声優です。歌手やプロデューサーとしても活躍しています。
たったの数分で退場してしまう下弦の鬼たちですが、演じたのは保志さんのほかにも、植田佳奈さん、KENNさんといった有名な声優ばかりでした。放送当時のSNSには『パワハラ会議』という言葉のほかに、声優の無駄遣いという言葉も飛び交ったほどでした。
保志総一朗のプロフィール
- 1972年に福島県にて誕生
- 東京アナウンス学院放送声優科・日本ナレーション演技研究所特待生出身
- 1994年にゲーム『卒業写真/美姫』で声優デビュー
- 2003年に『第25回アニメグランプリ』声優部門においてグランプリ獲得(2006年と2007年にもグランプリ獲得)
- 2004年に個人名義でシングル『Shining Tears/光のシルエット』をリリース。4万枚を売り上げ自身最大のヒットとなる
- 2015年にドラマCD企画『エレメンタルドラグーン-2つの光-』に主演すると共に共同プロデューサーとして参加、プロデュース業にも活躍の場を広げている
保志総一朗の主な出演作品
『鬼滅の刃』で下弦の参の病葉の声を演じている保志総一朗さんは『機動戦士ガンダムSEED』のキラ・ヤマト、『ひぐらしのなく頃に』シリーズの前原圭一、『そらのおとしもの』の桜井智樹、『戦国BASARA』シリーズの真田幸村など、多くの著名なアニメやゲームで主要キャラクターを演じています。
【鬼滅の刃】下弦の参の病葉以外の下弦の鬼
『鬼滅の刃』には多数の鬼が登場して、炭治郎たちと激しい戦いを繰り広げます。病葉は下弦の参と呼ばれていますが、このことからもわかるように、無惨の配下である下弦の鬼は、病葉以外にも複数存在します。ここでは、病葉以外の下弦の鬼を紹介していきます。
下弦の鬼①轆轤
まずは下弦の弐の轆轤(ろくろ)です。顔に血管のようなものが浮き上がっていることが特徴です。声優は楠大典さんです。無惨のパワハラ会議において轆轤は、無惨の血を与えられればまだ戦えると発言します。しかし、これが無惨への指図ととらえられて無惨の怒りにふれ、轆轤はあっけなく殺されてしまいます。
下弦の鬼②魘夢
続いては下弦の壱の魘夢(えんむ)です。声優は平川大輔さんです。次々と仲間の下弦の鬼が無惨によって粛清されていき、魘夢は最後の一人となります。言い残すことはないかと無惨から尋ねられた魘夢は、弁明や命乞いなどをすることもなく、無惨に対してなんと、自分を最後の一人に選んだことへの感謝の言葉を述べます。人の不幸や苦しみを見ることが大好きという魘夢にとっては、仲間の下弦の鬼たちが死んでいく様子でさえも喜びの対象だったのです。
無惨は相手の思考を読めるので、魘夢の感謝の言葉が彼の嘘偽りのない本心であることは、簡単にわかります。結果的に魘夢の異常な性格が、無惨から気に入られます。そして無惨の血を分け与えられ、魘夢はパワハラ会議にかけられた下弦の鬼の中で唯一の生存者となりました。彼はその変態的な性格によって命拾いしたわけですが、それでも無惨の血に順応できていなければやはり死んでいたので、運の良さも持ち合わせていたのです。
下弦の鬼③零余子
続いて下弦の肆の零余子(むかご)です。下弦の鬼の中の紅一点です。声優は植田佳奈さんです。零余子は、無惨の許可を得ずに発言をしたこと、そして敵と出くわしたら逃げようとしていたことを、無惨から咎められます。それに対して、零余子が弁明をしても無惨が聞き入れることはなく、逆に無惨の言葉を否定したことを咎められ、殺されます。
ただし、そもそも無惨は下弦の鬼を粛清するつもりで彼らを呼び出したのです。例外となった魘夢は除きますが、直接的に無惨の怒りを買うことを免れたとしても、下弦の鬼たちが殺されることは決まっていたのです。殺される口実がそれぞれ異なるだけで、基本的に彼ら下弦の鬼たちは不憫な立ち位置のキャラクターなのです。
下弦の鬼④累
続いて下弦の伍の累です。蜘蛛のような髪型をした小柄な少年の姿をしています。声優は内山昂輝さんです。既に説明したように、彼が竈門兄妹らに倒されたことが、下弦の鬼が粛清される、通称「パワハラ会議」につながります。つまり、パワハラ会議の前に既に死亡しています。
倒されたとはいえ、まともに戦うシーンがあるので、下弦の鬼の中では魘夢と共に出番の多いキャラクターとなっています。冷静な性格であるけれども、興奮すると感情的になり、攻撃も単調になってしまうなど、明確な性格付けもなされています。
【鬼滅の刃】下弦の参の病葉に対する世間での評判や人気
『鬼滅の刃』に登場する、下弦の参の病葉に対する評判や人気を紹介します。
下弦の参の病葉の唯一の登場シーンを語る上で、パワハラ会議の存在は欠かせません。パワハラ会議は、多くの視聴者に対して強烈な理不尽の印象を与えたのです。せっかく十二鬼月になれたのにと、ぼやいた鬼とは病葉のことです。このセリフから彼は下弦の鬼になれたばかりだったものと考察されています。それにもかかわらず、下弦の伍の累の敗死の責任を取らせる点が、病葉の境遇の理不尽さを増しているのです。
視聴者の中には、一瞬の登場シーンを見て病葉を好きになった方もいました。しかし、彼はあっという間に殺されてしまいました。好きになったばかりのキャラの死亡は、ファンにとって大きなショックとなったようです。
魘夢以外の下弦の鬼は、登場からわずか数分で殺されてしまいます。しかし、わずかなセリフしかない彼らの声は、病葉役の保志総一朗さんのみならず、多くのアニメに出演している人気声優ばかりが演じています。声優の無駄遣いという評価も、多くの視聴者から聞かれました。
【鬼滅の刃】下弦の参の病葉は初登場で粛清され死亡した
『鬼滅の刃』に登場する下弦の参の病葉は、初登場のシーンで、鬼の始祖である無惨によって粛清され、あっけない最期をとげました。その最期も、無惨に首を落とされて、体を再生することもできないまま、首だけになった状態で仲間の鬼たちが引き続き粛清されていくのをただ見届けるという壮絶なものだったのです。病葉は、ただただ不憫なキャラクターとして描かれていました。
この記事のライター
灯油
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