【鬼滅の刃】童磨の過去が悲しい？伊之助の母やしのぶとの関係を調査

「鬼滅の刃」に登場する童磨とは、鬼殺隊の敵である鬼です。しかも鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん) 直属の12体の鬼で構成されている十二鬼月の一員です。童磨は「上弦の弐」の称号を持っており、十二鬼月の中で上から二番目の強さです。いつもにこやかで優しそうに見えますが、感情が欠けています。悲しいや怒りなどの感情が分かりません。鬼でありながら「万世極楽教」の教祖をつとめています。また人間の頃の記憶を全て覚えています。

そんな童磨のプロフィールを見てみましょう。

「鬼滅の刃」は、吾峠呼世晴による漫画作品です。2016年から2020年まで「週間少年ジャンプ」で連載されました。単行本の累計発行部数は1億5000万部を突破しています。2019年にはアニメ1期が放送。それによりますます「鬼滅の刃」の知名度は上がりました。数々の企業とのコラボも行っています。2020年には映画「無限列車編」が公開。2021年にアニメ2期「遊郭編」が放送されています。

「鬼滅の刃」は鬼狩りをする鬼殺隊と、鬼との戦いを描いた物語です。舞台は大正時代。主人公の竃門炭治郎は、家族を鬼に殺されてしまいます。唯一生き残った妹の禰豆子は鬼にされてしまいました。禰豆子を人間に戻す方法を探すため、炭治郎は鬼殺隊に入隊し、鬼と戦います。柱との出会い、仲間との絆によって炭治郎は成長していきます。そして「鬼滅の刃」最大の敵である鬼舞辻無惨（きぶつじ・むざん ）との戦いに挑みます。

鬼でも人間でも気さくに話しかけ、一見社交的にも見える童磨。実は好かれてはいなくて、鬼にも相手にしてもらえていないのですが、そんなことは気にしません。人間社会で生活し、宗教の教祖をつとめています。鬼にしては珍しく人間だった過去の記憶もある童磨。そんな童磨の過去はどのようなものなのでしょうか。

童磨は、「万世極楽教」の教祖である夫婦の一人息子として産れました。「万世極楽教」は、童磨の両親が作り上げた宗教です。教義は“穏やかな気持ちで楽しく生きる”、“辛いことや苦しいことはしなくていい”です。山の中にあり、貧しくて辛い境遇の人たちが「万世極楽教」にどんどん入っていきました。

童磨は虹色の美しい瞳と、白茶色の髪の毛という、珍しい瞳と髪色をしていました。その上知能もとても高かったのです。教祖である両親の息子として産まれ、その上珍しい容姿だったことが童磨の悲しい過去の始まりです。

とても珍しい容姿だった童磨は、「この子は特別だ」、「神の声が聞こえる」と思われていました。そして「神の子」として祭り上げられ、「万世極楽教」の教祖になりました。しかし神の声など聞こえません。童磨に救いを求め、毎日途切れることなく訪れる信者。優しく賢い童磨は、救いを求める大人のために、「神の子」を演じました。そしてしだいに童磨の感情は失われていきました。この過去が原因で、童磨は何の感情も持たなくなってしまったのです。

童磨の両親は教祖でしたが、なんと童磨の父親は信者の女性に次々と手を出し、浮気をしていました。浮気をやめない父親に怒り、母親は父親をめった刺しにしました。その後、半狂乱になりながら母親は毒を飲んで自殺しました。その頃には童磨は感情をなくしていたので、両親が死んでいるのも見ても、「悲しい、寂しい」という感情はありませんでした。ただ血で汚れた部屋を見て、「部屋を汚さないでほしい」、「換気しなきゃ」と思っただけです。

そんなすさまじい過去を持つ童磨。童磨の心を歪ませた両親は亡くなりましたが、童磨は教祖を続けています。しかも鬼になっても教祖を続けているのです。童磨のもとには次から次へと信者が救いを求めにやってきます。鬼は人間を食べれば食べるほど力をつけます。特に女性はお腹の中で赤ちゃんを育てられるぐらい栄養分を持っているので、女性をたくさん食べると早く強くなれると童磨は言っています。人間の女性を食べるため、それが童磨が教祖を続けている理由です。

鬼殺隊の柱である蟲柱の胡蝶しのぶは、童磨に強い執着心を持っています。過去に何かあったのでしょうか。また山で猪に育てられた野生児の伊之助の母とも童磨は過去に関係があったのでしょうか。胡蝶しのぶ、伊之助の母は童磨と過去に何があったのか解説していきます。

伊之助の母と童磨は過去に関わりがありました。伊之助の母の名前は「嘴平琴葉」です。 一目で親子と分かるほど伊之助にそっくりで、美しい顔立ちをしていました。琴葉は夫から暴力を受けていて、姑からもいびられていました。頼る人もいない琴葉は 伊之助を連れて「万世極楽教」を訪れます。教祖の童磨は琴葉を快く受け入れます。琴葉は美しく心も綺麗だったので、童磨は寿命が尽きるまで琴葉を食べるつもりはありませんでした。

では童磨と琴葉の過去に何があったのでしょうか。琴葉は頭はあまりよくありませんでしたが、鋭い感覚を持っていました。ある日童磨が信者を食べていることに気付きます。慌てて「万世極楽教」から逃げる琴葉。しかし道に迷ってしまい、伊之助だけでも逃がそうと崖から伊之助を落としました。伊之助は琴葉の最期と童磨を見て川に落ちました。ちなみに琴葉の夫と姑は、琴葉を取り返そうと「万世極楽教」へ乗り込んで来ましたが、童磨に殺されています。

胡蝶しのぶと童磨は過去に関わりがあったのでしょうか。実は胡蝶しのぶと童磨は直接関わりがあったわけではありません。童磨と過去に関わりがあったのは、胡蝶しのぶの姉の胡蝶カナエです。胡蝶カナエは鬼殺隊の花柱でした。童磨と戦い敗れ、殺されています。胡蝶しのぶは胡蝶カナエが死ぬ前に鬼の特徴を聞き出し、その鬼を必ず倒そうと決めていました。

過去に童磨に姉を殺された胡蝶しのぶ。胡蝶しのぶと童磨がついに「無限城」で出会います。胡蝶しのぶは童磨の特徴が、姉のカナエが言っていた特徴と一致したため、童磨が過去に胡蝶カナエを殺した鬼だと確信します。ついに胡蝶しのぶと童磨の戦いが始まります。胡蝶しのぶは自分では童磨を倒すことはできないと思っていたため、この日のために自分の体に藤の花の毒を仕込んでいました。童磨にとどめを刺され、吸収される胡蝶しのぶ。吸収されている最中に胡蝶しのぶの継子のカナヲが駆けつけました。

童磨に食われて吸収されること。これが胡蝶しのぶが描いたシナリオでした。しかし胡蝶しのぶがしこんだ毒が、いつ童磨に効果があらわれるのかが分かりません。それまでカナヲは負けるわけにはいきません。しかしそこに伊之助が現れました。 伊之助の母が過去に童磨に殺されたことも判明し、カナヲと伊之助が二人で童磨と戦います。

さすがに上弦の弐だけあって、童磨との戦いは苦戦をしいられました。しかしカナヲと伊之助もギリギリのところでなんとか童磨の攻撃をかわします。そしてしのぶの毒の効果が童磨に現れ始めました。童磨の目玉が腐って落ち、骨が溶け始めます。 ついにカナヲと伊之助は童磨の頸を斬ることができました。過去に殺された伊之助の母、胡蝶カナエ、そして胡蝶しのぶの仇をとることができました。

童磨は「遊郭編」の最終回で登場しました。アニメで「遊郭編」が放送されている時、おそらく登場する童磨の声優は、一体誰になるのか？という声が上がっていました。宮野真守さん、島崎信長さん、神谷浩史さん、 遊佐浩二さんなどの声優が予想されていました。

童磨の声優は「宮野真守」さんでした。童磨の声優予想で一番声が多かったのが宮野真守さんです。童磨は不気味で飄々としていて、つかみどころのないキャラクター。そんな童磨を演じられる声優は宮野真守さんだと考えた方が多かったようです。「鬼滅の刃」の鬼の声優はとにかく豪華です。上弦の鬼の童磨もやはり豪華な声優でした。

宮野真守さんが過去に出演した主な作品を紹介します。

「鬼滅の刃」には辛い過去を持つ登場人物がたくさんいますが、童磨もその一人です。悲しい過去を持ち、美しい容姿で感情がない童磨。童磨の過去に対する世間での評判や人気は、どうなっているのでしょうか。

童磨の活躍をアニメで見たいという声はとても多いです。「遊郭編」ではワンシーンしか出番がなかったので、「刀鍛冶の里編」以降もアニメ化してもらい、動く童磨をたくさん見たいです。

 十二鬼月のメンバーでの人気投票。童磨は4位でした。 

確かに童磨は感情がないし、一番鬼っぽいかもしれません。美しくて強い童磨が人気が出るのも分かります。

今までは童磨の過去や、童磨がどうして感情がなくなってしまったのか、また声優についても書いていきましたが、ここからは童磨がもしも○○だったら･･･想像して書いていきます。童磨が「彼氏」、「医者」、「詐欺師」だったらどうなるのでしょうか。

童磨がもしも彼氏だったら･･･。誰にでも優しく接するので、彼女としては嫉妬してしまうかもしれません。またマイペースな童磨にイライラしてしまうこともありそうです。彼女も童磨の行動をあまり気にせず、好きにさせてあげるとうまくいきそうです。周りからは、「あの二人、本当に付き合ってるの？」と思われるかもしれませんが、童磨と付き合うならば、ある程度の距離感があったほうが良さそうです。

童磨が医者だったら･･･。優しくてニコニコしているし、話しやすいので、患者としては「こんなお医者さんに診察されたい」と思われるのではないでしょうか。童磨としてはただ仕事だからやっているだけですが、患者さんには好かれる医者になりそうです。

童磨が詐欺師だったら･･･。とてもうまく目的を達成しそうです。優しく甘い言葉で相手を誘い、自分が有利な方向に持っていく。ルックスもよく頭もいいので、結婚詐欺師もできそうです。相手がどんどん自分の罠にはまっていく姿を見て、心の中で笑っていそうです。

両親が教祖であり、そして童磨が珍しい瞳と髪の色だったため、「神の子」として祭り上げられた童磨。両親がちゃんと童磨のことをみて、愛してあげたら童磨は感情がなくなることはなかったでしょう。両親も心が歪んでいたのかもしれません。童磨はたくさん人を食べ、残酷なこともしてきましたが、とても悲しい過去の持ち主でした。童磨もまた、悲しい鬼の一人です。