【鬼滅の刃】猗窩座の悲しすぎる過去とは?鬼になった理由を解説
炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)との戦いが話題となった上弦の参・猗窩座(あかざ)。猗窩座が鬼になるまでの過去が悲しいものであることを知っていますか?この記事では猗窩座が鬼になった理由である悲しすぎる過去を紹介します。
目次
【鬼滅の刃】猗窩座とは
猗窩座(あかざ)とは鬼滅の刃に登場する敵の鬼です。鬼の中でも3番目に強いことを認められており、瞳には上弦の参という数字を与えられています。アニメ鬼滅の刃の映画で人気キャラである煉獄杏寿郎との戦闘シーンが話題となりました。そんな猗窩座が鬼になった理由である過去をこの記事では紹介していきます。
猗窩座のプロフィール
猗窩座は上弦の参という数字を与えられた強い鬼であり、武器を持たず、素手で戦うことから別名『拳鬼』とも呼ばれています。弱者を嫌い、強者を好む性格で、強い相手と戦うことには喜びを感じるキャラクターです。自身の強さを追い求めているため趣味は鍛錬であり、何人もの柱を死亡させてきました。
猗窩座の容姿
猗窩座(あかざ)は若い頃に鬼にされたため容姿には幼さが残っています。全身に入れ墨のような文様が広がっており、瞳には上弦の参という数字が刻まれています。まつげが長いところが特徴です。この特徴は人間だった過去も同じでしたが、過去の猗窩座は黒髪でした。
猗窩座の性格
至高の域に近い強さを持った相手である煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)や冨岡義勇(とみおかぎゆう)との戦闘時は饒舌でしたが、上弦の鬼が集まった会議では口数も少なく、同僚である鬼との折り合いは悪いようです。上司である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)に詰められているときも黙り込んでおり、普段は寡黙な性格のようです。
漫画『鬼滅の刃』をおさらい
『鬼滅の刃』の概要
鬼滅の刃は誰もが知る人気を持った大ヒット漫画です。吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)先生による原作は完結済みですが、ufotable製作のアニメは現在も続いています。2期の『遊郭編』終了と共に3期の『刀鍛冶の覚編』も制作が決定したことが発表されました。猗窩座の過去が語られるのは最終決戦であるため、猗窩座のファンは最終決戦までアニメ化が続くことを願っています。
『鬼滅の刃』のあらすじ
父が病で死亡し、炭焼きの家業を継いだ竈門炭治郎(かまどたんじろう)がある晩、家を留守にすると一夜にして家族が惨殺されていたところから物語がはじまります。ただひとり生き残った妹の禰豆子(ねずこ)を鬼にされてしまい、炭治郎は禰豆子を人間に戻すため、そして理不尽に命が奪われることがないように、鬼の頭目である鬼舞辻無惨を倒すことを誓います。
猗窩座の悲しすぎる過去や鬼になった理由
本題の猗窩座が鬼になった過去を語っていきます。その過去は大切な人を誰ひとりとして守ることができなかった悲しいものです。
猗窩座が人間だった頃
猗窩座が人間だった過去、狛犬の「狛」と「治」という漢字で狛治(はくじ)という名前でした。幼い頃から大人に負けない強さを持っており、複数の大人を相手に戦う姿も描かれています。不器用ながらも心優しい性格で病弱な父親が死亡するまで懸命に看病をしていました。狛治は父親のためなら死んでもいいと思うほど、父親のことを大切にしていました。
父親が死亡
狛治は父親にいい薬といい食事を与えるために、盗みの罪を繰り返していました。奉行所に捕らえられることも多く、棒で何度も叩かれるなどの罰を受け、両腕にそれぞれ3本ずつ盗みの罪を犯した証である入れ墨を彫られています。しかし狛治が自分のために罪を繰り返すことに耐えかねた父は、狛治が奉行所で罰を受けている間に、首を吊って死亡してしまいました。
慶蔵と恋雪との出会い
父の死亡後、狛治は荒れました。大人相手に大暴れをしていたところに現われたのが慶蔵(けいぞう)です。慶蔵は大暴れする狛治を一瞬にして気絶させてしまいました。素流(そりゅう)という素手で戦う武術の道場で師範をしていた慶蔵に拾われた狛治は、慶蔵の娘である恋雪(こゆき)と出会います。恋雪は病弱で明日をも知れぬ体でした。恋雪の母は恋雪の弱い体を嘆き、入水自殺により死亡しています。狛治は恋雪を看病しながら、慶蔵に素流を教わるようになりました。
慶蔵と恋雪の死
狛治と恋雪は次第に惹かれ合うようになり、恋雪が16歳になった年に婚約をしました。恋雪との結婚後は慶蔵の素流道場の後を継ぐことにもなります。狛治がそのことを死亡した父の墓に報告しに行っている間に、井戸に毒を入れられ、慶蔵と恋雪は死亡しました。恋雪の父である慶蔵は毒に苦しみながらも恋雪を医者の元に連れて行きましたが、既に死亡しており、慶蔵は体格が大きかったこともあり長く苦しんだ上で死亡しています。
井戸に毒を入れた犯人
狛治が父のように慕っていた慶蔵と婚約者だった恋雪を死に至らしめた毒を井戸に入れたのは、素流道場に隣接する剣術道場の跡取り息子でした。元々素流の道場は慶蔵が人助けをした礼として譲られたものであり、剣術道場は素流の土地を狙って、何度も嫌がらせをしていました。恋雪に恋心を募らせていた剣術道場の跡取り息子は狛治が恋雪と婚約したことに嫉妬し、さらに仲間にそそのかされたこともあって井戸に毒を入れました。真正面から戦いを挑まなかったのは勝てないとわかっていたからです。
復讐の末に鬼舞辻無惨と出会う
狛治は復讐のために剣術道場に単身で乗り込み、素手で67人を惨殺しました。壁や天井に血と内臓がへばりつくほどの地獄絵図を生み出し、生き残った者は正気を失うほどの惨状をつくりあげた狛治が茫然と歩いているところに鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)は現われました。当時、強い鬼をつくろうとしていた無惨は狛治の素質を買い、狛治の同意を得ることなく鬼にしています。狛治は鬼になった後、人間だったときの記憶を失いました。これが猗窩座が人間だった最後です。
猗窩座の強さや能力
人間だった頃の記憶は失ったものの猗窩座の中に「弱い者は毒などのずるい手を使う」という思いは残りました。弱者を嫌う猗窩座は、鬼という永遠の命を持つ肉体を鍛え上げていきます。
柱を何人も葬ってきた
猗窩座は煉獄杏寿郎と戦闘する前に、今まで何人もの柱を葬ってきたことを語っています。その中に炎の呼吸の使い手はいなかったことから、煉獄杏寿郎の強さを感じて楽しそうにしていました。最後は朝が来たことによって日光を避けるために逃亡していますが、柱の中でも実力者であった煉獄杏寿郎を死亡させています。
高い再生能力
猗窩座の強さはその回復力の高さにもあります。傷は瞬きをする一瞬の間に回復し、煉獄杏寿郎の技によって半分に裂かれた腕も一瞬のうちに回復する様子が描かれていました。最後の戦いである冨岡義勇と竈門炭治郎との戦闘でも、猗窩座の回復力の高さにふたりは苦しめられています。最後には首を斬られた際にも傷口をふさぎ、頭のない状態でも生きていました。
猗窩座の血鬼術「破壊殺」
猗窩座の血鬼術である破壊殺は身体能力を向上させるだけという単純なものです。猗窩座は武器を持つことはなく、人間だった頃に父のように慕っていた慶蔵から学んだ素流を血鬼術・破壊殺で強化して使っています。
破壊殺・羅針
破壊殺・羅針は相手の視線や殺意である闘気を感じとることのできる技であり、背後にいる相手からの攻撃もまるで後ろにも目がついているかのようにかわすことができます。相手の急所を正確に打つことができる強さも、この羅針によるものです。術式展開をしたときには氷の結晶のような文様が足下に広がります。この文様は恋雪が生前につけていた髪飾りと同じものです。
破壊殺・空式
破壊殺・空式は空中でパンチを放つことで衝撃波を生み出し、地上にいる敵を一瞬にして襲う技です。煉獄杏寿郎が炎の呼吸による技で受け止めていましたが、柱の強さがなければ受けきれないほどの威力がありました。
破壊殺・乱式
破壊殺・乱式は、超高速で連撃の殴打を繰り出す技です。単純な攻撃ではありますが、その殴打の素早さは尋常なものではなく、拳の重さも相当なものでした。煉獄杏寿郎と冨岡義勇は呼吸による技で受け止めきることができていましたが、かなりのダメージを負うことになりました。
破壊殺・青銀乱残光
破壊殺・終式・青銀残光は、一瞬にして100発以上の殴打を乱れ打つ技です。冨岡義勇の『凪』でも無効化することはできない不可避の技であり、大ダメージを受けることになりました。しかしこの直後、猗窩座が闘気を感じることができることに気づいた炭治郎によって、猗窩座は背後からの一撃を食らいました。
猗窩座の血気術と過去との関連
猗窩座の血鬼術はすべて婚約者だった恋雪と最後に観た見た花火に由来しています。技の名前や技を放ったときに描かれるエフェクトはすべて花火や恋雪のつけていた髪飾りがモチーフです。繰り出す技は父のように慕っていた慶蔵から教わった素流が元になっています。
猗窩座の最後の戦い
炎柱・煉獄杏寿郎をも葬った猗窩座の最後は他の鬼たちの最後とはまったく異なるものでした。
炭治郎と冨岡義勇との戦い
猗窩座の最後の戦いは竈門炭治郎と冨岡義勇との戦いでした。煉獄杏寿郎を目の前で殺された炭治郎は猗窩座を前に殺気立ちます。猗窩座の圧倒的な攻撃に冨岡義勇は途中かなりの距離を飛ばされてしまい、炭治郎と猗窩座の一騎打ちになる場面もありました。
炭治郎を認める
猗窩座は厳しい鍛錬を積み、強くなった竈門炭治郎を見て、煉獄杏寿郎の「この少年は弱くない。侮辱するな」という台詞が本当だったことを認めます。弱者を嫌い、強者を好む猗窩座ですが、どうしても竈門炭治郎のことは癪に障ります。それは竈門炭治郎の優しさと大きな心が慶蔵に似ていたからでした。
慶蔵の言葉を思い出す
慶蔵は狛治に強くなる理由を教えてくれていました。始めはみんな何もできない赤ん坊であり、周りから手助けされてできるようになっていく。他人と比べるのではなく、戦う相手は過去の自分自身。昨日の己より強くなることを続けていくことこそが立派なことであること。そして強くなったら、今度は自分が弱き者を助けるのだと。炭治郎の言葉に、猗窩座はなくしていた慶蔵の言葉を思い出してしまいました。
猗窩座の死亡シーン
人間だった頃の慶蔵と恋雪との記憶を、慶蔵に似ている炭治郎との戦いの中で思い出していった猗窩座は、最後は自分自身に技を放ちます。鍛錬に日々打ち込み、弱者を憎悪するほどに嫌っていた猗窩座が本当に嫌いで、殺したいと思っていたのは、人間だった過去に大切な人を誰も守ることができなかった自分自身でした。
死後の世界で恋雪と再会
死後の世界で、猗窩座は狛治に戻ります。待っていてくれた恋雪に抱きしめられ、何も守ることのできなかった自分を許してほしいと懇願しました。恋雪は優しく狛治を受け止めてくれましたが、人を殺しすぎた猗窩座は天国には行けません。
猗窩座のアニメ声優を担当したのは
ufotable制作のアニメ『鬼滅の刃』で猗窩座に声があてられました。戦いを楽しむ狂気的な猗窩座の演技をした声優を紹介します。
猗窩座の声優は「石田彰」
猗窩座の声優を務めたのは石田彰(いしだあきら)さんです。ベテラン声優であり、実力派として知られています。今まで声をあててきたキャラクターから、鬼滅の刃ファンは「石田彰さんは上弦の弐・童磨」の声をやるのではないかという噂がありました。石田彰さんが猗窩座の声を担当したことにファンは驚きましたが、狛治を演じる石田彰さんを見ることを今から楽しみにしています。
石田彰のプロフィール
石田彰さんは高めの声質を持つ男性声優です。七色の声を持つと言われており、サンプルボイスでは実際にひとり7人の役を演じ分けています。女性の声も見事に演じきっており、石田彰さんの声優としての実力の高さがわかるサンプルボイスです。
石田彰の主な出演作品
石田彰さんは数々の有名な役を演じられてきました。『タイタニック』のディカプリオの吹き替えは王子のような声が話題になりました。他にも『エヴァンゲリオン』の渚カヲル役、『テイルズオブエターニア』のリッド・ハーシェル役など幅広い役を演じています。
猗窩座の過去に対する世間での評判や人気
猗窩座は劇場版『鬼滅の刃』で人気キャラクターである煉獄杏寿郎を殺害しています。そのことから敵キャラとして嫌っていた人もいたようですが、原作の単行本18巻で明かされた狛治としての過去を見て、猗窩座のことを許しています。
猗窩座の過去を知り、嫌いになれないという感想もありました。 猗窩座と恋雪の関係に涙するファンも多く、生まれ変わったら幸せになってほしいと願われています。
また、猗窩座の声優に関する感想も多くありました。猗窩座の声優を担当する石田彰さんの演技を絶賛する方も多いようです。
猗窩座がもしも〇〇だったら
猗窩座は人としての最後も、鬼としての最後も悲しいものでした。猗窩座が幸せに生きていて、もしも彼氏になったり、同級生になったりする世界戦があったなら。ここからはそんな妄想シリーズを紹介します。
猗窩座「同級生」篇
猗窩座が同級生だったら、猗窩座は教室ではきっと寡黙なはずです。黙々と授業を受けている猗窩座しか見たことがなかった場合、部活で強者と戦う猗窩座を見たら、その饒舌ぶりに驚くことになるかもしれません。
猗窩座「彼氏」篇
猗窩座が彼氏だったら、強者との戦いを好み、自分の体を鍛練によって磨き上げていく猗窩座を毎日心配する日々を送らなければならないことでしょう。猗窩座に人間のときの記憶が戻ったら、恋雪に嫉妬せざるを得ないかもしれません。
猗窩座「格闘家」篇
猗窩座が格闘家だったら、強さを求め続ける格闘家として成り上がっていくことでしょう。上弦の壱である黒死牟(こくしぼう)に敵意を剥き出しにしていたことから考えると、自分より強い格闘家に出会ったら、すぐに噛みつきにいくアウトローな格闘家として有名になっていたかもしれません。
猗窩座の強さの理由は過去にあった
柱の中でも実力者として知られていた煉獄杏寿郎を殺害し、水柱・冨岡義勇を圧倒した強さを持つ猗窩座。彼の強さは過去に父のように慕った慶蔵から教わった素流からきていました。慶蔵と恋雪を毒殺した弱者のようにならないよう、鍛錬を積み続けた猗窩座。そんな猗窩座が本当に殺したかったのは守りたい人を誰一人守れなかった自分だったという最後は悲しいものでした。
この記事のライター
兎本
なんでも書くライターです。 好きな漫画は「妖狐×僕SS」「銀魂」「SKET DANCE」です。
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