【カイジ】ナレーションは立木文彦!プロフィールや作中の名言まで紹介
『カイジ』のナレーションを担当している立木文彦について解説します。ギャンブル漫画の金字塔『カイジ』シリーズで名物となっているナレーションのシーンごとの名言や名セリフをまとめました。また、立木文彦のプロフィールや代表作などについても紹介しています。
目次
【カイジ】とは?
1996年の連載開始以来今なお人気を保つ『カイジ』シリーズは、ストーリーの面白さとは別に、キャラクターの名言・名セリフなどさまざまな魅力を含んでいます。「独特のナレーション」もその1つで、特にアニメ版でのそれは絶大なインパクトを放っていました。『カイジ』のナレーションの担当者などについて見る前に、まずは基本的な情報を押さえておきましょう。
賭博黙示録カイジの作者
ナレーションが特徴的な『カイジ』シリーズの作者は、福本伸行です。福本氏は神奈川県出身の男性漫画家で、2023年7月現在で64歳になります。1980年にデビューしますが、その後も下積みが続き、80年代末から連載を開始した『天 天和通りの快男児』のヒットでようやく人気漫画家の仲間入りを果たしました。1990年代に入ると『賭博黙示録カイジ』の大ヒットにより、人気を不動のものとして現在に至っています。
賭博黙示録カイジの概要
独特のナレーションが味わい深い『カイジ』は、1996年から週刊ヤングマガジンに連載されているギャンブル漫画シリーズです。『賭博黙示録カイジ』はその一作目で、1999年まで掲載されました。その後『賭博破戒録カイジ』『賭博堕天録カイジ』などの続編が続いており、現在は『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』が連載中です。シリーズの累計発行部数が2000万部を超えるという、大ヒット作品となっています。
賭博黙示録カイジのあらすじ
ナレーションが癖になる『カイジ』は、伊藤開司(カイジ)という男を主人公とする物語です。自堕落な生活を送っていた青年カイジは、ある日自分が多額の借金を背負わされたことを知り、返済のため金融業者・遠藤の誘いで「エスポワール」という船に乗り込みます。その船では大規模なギャンブルイベントが開催されており、勝者は借金が帳消しになるが、敗者に命の保証はないとのことでした。カイジは自らの思考と閃きだけで、凄絶な逆境に立ち向かっていくことになります。
【カイジ】ナレーションは立木文彦
『カイジ』は2000年代にアニメ化されており、こちらも原作同様好評を博しました。そこでナレーションを担当していたのは、声優の立木文彦です。アニメファン以外にも名前を広く知られた立木氏がナレーションを務めたことで、独特のフレーズは一層の破壊力を持つこととなりました。
立木文彦のプロフィール
立木文彦(たちき ふみひこ)は、長崎県出身の男性声優・ナレーターです。1961年4月29日生まれで、現在62歳になります。高校生の頃に自身の声に興味を持ち、そこから声優の道に足を踏み入れました。多数の国内アニメ作品に関わっているほか、海外の映画やアニメの吹き替え、さらにテレビ・CMのナレーションも幅広くこなしています。また、森川智之とヴォーカルユニットを組むなど、音楽活動にも力を入れています。
立木文彦の経歴
立木文彦は、高校卒業後に東京映像芸術学院へ入学、その後声優として活動を始めます。デビューは1982年で、役柄は『戦闘メカ ザブングル』の脇役(ゴッチ)でした。前述のように洋画吹き替えの分野でも活躍しており、フォレスト・ウィテカーやトム・サイズモアなどの担当として知られます。2022年には、第16回声優アワードで助演男優賞を受賞しました。
立木文彦は他にどのようなナレーションを担当?
『カイジ』で印象的なナレーションを披露している立木文彦ですが、ナレーターとして関わった番組や作品は、ほかにも膨大な数存在します。その中で特に有名なものと言えば、『世界の果てまでイッテQ!』、『嵐にしやがれ』(共に日本テレビ系)などが挙げられるでしょう。また、総合格闘技イベント『PRIDE』における骨太なナレーションも、ファンの間に広く浸透しています。
【カイジ】ナレーションの名言や名セリフ・名シーン
存在感抜群の立木文彦の声で語られる『カイジ』のナレーションは、どれも絶大なインパクトを放っています。その中でもファンの間で特に「名言」「名セリフ」とされるものがあり、ここではそれらについて紹介していきたいと思います。
名言①「カイジが買ったのは…」
カイジが買ったのは..........ビール1本........!しかし1本飲んだらもう止まらない........!気が付けば..........豪遊っ....!カイジ、2日続けて豪遊っ....!
最初に紹介する『カイジ』のナレーション名言・名セリフは、地下強制労働施設送りにされたカイジが欲望に負け、なけなしの金をビールとつまみにつぎ込んでしまったシーンで飛び出したものです。独特の表現による何とも言えない味わいが、脳内にこびりつく名言となっています。
名言②「虚しさMAX…」
虚しさMAX!!手遅れMAX!!光山の懺悔!!懺悔!!
こちらは『賭博堕天録カイジ 和也編』で飛び出したナレーションの名言・名セリフです。友情を試す苛酷なゲーム「救出」のゲームオーバー時、救出者である光山が救出を放棄したことについてチャンとマリオに謝るシーンで登場しました。「虚しさMAX‼手遅れMAX‼」という前代未聞のフレーズが後を引きます。
名言③「桃源郷を彷徨うが…」
桃源郷を彷徨うが如くの圧倒的至福っ....!
こちらは『賭博破戒録カイジ』の沼編で登場したナレーションの名言・名セリフです。帝愛傘下の裏カジノ、難攻不落のパチンコ「沼」と対峙したカイジは、数々の手管を使ってようやく攻略に成功します。当たり穴に銀玉が吸い込まれ、大量の銀玉が吐き出されるシーンでこの表現が登場しました。苦労を重ねた末の勝利感がよく表された名セリフとなっています。
名言④「当たり当たり当たり…」
当たり当たり当たり当たり当たりッ…!カイジは負けるべくして負け、兵藤は勝つべくして勝ったのだ
出典: bibi-star.jp
こちらは『賭博黙示録カイジ』の「ティッシュ箱くじ引き」で登場したナレーションの名言です。カイジが帝愛の会長・兵藤に挑んだ渾身のこのゲームは、無残にも完全敗北という結果となりました。そのシーンで飛び出したのがこの名セリフで、主人公と読者の絶望感を煽っています。
名言⑤「いたずらに時間だけが…」
いたずらに時間だけが流れていく…!まるで命そのもののような…血の時間が…
出典: yukawanet.com
『賭博黙示録カイジ』の限定ジャンケン編で飛び出した名言が、上のナレーションです。通常のジャンケンに数々の特殊なルールが加えられた結果、突破口が見いだせないカイジらは制限時間の壁に追い込まれることとなりました。そのシーンの焦燥感がよく伝わる名セリフです。
名言⑥「夜が明けた…」
夜が明けた。思えば、思い返せば、長い夜。魔物との熱い夜!突っ走った!突っ走った!おぞましい実話!突っ走った!友情と裏切り、突っ走った!
こちらは『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』にて登場した名言のナレーションです。24億円を手に帝愛の追手から逃れる途中のカイジ・チャン・マリオの3人は、駐車場で休憩し、ワン・ポーカーについて振り返ります。そのシーンでの名セリフが上記のものになります。
【カイジ】ナレーション担当の立木文彦の代表作
名言・名セリフ満載の『カイジ』のナレーションの魅力について解説していますが、続いては再びナレーター役について話題を移しましょう。『カイジ』でナレーションを務める立木文彦の代表作を紹介します。
代表作①名探偵コナン(ウォッカ)
『カイジ』でナレーションを務める立木文彦の代表作紹介、まずは『名探偵コナン』のウォッカです。主人公に立ちはだかる「黒の組織」のメンバーで、がっしりした体格にサングラスという風貌をしています。組織内での主な役回りは、ジンのサポートとなっています。
代表作②BLEACH(更木剣八)
続いて紹介する立木文彦の代表作は、『BLEACH』の更木剣八です。護廷十三隊十一番隊隊長を務める大男で、迫力ある風貌と荒々しい言動が特徴となっています。アニメでは、立木氏のワイルドな声質がマッチしていました。
代表作③新世紀エヴァンゲリオン(碇ゲンドウ)
声優・立木文彦の代表作と聞いて真っ先に思い浮かべる人が多そうなのが、『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ゲンドウです。特務機関NERV最高司令官であり、主人公シンジの父でもある人物で、立木氏はミステリアスなこの男を抑えた演技で見事に表現していました。
代表作④銀魂(長谷川泰三)
『カイジ』のナレーション・立木文彦の代表作、4つ目は『銀魂』の長谷川泰三です。作中では「マダオ」の愛称で親しまれる名物キャラで、不憫なこのキャラすら立木氏のはまり役となり、実写テレビドラマにも同役で出演しています。
代表作⑤ONE PIECE(赤犬)
立木文彦の『カイジ』のナレーション以外の代表作、最後は『ONE PIECE』の「赤犬」ことサカズキです。海軍本部元帥を務める人物で、主人公ルフィの義兄弟エースを死に追いやった張本人でもあります。
【カイジ】ナレーションに対する世間での評判や人気
数々のユニークなナレーションで多くの話題をさらっている『カイジ』ですが、そんな独特すぎるナレーションに対し、世間の人々はどう感じているのでしょうか。ここでは『カイジ』のナレーションに対する世の中の印象について迫ってみたいと思います。
まず紹介するのは、「カイジのナレーション好き」というシンプルな感想です。『カイジ』は登場人物のセリフ回しもドラマチックですが、ナレーションもドラマの盛り上げに大きく貢献しており、そうしたところを魅力に感じる人は多いようです。
こちらは立木文彦によるナレーションが面白いという感想です。立木氏の唯一無二の声質とハイテンションの演技は、『カイジ』の強烈なナレーションをより一層盛り上げる役割を果たしており、もはや氏以外のナレーターは考えられないレベルとなっています。
こちらは『カイジ』の「ナレーションがうざい」という意見ですが、これはどちらかと言えば誉め言葉であると思われます。書き方からして嫌悪感がないのは明らかで、あまりのインパクトの強さを「うざい」と表現したというのが実情でしょう。
【カイジ】ナレーションは立木文彦だった
『カイジ』のナレーションについて解説してきました。このように『カイジ』のナレーションはいろいろな点で独特で、もう1人の主要キャラとも呼べるほど作中では重要な存在となっています。アニメ版のナレーター・立木文彦の名演も相まって、数々の名シーンを演出しました。『カイジ』についてまだ未見という方は、ぜひ原作やアニメでその名言・名セリフを実際に味わってみてください。
この記事のライター
だいじろう
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