【カイジ】大槻班長の素顔や名言まとめ!結末は?1日外出録ハンチョウも
大槻班長は「カイジ」に登場するキャラクターで、悪役ながら高い人気を誇っています。帝愛グループの建設する地下王国にて主人公・カイジと「チンチロリン」で激闘を繰り広げました。「カイジ」に登場する大槻班長の素顔や名言、彼が主役のスピンオフについても紹介していきます。
目次
【カイジ】大槻班長とは?
大槻班長は漫画「カイジ」に登場するキャラクターの一人です。普段は優しい笑顔を浮かべている男性ですが、実は主人公・カイジが敵対する帝愛グループとも繋がっており、普段の笑顔とは裏腹に腹黒く、狡猾な一面を隠した男性です。大槻班長のプロフィールや、漫画「カイジ」の概要について見ていきます。
大槻班長のプロフィール
- 本名:大槻太郎
- 所属:地下王国E班
- アニメCV:チョー
大槻は帝愛が管理する地下強制労働施設にて、25名が所属するE班の班長をしており、このことから作中でも「大槻班長」と呼ばれています。いつもニコニコと笑った顔と大きな鼻が特徴で、労働者達へのビールやタバコといった嗜好品の販売も担当しています。また、定期的に「地下チンチロ」というギャンブルを開催し、取り仕切っています。
賭博破戒録カイジの概要
「賭博破戒録カイジ」は1996年から「週刊ヤングマガジン」で連載されている福本伸行さんのギャンブル漫画「賭博黙示録カイジ」の続編です。自堕落な生活を送っていた主人公・伊藤開司ことカイジが、様々な命がけのギャンブルに挑む中で、極限状態に追い込まれた人間の心や人生、金について悩み、成長していく物語となっています。その高い人気から度々アニメ化も果たしています。
賭博破戒録カイジのあらすじ
前作「賭博黙示録カイジ」にて「ティッシュ箱くじ引き」に惨敗したカイジは、多額の負債を抱えます。ギャンブルに負けたことで失った指の治療費を含めると借金の額は1000万円にものぼり、とても返済出来ません。帝愛グループに拉致されたカイジは地下の強制労働施設へと送られてしまいます。そこでカイジは大槻班長と出会い、「地下チンチロ」に手を出すことになるのです。
【カイジ】大槻班長の素顔や結末
ギャンブルに敗北したことで地下強制労働施設へと送られてしまうカイジでしたが、彼の前に現れ優しい言葉を投げかけたのが大槻班長でした。大槻はE班を担当する班長としてカイジに親切に色々なアドバイスを投げかけますが、その言動には全て裏があったのです。ここからは大槻班長の素顔や、カイジとの激闘とその結末について見ていきます。
大槻班長が地下に落ちた理由
大槻班長もカイジ同様、地下強制労働施設に来る前は普通の人間として地上で暮らしていました。今でこそ班長として活躍する彼ですが、かつては営業をさぼってパチンコをしたりとカイジ同様に自堕落な人物でした。こういった性格が災いし、借金を作ってしまった結果、カイジ同様に帝愛グループに地下強制労働施設へと送還されたと考察されています。
大槻班長の素顔
初めこそカイジに優しく接していた大槻班長でしたが、彼には裏の顔がありました。実は彼は帝愛グループと内通している人物で、あの手この手を使って地下で労働する人々を堕落させ、さらに「地下チンチロ」でも部下達と協力してイカサマを行うことで、労働者達から地下の通貨である「ペリカ」を巻き上げ、私腹を肥やしていました。その素顔を知ったカイジは、彼の事を「暴利を貪るタヌキ」と罵っていました。
大槻班長が地下チンチロで大敗北?
大槻班長はカイジらに嗜好品を与えペリカを奪っただけでなく、「地下チンチロ」という美味しい話を刷り込み、イカサマを使うことでさらに大量のペリカを巻き上げるなど、地下労働者達を徹底的に追い込んでいきます。しかし、このイカサマに気付いたカイジは周囲の労働者達を味方につけ、一計を案じます。長い間、大槻班長らの嫌がらせに耐え続けたカイジ達は、最終的に大槻班長が牛耳る「地下チンチロ」にて彼を打ち負かしてしまいます。
大槻班長のチンチロ再戦
当初でこそ、大槻班長は「地下チンチロ」で大量のペリカを巻き上げていましたが、カイジらのしたたかな準備によってイカサマを暴かれ、さらにカイジがあらかじめ用意していた、「ピンゾロ賽」を使用され形勢逆転されてしまいます。その場の空気やルールの穴をついたカイジの巧妙な「策」の数々によって、大槻班長は蓄えていた大量のペリカを一気に奪い取られてしまいました。
大槻班長の結末やその後
「地下チンチロ」にて大敗するという結末を迎えつつも、最後まで悪あがきを見せていた大槻班長でしたが、やがて帝愛グループにもその敗北が伝わってしまい、愛想を尽かされてしまいます。利用価値がなくなってしまった大槻班長は班長の証である肩章を奪われ、平労働者へと降格され、引き続き地下での不当な労働の日々を送ることとなりました。今までの地位や帝愛とのコネクションを失うといった、非常に手厳しい結末が待っていました。
【カイジ】大槻班長の名言
大槻班長は主人公・カイジを苦しめた悪人でありながら、多くの名言を残しています。本編では悲しい結末こそ迎えたものの、彼独自の人生哲学が反映された名言の数々は、人生について深く考えさせられるものばかりだと言われています。ここからは劇中で大槻班長が残した名言について見ていきましょう。
大槻班長の名言①「『明日からがんばろう』という…」
「『明日からがんばろう』という発想からは……どんな芽も吹きはしない…………!」
大槻班長の口車に乗ってしまったカイジが、飲食物をペリカで購入し貪っている姿を見た際、大槻が放ったセリフです。「明日からがんばろう」と心の中で思いながら怠惰な時間を過ごすカイジを嘲笑うと共に、「今日」を頑張った者のみに「明日」がやってくるという、人生全てに通ずる大切なことを学べる名言です。
大槻班長の名言②「贅沢ってやつはさ…」
「贅沢ってやつはさ……小出しはダメなんだ……!」
給料日にカイジがビールのつまみとして、合わせて柿ピーを購入しようとした際、彼を引き留めて大槻班長が告げた名言です。大槻班長はカイジが本当はより高額の「ホカホカ焼鳥」に惹かれていることを見抜き、「欲望を解放させる方法」について説き、彼の心を揺さぶります。言葉巧みに人間をコントロールする大槻班長の悪党っぷりが見え隠れすると共に、どこかその「欲望論」に共感もしてしまう名言です。
大槻班長の名言③「その禁欲ってのが…」
「その禁欲ってのが実によくないんだ、カイジくん。心はゴム毬だよ、押さえつけられれば必ず跳ね返そうとする」
給料日から5日が経過し、有り金がなくなってしまったカイジに近付き、大槻班長が告げた名言です。大槻班長はカイジに「給与の前貸し」を提案しますが、カイジはそれを躊躇します。しかし、大槻班長は「禁欲の愚かさ」を説くことで、カイジの心を揺さぶります。あの手この手でカイジの心に入り込む、大槻班長の狡猾さが発揮された名言です。
大槻班長の名言④「世の中は利用する側…」
「世の中は利用する側とされる側 その2種類しかいないのだ」
出典: bibi-star.jp
地下労働者達を見て、大槻班長が呟いた名言です。大槻班長は常に世界が「利用する側」と「利用される側」で成り立っていると考えており、その上で自分自身が「利用する側」に立たなくてはいけないと常に思っています。大槻班長というキャラクターの本質を体現した名言です。
【カイジ】大槻班長が主人公の1日外出録ハンチョウとは?
「カイジ」の本編ではギャンブルに敗北し全てを失ってしまった大槻班長ですが、劇中での狡猾な立ち回りや数々の名言、インパクト大な結末からファンが多く、後に彼を主人公としたスピンオフ作品「1日外出録ハンチョウ」が連載開始されました。ここからは「1日外出録ハンチョウ」の概要について見ていきます。
1日外出録ハンチョウとは?
「1日外出録ハンチョウ」は原作を萩原天晴さん、そして作画を上原求さん、新井和也さんが担当する「賭博破戒録カイジ」のスピンオフ作品です。原作では敵として立ちはだかった大槻班長を主人公に、彼が1日外出券を使って地上でグルメや趣味などに興じる姿が描かれます。「ヤングマガジンサード」にて読み切りが公開され、後に「週刊ヤングマガジン」にて連載が開始されました。
1日外出録ハンチョウの見どころ
「1日外出録ハンチョウ」はキャッチコピーに「カイジの飯テロスピンオフ作品」とあるように、大槻班長が様々なものを食べるシーンが多く、飲食店はもちろんコンビニなどで購入した商品やお菓子、キャンプで作った自作料理など、食欲をそそる食べ物の描写が見所です。また、思わず読者の共感を誘ってしまう「あるあるネタ」なども多数盛り込まれており、大槻班長らの和気あいあいとした空気感も見所の一つとなっています。
1日外出録ハンチョウのあらすじ
「カイジ」の世界観同様、帝愛グループの債務を負った人々は、地下強制労働施設に送られ、劣悪な環境での労働を強いられていました。大槻はE班の班長を務めながらも、債務者達から巻き上げた多額の「ペリカ」を使い、「1日外出券」を手に入れ、短い期間ながらも地上での生活を満喫していきます。
【カイジ】大槻班長に対する世間での評判や人気
大槻班長は主人公・カイジに立ちはだかる悪役でありながらも、劇中では独自の人生観からくる名言も数多く披露しており、その一つ一つに共感しているファンも多いようです。腹黒かつ狡猾なキャラクターではあるものの、思わず普段の自身の生き方を考えさせられてしまう名言の数々に、ファン達は強く惹きつけられています。
大槻班長の名言は多くのファンの共感を呼ぶものばかりで、家族の口癖が実は大槻班長の名言だったということに驚くファンもいるようです。長く人生を歩んできた人にこそ、大槻班長が語る言葉の一つ一つが刺さり、その後の人生にも影響を与えています。
また、大槻班長はスピンオフ作品である「1日外出録ハンチョウ」では主人公も務めており、原作の悪辣な姿ではなく、自由奔放に外出を楽しむ温和なキャラクターとして描かれています。原作に寄せた作風からファンも多く、原作の「カイジ」に比べても遜色ない面白さに惹きつけられる読者も少なくはありません。
【カイジ】大槻班長の素顔は腹黒で狡猾だった
「カイジ」に登場する大槻班長は、柔らかな表情、態度で債務者達を取りまとめていますが、裏には腹黒かつ狡猾な素顔を持つキャラクターでした。劇中では悪役として描かれ、悲惨な結末を辿ってしまったものの、彼が残した名言は多くの読者の心を掴んでいます。大槻班長は、後にスピンオフ作品の主人公になるなど、どこか憎めない人間臭さを持つキャラクターとして愛されています。
この記事のライター
創也慎介
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