【呪術廻戦】九十九由基の術式を徹底考察！謎に包まれた正体とは？

『呪術廻戦』の九十九由基は、日本に4人いる特級呪術師のうちの1人です。バイクが趣味で、東堂葵と出会ったときもバイクに乗っていました。好きな食べ物はチキンブリトーで、嫌いな食べ物は海藻類です。任務が嫌いで引き受けようとしないため、ろくでなしだと噂されているようです。

『呪術廻戦』の九十九由基は、明るく陽気な性格をしています。話口調はさっぱりとしていて、どこか男らしさを感じさせます。しかし、頭脳は明晰で思慮深く、感情のままに動くようなことはしません。異性のタイプでその人物の人となりがわかるという考えをしており、初対面の相手にいきなり好みのタイプを効きます。この考え方は、弟子の東堂葵にそのまま受け継がれました。

『呪術廻戦』は、呪術師たちが人間の負の感情から生まれた呪霊と戦うバトル漫画です。呪いなどのホラー要素が含まれているため、ダークファンタジーに分類されています。作者は芥見下々さんで、2018年から週刊少年ジャンプで連載が始まりました。『呪術廻戦』の連載前の2017年には、ジャンプGIGAで『東京都立呪術高等専門学校』という作品を掲載しています。こちらは『呪術廻戦』の前日譚として、『呪術廻戦 ０巻 東京都立呪術高等専門学校』という名前で改めて発売されました。

虎杖悠仁は学校で魔除けの呪物を拾いますが、その封印をオカルト研究会の先輩たちが解いてしまいます。そのせいで現れた呪霊から先輩たちを救うため、虎杖は呪術師の伏黒恵とともに学校へ向かいます。呪力がないと呪霊にはかなわないと知った虎杖は、呪物を飲み込んでしまいました。そのせいで虎杖は死刑宣告を受けますが、五条悟のおかげで執行猶予が与えられます。虎杖は呪術専門高等学校に転入し、新たな人生をスタートさせるのでした。

『呪術廻戦』の九十九由基は登場シーンが極端に少なく、いまだに謎の部分が多いキャラです。しかも、これまでの登場シーンは五条悟の過去編や東堂葵の回想の中でのことで、戦闘シーンは一切ありませんでした。そのため、九十九由基の術式は何なのか、ファンの間でも話題となっていました。渋谷事変でようやく本編に登場しましたが、期待されたほどの戦闘シーンはありませんでした。そのため、九十九由基の術式は結局のところ謎のままです。

明確なことはわからない九十九由基の術式ですが、彼女の登場シーンでヒントとなるものがあります。それが、九十九由基の周りを浮遊している謎の生き物です。東堂葵の前に現れたときや渋谷事変での登場シーンを見ると、九十九由基は骨格がむき出しになった蛇のような生き物を従えていました。この生き物の正体はわかりませんが、九十九由基が従えている呪霊ではないかと考えられます。このことから、九十九由基の術式は、呪霊を自在に操れる「呪霊操術」ではないかと推察できます。

術式と同じく、九十九由基が領域展開を使えるかどうかもまだ謎に包まれています。しかし、同じく特級呪術師の五条悟が領域展開を使えることからも、九十九由基が領域展開を使える可能性は高いと思われます。今までは特級呪術師の中でも五条悟しか領域展開を使っていませんでしたが、178話で乙骨裕太も領域展開が使えることが判明しました。

4人の特級呪術師のうち2人が使えることからも、九十九由基が使えてもおかしくないでしょう。また、『呪術廻戦』の作中には、弟子である東堂葵が九十九直伝の簡易領域を使うシーンがあります。そのため、九十九由基が簡易領域を使えることは確実です。

九十九由基の戦闘シーンは、渋谷事変でわずかに描かれたのみです。そのため、術式と同様、九十九由基の戦闘スタイルも謎のままです。しかし、弟子の東堂葵の戦い方を見ると、体術をメインとした戦闘スタイルであることがわかります。このことから、師匠である九十九由基も体術を得意としている可能性が高いです。

九十九由基は渋谷事変で登場した際、敵の攻撃を軽々と一掃しています。その後の余裕の表情からも、相当な力の持ち主であることがわかります。しかし、それだけの強さがあったとしても、最強かどうかははっきりとわかりません。それは、五条悟がすでに「最強の呪術師」と呼ばれているからです。

九十九由基が最強であれば、五条悟が「最強の呪術師」とは呼ばれていないはずです。このことから考えると、相当な実力のある九十九由基でも、五条悟には一歩及ばないのではないかと考えられます。しかし、例え最強ではなかったとしても、最強に近い強さを持った呪術師であることは確かでしょう。

一般的な呪術師は、生まれた呪霊を祓うために活動しています。しかし、九十九由基は、そもそも呪霊が生まれないように、世界の作りを変えてしまうことを目的としています。呪霊が生まれない世界を作るという目的を達するため、世界中を旅してそのヒントを探っています。九十九由基は、世界中の人間から呪力をなくすか、誰もが呪力をコントロールできるようにすることで、目的が達成されると考えています。

九十九由基が黒幕だといわれていた理由は、過去編での夏油傑との会話にあります。呪術専門高等学校で夏油と出会った九十九由基は、呪霊に対する自分の考えを夏油に述べます。彼女の目的を知った夏油は、「術者以外の人間をすべて殺せばいい」と言います。夏油自身本気で言ったわけではなかった提案に、九十九由基は一理あると肯定してみせたのです。

ここで九十九由基が夏油の考えを肯定してしまったことで、夏油の中にあった「非術師をすべて殺す」という想いを後押しする形になりました。夏油が呪詛師に堕ちるきっかけを作ったとして、九十九由基の正体は敵対勢力の黒幕ではないかといわれていました。しかし、渋谷事変での夏油は偽物で、九十九由基とは直接関わり合いのない人物でした。そのため、九十九由基の正体は黒幕ではなく、過去での夏油との会話も意図して言ったものではないと考えられます。

現在の九十九由基は、天元の護衛として活動しています。虎杖悠仁たちの味方として動いているように見えますが、正体がはっきりわかっていないだけに、今後敵側に転ぶ可能性も残っています。また、『呪術廻戦』の138話では、誰かに向かって「君たちの味方というわけではない」と言っていました。このセリフの相手が誰かはわかりませんが、九十九由基にはまだまだ謎が多く残っているようです。今後の展開で、その正体も徐々にはっきりしてくるかもしれません。

九十九由基は、東堂葵とは師弟関係に当たります。九十九由基が初めて東堂と出会ったのは、彼がまだ小学生の頃でした。東堂は小学3年生のとき、生意気だった高校生を殴り倒します。それを見ていたのが、たまたま通りかかった九十九由基でした。九十九由基は東堂に声をかけ、好きな女のタイプを尋ねます。この出会いをきっかけに、東堂は九十九由基の弟子となって呪術師としての道を歩み始めました。

夏油傑が九十九由基と初めて出会ったのは、呪術高等専門学校の学生時代のことです。休憩スペースで灰原雄と話していた夏油は、いきなり知らない女性に好きな女のタイプを訊かれます。その女性こそが、特級呪術師の九十九由基でした。九十九由基の「呪霊が生まれない世界を作る」という考えを聞いた夏油は、非呪術師を皆殺しにすればいいという考えに至ります。この考えを否定されなかったことで、夏油の呪術師としての思いはさらに歪んでいくことになるのです。

ラルゥはかつての夏油一派の仲間で、夏油傑を王にすることを目的としていました。このラルゥと九十九由基が知り合いだとわかったのは、渋谷事変でのことです。渋谷事変で九十九由基は、偽夏油と会話をしながらラルゥの時間を稼ぐことを考えていました。このことから、九十九由基とラルゥはお互いに見知った関係であることがわかります。また、九十九由基のセリフの中に「私の仲間」という言葉が出てきますが、この仲間がラルゥであると考えられます。

虎杖悠仁たちと一緒に、九十九由基も天元に会いに行きます。そこで、天元は九十九由基に対し、「君は初対面ではないだろう」と言います。九十九由基自身、「天元と向き合わないと」と言っていたように、お互いに面識があったことは確かでしょう。しかし、九十九由基が天元に「様」をつけず呼んでいることや、天元が九十九由基を警戒している様子からも、あまり良好な関係ではないことが見て取れます。2人の関係についてはまだ謎も多いですが、この先少しずつ解明されていくでしょう。

『呪術廻戦』の九十九由基は、強さや能力がまだ明らかになっていません。しかし、かつての特級呪術師が五条悟と九十九由基の2人だけだったことを受け、九十九由基がどれだけ強いか実感するコメントがありました。渋谷事変での登場シーンなどを見ても、相当な実力の持ち主だろうと予測できます。

九十九由基は天元を呼び捨てにしているため、読者の間でも2人の関係が気になる人が多いようです。また、九十九由基が、天元の護衛として残った理由を考察している人もいました。九十九由基はいまだに謎が多いため、その正体については何かと話題に上がっていました。

九十九由基に関しては、「美人」と「かっこいい」というコメントが多かったです。九十九由基は外見もきれいですが、その凛とした佇まいに惹かれる人も多くいました。九十九由基は男性だけでなく、女性からも憧れの存在として人気が高いようです。

『呪術廻戦』の九十九由基はまだ出番が少なく、術式についてもわかっていません。しかし、今後出番が増えるに従って、術式だけでなく謎に包まれた正体なども明らかになってくるでしょう。九十九由基の登場シーンに注目しながら、次の展開を楽しみに待ちましょう。