【呪術廻戦】五条悟の領域展開について詳しく解説!術式や能力も
『呪術廻戦』の中で最強と謳われる五条悟が「最強」と言われる所以を、領域展開やその能力、術式などを含めて分析します。また、領域展開に対抗できる方法や五条悟の封印に関しても詳しく説明し、『呪術廻戦』をより深く楽しめるよう解説します。
五条悟とは?
五条悟のプロフィール
五条悟とは、東京都立呪術高等専門学校1年生の担任教師です。数ある呪術師の中でも最高位である「特級術師」という、並みの呪術師では比べ物にならないほどの能力の持ち主です。五条自身、その自覚はあり「僕、最強だから」といったセリフを言うこともありました。また、日本三大怨霊でもある菅原道真の子孫であり、呪術師界の御三家でもある「五条家」の現当主でもあります。
呪術廻戦の概要
『呪術廻戦』は2018年より週刊少年ジャンプにて、芥見下々先生によって連載しているダークファンタジー漫画です。2020年にはアニメが始まり、その高いアニメーションの技術力は国内にとどまらず、海外からも高い評価を受け続けています。
呪術廻戦のあらすじ
宮城県で祖父と暮らしていた虎杖悠仁は、祖父が亡くなった夜、病院に現れた伏黒恵と対面します。伏黒は特級呪物でもある「宿儺の指」を探していました。詳細を聞いた虎杖は、高校の先輩たちが今夜、学校で呪物の開放を行うことを伏黒に伝えます。伏黒は急いで学校に向かいますが時はすでに遅く、虎杖の先輩たちは特級呪物に集まってきた呪霊たちに襲われていました。圧倒的不利な状況で、起死回生を狙った虎杖は特級呪物でもある「宿儺の指」を食べてしまい、その力を開放するところから物語はスタートします。
五条悟の領域展開を解説
領域展開とは?
領域展開とは「自身の心情風景を現した結界に相手を閉じ込める」ことができる技のことを言います。その結界の中では、攻撃が必ず相手にあたる「必中効果」が付与されるため、領域展開が発動すればその戦いはすぐに決着がつくといわれています。また、領域展開を発動させるためには「術式」という特殊能力と、「生得領域」という術者の精神世界を具現化させる能力が必要になります。
五条悟の領域展開は「無量空処」
五条悟の領域展開は「無量空処」です。領域に入ったものに対して「無限」という感覚を叩き込む能力になります。「無量空処」に閉じ込められると、すべての五感に対し「無限の情報量」を与えられ、相手は情報が完結しなくなり結果が導き出せず、身動きが取れなくなってしまいます。大量の情報を一気に入れられてしまったスマホがバグを起こしているイメージに近いかもしれません。
五条悟の領域展開の元ネタ
五条悟が領域展開を発動させるときに行う手印は「帝釈天印」ではないかと言われています。「帝釈天」とは仏教における守護神の1人で、特に戦闘面に優れた神様として知られています。呪術界最強を謳っている五条悟にとって、ピッタリの元ネタと言えるのではないでしょうか。
五条悟の領域展開の指・掌印
領域展開を発動させるときには、それぞれが独特の手印を結ぶ必要があります。それは五条悟も同じです。五条が領域展開である「無量空処」を発動させるとき「右手の人差し指と中指を絡める」ような手印を行います。これは、「帝釈天印」ではないかと言われています。
五条悟の渋谷事変での0.2秒の領域展開
多くの一般人が巻き込まれた渋谷事変で、五条は領域展開「無量空処」を発動させました。非術師である一般人が「無量空処」に巻き込まれてしまうと、その情報量の多さで死亡してしまう可能性が十分ありました。それでも、敵を倒すために五条が選んだ選択は「非術師を含め、0.2秒のみ領域展開を発動させる」という賭けでした。
0.2秒のうち非術師は半年分の情報量を詰め込まれてしまい、立ったまま失神してしまいました。しかし、五条は0.2秒のうちに一般人に紛れる敵を見つけ出し、299秒で決着をつけることができました。また、「無量空処」に巻き込まれた非術師は、2か月後には全員後遺症なく社会復帰を果たせたといいます。
五条悟の術式や能力を解説
五条悟の術式は「無下限呪術」
領域展開を発動させるために必要なのが「術式」です。五条悟の術式は「無下限呪術」といい、五条家相伝の術式になります。五条は自分の周りで常に「無下限呪術」を発動させており、その力は「近づいてくるものを減速させ、永遠に触れさせない」能力と言えます。そのため、いかなる攻撃も無効化してしまうことができます。イメージとしては「バリア」に近いと思われます。
五条悟の「無下限呪術」の技
「無下限呪術」には3つの派生技があります。それが「蒼(あお)」「赫(あか)」「茈(むらさき)」です。基本は「無下限呪術」と同じで、無限を利用します。その無限をどのような形で発動させるのかで、攻撃形態に変化が出ます。それでは詳しく説明していきましょう。
術式順転「蒼」
術式順転「蒼(あお)」は、無限を利用して「引力」を発生させる技です。対象の物体を引き寄せることで攻撃を仕掛けます。「壊玉・玉折」編で、学生の五条は天内理子を抱えたまま「蒼(あお)」を使い、敵同士を引力で引き寄せ、その体同志を思い切りぶつけ合うシーンがありました。
術式反転「赫」
術式反転「赫(あか)」は、無限の力を増やすことで衝撃波を発生させます。「蒼(あお)」が引き寄せる力だとしたら、「赫(あか)」は弾く力ということになります。その力は、対象物を吹き飛ばすことも破壊することも可能になります。「壊玉・玉折」編では、まだ未完成な描写もありましたが、伏黒甚爾との戦闘で完全に会得することができました。
虚式「茈」
虚式「茈(むらさき)」は、「蒼」と「赫」の両方の力を融合させた合わせ技になります。性質の異なる二つの力を衝突させると反発し合い、そこに発生した仮想の質量を押し出します。その力は「赫」よりもすさまじいほどで、原作では一つの森をえぐり取ってしまわんばかりの力と表現されています。
五条悟の六眼
緻密な呪力操作が必要になる「無下限呪術」ですが、五条悟が思うままにその力を使えるのは「六眼」の力があってこそです。「六眼」とは「呪力の流れを見ることができる特別な目」のことを言います。「六眼」で得られる情報量は膨大なものになります。その情報量を制御するために、五条は昔から目の保護を行っています。現在は、黒いアイマスクのようなものをつけていますが、高性能なサーモグラフィーのように見えているので、日常生活に支障はないようです。
また、五条家では「無下限呪術」を継いでいても「六眼」がないと呪力のコントロールができないため、その力を存分に発揮できないといいます。そのため、五条悟が「六眼」と「無下限呪術」の両方を会得していることは、とても稀有な存在であることを意味しています。
五条悟の反転術式
「術式反転」と「反転術式」は名前が似ているだけに混乱しがちですが、「術式反転」は生得術式で、「反転術式」は呪力操作になります。主に回復術として使用されることが多いようです。作中では、五条の同級生でもある家入硝子が他人の治癒のために所要している場面が多くありますが、五条自身も「反転術式」を使用できます。多くの呪力を使う五条は脳が疲労しやすいため「反転術式」を使って、脳の疲労をリカバリーしています。
五条悟の無下限呪術を破る方法
無下限呪術を破る方法①特級呪具「天逆鉾」
特級呪具「天逆鉾(あまのさかほこ)」は過去、伏黒甚爾が所持しており、「発動中の術式を強制解除」する能力を持っていました。そのため、無下限呪術を使用していた学生時代の五条悟でさえ一度は負けてしまいました。最強の術師として覚醒した五条によって伏黒甚爾は討伐されましたが、所持していた「天逆鉾」の詳細な所在は明確になっていません。五条によって海外に封印されたか、破壊されたという説が濃厚になっています。
無下限呪術を破る方法②ミゲルの縄「黒縄」
物語の過去にあたる『呪術廻戦0』の百鬼夜行でミゲルは夏油側で参戦していました。そしてこの「黒縄」を使用して五条と対峙しました。五条は「珍しい呪いが編みこまれている」「術式が乱される」と分析していました。そんな「黒縄」は「術式の効果を相殺する」能力を持っています。しかし、使い続けていると力が消費され続けてしまうことが弱点です。結果、ミゲルは五条の足止めを行うことはできたものの、苦労して作り上げた「黒縄」をすべて失う羽目になってしまいました。
無下限呪術を破る方法③領域展延
「領域展延」とは、自分の体に薄い膜のような領域を展開させることで、相手の領域展開を中和させることができます。これは呪術師が使用することができず、漏瑚や花御などの呪霊が使用できる技術になります。例えば五条のような「無下限呪術」も「領域展延」の前ではその力が中和されてしまい、五条に触れることができるようになります。「領域展延」を発動させている間は自分の生得術式を使用できなくなりますが、相手に対し存分にダメージを与えることが可能になります。
無下限呪術を破る方法④魔虚羅の適応
「魔虚羅(まこら)」とは、正式名称は「八握剣異戒神将魔虚羅(やっかのつるぎいかいしんしょうまこら)」といい、禪院家相伝の術式「十種影法術」の式神の一体です。その力は「一度受けた攻撃に対する耐性を獲得し、相手の状態・性質に合わせてより有効な攻撃を与える」ことができます。かつて江戸時代の呪術界で五条悟と同じように「六眼持ちの無下限呪術使い」の五条家当主がいましたが「魔虚羅」を使用する禪院家当主と戦い、死亡しました。しかし「魔虚羅」を使用した禪院家当主も死亡したといいます。
五条悟の過去や封印理由
五条悟の過去
五条悟と夏油傑、家入硝子は東京都立呪術高等専門学校の同級生でした。過去の様子が描かれたシリーズが「壊玉・玉折」編になり、2023年夏アニメとして放送されました。ここでは、過去、五条と夏油の身に何が起きたのかを解説します。
過去①天元に関する任務
東京都立呪術高等専門学校の2年生になった五条悟と夏油傑は「天元様から指名された「星漿体 (せいしょうたい)」の護衛と抹消」の任務にあたることになりました。「星漿体」の名前は天内理子といい、五条や夏油と年の近い少女でした。2人は天内理子を狙う様々な敵から護衛し、天元様の元へ送り届けることになりました。
過去②天内理子が死亡する
様々な苦難を乗り越え、天内理子を天元様の元へ送り届けることのできた夏油は、最後に天内の意思を確認します。天内は「みんなのいるところに帰りたい」と、「星漿体」になることを拒絶しました。それを了承した夏油が天内に手を差し伸べ天内もその手を取ろうとした瞬間、けたたましい銃声と共に天内理子は頭から血を流して絶命しました。天内理子を銃撃したのは、五条悟が足止めしていると思っていた伏黒甚爾でした。
過去③禪院甚爾を倒す五条
一度は伏黒甚爾が持っていた呪具「天逆鉾」に負けてしまった五条でしたが、傷を回復させ「最強」になって伏黒の前に戻ってきます。術式反転「赫」を完璧にしたうえで虚式「茈」も完成させた五条は、その力を「六眼」の力をもってセーブすることなく伏黒にぶつけます。伏黒の体は「茈」の威力によって、周囲の建物ごとえぐり取られてしまい、死亡しました。
過去④五条と夏油の対立
天内理子の事件から「術師は非術師を守るもの」といった夏油傑の信念は揺らぎ始めていました。様々な要因が重なる中、夏油が任務で向かった村では呪術が使える幼い少女2人が村人によって迫害されていました。その現状を見た夏油は、村人全員を殺害し逃亡しました。家入硝子が新宿駅の喫煙所で一服しているところに夏油が現れます。家入はすぐに五条に連絡を取ると、五条もすぐに新宿にかけつかました。夏油は「非術師を殺して術師だけの世界を作る」ことを五条に宣言し、姿をくらませました。
五条悟が渋谷事変で封印された経緯
現代の呪術界にて「最強」と言われる五条悟は、いなくなれば日本が終わるとまで言われています。そんな五条を封印してしまったのが「獄門彊(ごくもんきょう)」という特級呪物です。ここでは、五条が封印されてしまった経緯を追っていきます。
経緯①渋谷事変で花御を祓う
2018年10月31日、ハロウィンで賑わう渋谷に大きな帳が下ろされました。その中には非術師である一般人も巻き込まれてしまいます。20時31分に渋谷に到着した五条悟は、東京メトロ渋谷駅B5Fの副都心線ホームに向かいました。そこにいた花御・脹相・漏瑚と対峙することになり、20時40分に花御を祓うことに成功します。
経緯②偽夏油の獄門彊
夏油傑は過去、百鬼夜行の際に五条の前で死亡しています。しかしこの時、五条の目の前に現れたのは元気に動き回っている夏油でした。「六眼」で呪力を見ても、そこにいるのは夏油だといっていました。それでも五条は「俺の魂がそれを否定してんだよ」と、その正体に迫ります。その言葉を聞いた夏油は額にある縫い目から頭を持ち上げて姿を現したのは、脳の形をした「羂索(けんじゃく)」でした。
偽夏油の羂索は、帳に閉じ込めた一般人を利用しながら五条悟のダメージを蓄積させ、親友でもあった夏油の姿で目の前に現れました。それは、獄門彊に封印するために必要だった「脳内時間1分」を稼ぐためでした。その計画は見事に成功し、五条悟は獄門彊に封印されてしまいました。
五条悟の封印の解除方法
獄門彊に閉じ込められた五条を復活させるためには、術式を消滅させられる「天使」という術師が必要でした。虎杖悠仁たちは「天使」と接触し、協定関係を結ぶことで「獄門彊・裏」の開門に成功し、五条を救出することに成功しました。
五条悟の領域展開に対する世間での評判や人気
領域展開「無量空処」は、五条だけが使える特別な技です。情報を詰め込むことで相手の動きを静止させるという、今までのジャンプ作品の中でも類を見ない攻撃方法なのではないでしょうか。また「茈」の破壊力や攻撃性は、全読者を興奮させる攻撃であることは間違いないです。
国内で盛り上がりを見せている『呪術廻戦』ですが、外国での人気もとても高い作品になります。アニメで五条が初めて目隠しを取った際には、その「六眼」のあまりの美しさに、外国のファンも大きなため息をついたといいます。原作やアニメは各国に合わせて翻訳されており、英語版では「無量空処」のことを「Infinite Void」と翻訳され、直訳すると「無限の無効」となります。無限を操る五条にぴったりな翻訳なのではないでしょうか。
確かに「無量空処」は五条しかできな大技です。しかし『呪術廻戦』の魅力はそれだけではありません。この方はその魅力に引き込まれるように、アニメを一気見されたようです。
五条悟の領域展開は強かった
領域展開「無量空処」をはじめ、能力と術式を含めて五条悟の強さを分析してきました。「六眼」や「無下限呪術」「無量空処」と、どれをとっても五条の術式は超一流の特級であり、術師としての能力は他の追随を許さないほどとなっています。アニメでは、2023年の夏に五条と夏油の過去を描いた「壊玉・玉折」編が放送され、大きな反響を呼びました。原作を読んでいる方々はこれから迎える「渋谷事変」での結末に胸が締め付けられんばかりかと思われますが、その高いアニメーション技術をもって、物語を楽しんでみてはいかがでしょうか。
この記事のライター
Takechip
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