【ジョジョの奇妙な冒険】ペリーコロはどのようなキャラ？最期や声優も紹介

ジョジョの奇妙な冒険5部においてペリーコロはボスに忠誠を誓う幹部として登場しましたが、ボスに従いながらジョルノたちに協力するという敵側に潜む味方として立ち回り、その活躍や最期は劇的に描かれました。ペリーコロの最期などを見ていく前に、まずはペリーコロのプロフィールとジョジョの奇妙な冒険の作品概要について紹介していきます。

ペリーコロはギャング組織パッショーネの幹部です。小柄な体型をした老人で幹部の中では珍しくスタンド能力を持っていません。ブチャラティたちが手に入れたポルポの遺産を回収するために姿を現すと、ブチャラティがすぐにお辞儀をするようジョルノたちに催促しました。また、ジョルノとブチャラティからは『いい人』と評されています。

ジョジョの奇妙な冒険Part5黄金の風は荒木飛呂彦によって週刊少年ジャンプに連載されていた漫画作品です。主人公のジョルノがギャングスターになるという夢のために巨悪と戦う物語が描かれており、スタンドと呼ばれる異能力同士の頭脳戦やハードボイルドな世界観が人気を博しています。ジョジョの奇妙な冒険5部は1995年～1999年にかけて連載され、2019年にはテレビアニメ化が公開されました。

イタリアに住むジョルノ・ジョバァーナは裏社会を牛耳るギャング組織・パッショーネとトラブルを起こしてしまい、組織の1人・ブチャラティと戦闘になります。スタンド能力を駆使した戦いはジョルノの勝利によって幕が引かれましたが、そこでブチャラティが組織のボスを倒してギャングを乗っ取る野望を持っていることを聞いたジョルノは、幼い頃に夢見ていたギャングスターの願いを叶えるためにブチャラティの仲間になることを決意しました。

ジョジョの奇妙な冒険5部では敵組織の幹部が数多く登場しており、ジョルノたち主要キャラとのスタンドバトルが醍醐味の1つとして描かれています。そんな中でペリーコロはスタンドを持たない幹部であり、敵側の一員でありながら敵対しなかったというジョジョの奇妙な冒険では珍しい存在として描かれていました。ここではジョジョの奇妙な冒険におけるペリーコロのキャラクター像や最期についてまとめていきます。

ペリーコロの元ネタはアメリカ人歌手の『ペリー・コモ』、もしくはイタリア語で危険を意味する『ペリーコロ』と考えられます。ペリー・コモはアメリカにおいて大物エンターテイナーとして活躍していたミュージシャンで、その生まれはイタリア系アメリカ人の家庭でした。イタリア語では危険を意味するペリーコロですが、ブチャラティたちに降りかかる危険を示唆しているのではないかと言われています。

ペリーコロはスタンド能力を持っていません。パッショーネにはスタンド使いを生み出す『弓と矢』が保管されており、リスクを克服してスタンド使いになった人物が幹部に登り詰めています。そんな中でペリーコロはスタンド能力を持たずして、つまり特別な力を使わずして地位を立てた唯一の存在として描かれています。

パッショーネのボスはスタンド使いを誕生させる『弓と矢』を使ってスタンド使いを増やしています。これによってペリーコロもスタンド使いになれるはずでしたが、実際にペリーコロはスタンド使いになっていません。恐らくペリーコロだけはボスから認められた存在だったと考えられます。弓と矢によるスタンド使い誕生は死亡するリスクが生まれるため、ペリーコロにそのリスクを与えたくなかったのかもしれません。

ブチャラティからポルポの遺産回収しに行った際、ペリーコロはブチャラティたちにボスの娘トリッシュを護衛する任務を与えます。トリッシュは暗殺チームから命を狙われている身であり、ブチャラティたちはその日から暗殺チームと戦うことになりました。

ジョジョの奇妙な冒険のスピンオフ小説『恥知らずのパープルヘイズ』が刊行されると、そこにペリーコロとその息子ジャンルッカ・ペリーコロが登場しました。ジャンルッカは医者も見放すほど重たい病気にかかっていましたが、パッショーネによって助けられたことが語られており、その出来事をきっかけにペリーコロが組織に加入したとされています。

ブチャラティたちがヴェネツィアに向かう際にムーディー・ブルースで映像を再現すると、そこにペリーコロが登場し最終指令を伝えました。そこで役目を終えたペリーコロはトリッシュの引き渡し方法を記録したディスクの秘密を守るために自ら拳銃を頭に撃ちました。最期の瞬間にペリーコロはボスと出会って幸せになったことを言い残しています。

連載完結から長い時を経てジョジョの奇妙な冒険のアニメ化が決定すると、2018年にジョジョの奇妙な冒険5部のアニメが公開され話題を呼びました。アニメ作品としてもジョジョの奇妙な冒険が人気を博した理由には、キャラクターの魅力を声で表現した声優の存在が大きかったことでしょう。ここではアニメ版ジョジョの奇妙な冒険にてペリーコロの声を担当した声優についてまとめていきます。

ペリーコロを演じた声優は辻新八（つじしんぱち）さんです。1980年代から活動を始めているベテラン声優で、野太くて渋い声質を活かした巧な演技力に定評があります。松尾銀三や島宇志夫など死去した声優の持ち役を引き継いでおり、アニメ声優以外にも洋画の吹き替えなどでも活躍しています。

ペリーコロはジョジョの奇妙な冒険5部におけるサブキャラクターではありますが、ジョルノたちの味方という存在であり最期に言い残したセリフなど、作中に幾つかの名言を残しています。ここではジョジョの奇妙な冒険におけるペリーコロの登場シーンと名言についてまとめていきます。

ムーディー・ブルースの能力を通じてペリーコロがブチャラティたちに最後の命令を伝えた後に自殺しますが、最期を迎える瞬間にて上記のような遺言を語りました。ペリーコロにとってパッショーネは唯一の居場所であり、最後にブチャラティたちに全てを託していく瞬間はとても感動的な名場面でした。

ブチャラティたちがポルポの遺産を手に入れた時、ペリーコロはそれを回収しながら彼に昇進の報せを伝えました。この出来事によってブチャラティは晴れて幹部に昇格し、トリッシュの護衛任務を受けられるようになりました。成果を称賛するさりげないシーンですが、ストーリーにおいて重要な場面でもあった名場面です。

ブチャラティの昇進を伝えた時、ペリーコロは昇格祝いとしてお金を手渡しました。そのお金に対して上記のように説明しており、ブチャラティの働きがいかに組織にとって有用だったのかを示しました。

これまでジョジョの奇妙な冒険に登場するペリーコロの人物像や最期、名言などについてまとめてきましたが、ジョジョの奇妙な冒険ファンたちはペリーコロにどういった印象を抱いているのでしょうか。ここではペリーコロに対する世間での評判や人気について、実際にSNSに投稿されているコメントを参照することで明らかにしていきます。

ペリーコロはサブキャラクターでありながらファンからの人気がかなりありました。ボスに仕える人物でありながらジョルノたちに協力したことが好印象を与えており、ジョジョの奇妙な冒険5部において1番好きなキャラクターと語る人もいました。

ペリーコロはスタンドを持たずして幹部にのし上がった人物であり、そのことに素直に驚いている意見が見受けられました。ペリーコロが幹部になれた理由ははっきり明かされていませんが、息子を救ってくれた恩を返すために様々な任務をこなしていったことが窺えます。

ブチャラティがペリーコロに対して敬意を払っているところが好きと語る意見もありました。ブチャラティは幹部全員に敬意を払っているわけではなく、ポルポが死亡した時は死亡するだけの理由があったと言い切り淡泊な考えを示していました。そんな彼がペリーコロに対しては切ない表情を浮かべており、そのシーンにグッと来た人も多かったのかもしれません。

ジョジョの奇妙な冒険に登場するペリーコロはスタンド能力を持たずして幹部に登り詰めたキャラクターでした。ペリーコロの人柄は読者に対しても好印象を与えており、最期のシーンに感動した人もきっと多かったことでしょう。ペリーコロの活躍を知らなかったという人はぜひジョジョの奇妙な冒険本編にてその瞬間をチェックしてみてください。