【銀魂】ドラえもん回のあらすじやネタは?世間の評判なども
この記事では、『銀魂』に数多くあるパロディのうち「ドラえもん回」と呼ばれるエピソードについて調査していきます。『ドラえもん』のパロディネタは「同窓会篇」と呼ばれる話の中で登場し、坂田銀時が関わることによって『銀魂』内でも強烈な印象を残すものとなっています。
目次
【銀魂】ドラえもんネタ登場回が面白い!
ここでは、様々な作品のパロディをしている『銀魂』において登場した『ドラえもん』のパロディネタ、及びそのネタが出たエピソードのあらすじを紹介していきたいと思います。
アニメ『銀魂』とは
アニメ『銀魂』とは、空知英秋先生原作の漫画『銀魂』をアニメ化したもので、2006年から2018年にかけて放送されたアニメとなります。第一期から第四期まで断続的に放送しており、原作漫画の最終章までしっかりとテレビアニメ化されているので、テレビアニメ版だけでも『銀魂』の世界を最後まで楽しむことが出来ます。
また、劇場版も計三作存在しており、原作エピソードのリメイクや原作者書き下ろしのストーリーで構成されています。
アニメ『銀魂』にドラえもん登場?
『銀魂』は随所にパロディを盛り込んだ作品でもあり、その中の一つに『ドラえもん』に関するパロディネタも含まれています。ドラえもんネタ自体の量は控えめですが、その出番は非常に印象深いものとなっています。『ドラえもん』のファンの方には特にオススメできますね。
【銀魂】ドラえもんが話題の同窓会篇とは
『銀魂』には数話単位の短編が数多く存在しており、その一つに同窓会篇というものがあります。ここでは、同窓会篇のあらすじ及びそこで出てきたドラえもんネタなどを紹介していきたいと思います。
アニメ『銀魂』の同窓会篇でドラえもんネタ
『銀魂』の同窓会篇の中には複数の作品のパロディが入れ込まれていますが、その中に『ドラえもん』に関するものも含まれています。一目で分かるような直球のネタが仕込まれているので、一見の価値があると言えるでしょう。
同窓会篇自体は二話構成の短編なので、気軽に見られる構成となっています。しかしながら、坂田銀時たちの過去に突っ込んだエピソードでもあるので、ネタとはいえなかなか重要な部分も見受けられます。
アニメの同窓会篇は何話?
同窓会篇は2015年5月ごろに放送されたアニメ『銀魂』の第271~272話の計二話で構成されています。以下の項目では、それぞれのあらすじについて書いていきたいと思います。
同窓会篇①第271話『同窓会は遅れてくると入りづらい』
同窓会篇の導入となる第271話のあらすじは、坂田銀時たちのかつての仲間である高杉晋助からの手紙や歩狩汗という清涼飲料水をきっかけとして、攘夷戦争時代の思い出を語り始める構成となっています。回想前には坂田銀時・桂小太郎・坂本辰馬が一堂に会し、高杉晋助を含めた四人の思い出を語っていきます。
タイトルにもなっている通り、話の途中で遅れてやってきた高杉晋助……ではなく、高杉晋助に扮した鬼兵隊の参謀・武市変平太(たけちへんぺいた)も登場しつつ、三人の昔話に花を咲かせていく事となります。また、第271話にはドラえもんネタは見受けられません。
同窓会篇②第272話『同窓会は思い出したくもない思い出も蘇ってくる』
第272話では、三人の回想が主なあらすじとなります。攘夷戦争時代の戦の合間に立ち寄った廃寺での休息時、気分転換と称して始めた缶蹴りが元で、坂田銀時らと行動を共にしていた人物に起こった悲劇が描かれていきます。
攘夷戦争とは主人公・坂田銀時たち侍と宇宙人である天人(あまんと)との戦いであり、第一次・第二次と二回に分けて戦いが繰り広げられています。坂田銀時たちが参戦したのは第二次の方で、作中のおおよそ十年ほど前の戦いだと言われています。ドラえもんネタは、この第272話の中盤から後半辺りで出てくるものです。
同窓会の主催者「黒子野太助」にも注目が
同窓会篇において、肝心の主催者となるのが黒子野太助(くろこのたすけ)という人物となります。彼は同窓会篇に置いての影の主役となる人物ですが、坂田銀時たちからは今の今まで忘れ去られていました。そんな彼に関して、次の項目でまとめていきたいと思います。
【銀魂】ドラえもん回に欠かせない黒子野太助
ドラえもん回となる第272話では黒子野太助の出番が多く、彼はドラえもんネタの起点としても絡んできています。そんな彼に関して紹介していきたいと思います。
黒子野太助とは
黒子野太助とは、作中時間の十年ほど前と思われる「第二次攘夷戦争」において、坂田銀時たちと行動を共にしていた攘夷志士の仲間となります。黒子野太助自体も他作品のパロディと思われる人物で、元ネタと同じような特徴も持っています。
黒子野太助は「幻のファイブマン」
黒子野太助は坂田銀時・桂小太郎・坂本辰馬・高杉晋助の四人に続く五人目という意味で「幻のファイブマン」とも呼ばれており、坂田銀時たちを影から支えた功労者といった人物です。しかしながら、幻と言われるだけあって本人の印象が弱く、度々忘れられるような存在感の薄さが特徴だったようです。
元ネタの『黒子のバスケ』では主人公が「幻のシックスマン」と呼ばれており、名前や特徴と共に元ネタに寄せたデザインのキャラクターとなっています。
高杉晋助が語るヤクルコエピソードとは
同窓会篇の回想及び武市変平太の口から、高杉晋助とヤクルコという飲料についてのエピソードが語られています。攘夷戦争時代には高杉晋助が仲間たちにヤクルコを奢ったり、鬼兵隊の新年会にて不参加だった高杉晋助が大量のヤクルコと白子を差し入れた、冷蔵庫にヤクルコが冷やしてあるので自分の分を取っておいてくださいとの書き置きがあった、という三つが第271話で出たエピソードとなります。
また、第272話においてもヤクルコというワードが出ており、高杉晋助のキャラ付けに一役買っています。高杉晋助は現在は鬼兵隊の首領であり、基本的にはシリアスなキャラクターで通っていましたが、このエピソードにおいてはギャグチックな役回りもこなしています。
黒子野太助の元ネタはアニメ『黒子のバスケ』?
黒子野太助はアニメ『黒子のバスケ』が元ネタと思われるキャラクターです。読みは「くろこのたすけ」と「くろこのばすけ」で一文字違いであり、影が薄いところも『黒子のバスケ』の主人公である「黒子テツヤ」を彷彿とさせるキャラ付けとなっています。
『黒子のバスケ』のあらすじは、中学時代に「幻のシックスマン」と呼ばれていた主人公が高校に入学し、同じバスケットボール部の新入部員で相棒となる「火神大我(かがみたいが)」や他の仲間たちとチームを組み、別々の高校に行っている昔の仲間たちと戦いつつ全国大会「ウィンターカップ」を目指す、というものになっています。
黒子野太助の声優は小野賢章
黒子野太助の声優は小野賢章さんが演じています。小野賢章さんは元々俳優として活躍しており、声優業に携わるようになったきっかけは「ハリー・ポッター」シリーズの主人公、ハリー・ポッター役を演担当したことと言われています。
ハリー・ポッター役を演じていなければ声優関係の仕事はやっていなかったかもしれないとの話もあり、言い換えれば黒子野太助やパロディ元の黒子テツヤの声も変わっていたかもしれません。ハリー・ポッターシリーズは映画版の他に書籍もあるので、機会があれば触れてみるのもいいかもしれません。
小野賢章と言えば黒子テツヤ役
小野賢章さんは黒子野太助の元ネタと思われる『黒子のバスケ』の主人公・黒子テツヤを演じており、小野賢章さん本人が黒子テツヤ役を演じたことを「大きな人生の分岐点」として挙げているほどとなります。
ちなみに、小野賢章さんは『ドラえもん』への出演歴は無いようです。
第272話では『黒子のバスケ』OP曲?
『銀魂』の第272話では、アニメ冒頭で271話のあらすじが語られますが、このあらすじのバックミュージックとしてネタ元の『黒子のバスケ』のオープニング曲が流れています。 オープニングの曲名は「Can Do(キャン・ドゥ) 」となり、『黒子のバスケ』のアニメ第一期で流れたものとなります。
この曲の作詞・作曲は「GRANRODEO(グランロデオ)」という二人組のユニットで、作詞及び歌手は声優・歌手の谷山紀章さん、作曲は作曲家の飯塚昌明さんとなっています。
黒子野太助と黒子テツヤを比較
黒子野太助と元ネタの黒子テツヤは共通点も多く、声優・影が薄い・幻のファイブマン(黒子テツヤは幻のシックスマン)と呼ばれているという点が挙げられます。相違点としては主に見た目が挙げられ、本編で後ろ姿と口元だけ登場した黒子野太助は黒髪で和装、黒子テツヤは空色の髪で学生服やユニフォーム姿といった違いがあります。
元ネタの黒子テツヤは身長的には高身長が多い周囲のキャラクターたちに比べ低め(168cm)であり、それに対し黒子野太助は坂田銀時(177cm)と比べてあまり変わらないように見えなくもない、少なくとも小さい印象は薄いキャラクターと言えそうです。
【銀魂】ドラえもんの歌と坂田銀時のエピソード
第272話において、『銀魂』の主人公・坂田銀時が『ドラえもん』の主題歌を歌うシーンが見受けられます。ここでは、肝心の主題歌のシーンについて書いていきたいと思います。
坂田銀時とは
坂田銀時とは『銀魂』の主人公であり、今回紹介している同窓会篇でもメインキャラクターの一人を務めています。『銀魂』はギャグやパロディをふんだんに取り入れつつシリアスな展開も挟んでいくというあらすじになっているので、それに従って主人公の坂田銀時もギャグ・シリアスの両面で活躍していきます。
同窓会篇においてはギャグの割合が高く、坂田銀時は変顔なども交えて八面六臂の大活躍を繰り広げます。第272話の終盤ではシリアスな雰囲気も醸し出しているので、そちらも必見です。
銀時がドラえもんの主題歌を歌い出す
同窓会篇では、第272話の中盤辺りで坂田銀時が『ドラえもん』の主題歌を歌い出すというくだりがあります。坂田銀時は過去回想で黒子野太助が死んだと勘違いし、271話冒頭で受け取った同窓会の誘いの手紙は誰が出したのか、黒子野太助は幽霊になって自分たちを恨んでいるのではないかと考えてしまい、どんどんと悪い予感が募っていきます。
そんな中で厠(かわや)に行った桂小太郎の叫び声を聞き、 自分たちが厠に行った際に先に厠を出ていった坂本辰馬に対し「(近くにいるかどうかの確認の為に)一緒に『ドラえもん』の歌を歌ってくれ」と懇願し、その最中に黒子野太助と思われる声を聞き、恐怖で変顔になりながら必死に『ドラえもん』の主題歌を歌う、というあらすじになります。
銀時の歌声でファンも同窓会どころではない?
『銀魂』ではパロディネタが使われることも多いですが、元ネタを匂わせるだけでなく歌そのものを使用したことや、『ドラえもん』自身の知名度の高さからファンの間でもかなりの高評価となっています。
元々パロディはパロディ元の作品を知っている方が面白く感じやすいですが、『ドラえもん』の知名度や主題歌のメロディ、それを歌う坂田銀時のオーバーリアクションも相まって面白おかしいシーンに仕上がっています。
【銀魂】ドラえもん回(同窓会篇)の世間での評判
ドラえもん回を含む同窓会篇は、いつも以上にネタに走っていることもあり、国内外のファンの間で様々な話題が見受けられます。ここでは、それらについて紹介・考察していきたいと思います。
世間での評判や人気①海外篇
同窓会篇は海外のアニメファンの間でも話題になったようで、特に当時放送中で知名度も高めな『黒子のバスケ』のネタが多く使われた部分が人気だったようです。『ドラえもん』の歌に関しても様々な感想があり、おおよそ評価が高いエピソードと言えそうです。
世間での評判や人気②国内篇
国内でもネタのインパクトから評価が高く、黒子のバスケやドラえもんネタで盛り上がっているようです。それに加えて、シリアスキャラで通っていた高杉晋助の意外な一面が見られたことも高評価の一因となっているようです。
高杉晋助や彼が率いる鬼兵隊は、序盤~中盤辺りの紅桜篇から最終章に至るまでシリアス中心での出番が多く、ギャグを言うのは主に武市変平太くらい、というバランスでした。同窓会篇でも武市変平太が登場しギャグシーンを披露していきますが、ここに高杉晋助のネタまで加わったことで破壊力が大きく増したと言えますね。
【銀魂】ドラえもんネタ関連の謎や真相
ドラえもんネタは、『銀魂』内では主題歌が登場しただけではありますが、『ドラえもん』本編の話と絡めた考察なども存在するようです。こちらも面白いネタとなるので、拾っていきたいと思います。
パロディからホラー並みの展開
同窓会篇でのドラえもんネタが出るあらすじは「銀時が『ドラえもん』の主題歌を歌い出す」の項目でも書きましたが、坂田銀時が厠で黒子野太助の声を聞く、という形になっています。直前の昔話に花を咲かせていた和気藹々とした雰囲気から一気にホラー風味に転じるので、雰囲気の落差が大きく、よりインパクトの強いネタとなっています。
第272話はホラー風味とは言いますが、実際には幽霊などではなく、武市変平太たち鬼兵隊の策略によって引き起こされた騒動が繰り広げられます。その騒動を解決するにあたって黒子野太助が登場し、ギャグもありつついい話として締めくくられていきます。
一部ではドラえもんパラドックス説も浮上
一部のファンの間では、『銀魂』は『ドラえもん』のようなパラドックスの世界観ではないかという説も出てきているようです。パラドックスとは「一見、不合理であったり矛盾したりしていながら、よく考えると一種の真理であるという事柄」と定義されています。一言であれば逆説などとも言い換えられますね。
これを『銀魂』に当てはめて考えると、坂田銀時たち登場人物が何をしようとも最終的には決まった未来に行き着くのではないか、という説がタイトルの「ドラえもんパラドックス説」の概要です。『銀魂』の映画版のネームでは作者が「歴史は繰り返す」と書き残していたり、作中でもパラドックス匂わせるような発言があるとの説で、興味深い内容となっています。
最終回に黒子野太助の登場は?
黒子野太助は坂田銀時たちの過去篇、攘夷戦争との関わりが深いシリアス寄りのキャラクターですが、過去の諸々の決着がついた最終回においては出番は確認できていません。黒子野太助は元々影の薄いキャラクターなので、存在(感)が無いことはキャラ付けと一致すると言えるかもしれません。
【銀魂】ドラえもんを歌う銀時は見逃せない
ここまで同窓会篇についての諸々を紹介させて頂きました。特にインパクトの強いドラえもん回は272話となっているので、前話の271話と合わせて一見の価値があるかと思います。
この記事のライター
K.A./
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