【炎炎ノ消防隊】人形使いのお姉さんについて徹底解説！灰島重工での役割とは？

炎炎ノ消防隊の灰島重工編が始まると研究所で子どもの相手をしているシーンで人形使いのお姉さんが初登場を果たします。人形で子どもたちを和ませている彼女は優しそうな印象を読者に与えましたが、そんな印象とは裏腹な強さを見せつけ話題となりました。まずは人形使いのお姉さんのプロフィールをまとめ、炎炎ノ消防隊の作品概要とあらすじをおさらいしていきます。

人形使いのお姉さんは灰島重工に勤務する女性です。大きく見開いた目と黒い長髪をポニーテールに束ねている容姿が特徴的で、灰島重工にて能力に目覚めたばかりの子どもたちの教育係を担当しています。能力によって機械人形・ドミニオンズを操ることができ、しつけ用など様々な個体が用意されています。

炎炎ノ消防隊は大久保篤によって週刊少年マガジンに連載されていた漫画作品です。焔ビトの脅威に主人公たちが立ち向かうサイエンスダークファンタジーな物語が描かれており、巧緻なバトル描写や綿密に考えられたサスペンスストーリーなどが評価されました。2022年5月には世界累計発行部数2000万部を突破しアニメ化や舞台化といったメディアミックスも展開されています。

とある災害をきっかけに人体発火現象・焔ビトが蔓延するようになると、人々はいつ、誰の体が突然発火するのかという恐怖に駆られるようになります。その脅威に対して特殊消防隊が結成されると彼らは焔ビトを撃退し人々を炎の恐怖から救っていきました。その訓練校を卒業した少年・シンラは第8特殊消防隊に配属されると、過去に巻き込まれた火災事件の真相を暴き人々を救うヒーローになるため消防活動に勤しみます。

人形使いのお姉さんは炎炎ノ消防隊におけるサブキャラクターの1人で登場シーンも灰島重工編のみに限定されていますが、見た目と能力のギャップのインパクトが強かったことから多くの読者の記憶に残っています。ここでは炎炎ノ消防隊においてインパクトが強かった人形使いのお姉さんの役割や性格についてまとめていきます。

灰島重工の中では能力開発研究所に勤めており能力に目覚めたばかりの子どもの面倒を見ています。基本的には子どもに能力をコントロールする方法を教える教師のような立場にありますが、世話係としての役割も同時に与えられています。

人形使いのお姉さんの本当の名前は明らかにされていません。炎炎ノ消防隊作中では『ドミニオンズのお姉さん』と記載されており、アニメ版のエンドロールでも原作漫画と同じように記載されていました。炎炎ノ消防隊が完結した現在も人形使いのお姉さんの本名は明かされておらず永遠の謎になっています。

初めて炎炎ノ消防隊本編に登場した時はドミニオンズを操る能力で灰島重工の子どもたちを和ませており、基本的には優しくて茶目っ気もある好印象なお姉さんとして描かれています。しかし、その裏には子どもを機械のように扱う価値観が見え隠れしておりややサイコパスな性格をしています。

人形使いのお姉さんは熱で動く機械人形を操る第三世代能力者です。ケーブルを用いることでドミニオンズという人形をマリオネットの要領で操作することができます。しつけ用ドミニオンズのサイズは子どもより小さいですが鉄梟の攻撃をいなせるほどの馬鹿力を秘めており、飛行能力や『オナラブラスター』という必殺技が使用できます。また、人形は名前に『ズ』とついているように同型のモデルが複数体存在していることが明らかにされています。

人形使いのお姉さんは灰島重工編にて登場・活躍したキャラクターです。灰島重工編は第8特殊消防隊と伝道者一派、そして灰島重工側のキャラクターが入り乱れて戦ったエピソードで、人形使いのお姉さんは第8特殊消防隊にとって敵でもあり味方でもある独特な立ち位置で物語の結末に大きな影響を与えました。ここでは炎炎ノ消防隊における人形使いのお姉さんの登場シーンや活躍描写についてまとめていきます。

人形使いのお姉さんが初めて登場したのはアニメ14話『灰の死神』です。リヒトの密告によって灰島重工を調査することが決定すると、現場に第8特殊消防隊が向かうことになります。灰島重工では人形使いのお姉さんが能力が発現したばかりの子どもをドミニオンズであやしている様子が描かれ、気さくな人物として初登場しました。

15話では第8特殊消防隊と伝道者一派、灰島重工の3勢力がアドラバーストに目覚めたナタク孫を巡って激戦を繰り広げます。人形使いのお姉さんは灰島重工の戦闘員として第8特殊消防隊の茉希を相手しました。訓練用ドミニオンズで装甲車を投げつけたり、必殺技・オナラブラスターで炎を噴き出したりと小さな見た目からは想像がつかない強さを発揮し茉希を圧倒しました。

茉希とヴァルカン・ジョセフとの戦闘中に伝道者一派のハウメアが乱入します。ハウメアに対抗するべく人形使いのお姉さんは戦闘に特化したしつけ用ドミニオンズを起動し戦闘を開始します。しつけ用は電気を通さない装甲だったことからハウメアの攻撃を無効化することができましたが、ハウメアがナタク孫を洗脳しようとしました。そこにアーサーが参入するとハウメアのプラズマに干渉して洗脳を中断し、戦いは更に激化していきました。

炎炎ノ消防隊がアニメ化を果たすと第2期にて人形使いのお姉さんが登場しました。原作漫画では灰島重工の戦闘員の1人として登場したサブキャラクターだった人形使いのお姉さんでしたが、読者の予想に反して人形使いのお姉さんに当てられた声優は数多くの作品で主演を担当している有名声優でした。ここではアニメ版炎炎ノ消防隊にて人形使いのお姉さん役を担当した声優についてまとめていきます。

人形使いのお姉さんを演じた声優は早見沙織（はやみさおり）です。中学在学中にアイムエンタープライズのオーディションに合格したことで声優デビューを果たし、当時社会現象にもなったゲーム『ラブプラス』の女子高生ヒロインを現役女子高生の声優が演じていることで大きな注目を集めました。透明感ある声質に定評があり人魚や天使といったヒロインキャラ、悪役の女性など幅広い役柄を演じ分けることができます。

これまで人形使いのお姉さんの役割や能力、登場シーンなどについてまとめてきましたが、名前を持たないサブキャラクターであるこのキャラクターに対してネット上では様々な感想や意見コメントが投稿され話題を呼んでいます。ここでは実際にSNSへ投稿されているコメントを参照し、ファンが思う人形使いのお姉さんの印象について調べていきます。

ファンの多くは人形使いのお姉さんの名前が気になっているようでした。原作漫画やアニメ版では『ドミニオンズのお姉さん』と表記され本名が明かされておらず、結局炎炎ノ消防隊最終話まで記載されなかったため現在でも人形使いのお姉さんの名前について考察している人がいます。

人形使いのお姉さんは一見すると世話好きなお姉さんのように見えますが、作中では子どもと機械人形が同じような存在と思っている思想が描かれており、その人柄に戦慄した人が多くいました。表面上の言動と裏に秘めている人間性のギャップが人形使いのお姉さんの魅力と言えるでしょう。

アニメ版炎炎ノ消防隊で人形使いのお姉さんを見たファンの間では声優の演技がハマっていると称賛されていました。アニメ版では声優の演技によってキャラクターのイメージが大きく左右されますが、早見沙織の演技は原作漫画を読んでいたファンにとってもイメージ通りで好印象を与えていたそうです。

炎炎ノ消防隊に登場する人形使いのお姉さんは灰島重工で能力に目覚めた子どもを世話している女性キャラクターでした。原作やアニメにて本名が記載されていないサブキャラクターながら、茉希やハウメアとの対等に渡り合う活躍を披露した彼女の存在に強い衝撃を受けた人は多かったことでしょう。もしも人形使いのお姉さんの活躍を見ていないという人は、ぜひ炎炎ノ消防隊本編をチェックしてみてください。