【炎炎ノ消防隊】紅丸は死亡する？フラグが立った理由は？強さや活躍まとめ

主人公のシンラをはじめとして、『炎炎ノ消防隊』には数々の強力なキャラクターが登場しますが、中でも破格の強さを誇るのが「煉合消防官」新門紅丸です。しかしこの紅丸には、物語の途中で「死亡フラグが立っている」という噂がささやかれました。この説の理由や真偽について触れる前に、まずは基本的な情報を紹介しておきます。

『炎炎ノ消防隊』で死亡フラグが話題となった紅丸は、フルネームを「新門紅丸（しんもんべにまる）」と言います。年齢22歳、身長170㎝で、第7特殊消防隊大隊長という身分にあります。町火消しのような出で立ちと、両目の虹彩にそれぞれ浮かぶ「〇」と「×」印が特徴です。普段はぶっきらぼうながら、酒が入るとうってかわって爽やかな笑顔を浮かべる性向があります。

なお、皇国名だと「ベニマル シンモン」となるところ、「シンモン ベニマル」を名乗っているのは、本人が原国主義者（皇国と太陽神に忠誠を誓わない者）であることによります。名前の由来は、江戸時代の火消し・侠客「新門辰五郎」にあります。

紅丸の死亡フラグが騒がれた『炎炎ノ消防隊』は、2022年まで6年以上にわたり「週刊少年マガジン」で連載されていたSFバトル漫画です。作者は人気漫画家の大久保篤で、本作はアニメ化・ゲーム化などもされるほどのヒット作となりました。テレビアニメは現在2期まで放送されており、すでに3期の制作もアナウンスされています。

『炎炎ノ消防隊』の物語は、架空の世界である「太陽暦佰九拾八年の“東京皇国”」を舞台に展開します。人体発火現象による怪物「焔ビト」が暴れまわる中結成された「特殊消防隊」に、主人公である少年・シンラが入隊してきます。シンラは、過去に家族を失った火災の真相解明と人々の救出を目指し、アーサーや紅丸ら仲間たちと任務に挑み活躍する…というストーリーになっています。

『炎炎ノ消防隊』のキャラの中でもとりわけ高い人気を誇る紅丸に、「死亡フラグが立った」とされたことでファンは騒然となりました。その実相はどうなのでしょうか。ここでは紅丸に死亡フラグが立った理由や、紅丸のその後などについて見てみましょう。

『炎炎ノ消防隊』の人気キャラ・紅丸に死亡フラグが立ったのには、主に2つの理由があります。1つは主人公シンラとの関係で、2人は所属は違えど師匠と弟子の関係にあたります。シンラは紅丸の指導を受けて相当の強さを身に付け、より活躍するようになりました。しかしこれは、見方を変えると紅丸の先達としての役割の終焉とも取れます。「成長した弟子の前で師匠が死亡」というのは王道パターンですから、ファンはこの点を心配したわけです。

もう1つの理由は、紅丸本人の強さにあります。紅丸は『炎炎ノ消防隊』で最強クラスのキャラであり、作中幾度も華々しい活躍を見せます。主人公以外でチート級の強さを持つキャラがいた場合、その人物は高確率で死亡する、というバトル漫画のセオリーからすると、紅丸に死亡フラグが立ったと考えるのも無理のないところでしょう。

紅丸の死亡が疑われた背景には、彼の管轄である「浅草」との因縁も絡んでいます。『炎炎ノ消防隊』において紅丸は、浅草という町に強いこだわりを持つキャラとして描かれます。特殊消防隊に加わる以前から、自警団の「火消し」としてずっとこの土地を守ってきたのです。「紅丸が死ぬなら、命をかけて守ると誓った浅草以外にない」という認識がファンの間に生まれ、それが理由で「紅丸は浅草で死ぬ」フラグが立ったと考えられたわけです。

本当にフラグ通り紅丸が死亡したとすると、一体どんなことが予想されるのでしょうか。その影響が最も強く表れるのは、主人公のシンラであると思われます。前述のようにシンラは紅丸の弟子であり、的確な指導のおかげでレベルアップを図ることができました。そんな絆が生まれたところで師匠が死亡すれば、バトル物の王道に照らして、それをバネにさらに破格の強さを発揮することになるはずです。

それでは、『炎炎ノ消防隊』において紅丸はフラグ通り死亡したのでしょうか。「していない」というのがその答えで、死んだと思わせたシーンはあったものの、結局最後まで無事生き残りました。『炎炎ノ消防隊』最終回では焔ビトもいなくなり、特殊消防隊も解散していますが、代わって組織された「世界英雄隊」の一員として、紅丸は紺炉らと共に変わらず活躍を続けています。

上でも触れた通り、バトル物である『炎炎ノ消防隊』において、紅丸は最強クラスの強さを誇ります。身に付けた技も多彩で、作中では彼の見せ場となるシーンがいくつも見られました。ここでは、そうした紅丸の強さにスポットを当てて紹介していきます。

紅丸の能力の特徴として挙げられるのが、第二世代の能力（炎の操作）と第三世代の能力（発火）の2つを併せ持っている点です。「煉合能力者」と呼ばれるこの特徴により、紅丸は作中でも破格の強さを誇るキャラとなりました。発火の規模・操作の精度いずれも群を抜く活躍のほどから、「最強の消防官」の称号も得ています。

発火も操作も自在の煉合消防官・紅丸ですが、作中で見せる技も多彩です。彼のスタイルは古武術を基本としたもので、多様な型に応じた技を放つことができます。ここからは、『炎炎ノ消防隊』の作品内で紅丸が披露した技を1つ1つ紹介していきましょう。

古武術を強さのベースとする紅丸が身に付けたのが、「居合手刀」という攻撃法で、全部で7つの型に分かれます。そのうち「壱ノ型」が、「火月（かげつ）」です。これは横なぎの一閃により、その範囲上にいる敵を一度に打撃できるという技になります。

『炎炎ノ消防隊』で死亡が予想されつつ生き残った紅丸の技には、「月光」もあります。こちらは居合手刀「弐ノ型」で、交差させた手から光を放つ効果があります。作中においては、伝導者への目くらましのシーンで使われました。

死亡フラグを跳ね返す強さを持つ紅丸の居合手刀、「参ノ型」は「曙（あけぼの）」です。これは対・火鉢のシーンにおいて放たれた技で、詳しい描写はないものの、手を下から上へ振り上げる攻撃法と思われます。

死亡フラグを無事回避できた『炎炎ノ消防隊』の紅丸の技、「肆ノ型」は「赤日（せきじつ）」です。作中では紅丸の師である火鉢が使った技で、溜め込んだ熱を一気に放出するというものになります。

新門紅丸の居合手刀、「伍ノ型」は「仄日（そくじつ）」です。こちらも火鉢と戦うシーンで登場しました。腕を袈裟斬りのような形で振り下ろす技で、火鉢による「曙」で防がれています。

死亡フラグをかいくぐった紅丸の技、「陸ノ型」は「倒景（とうけい）」です。こちらは残念ながら名称のみの登場で、作中では実際には使用されませんでした。ちなみに「倒景」とは、日没後に日の光が西から照り返すことを言います。

紅丸の居合手刀、最後の「漆ノ型」は「日輪」です。浅草火消しの棟梁にとって習得は必須の技で、作中では対・桜備戦などいくつかのシーンで使われました。中空に炎の円を描きだし、すさまじい炎で強烈なダメージを与えるというものになります。

紅丸の技には、「居合手刀」以外のものもあります。その1つが、この「紅月（あかつき）」です。「日輪」を受け付けない角の焔ビトに対し、それ以上の火力を持つこの技をぶつけました。敵を消滅・死亡させるほどの強さを持ちます。

消防官として最強の強さを持つとされる新門紅丸の最大奥義が、「日輪紅月」です。こちらは大技中の大技で、「日輪」の光により「紅月」を強化したような、すさまじい威力を持つものとなっています。作中では、火鉢との修行を通じて体得されました。

『炎炎ノ消防隊』の紅丸の死亡フラグなどについて紹介していますが、紅丸の性格面や作中での具体的な活躍についても知りたいところです。ここではそうした点に迫っていきたいと思います。

紅丸の性格は、いつもはぶっきらぼうで口調も荒いものの、芯は面倒見もよく義理人情も旺盛という、典型的な江戸っ子気質となっています。周囲の信頼も厚く、「若」などの呼び名で慕われています。前述のように、酔うと途端に笑顔がはじける一面もあります。

『炎炎ノ消防隊』における紅丸の印象的な活躍シーンの1つが、ジョーカーとの聖陽教会への殴り込みです。ここで紅丸が盛大に暴れまわろうとした矢先、いきなり毒矢に打たれ倒れ込むという展開となりました。あわや死亡か、と思われましたが実は毒に耐性がある身体で、事なきを得ています。

紺炉は第七特殊消防隊の中隊長で、大隊長の紅丸からすると、部下の立場にあたります。とは言え両者の関係はかなり近しく、紺炉が紅丸に対して諫言や軽口を放つこともよくあります。「灰病」という病を負っており、そのことや自分が大隊長となったことについて紅丸は負い目を感じていますが、紺炉の方は紅丸こそが頭にふさわしいと何度も伝えています。

『炎炎ノ消防隊』で無事死亡フラグを回避した紅丸ですが、それが立ったと思われた時のファンの反応はどのようなものだったのでしょうか。ここではTwitter上の意見からその点について探ってみました。

こちらはGoogle検索の際のサジェストワードで紅丸の死亡フラグを知ったという人のツイートです。結局このフラグは実現しなかったわけですが、ファンにとっては人騒がせでは済まない事態でしょう。

紅丸の死亡フラグ説の評価について紹介していますが、こちらは「やめてください」という懇願のツイートです。作中の重要キャラにはとかく死亡説がつきまといがちですが、振り回されるファンとしてはたまったものではありません。

3人目も紅丸の死亡フラグ説を受け入れられないという意見です。幸いなことに、この方の願い通り最後まで無事でいられることができました。ファンにとって推しキャラの運命は我が身と同等の重大事ですから、おそらくホッと胸をなでおろしていることと思われます。

『炎炎ノ消防隊』の紅丸の死亡フラグ説について紹介してきました。紅丸は主人公の師匠かつ最強キャラというポジションのため、必然的に死亡フラグが語られることとなりましたが、結果的にそれは回収されませんでした。ファンにとってはこれ以上ない喜ばしい結末でしょう。紅丸の活躍や死亡フラグの回避がどのように描かれるのか、これから放送されるアニメにも期待したいところです。